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NAOKI 物 語 (第1巻)

青年時代からの回顧録 遠く日本を離れたフィリピン共和国のセブ島に安住の地を見つけ 、 日本食レストラン居酒屋「神楽」のマネージャーに落ち着いた男の 波乱万丈?の自叙伝・・・・・

好 評 、ブ ロ グ 公 開 中 “NAOKI の 居 酒 屋 日 記 ” http://naoki.kagura-cebu.com/ http://kagura-cebu.jugem.jp/


[目

次]

NAOKI 物語 (1)

売れないミュージシャン・五反田時代

NAOKI 物語 (2)

最初の結婚

NAOKI 物語 (3)

伊那での暮らし

NAOKI 物語 (4)

再び東京へ

NAOKI 物語 (5)

フィリピンとの出会い

NAOKI 物語 (6)

フィリピンで仕事を始める

NAOKI 物語 (7)

水産会社時代・その1

NAOKI 物語 (8)

水産会社時代・その2

NAOKI 物語 (9)

水産会社時代・その3

NAOKI 物語(10)

水産会社時代・その4


NAOKI 物語 (1) 売れないミュージシャン・五反田時代

今 日 は 暇 で す か ら、私 の 昔 話 を 書 き ま す 。

毎 週 金 曜 日 と土 曜 日 は 、私 が マ ネ ー ジ ャー を して い る 居 酒 屋 「神 楽 」に 、バ ン ドが 入 っ て い ま す が 、私 も若 い 頃 は バ ン ドを や って い ま した 。 グ ル ー プ 名 は 、「赤 と黒 」。(誰 も知 らな い ? ) メン バ ー は 3人 。 バ ックに 、ドラム 、ベ ー ス 及 び キ ー ボ ー ドを 付 け て い ま した 。 当 時 は 、渋 谷 の 「エ ビ キ ラス 」や 、上 馬 の ライ ブ ハ ウ ス に よ く出 演 して い ま した 。 そ の 頃 、私 の 所 属 して い た プ ロ ダ クシ ョン は 東 京 の 原 宿 に あ り、


元 ガ ロ の トミー や 中 村 晃 子 な ど も一 緒 で した 。 私 が 初 ス テ ー ジ に 立 った の が 、 目 黒 に あ る 大 学 か 大 学 院 か は 忘 れ ま した が 、そ この 学 園 祭 で した 。 4つ の バ ン ドが 出 演 して お り、我 々 の バ ン ドは 2番 目 の 出 演 で 、 当 時 流 行 って い た ロ ン ブ ー 「ロ ン ドン ブ ー ツ 」を 履 い て 出 た 。 (この ブ ー ツ 、ヒー ル が 12∼ 13セ ン チ あ った ) 足 が 長 く見 え 、カ ッコは 良 か った 。 オ リジ ナ ル ソン グ を 四 曲 歌 い ま した 。(ま あ ー ま あ ー 、ウ ケ は 良 か った ) そ して 取 りは 、因 幡 晃 。 控 え 室 は 一 緒 だ った が 、話 は しな か った 。 「わ か って 下 さい 」が 大 ヒットし、次 の 「別 離 」とい う歌 を 出 した 頃 だ った 。 そ れ か ら、渋 谷 の 「エ ビ キ ラス 」で は 、大 橋 純 子 が 我 々 の 前 座 だ った 。 ポ ス ター を 見 た ら、 「可 愛 い 子 ジ ヤ ン 」 と思 って い た が 、実 物 は 、 「あ の オ バ サ ン 誰 ? 」 と聞 くほ ど 、“オ バ サ ン ”ぽ か った 。 ところが 歌 を 歌 い だ した ら、“上 手 い ∼ ∼ い ”、


次 の 出 番 を 待 つ 我 々 が 、聞 き 惚 れ て い た 。 その後、 「彼 女 は 、大 ス ター 」 我 々 は 、カ ニ で した 。(横 歩 き ) 上 馬 の ライ ブ ハ ウ ス で は 榊 原 郁 恵 が 来 て い て 、ス テ ー ジ が 終 わ った 後 挨 拶 に 来 た 。 「ホ リプ ロ か らデ ビ ュー した 榊 原 郁 恵 で す 。宜 しくお 願 い しま す 」 と可 愛 か った 。 お 金 が あ る プ ロ ダ クシ ョン は ス ゴ イ 、等 身 大 の 写 真 が レコー ドシ ョップ に 並 び ア ッとい う 間に、 「ア イ ドル 歌 手 」 我 々 は 、カ ニ が 続 い た 。

