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大学図書館および情報コミュニティにOUPが配信するニュースと特集記事 2010年4月

本号の内容 医学の「古典」へのオンラインアクセス ページ 3

コメント:Google ブック検索和解契約 ページ 4 & 5

知識格差の是正 ページ 10

普及:未来の図書館 は ユビキタス サラ・トーマス (オックスフォード大学ボードリアン図書館 ディレクター)知識の普及と来たるべき変化について


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コンテンツ

論説

特 集

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オンラインで医学の「古典」へアクセス

OUP と ウェルカムトラスト は共同で、中低所得国において Oxford Textbook of Medicine(オックスフォー ド内科学テキストブック)へのオンライ ンアクセスを提供しています。

知識 の普及 I l l u m i n e a  創 刊 号 は、オ ックスフォード大学出版局 (OUP)全域での革新に 関するものでした。新たな る10年を迎えるに際し、私 たちは今、 コンテンツの配 信方法の変化を受け入れ る一方で、私たちの任務 の重要な部分である「知 識の普及」に対する強い 決意を新たにしています。

百年もの間、OUPは印刷物やCDrom、オ ンラインなど、その時々の技術で新しい 知識を発信してきました。 O U P は 、R e s e a r c h 4 L i f e を含 めてO U P が 参 加 して い る い くつ か の イ ニ シ ア チ ブ を 、 図 書 館 員 や 情 報 専 門 家と共 有し た いと願っ て い ま す。R e s e a r c h 4 L i f e   は ジャー ナ ル へ の 無 償 アク セ ス を 開 発 途 上 国 に 提 供 す る ものであり、W e l l c o m e   T r u s t の 後 援 により、 権威のあるOxford Textbook of Medicine ( オ ックス フォ ード 内 科 学 テ キ スト ブ ック ) の低中所得国へのオンラインでの提供が開始し ます。 これらのプロジェクトは、医師や研究者に、 疾病を阻止し、干ばつに立ち向かい、環境をよりよ く管理するための情報へのアクセスを提供するこ とにより、人々の暮らしに真の効果をもたらしてい ます。 それぞれの論点には解説部分があり、今回は ティム・バートンOUP USA プレジデントが、書籍に 命をよみがえらせて新しい読者も開拓することを 目標としている、論争の的になっているGoogle ブ ック検索和解契約について見解を述べています。 サラ・トーマス ボードリアン図書館ディレクタ ー(本職に就任した最初の女性であり最初の非英 国人図書館員)へのインタビューでは、知識の普 及がどのように図書館の顔を変貌させているか、 そして図書館を「知的コミュニティのホーム」へと 変えているかを探ります。

編集者:Catarina Walsh 編集チーム:Damian Bird、Alison Bowker、Claire Dowbekin、Richard Gedye、Amanda Hirko、Patricia Hudson、Kirsty Luff、Colin Meddings、Lizzie Shannon-Little (編集助手)、 Sarah Ultsch、Aviva Weinstein 読者のフィードバックはたいへん貴重です。Illumineaへのご感想をお聞かせください。 今後の号へのご提案や、寄稿をご希望の場合はlizzie.shannonlittle@oup.com まで電子メールをお送りください。 フロントカバー画像:Ben Cawthra

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第2号

4&5

「書籍を よみがえらせる」 ティム・バートン、OUP USA プレジデント Google 和解契約について 

6&7 ニュース

8 「未来の図書館 はユビキタス」 ボードリアン図書館ディレクター、 サラ・トーマスへのインタビュー

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Oxford Dictionaries Online 「動きの速い言語」 をオンラインで普 及する

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知識格差の是正 開発途上国における研究を解放し後 援する

11 会議

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お問い合せ先

医学の「古典」への

オンラインアクセス OUP と Wellcome Trust は共同で、中 低所得国において Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキ ストブック)へのオンラインアクセスを 提供しています。 オンラインでいこう

4月のOxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブッ ク)のオンライン化導入は、オックスフォード大学出版局(OUP)の最重要タイ トルの1つがデジタル化されたことを示します。本書は35年以上もの間広く世 に知られ、尊重されてきた書籍であり、世界中の図書館や行政区、および診療 室に不可欠の備品です。 このオックスフォード内科学テキストブック(OTM)第5版は、全3巻 5500 ページ以上におよぶたいへん重量のある刊行物です。それは、世界の抜きん でた臨床医と医学者750人がおよそ5年の歳月をかけてまとめたものです。オ ンラインの最大の利点の1つは、定期的に証拠ベースを更新できる能力であ り、それによって医者はつねに最新情報を把握していることを確信できます。 毎年オンラインで多くの内容がアップデートされ、 この更新プロセスによ り、本書は第6版では完全にリフレッシュされます。 この繰り返しのアプローチ は、最新の臨床情報をユーザに提供するためのモデルを形成することを意図 しています。一方で、従来型の新たな印刷版もそれらが必要とされる限り推進 していきます。

低中所得諸国でのオンラインアクセス

Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)は、 世界中からの寄稿者や、医療インフラの未開発な国々でしばしば見つかった 病状タイプの深く詳しい報道など、非常に国際的な焦点を常に保持してきま した。 したがって、ウェルカムトラストが、低中所得諸国における  Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)へのオンラ インアクセスを後援することを選択したのは、 とりわけ適切でした。 これによ り3500以上の機関のユーザが、無料または超低額料金で Oxford Textbook of Medicine(OTM)にアクセスすることができます。医師、学生、および研究者 は、さもなければあきらめざるを得ないような最高レベルの医学と診療にア クセスすることができるのです。

Alison Bowker マーケティング部主任: 法律および医学

2つの使命、1つの目的

Oxford Textbook of Medicine(オックスフォード内科学テキストブック)へのオ ンラインアクセスを低中所得諸国に提供するというイニシアチブは、OUP とウ ェルカム・トラストの使命にぴったり適合します。 トラストは、 「生物の健康を改善するための研究に資金を提供する」 ことを 目標とする、英国の生物医学研究を対象とする民間最大の資金源です。 その一 方でオックスフォード大学出版(OUP)は「世界的に刊行することにより研究、学 問および教育の優秀性という[オクスフォード]大学の目的を推進します。 」 Mark Walport、Wellcome Trust ディレクタ ーは、 このプロジェクトについてつぎのように 語っています: Oxford Textbook of Medicine(オックスフォ ード内科学テキストブック)は、世界中の証 拠に基づく医学の実践を確固たるものにす る上で、きわめて重要な役割を果たしてい ます。 そして ウェルカム・トラストは、高品質 研究の普及を保証するイニシアチブの一端 を担えることを光栄に思っています。 これは、 研究能力を構築し、証拠に基づく医学を促 進し、研究知識が実践に生かされることを保 証する際にこれらの国々をサポートします。 」 アクセスは WHO HINARI Access to Research イニシアチブを通じて提供さ れ、多数の異なる出版社からの広範囲な医療リソースへのアクセスを促進し ます。

