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美 味彩麗紀行 ソムリエ、 石田通也の信州 「美」 「食」 「人」 巡り vol.01

インタビュアー

ソムリエ:石田 通也

倉田 美恵

1970年生まれ。フリーのシニアソムリエ。ソムリエとして数々のコンクールに入賞。ド

パプリカスタッフ。社長室のディ

イツワインケナー、利き酒師、ビアテイスター、としても活躍中。現在NHK文化センター

レクターを務めています。

のワイン講座講師を勤める傍ら、お酒を通じた食文化の普及啓発活動を行っている。

倉田 今日はどうぞ宜しくお願いします。石田さんにはソムリエという

石田 最終回(4月号掲載「美味しいとは(後編)」)に自分の思いは

立場から本誌4月号まで13回に渡っていろいろなことを語って頂きま

集約しました。内容は是非ともそちらを読んでいただければと思うの

したが、ご感想などお聞かせ願えますか?

ですが、食べ物をおもちゃの様に扱う事はあってはいけない事で命へ

石田 そうですね、とても楽しかったです。書くことで私自身にとって

の冒涜だと思います。食べるという行為は命をいただく行為。命に対

も新たな気づきなどもありました。それと、反響も大きかったです。

する感覚が希薄だから、そういった企画がテレビでも安易に取り上げ

意外と皆さん読んで下さっているようで(笑)。本文はもちろんですが、

られるのではないでしょうか。1つの目標として実現するのは難しいか

下段のコラム(「ソムリエ石田通也のひとり言」)にまで目を通して下さっ

もしれませんが、小中学校の間までに「屠殺」の場面を子供たちに見

ていて…。以前、このコーナーで美味しい焼き鳥屋さんについて書か

る機会を与えたい。その場面を通して、シュールに『食べる(命)』と

せて頂いたことがあったのですが、その後ある年輩の男性から「ソム

いう事がどういうことか分かると思うんです。この話を先生たちにする

リエさんも焼き鳥屋さんに行くんだね」と仰って頂いて。その他、身

と、賛同される方も多いんですよ。

近な方からも「読んでますよ」と声を掛けて頂いたり、私にとって嬉

倉田 私も海外にファームステイしていた時に、七面鳥の屠殺場面を

しい反響が多かったです。

見たことがあります。

倉田 書くにあたって心掛けていたことなど何かありますか?

石田 へー、それはすごい。でも、女性の方がそういった場面でもちゃ

石田 出来る限り専門用語は使わないよう、気をつけました。ワイン

んと見ることが出来るようですね。精神的にも男性より女性の方がタ

などに造詣のない方も読んですぐ分かる内容にしたかったんです。そ

フなんでしょうね。倉田さんは私のコラムで何か印象深かった話など

れと先ほども話題に出た「独り言」は皆さん興味深かったようで(笑)。

ありましたか?

同業者の方からは「本編よりも気になる」と言われました。

倉田 「料理と合うワインを選ぶ時は、色で選ぶ(魚・肉にこだわら

倉田 面白いですね。石田さんのこのコラムがひとつのきっかけとな

ず料理全体の色が白っぽい印象の料理には白ワイン、等)」というお

り、ワインを飲むようになったという声も編集部に頂戴しました。気軽

話はとても参考になりました。他にも興味深い内容が沢山あって、と

にワインを楽しむ、というのはとても良い風潮ですよね。景気を刺激

てもここでは語り切れないくらいです。次回から様々な職業の方と対

することにもつながりますし。

談して頂こうと思っているのですが、石田さんはどんな方のお話を聞

石田 今の若い皆さんは、基本的にお酒はあまり飲まれないようです

いてみたいですか?

ね。でも、若い女性は飲んでらっしゃる方が多いそうで私はとても嬉し

石田 そうですね、食の関係者はもちろん、生産者である農家の方で

く思います。先日発表されたある調査でも、若い女性の飲酒率が男性

すとか、宮司さんや僧侶といった宗教家の方、政治家、アスリート、

のそれを上回ったという結果が出ました。恐らくこれは、日本の過去

経営者…あ、あと新入社員に代表される現代の若者たちなど、特に真

を振り返ってもなかったのではないでしょうか?これはレストランにとっ

面目に活動をされている方の話を聞いてみたいと思いますね。

てはとても嬉しいことだと思います。やはり女性は飲食に関して関心

倉田 たくさんいますね(笑)。

の高い方が多いですしね。率先してアルコールを楽しむ女性が、男性

石田 医療関係者や職人、それに教育関係者。あと、読者の方とも

を連れてきてくれるとなお嬉しいと思うのですが、若い方々はどうやら

お話出来れば面白いと思います。とにかく、情熱のある方とお話をし

男性を誘ってもなかなか来てくれないらしい(笑)。

てみたいです。

倉田 私も積極的に男性をレストランに連れて行きたいと思います

倉田 私もそのお話、是非とも聞いてみたいと思います。来月からの

(笑)。石田さんが、この連載を通して最も伝えたかったのはどういっ たことでしょうか?

対談、楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。 石田 こちらこそ。来月からもどうぞ宜しくお願いします。

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