月 に 2∼ 3回 の コン サ ー トで は 食 べ て 行 け な い 。 そ こで 、弾 き語 りを 始 め た 。 場 所 は 、五 反 田 の 有 楽 街 、ピ ン クサ ロ ン が 並 ぶ 飲 み 屋 街 。 当 時 は ま だ カ ラオ ケ が 無 く、クラブ で は ギ ター や ピ ア ノの 生 演 奏 で 歌 を 歌 わ せ て い た 。 最 初 の 頃 だ った 、 お客様が、


「羽 田 発 7時 50分 」 と言 うか ら驚 い た 。 時 計 を 見 た ら9時 だ った 。 「あ の ∼ 、もう9時 で す が ? 」 と言 うと、 「歌 だ よ 」(エ エ ∼ 、そ ん な 歌 あ る の ? ) 本 を 見 た ら “あ った ∼ ∼ ” 「羽 田 発 7時 50分 」 フラン ク長 井 の 歌 だ った 。(マ ギ ラワ シ イ 歌 作 る な よ ) 私 は 何 時 も、背 広 に ネ クタイ 姿 。 歌 った お 客 さん が 、ポ ケ ットに チ ップ を 入 れ て くれ る 。 8時 か ら30分 毎 に 2件 掛 け 持 ち し、12時 か らもう1軒 の 、全 部 で 3軒 掛 け 持 ち して い た。 移 動 の 時 に ポ ケ ットか らお 金 を 出 して み る と、1万 円 札 もあ りま した 。 「ヤ ッター 」 数 ヶ 月 経 った ら、バ ン ドよ り楽 しくな り、 バ ン ド仲 間 も働 い て い た し、 コン サ ー トも2ヶ 月 に 1回 と少 な くな って き た 。 そ の 後 、バ ン ドは 解 散 とな りま した 。


私 は 、新 宿 の 安 ア パ ー トか ら友 達 と2人 で 、中 目 黒 の マ ン シ ョン に 移 りま した 。 (ここが 人 生 の 変 わ り目 で した ) 五 反 田 に は ヤ クザ さん も多 く、ヒマ な 時 に は 、 「ま ∼ 飲 メ」 と、席 に 呼 ば れ ま した 。 一 緒 に 飲 ん で い た ら、 「先 生 よ ∼ 、(弾 き語 りは 先 生 と呼 ば れ て い た )俺 で もギ ター 弾 け る か な ? 」 と言 うの で 、 「もち ろん で す よ 、私 が 弾 け る くらい で す か ら。お 客 様 な ら、私 よ り上 手 く弾 け ま す よ 」 と、ヨイ シ ョした つ もりだ った 。 そ の お 客 さん が 、 「これ で もか ? 」 と手 を 出 した 。(ゆ ゆ ゆ ・・指 が 無 い ) 薬 指 と小 指 が 無 か った 、(3本 で は 弦 が 押 さえ られ な い ) 「あ あ あ ぁ・・・・」 と、声 が 出 な か った ら、 そ の お 客 さん が 、笑 って くれ た か ら安 心 しま した が 、 「これ で も弾 け る の か ∼ ∼ 」


な ん て 、怒 られ た ら大 変 で した 。 当 時 、横 綱 北 の 湖 や ヤ クル トの 若 松 選 手 な ん か も来 た 事 が あ りま した 。(横 綱 は デ カ イ) そ して 、約 2年 後 に チ ップ や 給 料 を 貯 め 、若 者 の 街 六 本 木 へ 店 を 出 した の で す 。 (当 時 、私 は 22歳 で した )

NAOKI 物語 (2) 最初の結婚

バ ン ド当 時 に 付 き 合 って い た 彼 女 は 、新 人 で デ ビ ユ ー した 「ピ ー マ ン 」(知 らな い だ ろう な?) と言 う3人 グ ル ー プ の 中 の 1人 。(キ ャン デ ー ズ を フォロ ー した グ ル ー プ ) レ コー ドも数 枚 出 した が 、売 れ ず 解 散 した 。 そ の 中 の 1人 は 、そ の 後 「サ ー カ ス 」で デ ビ ュー 、“これ は 売 れ た ”。 私 の 彼 女 は ソロ シ ン ガ ー とな った が 、や は り売 れ な か った 。 そ して 、NHK の 「み ん な の 歌 」に 出 演 した の が 最 後 の 仕 事 だ った 。