Oxford Textbook of Medicine データ

• 印刷された本書は全3巻 5500 ページ以上に及び、2500 のフ ルカラーの図と表を含んでいます。そのすべてがオンラインで 再生されています。 • 30か国以上からの750人の寄稿者 • 108か国の3500を超える機関が HINARIを通じてオンライン版 にアクセスできます。

Oxford Medicine Online

Oxford Textbook of Medicine(OTM)のオンライン版は、オック スフォード大学の医学出版物をオンライン化する主要プロジェク トの一環です。詳細は alison.bowker@oup.com までお問い合せ ください。

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書籍をよみがえら せる:

コメント Tim Barton オックスフォード大学出版局プレ ジデント (OUP-USA)

オックスフォード大学出版局と Googleブック検索和解契約

世界の最も豊富な学術出版社の1つとしてオックスフォード大学出版 局は、印刷物のみの存在という制限によって長く出番を失っていた出 版物の復活を、その使命の中核的表現と見なします。6年前には、 ジ ャーナルの完全なアーカイブが発表され、一世紀半におよぶ学術研 究を補う400万ページへのアクセスが可能になりました。 また昨年に は、絶版になっている何万点もの書籍を含むそのアーカイブを拡張 するプロジェクトが開始されました。

出版社は自社作品を広め、 著者は新たな読者を開拓す るだろう

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うする中で、無数の複雑な問題に直面 していることにまもなく気づかされまし た。原本を破壊はするがより安価により よい結果を生む破壊的スキャンか、あるいはより 高価で効果もより少ないが書籍を救う非破壊的ス キャンか、我々はどちらを取るべきだろうか?過去 の契約が電子的権利についてはっきりと言及して いないため、権利をどのように明確化すべきか? 書籍の多くが含有する、他のソースからの著作権 で保護された資料(例えば写真、表、 グラフ、詩)を どうするか?このような製品に対しては、 どのよう なレベルおよびタイプの機能性およびメタデータ が適切か? オックスフォードや他の出版社がこれらの 問いと格闘していたとき、Googleも例外ではあ りませんでした。2004年からGoogleは、ボードリ アンを含む世界最高かつ最大の大学図書館の 一部にある作品のスキャニングを行ってきまし た。Googleの発表した計画は、パブリックドメイン 作品の完全閲覧と、 (米国図書館からの作品の場 合)著作権のある作品の「断片的」閲覧を可能に することでした。Googleは構成された「公平な使 用」を主張して、参加する図書館にはスキャンした すべての書籍の「デジタルコピー」1つを提供し ました。多くの著者、エージェント、出版社の目に は、Googleのスキャニングプロジェクトは違法と 映りました。彼らは声高く異議を唱え、やがて米国 で2つの訴訟に発展し、その1つは集団訴訟に乗り 出しました。 訴訟当事者ーー主に米国出版社協会 (Association of American Publishers、AAP)、著 者団体(The Author’s Guild)、およびGoogleーー

のほかに図書館を含めての舞台裏での2年間の 交渉の末、2008年10月に1つの複雑な解決策が 提案されました。。その原案の検討に費やしてき た数か月後に明らかになったことは、不完全では あるものの解決は著しい業績だったということで した。

和解契約は すばらしい業績だ 現在のところ、過去80年間以上に書籍の形態 で刊行されてきた大多数の学術書は、学生には事 実上手が届きません。学生は通常その調査をオン ラインで見つけることができるものに限定します。 大学図書館は、過去10年間ほどに出版された書 籍の相当数へのアクセスを、出版社や集積者から 購入したサービスを通じて提供しています。 そして これらの作品の多くは電子書籍としても利用が可 能です。 しかし、1923年(米国ではこの年まではタ イトルが公有財産である)から過去10年までに発 表された何百万ものタイトルには、事実上手が届 きません。 Googleブック検索和解契約(Google  Book Settlement)は前世紀の失われた書籍をよみがえ らせる手段を提供し、それらを検索可能、発見可 能、そして引用可能にします。その目標は大学出 版局の目標とシームレスに接合します。それは読

前世紀の失われた書籍がよ みがえる

者にも著者にも、出版社にも、そしてGoogleにと っても好適です。米国以外の国の権利者の懸念に 対応するために当初の和解案に加えられた変更 により、世界最大のデジタルライブラリは、少なく とも当初は、米国、英国、カナダおよびオーストラ リア以外で出版された書籍を除外します。私の考 えでは、 これは和解をないがしろにする変更です。 さらに、和解データベースの作品にアクセスでき るのは、米国内だけかもしれません。 しかし、たと えそうであっても、和解契約が続くならば、読者は 以前には失われていた先例のないおびただしい 量の資料にアクセスすることができ、出版者は自 社の作品を広め、 ーーそして過去に行った投資 からの利益を回収しーー著者は新しい読者を(そ して著作権使用料)を獲得するでしょう。そして、著 作権のある資料へのアクセスに料金を支払いたく ない人々に対しては、Googleは、その当初計画に 基づいて、権利保有者が許可するならば、和解契 約のタイトルから 「断片」もしくはそれ以上を提供 することになります。和解契約は、米国の公共また は大学図書館のだれに対しても、 これらの図書館 のコンピュータ端末を介した、タイトルへの無料 で完全なアクセスを許可します。和解契約はまた、

著作権への尊重を補強します。アップルのiTunes がピアツーピアのソフトウェアによって著作権窃 盗への代案を創出したのと同じ方法で、和解契約 は、知的所有権を無視するのではなく受け入れる フレームワークを確立します。 より古い既刊書目録タイトルから得られる金 額が誇張されたり、当事者間での収益の分割が文 書に正式に記されることはありえますが、和解契 約は確実にGoogleに収益源を約束します。価格 決定のメカニズムと原則は、(それを通じて著者、 出版者および図書館代表がより古いタイトルのデ ータベース価格を設定する)独立系のレジストリ 管理団体、Books Rights Registryを設立して、合理 的なアプローチを保証するはずです。 この和解契約は、他の興味深い課題も提起 します:すなわち、学術世界はすでに情報におぼ れるほどあふれており、 この新たに再発見された 資料すべてを通す優れたパスが必要だというも のです。 しかし、なんともぜいたくな問題に直面 していることでしょう。そして、余談ながら、そのた めに設���されたオックスフォードの最新オンライ ンサービス、 「オックスフォード・オンライン参考 文献目録(Oxford Bibliographies Online、OBO) (Illumineaの最新版で特集されている) が、 まさに そのパスの1つです。 Googleの中核ビジネスは、電子書籍やデータ ベースの小売ではなく、 この土俵にのぼることに乗 り気ではないかもしれません。 しばしばGoogleは、 コンテンツの作成ビジネスには関心がないことを 強調してきました。それではGoogleは、なぜスキャ ニングに2億ドルともうわさされる投資を進んで行 い、ほとんどの出版者がその機会を避けてきたとき に、非常に多くの書籍を蘇生させることに関する実 際的な問題に取り組んでいるのでしょうか。それは おそらく、Googleは何十億を出版するより何兆も広

知的所有権を無視する のではなく、認める

告することに賭けているということです。世界的に 広告収益の潜在的な傾向が危なくなっているとき に、出版から利益を求める人々が投資できなかった ことは、容易に理解できます。 また、そのビジネスモ デルをこのような方法で拡張する際に、Googleが

著者、出版者および読者に市場への別の重要なル ートを提供することにも留意するべきです。 はっきり言って、和解契約は改訂された後で もなお完璧とは言えません。それが提起する残さ れた主要な問題は、 これでGoogleは、著作権のな い、すなわち使用を許諾する所有者が見つからな いオーファン作品への独占的権利を享受すること が可能だという点です。オーファン作品立法のみ がこれを変更できます。相当な支持があったにも かかわらず、議会はそのような法案を可決するの に失敗しました。 しかしながら、Googleの競合他 社は、オーファン作品を活用する権利をGoogleの みに享受させることは望まないでしょう。また、 こ の強みを持ったGoogleの亡霊は、可決されてい るオーファン作品法案が可決されるチャンスを増 加させるようにも見えます。 和解契約が失敗すれば、失われた書籍の大 部分は日の目を見ることはないだろうし、そうな れば学術コミュニケーションと教育のためには大 きな後退となります。失敗した場合の1つの可能 性は、訴訟が放棄されるかもしれないことです。あ るいは訴訟は、多額の費用を使って継続されるで しょう。論争の両極端にいる人たちにとっては別 ですが、勝利も敗北も好ましくはありません。勝っ ても負けても、 これらの1000万とも2000万とも噂 されるタイトルをよみがえらせる機会は失われる のです。出版社と著者の勝利はGoogleのスキャ ニングと著作権で保護されていない資料の使用 を中止させるでしょう。 しかし、参加図書館が現在 保持しているスキャンファイルはどうなるでしょう か?Google が勝利すれば、 スキャンされた何百 万というファイルは野放しになり、著者と出版社が 新規の出版に時間と資金を投資することはより不 確実になるでしょう。 オックスフォード 大 学 出 版 局 はこの 和 解 契 約 を 支 持し 、そ れ が 不 完 全 で あ ることを 認 め た 上 で 、な お も そ れ が 承 認 さ れ ること を希望します。 ヴォルテールが Le mieux est l’ennemi du bien と言ったように、完全なもの は 良きもの の 敵で す。機 会を逃 すことなく、多 くの 良きことを創 出しようで はありません か。 学生、学者、そして読者の皆さんに前世代の記述 された英知へのアクセスを与えるために協力しま しょう。 これは2009年6月に Chronical of Higher Education 誌に掲載された Tim Bartonのオリジナ ル記事を要約、更新したものです。

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ニュース

ニュース

Digital Reference Shelf (デジタル・レファレン ス・シェルフ) の拡張

@OxfordJournals が #Twitter に

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xford Journals は今 Twitterにあって、司 書や研究者、 そしてOUPのジャーナル収集 に関心のある他のすべての人のために、 最新のジャーナル関連ニュースをつぶやいていま す。 1ツイート140文字に制限されているTwitter は、ユーザが世界中の友人、ビジネス、有名人、報 道機関などをフォローすることを可能にする社会 的なネットワーキングサービスです。ユーザは関 心がある人々や組織をフォローし、彼らのプロフィ ールでツイートを受けとることができます。ユーザ はまた、他の人々のツイートをリツイートして、自 分のフォロワーが読むだけの価値がある、または 興味深いと思われる情報をパスすることもできま す。 @OxfordJournals Twitter は、当局のジャー ナルからの報道範囲、無料の記事、および入手可 能なジャーナル問題、興味深い図書館関連の話 題、Oxford Journals が出席している会議、などに ついてのツイートを供給します。Twitterを通じて 我々から聞きたいと思うニュースがあったら、我々 をフォローして、ツイートを送ってください。ある いは、当出版局のサービスについて質問がある場 合や、電子メールを書いたり電話する面倒なしに 何かについてもっと知る方法を見つけたいなら、 140 文字にはめ込んであなたのリクエストをツイ ートしてください。 T w i t t e r で フォロ ーしてくだ さ い : http://twitter.com/OxfordJournals

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ックスフォード・デジタル・レファレンス・ シェルフ (Oxford Digital Reference Shelf ) プログラムは成長を続け、現在 では50近くのタイトルを包含し、オックスフォード 大学出版局(OUP)が重要な参照文献を A-Z コ ンテンツのために特に設計された便利な電子形 式で提供できるようにしています。プログラムの タイトルは個別に購入でき、 Oxford Reference Online加入者はそのサービスと統合されます。