そ の 彼 女 が 住 ん で い た の は 参 宮 橋 の マ ン シ ョン 、彼 女 の 女 性 マ ネ ー ジ ャー と一 緒 だ っ た。 マ ネ ー ジ ャー が 留 守 に な る と彼 女 か ら電 話 が あ り、私 が 潜 り込 ん で い ま した 。 あ る 日 、そ の マ ネ ー ジ ャー が 急 に 返 って 来 て バ レ テ しま った が 、 分 か って 頂 、そ れ か らは 、彼 女 と一 緒 に 住 む 様 に な りま した 。 そ の 彼 女 とは 数 年 続 き、お 互 い の 家 に も行 き両 親 とも会 い 、家 に も泊 ま り、 い ず れ 結 婚 を す る 予 定 で した 。

六 本 木 に 店 を 借 りた 。 六 本 木 とい って も住 所 だ け で 、場 所 は 麻 布 方 面 か ら六 本 木 の 交 差 点 を 過 ぎ 、 フラン ス ベ ッドの ビ ル を 左 に 見 て 、真 っ直 ぐ 溜 池 方 面 に 行 き 、 ドラ焼 き で 有 名 な 文 明 堂 の 隣 で 、裏 に は IBM が あ った 。(逆 か ? IBM の 裏 だ ) 六 本 木 駅 か ら歩 い て 15分 は か か る 。(遠 い が 安 か った ) 2階 建 て ビ ル の 2階 で 、夜 に な れ ば ゴ ー ス トタウ ン とな り、そ の 店 しか 開 い て い な い 。 車 は 走 って い た が 、誰 も歩 い て い な い 静 か な ところ で した 。 店 長 に は 、五 反 田 の ピ ン クサ ロ ン に 勤 め て い た ブ ∼ ち ゃ ん を 引 き 抜 い た 。 (何 故 な ら彼 は 、ベ ー ス ギ ター が 弾 け た の で す ) お 客 様 が 入 る と、ギ ター とベ ー ス そ して リズ ム ボ ックス (ドラム の リズ ム が 出 る 箱 )を 使 い、


2人 で 演 奏 し、歌 って い ま した 。 店 は 朝 の 4時 ま で 、だ か ら帰 りに は 酔 っ払 って ベ ロ ベ ロ に な って い ま した 。 (今 と変 わ らな い か ? ) 特 に 土 曜 日 は 仲 間 が 集 ま り、4時 過 ぎ に は 店 を 閉 め て 皆 を 連 れ 飲 み に 行 って い ま し た。 六 本 木 とい う街 は 恐 ろ しい 、店 が 閉 ま らな い 。(朝 ま で や って い ま す ) あ る 店 な ん か 、朝 の 10時 とか お 昼 ま で 開 け て い ま した 。(お 客 が 居 る か らお か しい ? ) 時 々 、同 業 者 の 友 人 と飲 む 時 もあ り、 「次 へ 行 こう」 と店 を 出 る と、防 衛 庁 へ 出 勤 す る 方 々 と一 緒 に な り、カ ッコ悪 い 思 い もしま した 。 「お い 、み ん な 働 きに 行 って い る よ 。そ ろそ ろ帰 って 寝 よ うよ 」 皆 様 とは 逆 の 、生 活 を して い た の で す 。 当 時 、仲 間 を 集 め 早 起 き 野 球 チ ー ム (寝 て い な い か ら早 起 き じゃ な い な 、寝 る 前 野 球 かな?) 「キ ャン デ ー ズ 」を 作 った 。 オ レン ジ の ユ ニ ホ ー ム で 、カ ッコ良 か った 。 グ ラン ドは 神 宮 球 場 の 隣 、時 々 ヤ クル トの 選 手 も練 習 して い た 。(この 時 も弱 い チ ー ム で した ) 一 度 、多 摩 川 に あ る 巨 人 の 2軍 練 習 場 で や った 事 もあ った 。


1年 ぐ らい した 頃 、彼 女 が お 母 さん と店 に 来 た 。 「ど うした の 」 「何 時 、結 婚 す る の 」 「何 言 って い る の ? そ ん な に あ せ らな くて も、結 婚 す る って 言 って い る だ ろう」 「私 、今 直 ぐ 結 婚 した い 」 お 母 さん は 、何 も言 わ な か った 。 「分 か った 、この 店 が 軌 道 に 乗 った ら結 婚 しよ う」 と言 うと、 「何 時 な の ? 」 「分 か らな い 。今 年 中 か 来 年 か ? 」 そ こで 、お 母 さん が 言 った 、 「結 婚 して 、この 店 を 一 緒 に や って 行 け ば 、良 い の で は あ りま せ ん か 」 (朝 か ら晩 ま で 一 緒 に 居 る の ? そ れ は 勘 弁 して よ ∼ ) 「は い 、考 え て 見 ま す 」


と言 うと、彼 女 は 怒 って 出 て 行 って しま った 。 そ れ か らは 、連 絡 が 取 れ な か った 。 数 ヶ 月 後 に 電 話 が あ り、 「私 、お 見 合 い を しま した 。そ の 人 は ま じめ な 人 だ か ら、結 婚 しよ うと思 い ま す 」 「勝 手 に す れ ば 」 と電 話 を 切 った 。 本 当 は 、彼 女 が 私 を 待 って い て くれ る と思 って い た か ら、本 心 は シ ョックで した 。 (もっと彼 女 の 気 持 ち を 、分 か って 上 げ れ ば 良 か った ) と反 省 しま した 。(若 か った か らね )

翌 年 、彼 女 が 10月 に 結 婚 す る と聞 い た の で 、バ カ な 私 は 、 「ヨ∼ シ 、9月 に 結 婚 して や ろうと」 と思 い 、友 達 の 紹 介 で 知 り合 った 、銀 行 に 勤 め る 女 性 と結 婚 の 約 束 を した 。 池 袋 か ら東 部 東 上 線 に 乗 り、彼 女 の 親 の 所 へ 挨 拶 に 行 った 。 家 族 は 、母 と妹 の 3人 暮 らしだ った 。 お 母 さん は マ ッサ ー ジ 師 、お 父 さん とは 彼 女 が 小 学 校 の 時 に 別 れ た そ うだ 。 母 1人 で 育 て て 来 た の で す 。 この お 母 さん が 気 さくな 方 で 、挨 拶 に 行 った 日 に 、


「今 日 は 、泊 ま って 行 きな さい 」 と言 わ れ 、驚 きま した 。 そ して 、彼 女 の お 母 さん は 結 婚 を 許 して くれ た 。 (9月 に 結 婚 で す か ら、急 が な くて は な らな か った ) 私 は 彼 女 を 連 れ て 、長 野 の 両 親 の 所 へ 行 った 。 母が、 「ま た 、違 う女 を 連 れ て 来 た の か ? 」 と、内 緒 で 聞 い た 。(何 人 か 連 れ て 行 った 事 が あ りま した ) 「今 度 は 、本 当 に 結 婚 す る か ら」 「前 の 彼 女 も、“結 婚 す る ”と連 れ て 来 た の に 。ま た か ? 」 (そ れ を 言 わ れ た ら、確 か に そ うで した ) 私 の 親 父 は 国 家 公 務 員 、時 間 通 り出 勤 し時 間 通 りに 帰 って くる 。(私 とは 大 違 い ) 私 に は 優 しく、そ れ で 私 は 今 ま で 好 き 勝 手 な 事 を して 来 た が 、何 も注 意 され た 事 は な か った 。 (末 っ子 だ か らか な ? ) 何 時 も酒 を 飲 み 、冗 談 を 言 う父 親 で した 。 しか し、そ の 時 は 違 った 。 真剣な顔で、


「今 の 仕 事 を 辞 め 、田 舎 へ 帰 って 来 て 、普 通 の 会 社 に 勤 め た ら許 す 」 と、怒 った 口 調 で 言 った 。 「何 を 言 って る の 。お 店 を や って い る ん だ よ 、閉 め る 訳 に は い か な い よ 」 「い い か 、彼 女 に は 親 も親 戚 もい る 。結 婚 相 手 が そ ん な 商 売 を して い た ら親 戚 に も顔 が 立 た ず に 、彼 女 が 恥 ず か しい だ ろ う」 そ して 、 「家 の 親 戚 に も、お 前 が 水 商 売 を して い る の は 内 緒 な の だ か ら」 と言 わ れ た 。(当 時 田 舎 で は 、水 商 売 は 悪 い 事 だ った の で す ) 悩んだ結果、 親の立場を考え、 数日後、 「田 舎 へ 戻 り、就 職 しま す 」 と答 え 、NAOKI は 、田 舎 へ 帰 った の で す 。 (当 時 24歳 で した )

NAOKI 物語 (3) 新婚生活

田 舎 へ 帰 った 私 は 、友 達 に お 願 い して 、彼 が 勤 め る 会 社 に 入 りま した 。


会 社 と言 って も、プ リン ト基 板 を 作 る 工 場 で した 。 (本 当 は 、結 婚 後 直 ぐ に 東 京 へ 戻 る 予 定 だ った )