プログラムへの最近の追加は、古代から現 代に至る書籍のあらゆる面に関するユニークで オリジナルな研究、The Oxford Companion to the Bookです。バージニア大学希少本学部の Michael Suarez教授兼部長と、University College LondonのHenry Woudhuysen 英語学教授によ り編集されたCompanion は、既に英サンデー・ テレグラフ紙で「革命的発明への賛辞であり称 賛である壮大な参考文献」だとしてポジティブ な書評を得ています。 OUP 編集者の Joanna Harris は、それは「世界最古ーーかつ最大のー ー大学出版の1つとしての当出版局の出版目標 を典型的に示す刊行」だと説明します。詳しくは www.oxford-bookcompanion.comをご覧くださ い。 OUP はまた、Continuumの第一級学術参照タ イトルの決定的に重要な選集の電子版を出版する ために、学術出版のContinuumとの大規模な新し い配信協力も発表しています。 発表される最初のタ イトルには、Continuum Companion to Twentieth Century Theatre、Biographical Dictionary of American Economists、Biographical Dictionary of British Economists、 および Encyclopedia of History of American Managementが含まれます。 詳細情報については、以下にお問い合せください: アメリカ大陸外:onlineproducts@oup.com アメリカ大陸:oxford.reference@oup.com

オックスフォード・ ジャーナル HighWire 決議

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lluminea の本号が印刷に回される頃、Oxford Journals とHighWire Press の合同プロジェク トチームがオックスフォードとカリフォルニアで 当出版局最大の共同事業に取り組み、HighWire の新コンテンツ配信プラットフォーム H2O 上で Oxford Journals ウェブサイトを再スタートしてい ます。 HighWire プラットフォームの再構築は、 ウェ ブのトップウェブサイトに動力を供給する技術と 規格を使用します。それは、OUPが顧客、すなわち 著者や研究者、学会、図書館員たちにウェブ出版 サービスをより効果的に提供できるようにします。 技術はこの2つの組織間の協力の一端で す。Oxford Journals は1999年以来HighWire Press と協力してきており、OUPとは学術出版の重要性 の視点を共有しています。 「HighWireの使命は、高 品質のコンテンツを世界に普及しようと努力して いる、独立系の、学会ベースの、 そしてその他の科 学および学術出版者の持続的な成功を保証する ことです。 」 というJohn Sackによる HighWire の使 命の要約は、 オックスフォード大学出版局自身の 目標、すなわち最高品質の研究をできるかぎり広 範囲に普及することを通じて大学の目標を推進す る、 という目標を補完しています。 12年間の歴史の中で、私たちは困難な時を切 り抜けてきました。 ウェブ出版の競争の激しさは 日に日に増加しています。競争他社が新製品やサ ービスを開始するのはほとんど毎日のように見え ます。我々の共同の野心は、H2Oが提供する機会 を利用するために協力し、次世代のオンライン学 術出版を提供することです。

OUP と BBC が協力

OUPのファッション位置

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erg Encyclopedia of World Dress and Fashionを包含するBerg Fashion Library (BFL) は、世界で入手できるファッション研究 を最も広範囲にカバーしています。 OUPが配信する BFL は、世界の衣服とファッ ションに関する学際的で統合されたテキストや画 像、 ジャーナル内容へのアクセスを提供する、最初 のオンライン資源です。 BFLは、当分野における学術研究と共に成長し 続けるファッション関連資源の拡張範囲に、横断検 索可能なアクセスを、 コンテンツの更新を通じて、 そ して Berg ジャーナルの顧客にはBerg ジャーナルコ ンテンツと並んで横断検索する能力を提供します。 それはビクトリア・アンド・アルバート博物館 の著名なファッションコレクションからの3000点 近い画像と、西暦900年から今日に至るまでのファ ッション用語事典、世界最高の衣装コレクションの 索引を備えており、所蔵オブジェクトの強度と数量 のような豊富な情報を概略しています。 これは、流行ファッションや文化人類学、劇場、 美術史、歴史、博物館研究および文化研究を調査 または勉強している人にとっての格好な入口で す。 それはOUPによって世界中に配信され、図書館 利用者は年間登録により利用が可能です。 近刊予定の印刷タイトル Berg Encyclopedia of World Dress and Fashion(世界のドレス、 ファ ッション百科事典)を購入する図書館は、一定期 間オンラインリソースに無料でアクセスすること ができます。詳しくは www.bergfashionlibrary. com をご覧ください。

ックスフォード大学出版局と BBC は、BBCの College of Journalism ウェ ブサイト http://bbcjournalism.oup. com の配信で協力しています。 当サイトは、テレビ、ラジオとオンラインジャ ーナリズムのあらゆる面をカバーしている何百も のビデオ、オーディオクリップ、討論ページ、インタ ラクティブなモジュールとテキストページを備え ています。素材の多くは、技能スキル(例えば、製 作または演出しているビデオ)のような主題領域、 気候変化や中東での衝突などのトピックについて の主題状況説明、および現在ジャーナリストが直 面している多くの倫理問題などを議論する有名な BBCテレビニュースキャスターとリポーターを特 集します。 以前は企業内のトレーニングウェブサイトだ ったBBCは、世界中のジャーナリズム専攻学生 とジャーナリストがサイトへのアクセスから得るこ とができる、サイト資料と価値によって伝達される 情報の固有の財産を評価していました。 「ジャーナリズム学校は世界中でBBCのコ ンテンツへのアクセスに強い関心を表明してき ました」 と、BBCのためにサイトの出版を監督して いるTim Fentonは言います。 「しかし、College of Journalismで我々は、 これらのオンラインの資源を 学術的組織や図書館、そして世界中の報道機関の レポーターに配信する経験をほとんど持たないこ とを認識しています。そのためその専門知識を有 するパートナーを捜しました。 」 BBC College of Journalism サイトは英国居住 者には無料で利用が可能ですが、英国外では他の オンラインサービスに対するBBCの方針に従って 料金が徴収されます。英国居住者はライセンス料 金を通じてBBCに資金を提供します。 このサイトは 英国外ではOUPにより配信され、 まもなく利用可能 になります。詳しくは www.oup.com/online をご覧 ください。