結 婚 式 は 、女 神 湖 に あ る ホ テ ル 。(白 樺 湖 の 上 ) そ こに チ ャペ ル が あ り、牧 師 さん が い て 、キ リス ト教 の 結 婚 式 で した 。 (キ リス ト教 じゃ無 い の に イ イ の か な ? ) 彼 女 の お 母 さん と妹 、親 戚 も来 て くれ た 。(お 母 さん の 弟 との 2家 族 ) そ して 、私 の 両 親 、姉 夫 婦 と兄 、そ れ と親 戚 関 係 。(身 内 だ け の 結 婚 式 で した )

そ れ か ら、新 婚 旅 行 は 沖 縄 。 妻が、 「北 海 道 へ 行 きた い 」 と言 った が 、 寒 い よ り暑 い 方 が 好 き な 私 が 、勝 手 に 決 め ま した 。(これ が 最 悪 で した ) 羽 田 か ら沖 縄 へ 着 い た 。 ビ ー チ の あ る ホ テ ル へ 泊 ま り、沖 縄 料 理 が 食 べ き れ な い ほ ど 出 て き て 美 味 しか った 。 翌 日 は 、与 論 島 へ 行 くス ケ ジ ュー ル だ った 。 台 風 が 接 近 して い て 、船 は 時 間 を 遅 らせ 出 発 した 。(これ が 最 悪 ) ビ ル の 4∼ 5階 か ら「ド∼ ン 」と落 ち た か と思 った ら、ま た 「ス ∼ ∼ 」と上 が って 行 った 。


これ の 繰 り返 し。 船 に は 強 い 私 も、気 持 ち が 悪 くな った 。 「ね え 、気 持 ち 悪 い よ 」 と、妻 が 言 った が 黙 って い た 。 「ね え ∼ 気 持 ち が 悪 い か ら、何 か 話 して よ ? 」 と言 わ れ 、 「バ カ ヤ ロ ∼ 、こっち も気 持 ち が 悪 い ん だ 。話 した ら吐 きそ うだ か ら黙 って い る ん だ ∼ 」 と言 って 、トイ レ に 行 った ら満 員 。 み ん な 、青 い 顔 を して 順 番 を 待 って い た 。 私 は 、トイ レ の 臭 い で ま た 気 持 ち が 悪 くな り、妻 の 所 へ 戻 った 。 「ね え ∼ 話 して よ 」 彼女は、 「話 して な い と、気 持 悪 くな る 」 と言 って い た 。(合 わ な い な ) そ して 、や っとの 事 で 与 論 島 へ 着 い た 。 この 時 は 「助 か った ∼ 」 と思 い ま した 。


しか し、台 風 は 接 近 して い た 。 ホ テ ル に 着 い て も、外 へ 出 る 事 が 出 来 な い 。 部 屋 の 窓 か ら海 を 見 た ら、岩 に ぶ つ か った 波 が 10メー トル 以 上 あ が って い た 。 駐 車 場 を 見 る と、車 が 揺 れ て い た 。 窓 を 少 し開 け た ら顔 が 吸 い 込 ま れ て 、 「ヤ バ イ 」 と閉 め た 。 妻が、 「何 しに 来 た の よ 。だ か ら、北 海 道 へ 行 こうって 言 った で しょう」 頭に来たので、 「バ カ ヤ ロ ∼ 、こん な ス ゴ イ 台 風 は メッタに 見 られ な い ぞ 」 と、負 け 惜 しみ を 言 うしか 無 か った 。 与 論 島 は 2泊 の 予 定 だ った が 、青 い 海 も見 られ な い ま ま 帰 る 日 に な った 。 ところが 、 「飛 行 機 は 飛 ば な い 」 と、連 絡 が あ った 。 「ど うす る 」 と聞 か れ た が 、


「ど うす る 。と言 って も、飛 行 機 が 飛 ば な い の だ か ら仕 方 無 い だ ろう」 「船 で 行 こうよ 」 「バ カ ヤ ロ ∼ 、あ ん な に 気 持 ち 悪 い 思 い は もうした くな い 」 「もう、台 風 は 行 っち ゃった か ら揺 れ な い よ 」(確 か に ) しか し、もう1日 与 論 島 へ 泊 ま る 事 に した 。 同 じホ テ ル で は 楽 しく無 い の で 、他 の ホ テ ル へ 移 った 。 そ して 帰 る 日 の 朝 、 「晴 れ た ∼ 」 と思 った が 、10時 の 飛 行 機 だ か ら海 に な ん か 行 け な い 。 (最 悪 、何 の 為 に 海 水 パ ン ツ 持 って 来 た の ? ) 那 覇 に 戻 って 買 い 物 を し、朝 の 便 で 羽 田 へ 戻 り、最 悪 の 新 婚 旅 行 が 終 わ りま した 。 (北 海 道 が 、耳 に 残 って 消 え な い 旅 行 で した )

住 ま い は 、実 家 の 近 くの 団 地 で した 。 妻 は 、私 が 居 な い 昼 間 は 実 家 へ 行 って い ま した 。 そ れ か ら数 ヶ月 した ら、 「妊 娠 した み た い 」 「エ エ ∼ 、ホ ン トか ∼ 」


と喜 ん だ 。(しか し早 い な ∼ 。沖 縄 の 台 風 の せ い か ? ) これ で 、東 京 へ 帰 る 予 定 が 変 わ りま した 。

工 場 で は 、み ん な 優 しか った 。 私 の 友 達 とは 、お 昼 に 会 うだ け 。 “弁 当 は 妻 の 手 作 り”と言 って も料 理 は 下 手 な の で 、実 家 へ 行 き母 に 教 え て もらって い たが、 実 家 か ら貰 って 来 た お か ず が 多 か った 。 会 社 で もバ ン ドを 作 った 。(結 構 好 き な 仲 間 が い た ) 会 社 の 人 の 結 婚 式 に 出 た り、オ リジ ナ ル の 曲 を 作 りバ ン ド大 会 に も出 た 。 そ して 、野 球 もや った 。 夜 は 、友 達 の 家 に 行 き 飲 ん だ りして 、自 分 の 楽 しい 事 しか や って い な か った 。 だ か ら田 舎 に 友 人 の 居 な い 妻 は 、寂 しい 思 い を した と思 う。(今 思 え ば 、か わ い そ う)

妻 が 破 水 し、 母が、 「子 供 が 生 ま れ そ うだ 」 と言 うの で 、朝 、伊 那 の 中 央 病 院 へ 行 った 。 数 分 して 看 護 婦 さん が 、


「ま だ ま だ 、時 間 が 掛 か りそ うで す 。もしか した ら、明 日 に な る か もしれ ま せ ん 」 と言 うの で 、仕 事 に 行 った 。 す る と、お 昼 前 に 母 か ら会 社 に 電 話 が 入 り、 「男 の 子 が 生 ま れ ま した 」 と言 わ れ た か ら、病 院 に 対 し頭 に 来 た 。 何 故 な らば 、ドラマ に もあ る が 、病 院 の 待 合 室 で 待 って い て 、 「オ ギ ャ∼ 」 と聞 こえ 、 「ヤ ッタ∼ 」 と、喜 ぶ 事 を 想 像 し て い た か らだ 。 しか し、会 社 中 を 走 り回 り、 「生 ま れ た ∼ 」 「男 だ ∼ ∼ 」 と喜 ん だ 。 そ して 、友 達 の 所 ま で 行 って 、 「男 だ ∼ ∼ 」 と、ま た ま た 喜 ん だ の で す 。(バ カ で す ね ) 病 院 へ 行 き 、ガ ラス 越 しに 初 め て 自 分 の 子 供 と出 会 った 時 は 感 動 した 。


息 子 は 黄 疸 の た め 、妻 が 退 院 して もま だ 病 院 に い て 、遅 れ て の 退 院 だ った 。

そ れ か らお 宮 参 りも終 わ り、数 ヶ月 経 った 頃 だ った 。 私は父の所へ行き、 「彼 女 の お 母 さん が 一 人 で 生 活 して い る 。彼 女 も心 配 して い る の で 東 京 に 戻 り、一 緒 に 暮 らし てあげたい」 と、嘘 を 付 い た の で す 。 (お 母 さん は 、一 人 暮 らしな の で 嘘 で は 無 か った が 、私 も妻 も行 きた か った の は 確 か だ った ) 一 番 辛 か った の は 会 社 の 仲 間 、バ ン ドの 仲 間 、そ して 友 達 と離 れ る 事 で した 。 そ れ か ら、2年 間 楽 しん だ 故 郷 を 後 に して 、ま た 東 京 へ 出 か け ま した 。 (NAOKI 26歳 で した )