Oxford Journals の最新ニュース

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xford Journals は今年度までにいくつか の新しいジャーナル買収を行いました。 こ れらはOxford Journalsの対象収集をさら に強化するでしょう。 1月にOUPは、学会の最も高く引用されたジ ャーナルであるClinical Infectious Diseases (CID) と The Journal of Infectious Diseases を刊行する ために、Infectious Diseases Society of America (IDSA) との提携を発表しました。2009年にCID は、Special Libraries Associationから 「過去100年 の生物学および医学で最も影響力のあるジャー ナル100誌」の1つに挙げられました。 この発表の後ほどなくして Quarterly Journal of Economics (QJE) と The Review of Economic Studies (REStud)の買収ニュースが続きまし た。QJE と REStud はともに経済学における最も古 く最も高名なジャーナルです。QJEは影響要因にお いて世界最高にランクされる経済学ジャーナルで あり、REStudは世界の経済学ジャーナル上位5誌 のうちの1つです。 学会所有ジャーナルの American Journal of Agricultural Economics、Applied Economic Perspectives and Policy、Environmental History、 およびNeuro-Oncology もまた、今年度OUP で出版を開始しました。Journal  of European Competition Law & Practice と Journal of International Dispute Settlement の発売も開始 されました。 これらの最新の追加がOUPのジャーナルリ スト(現在230のタイトルを保持する)をさらに 一層強化することが期待されています。Oxford Journals は、2011年1月1日からのIDSA ジャーナ ルの出版を見込んでおり、同経済学ジャーナル もまた、来年中にはOUP に移動する予定です。 詳細については、www.oxfordjournals.org をご覧ください。

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「動きの速い言語」 をオンラインで普 及する

インタビュー

ーで起こるできごとを統括する最初の女性、および最初の非英国人です。

ニュース

Picture: Ben Caw

ります。Lizzie Shannon-Little(OUPのコミュニケーション エグゼキュティブ)は、 ライブラリセクタ

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サラ・トーマス は今年ボドレー図書館員およびボードリアン図書館ディレクターとして4年目に入

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ボドレー図書館員 サラ・トーマスへのインタビュー

知識の普及がますますオンラインで行われている 世界では、未来の図書館とはどんなものになるでし ょうか? 未来の図書館は活気のある場所になります。物理 的な図書館は、研究や知識の生成に従事する知 的コミュニティのホームを提供するという点で、依 然としてきわめて重要であることに変わりはあり ません。 しかし、 もちろん図書館は本当に至る所に あります。仮想世界では、地球のどこでも、時間帯 を超えて、地理的な境界を通り越して、人は新しい 方法で知識を流布することができます。

未来の図書館はユビキ タス デジタル の 飛 躍 ー ー たくさん 論 議されてきた Google和解契約のようにーーはどのように起こる と思いますか。図書館の将来に影響を及ぼすでし ょうか? 私は実はGoogleがやったことは信じがたいほど すばらしサービスだと考えています。それは非常 に民主的で開かれたアクセスの形態です。私は常 に、著者の知的努力への補償は保証される必要 があると、強く強調してきました。 しかし、大部分の 学術関係の著者ーーオックスフォード大学図書館 を使用する人々が第一に興味を持っているタイプ の作品ですがーーに尋ねてみれば、彼らは印税小 切手を受け取るよりも、 もっと多くの人々に自分の 作品を読ませたいと願っています。Google イニシ アチブは人々が働く方法を既に変貌させてしまい ましたが、それは図書館の将来に革命をもたらす だろうと思います。 2 0 0 7 年 2 月にボドレ ー 図 書 館 員( B o d l e y ’ s Librarian)職に就任して以来、図書館員の役割に どんな変化を見てきましたか?そして図書館員には どんな新しいスキルが必要ですか? 情報の世界ははるかにもっと複雑になりました。 将来の図書館員はこの情報の海原を航海(ナビゲ

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ート) しなければなりません。必要とされるスキル は、ものごとをどうオーガナイズし、アクセスする かを知る従来のスキルですが、 しかし過去におけ るよりもはるかにもっと複雑な景観に適用される でしょう。

読者の新しい期待に応えるために、ボードリアン図 書館ではどんな変化が進行中ですか? オックスフォード大学の学部生レベルでさえ経験 する図書館モデルが変わります。我々が持ってい る知識には幅があるため、人々はもっとチームで 作業するようになっており、そしてそのような活動 のより多くはウエストン図書館(まもなく修復を終 える新ボードリアン図書館)で行われるようになり ます。セミナー、講堂、 プレゼンテーションあるいは 討論に携わる著者、読者、学芸員、図書館員、学者、 学生および一般の人々のための機会があるでしょ う。人々が来て技術と従来型の資料を共に使うこ とができるように、 よく開発された情報インフラが 備えられます。それは、誰でもそこにあるものを見 ることができるように、円天井へのドアを開いてい ます。 そのような変化が引き起こす難題に立ち向かうた めに図書館同士が協力し合うことへは、以前より多 くの要求がありますか? この領域では、 まだまだ行うべきことがたくさんあ ります。時に人々は経済手段としてそれ(協力しあ うこと)に戻ることがあります:たとえば、 これをする 余裕がないから、誰か他と連携し、両者がそれぞ れ単独でそれをする場合より少ない資源を使用す るようにするなど。 しかし、実際には、そこにははる かに肯定的な経験があります。すなわち複数での 展望は、 しばしば、それを単独でしようとする場合 より強固なサービスに帰着します。 どのようにして、起こっている変化を最新に保って いるのですか。 新しいできごとと絶えず連絡をとり続けるために、 私は、非常に役に立つあるいは挑発的だと思われ る図書館世界の数人のブログをフォローするよう にしています。たとえばOCLCのLorcan Dempsey とRoy Tennantが出しているCurrent Citesなど。

ネットワーキングやこれらの web 2.0を利用すれ ば、現在の定期刊行物にざっと目を通すために使 用していた昔と比べて、はるかに広い範囲に手が 届きます。 今後の大学出版局の役割をどのように見ますか。 米国では、大学出版局の管理を図書館員が監督す ることが今でははるかに一般的になっています。そ のことは、私たちが同じ家族の一員であることを示 唆するでしょう。私たちは、高品質な学術研究の普 及とそれへのアクセスに共通の関心を持っていま す。共有するべき点がたくさんあります。図書館は 大学出版局に働きかけてその役に立つことができ ると思います。なぜなら、出版局は大学と学者たち にかくも貴重なサービスを提供しており、我々は出 版局の成功を確認するためにできる最善の努力を するべきだと思います。

Oxford Dictionaries Online は読者、著者、 編集者、言語愛好者、 世界のパズル愛好家| のための新しいリソ ースです。

Google イニシアチブは 将来の図書館に革命を もたらす

ボードリアン図書館は、休み なしにアクセスと普及を提 供するために携帯電話アプ リケーション を導入した英 国で最初の機関です。昨年 開始したこのアプリケーショ ンは、オンラインライブラリ のカタログへの直接アクセ スを提供し、携帯電話のロケ ーション検知機能を使って、読者が探している 最も近い本を見つけることを可能にします。

ODOは可能な限り 最良の使いかってを お届けします

ンラインで利用可能な多数の無料辞書サイト がありますが、そのクオリティは必ずしも保証 されていません。 また、ユーザが必要とするさ らなるサポートや機能性も提供しません。2010年5月に開 始する Oxford Dictionaries Online(ODO)は、最新のオ ンライン現代英語辞典および言語参照サービスであり、 情報がユーザに提示される方法に革命をもたらすと共 に、意味と語連結のまったく新しい展望を切り開きます。 同サイトは、Oxford English Corpus(オックスフォード 英語コーパス)から精選された、35万件以上のエントリと 定義、60万件の同義語と反意語、そして実際の英語使用 例190万件以上の広大で独特の、意味でリンクされた文 章バンクを含みます。オクスフォード最大の現代英語辞典 およびシソーラスに基づいた内容は、すべてサイトの至 る所で知的かつシームレスにリンクされ、ユーザが必要 とする定義と答えへの速くて直感的なアクセスを提供し ます。 一般ユーザは「よい英語」を書く上で率直なアドバイ スを得ることができる一方、プロの作家や編集者には別 の専用モジュールが専門言語参照リソースを提供します。 また、一般の人々の要求で、 クロスワードとアナグラム(回 文)を解く人も含まれています。My Oxford Dictionary(マ イ・オクスフォード辞書)パーソナル機能によって、ユーザ は、自分のアカウントを作成し、エントリや探索を保存し、 選好を設定することができます。 ユーザがオクスフォード辞書に期待するコンテンツ の同質性を保証するために、新しいオンラインサービス はオックスフォードの経験を積んだ辞書編集者のグロー バルチームによってバックアップされており、チームは熟 練したデータ開発者やウェブデザイナーと緊密に協力し 合います。Catherine Soanesは上級辞書編集者で、ODO を一般に公開したチームの一員であることを誇りにして います。 私たちは、ほとんどのオンライン辞書がよいユーザ経験を 提供していないことをよく知っています。実際、2009年7月に オックスフォード大学出版局が調査したユーザの70%は、 無料オンライン辞書は使いにくいか、遅いか、旧式だった、

と報告しています。オックスフォードが現在あるサイトを評 価したとき、多くの人が言語研究の品質や精度ではなくむ しろコンテンツの量や、ユーザを商業的なサイトに導くこと に対してより懸念していることがわかりました」 とSoanesは 言います。 「これらの事実を念頭において、私たちは、ODOが 世界中のユーザにとって可能な限り最良の使いかって を提示できるように試みました。例えば、内容は新鮮で 新しくなります。ーー英語は動きの速い言語です。絶えず 起こっているすべての意味の変化に遅れないようにす るため、進行中の言語モニタープログラムから抽出され た、新語と新しい意味の定期的な更新があるでしょう。 Drongo(ばか者)、skite(うぬぼれ)、galah(がさつ者):オースト ラリア英語の探索 さらに、非常に革新的なことは、ODOがユーザのニーズ に合わせて速く直感で理解できる検索を提供することです。 定義やスペリング、同意語を手っ取り早く必要とする人々の ために、クイックサーチはクリック1つでユーザを適所へ導 きます。 しかしながら、サイトの完全な豊富度は、ブラウズと フィルタのオプションを探って検索結果を絞り込み、主題や 意味、言語レベルなどにリンクされたエントリセットを見るこ とが可能になるとき、自明になります。ーー例えば、物理学主 題分野からのすべての動詞、あるいは「嫌われもの」を意味 するオーストラリア英語(少々例を挙げればdrongo(ばか者) 、skite(うぬぼれ)、galah(がさつ者)など)のすべての言葉を すべて見ることができます。 特別版コンテンツを使用し、オックスフォードの進行 中の研究および編集の専門知識に根ざして、オックスフォ ード大学出版局は、Oxford Dictionaries Onlineを、言語 の愛好家や言葉パズル狂にとって、英語の高レベルの非 ネイティブスピーカー、著述家、コピーエディター、 言語学者、学者、学生、および あらゆる分野の教師など、作品や研究に文語英語または 口語英語を使うすべての人々にとって有用なツールにす ることを目標とします。

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会議

Jennifer Hilton ライブラリ マーケテ ィング マネージャ

知識格差の是正 多くの大学図書館では、学術 内容へのアクセスは、学位を修 了し、現在の研究を基に構築 し、特定分野のニュースを更新 し続ける手段としてあたりまえ のことと見なされています。 し かし、開発途上国での図書館 利用者にとって、重要な情報へ のアクセスは、研究者が生命 を救い改善し、環境を管理す るのを助けるために不可欠な 生命線ともなりえます。

ックスフォード大学出版 局は、他の出版社と同様 に、Research4Lifeのような イニシアチブを通じて、多数の当社ジ ャーナルへのアクセスを提供すること に尽力しています。 Research4Lifeは、開発途上の世 界に重大な科学的研究および社会 科学研究へのアクセスを提供するこ とにより、国連のミレニアム開発目 標(Millennium Development Goals) の達成を支援することをめざしてい る、3つの官民協力の総称です。2002 年に開始して、 この3つのプログラム、 すなわちHealth Access to Research Initiative (HINARI)、Access to Global Online Research in Agriculture (AGORA)、およびOnline Access to Research in the Environment (OARE) は、108 の開発途上国の4500機関の 研究者に対し、世界の主導的学者お よび専門出版社が提供する7000誌 を超えるジャーナルへのアクセス権 を無償または低料金で提供してきま した。 ナイジェリアの   G w a g w a l a d a Specialist Hospital での図書館利用者 の声として Research4Life ウェブサイ ト上で引用されているように、これら