NAOKI 物語 (4) 再び東京へ


両 親 に 半 分 嘘 を 言 い 、長 野 県 か ら東 京 に 戻 った 私 は 、目 黒 区 の 碑 文 谷 に 家 を 借 り、 妻 の お 母 さん も一 緒 に 住 ん だ 。 駅 は 、東 横 線 の 学 芸 大 学 。 家 は 、線 路 沿 い を 都 立 大 学 の 方 へ 行 くと、碑 文 谷 公 園 (池 が あ りボ ー トも乗 れ 、 動 物 もい た の で 、子 供 を 連 れ て 遊 ぶ に は 良 い 所 だ った )を 過 ぎ た 環 状 7号 線 の 近 くで した 。 そ して 、買 い 物 に は 近 くに ダ イ エ ー が あ り、住 む に は 最 高 の 所 で した 。

「ヨ∼ シ 、次 は 仕 事 だ ∼ 」 友 人 の 紹 介 で 、代 々 木 に あ る 弾 き 語 りの プ ロ ダ クシ ョン へ 行 った 。 そ して 話 を 聞 い た ら、 「近 い うち オ ー デ シ ョン が あ りま す か ら、連 絡 しま す 」 と言 わ れ た 。 2日 後 電 話 が 入 り、 「銀 座 8丁 目 、丸 源 ビ ル 21の クラブ ○○○へ 6時 に 行 って 下 さい 」 と言 わ れ 、ギ ター を 持 って 行 った 。 中 に 入 る と、オ ー デ シ ョン を 受 け る 弾 き 語 りが 5人 もい た 。(これ は 無 理 か ? ) そ して 、彼 た ち の 演 奏 が 始 ま った 。(み ん な 上 手 だ った )


最後に私の番が来た。 何 を 歌 った か は 覚 え て い な い が 、終 わ る とクラブ の マ マ さん に 、 「追 って 連 絡 しま す 」 と言 わ れ 全 員 帰 った 。 「他 の 人 が 上 手 過 ぎ た か ら、受 か らな い か な ∼ ? 」 と思 った 。 翌 日 、プ ロ モ ー シ ョン か ら電 話 が 入 り、 「もう一 度 あ の 店 に 行 って くれ 」 と言 わ れ 、マ ネ ー ジ ャー と一 緒 に 行 った 。 す る とマ マ さん に 、 「貴 方 に 決 め ま した 」 と言 わ れ た 。 「エ エ ∼ 、私 が 一 番 下 手 だ った の に ? 」 と、思 った が 嬉 しか った 。 (これ で 仕 事 に あ り付 け た ∼ 。女 房 と子 供 とお 母 さん を 、食 べ させ て 行 け そ うだ ) 夜 の 8時 か ら11時 半 ま で 、30分 間 弾 い た り歌 った りして 、 空 い た 時 間 は お 客 様 の 席 に 呼 ば れ 、お 話 しした りして い た 。 仕 事 は 12時 に 終 わ り、最 終 電 車 で 帰 って い ま した 。


(遅 くな る と、駅 に 向 か うホ ス テ ス さん 達 と一 緒 に 走 った ) 時 々 お 客 様 に 誘 わ れ て 、この クラブ の オ ー ナ ー が 経 営 して い る 寿 司 屋 へ 、マ マ と行 っ た。 (マ マ は オ ー ナ ー の 小 指 ) 何 を 食 べ て も美 味 しい 。 「これ が 寿 司 な ん だ ? 」 「今 ま で 食 べ て い た 、回 る 寿 司 は 何 だ った の だ ? 」 と思 うほ ど 美 味 しか った 。(しか し、銀 座 の 寿 司 は 美 味 しい が 、目 の 玉 が 飛 び 出 る ほ ど 高い)

そ れ か ら2年 後 に 、娘 が 生 ま れ た 。 そ の 日 、ベ ロ ベ ロ に 酔 っ払 って 夜 中 の 3時 頃 家 に 帰 った ら、(今 と変 わ らな い ) 「お 腹 が 痛 い 」 と言 うの で 、 「生 ま れ そ うか ? 」 「うん 」(大 変 だ ∼ ∼ ) 外 へ 出 て タクシ ー を 待 った 。(環 状 7号 線 ま で 家 か ら1分 ) い つ もは 沢 山 走 って い る が 、3時 過 ぎ だ と殆 ど 居 な い 。 仕 方 な く、広 い 環 状 7号 線 を 渡 り反 対 車 線 ま で 行 き 、や っと捕 ま え た 。