のイニシアチブは、機関が「ジャーナ ル購読用資金が減少する状況下で学 術要員の需要を満たすために」不可 欠です。 別の図書館利用者および教職員 は、 「 博士課程のときにOAREへアク セスできたことは、個人として自分の 目標を達成することを可能にしたば かりでなく、Mauche と Newsiit のオ ジエク族たちの生活の質を改善しま した。これらの地域ではその他の予 防可能な疾病の中でも特に下痢と 咳が子供や多くの大人達の命を奪っ ていたのです。」 と説明しています。 (Wilkista Nyaora Moturi、エガートン大 学環境研究学部長、 ケニア) アフリカにおける干ばつとの戦いと 鳥類研究 農業や環境科学研究へのアクセスは、 東アフリカ乾燥地帯の課題に立ち向 かう人々を支援してきました。AGORA ジャーナルコレクションへのアクセス を通じて、 ケニアの科学者達は干ばつ にも強い穀物ーーヒヨコマメとモロ コシーーを研究しています。 これらは 同国の乾燥および半乾燥地帯の50% で農耕の可能性を切り開くことができ ました。

地域に特有の学術出版物の普 及はINASPの目的の1つです。1998年 にAfrican Journals Online (AJOL) プ ロジェクトが開始されました。それ は、2005年には真の非営利会社にな り、2009年には世界中から毎月10万 人のウェブサイトビジターが訪れ、27 か国からの専門家が検証する、 アフリ カで発行されるジャーナル370誌を 主催するようになりました。 これは、図 書館の利用者が彼らの環境(主流ジ ャーナルではあまり扱われない)を理 解する上で重大な主題に関する記事 にアクセスできることを意味します。 このような 出 版 の 1 例 が O s t r i c h : Journal of African Ornithology です。 これはアフリカのサハラ以南および 島々における鳥類の行動、生物学、繁 殖、エコロジー、渡りおよび移動に関 する研究結果を刊行します。 これらのプログラムの影響を測 定することから、そして図書館利用者 自身の証言から明らかなことは、開発 途上国のジャーナルへのアクセスを 無償もしくは著しく低額料金で提供 することにより、重要な研究がそれか ら利益を得るすべての人々に利用可 能であることを保証できると���うこと です。

OUPが参加する、 ジャーナルへのアクセスを提供するイニシアチブ

O A R E  へ のアク セスのおかげで、 オジ エク族 の 生 活 の 質 が 改 善さ れた

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北米

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• HINARI - Health InterNetwork Access to Research Initiative は世界保健機関 (WHO) が主導し、3750 誌以上の生物医学および健康関連ジャーナルへ のアクセスを提供することにより、108か国の医療 専門家をサポートしています。

• INASP - International Network for the Availability of Scientific Publications(科学出 版物の利用可能性のための国際ネットワーク) は、先進国の出版社と協力して発展途上国内で の研究へのアクセスを促進します。

• AGORA - Access to Global Online Research in Agriculture は、農業および生命科学分野の研 究を支援強化するために国連食糧農業機関が 設立したプログラムです。出版社と共同運営で、 ジ ャーナル1132誌へのアクセスを108か国に提供し ます。

• eIFL.net - eIFL 基金は、多数の国々にまたがる 図書館コンソーシアムの設立協定を支援するこ とにより、開発途上国の図書館利用者に対する 電子リソースの幅広い利用可能性を支援しま す。

• OARE - 国連環境計画(UNEP)およびエール大学に よって監督される環境研究へのアクセスプログラ ムであり、100か国以上に150誌以上のジャーナル への無償アクセスを提供します。

上記の組織の詳細な活動については、当出版局の 開発途上国イニシアティブウェブサイトに掲載の リンクをご覧ください。ご利用になる図書館への アクセス設定に関するお問いあわせ先も掲示され ています。http://www.oxfordjournals.org/access_ purchase/developing_countries.html

当出版局が2010年4 月~6月に出席する主 要な会議のリストは以 下のとおりです。当出 版局情報スタンドでご 覧になるか、あるいは 個人的な予定を準備 するためにあらかじめ ご連絡いただくことが できます。

アジア KESLI 1st Forum(KESLI初回フォーラム) 4月19~21日 Kangwon-do Won Jung、Oxford Journals won.jung@oxfordjournals.org

欧州 UKSG 33rd Annual Conference & Exhibition 4月12~14日 エジンバラ、 スコットランド Matthew Howells、Oxford Journals matthew.howells@oxfordjournals.org Jennifer Brothwell、Online Resources jennifer.brothwell@oup.com JISC Annual Conference(JISC 年次大会) 4月12~13日 英国ロンドン Ged Welford、Online Resources ged.welford@oup.com INFORUM 2010 5月25~27日 チェコ共和国プラハ Wolfgang Steinmetz、Oxford Journals wolfgang.steinmetz@oxfordjournals.org Adina Teusan、Online Resources adina.teusan@oup.com CRIMEA Ukraine(クリミア・ウクライナ) 6月5~13日 ウクライナ、 クリミア Adina Teusan、Online Resources adina.teusan@oup.com

CALIS Annual 2010 5月10~15日 中国 珠海 Michael Zhou、Oxford Journals michael.zhou@oxfordjournals.org

British & Irish Association of Law Librarians Conference 6月10~12日 英国ブライトン Tracy James、Oxford Journals tracy.james@oxfordjournals.org Louise Bowler、法務部 louise.bowler@oup.com

EBSCO オープンデー 6月1日 ソウル Won Jung、Oxford Journals won.jung@oxfordjournals.org

JISC RSC East MIdlands Annual Fair 6月22日 英国レスター Annabel Coles、Online Resources annabel.coles@oup.com

国立大学図書館協会 6月18日 札幌 大池 一則、Oxford Journals kazunori.oike@oxfordjournals.org KNULA ワークショップ 日時と場所は未定 Won Jung、Oxford Journals won.jung@oxfordjournals.org

会議を予定したり、他の情報を請求 するには、該当する連絡先へ電子メ ールをお送りください。

中東 Info 2010 5月3~5日 イスラエル、テルアビブ Matthew Howells、Oxford Journals matthew.howells@oxfordjournals.org Graham Grant、Online Resources graham.grant@oup.com ANKOS 10th Annual Meeting (ANKOS第10回年次総会) 5月6~9日 トルコ、イスタンブール Wolfgang Steinmetz、Oxford Journals wolfgang.steinmetz@oxfordjournals.org Graham Grant、Online Resources graham.grant@oup.com

Texas Library Association (テキサス州図書館協会) 4月14日~17日 米国テキサス州、サンアントニオ Jenifer Maloney、Oxford Journals jenifer.maloney@oxfordjournals.org Charles Everest、Print and Online Reference charles.everest@oup.com NC Serials Conference (ノースカロライナ州逐次刊行物会議) 4月15日、米国ノースカロライナ州チャペルヒル Francesca Martin、Oxford Journals francesca.martin@oxfordjournals.org SCELC Vendor Day 5月12日 米国カリフォルニア州ロサンゼルス Francesca Martin、Oxford Journals francesca.martin@oxfordjournals.org Debbie Farinella、Online Academic and Reference debbie.farinella@oup.com New England ACRL Conference (ニューイングランドACRL会議) 5月14日  米国マサチューセッツ州ワーチェスター Jenifer Maloney、Oxford Journals jenifer.maloney@oxfordjournals.org Robert George、Academic and Reference Library Sales Robert.george@oup.com Medical Library Association(医学図書館協会) 5月21~26日 米国ワシントンDC Chloe Hennin、Oxford Journals chloe.hennin@oxfordjournals.org NASIG 6月3~6日  米国カリフォルニア州パームスプリングス Francesca Martin、Oxford Journals francesca.martin@oxfordjournals.org Canadian Health Libraries Association (カナダ健康図書館協会) 6月7~10日 カナダ、オンタリオ州キングストン Chloe Hennin、Oxford Journals chloe.hennin@oxfordjournals.org Special Libraries Association (専門図書館協議会) 6月13~16日  米国ルイジアナ州ニューオーリンズ Chloe Hennin、Oxford Journals chloe.hennin@oxfordjournals.org Liz Kieffe、Online Resources elizabeth.kieffe@oup.com American Theological Library Association Annual Conference (アメリカ神学図書館協会年次大会) 6月16日 米国ケンタッキー州ルーイビル Margaret Love、Online Products margaret.love@oup.com Marie Wallden、Academic and Reference Library Sales marie.wallden@oup.com American Library Association (ALA:米国図書館協会) 6月24~30日 米国ワシントンDC Francesca Martin、Oxford Journals francesca.martin@oxfordjournals.org Liz Kieffe、Online Resources elizabeth.kieffe@oup.com Robert George、Academic and Reference Library Sales robert.george@oup.com

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オックスフォード大学 出版局の主要連絡先 ジャーナル連絡先

オックスフォード大学出版 局で利用できる広範囲な 情報源へのアクセスを得る ための連絡先リストは以下 の通りです。

オンライン製品連絡先

O U P は、図 書 館 ( 単 独また は 複 数 施 設 ) やコンソーシアムが パッケ ージ ( オックスフォードジャーナルコレクション )として、また は 図 書 館 利 用 者 の ニ ーズ に 合 わ せ て選 択 的 にカスタマイズしてご 利 用 い た だ ける、2 3 0 誌 以 上 の 学 術 ジャー ナ ル を 出 版して い ま す。 過去にさかのぼるバックファイルも、Oxford Journals Archiveからご利用 いただけます。

オックスフォード大学出版局では、ほかにもたくさんのオンライン製品を 提供しています。当局の評価の高いオンライン製品には、Oxford English Dictionary、Oxford Dictionary of National Biography、Oxford Reference OnlineおよびOxford Scholarship Onlineなどがあります。

販売についてのお問い合わせ

製品情報、体験版のリクエスト、お見積もりは、電子メールで営業チームま でお問い合わせください。

製 品 情 報 、体 験 版 の リ ク エ ス ト お よ び 引 用 に つ い て は 、 l i b r a r y . s a l e s @ o x f o r d j o u r n a l s . o r g  まで 電 子 メー ル を お 送り くだ さ い 。販 売 チ ー ム の 個 々 の メ ン バ ー に 連 絡 す る に は 、 www.oxfordjournals.org/for_librarians/quote.html をご覧ください。

マーケティングについてのお問い合わせ お手元の蔵書の図書館利用者への販売に関する宣伝用資料およびアド バイスは、library.marketing@oxfordjournals.org まで電子メールでお問 い合せください。

カスタマーサービスについて オンラインアクセス、技術的なお問い合わせ、印刷物についての苦情、お 支払い、 または請求書についてのお問い合わせを含む、カスタマーサー ビスについてのお問い合わせは、当出版局のサポートチームにご連絡く ださい。 アメリカ大陸 jnlorders@oxfordjournals.org +1 800 852 7323 (米国およびカナダのフリーダイヤル) 日本および韓国 custserv.jp@oxfordjournals.org +81 3 5444 5858 その他の地域 コンソーシアム jnls.consortia@oxfordjournals.org +44 (0)1865 354949 コンソーシアム以外 jnls.cust.serv@oxfordjournals.org +44 (0)1865 353907

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販売についてのお問い合わせ

World exc Americas onlineproducts@oup.com +44 (0) 1865 353705

The Americas librarysales@oup.com +1 800 624 0153

マーケティングについてのお問い合わせ お手元の蔵書の図書館利用者への販売に関する宣伝用資料およびアド バイスは、マーケティングチームまで電子メールでお問い合せください。

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The Americas oxford.reference@oup.com

オンラインサポートについてのお問い合わせ オンラインアクセス、技術的なお問い合わせ、印刷物についての苦情、お 支払い、 または請求書についてのお問い合わせを含む、 カスタマーサービ スについてのお問い合わせは、当局のフレンドリーで知識豊富なオンライ ンサポートチームにご連絡ください。

World exc Americas The Americas onlinesubscriptions@oup.com oxfordonline@oup. +44 (0) 1865 353705 +1 800 334 4249 (ext 6484) トレーニングのリクエスト オックスフォード大学出版局オンライン製品のご利用方法に関するトレ ーニングのご希望は、オンライン製品スペシャリストにお問い合わせくだ さい。

World exc Americas Mark Turner mark.turner@oup.com

The Americas Taylor Stang taylor.stang@oup.com


Illuminea April 2010 Japanese