そ して 妻 を 乗 せ 、お 母 さん か ら入 院 用 の バ ッグ を 持 た され 、青 山 の 日 赤 病 院 へ 行 った 。 病 院 へ 入 る と看 護 婦 さん が 、 「貴 方 は 、ここで 待 って い て 下 さい 」 と言 わ れ 、長 男 の 時 とは 違 う「映 画 や ドラマ と一 緒 だ 」と思 った 。 20分 ぐ らい した ら、看 護 婦 さん が 走 って 来 た 。 「何 か あ った の で す か 」 と言 うと、 「生 ま れ ま した 。女 の 子 で す 」 「ヤ ッタ∼ 」 と看 護 婦 さん と喜 ん だ 。(他 に は 誰 もい な か った ) 5分 もしな い うち に 、子 供 を 抱 い て 見 せ に 来 た 。(大 丈 夫 か ヨ∼ ? ) 「顔 は 可 愛 い 猿 だ った 」 そ して 、直 ぐ に 部 屋 に 戻 って 行 った 。 ど うして 良 い か 分 か らな い 私 は 、椅 子 に 座 って 半 分 寝 て い た ら、看 護 婦 さん が 、 「お 帰 りに な って もイ イ で す よ 」 と言 うか ら家 に 帰 って 、お 母 さん に 報 告 して 、3歳 に な った 息 子 に も、 「妹 が 出 来 た ぞ 」


と言 うと、喜 ん で い た 。 そ の 日 の 午 後 に 病 院 へ 行 くと、妻 が 怒 って い た 。 「何 で 帰 え っち ゃつ た の ? 」 「エ エ ∼ 、看 護 婦 さん が 帰 って も良 い て 言 うか ら? 」 「私 が 痛 い 思 い を して 生 ん だ の に 。冷 た い ね 」 と言 わ れ 、 「カ カ ・・看 護 婦 さん が ・・・・」(仕 方 な く謝 りま した )

子 供 が 2人 に な り、お 金 も掛 か る か ら「ど うしよ うか な ? 」と悩 ん で い た 時 、 プ ロ ダ クシ ョン か ら、 「深 夜 、もう一 店 行 け る か ? 」 と言 わ れ 、 「は い 、何 処 に で も行 きま す 」 と同 じ銀 座 5丁 目 に あ る 、丸 源 52ビ ル の 「華 の 木 」と言 うパ ブ へ 行 った 。 (ここは オ ー デ シ ョン 無 し) そ の 店 の 店 長 は 背 が 高 く、(180㎝ )ス タイ ル も顔 も良 い 。 だ が 、「ホ モ 」だ った 。 お 客 様 は 、銀 座 の ホ ス テ ス さん や クラブ の 帰 りに 寄 る 常 連 さん で した 。


時 々 店 長 に 誘 わ れ 、新 宿 2丁 目 へ 行 った 。(オ カ マ バ ー が 多 い 所 ) 我 々 が 行 くシ ョー パ ブ とは 違 い 、普 通 の ス ナ ックへ 、 そ して 、彼 は 雑 誌 を み て 言 う、 「先 生 、この 子 可 愛 い で しょう」 見 る と、フン ドシ 姿 で 刺 青 を して い て 、腹 の 出 た 男 が 写 って い た 。 何 と言 って 良 い の か 分 か らな い の で 、 「ソソソ・・そ うで す ね ∼ ∼ 」 と答 え た 。 そ れ か らは 、店 長 に 誘 わ れ て も行 か な くな りま した 。

仕 事 時 間 は 深 夜 12時 か ら3時 ま で 、 帰 りは タクシ ー 、毎 晩 5千 円 。(もった い な い ) そ こで 、田 舎 か ら持 って 来 た ス クー ター に 乗 って 行 く事 に した 。 行 き は 夕 方 6時 に 家 を 出 る か ら車 が 多 く、東 京 の 運 転 に 慣 れ な い 頃 は とて も怖 い と思 った 。 田 舎 で は 殆 ど 一 本 道 だ か ら、車 線 変 更 し右 折 す る の も簡 単 だ った が 、 東 京 は 3車 線 も行 か な い と曲 が る 事 が 出 来 な い の で す 。 (失 敗 して 真 っ直 ぐ 行 った 事 もあ った ) 帰 りは 、酔 っ払 い 運 転 。(これ は 危 険 だ か ら、真 剣 に 運 転 した )


運 転 に 慣 れ て 、1年 ぐ らい した 頃 だ った 。 その日は休みで、 妻に、 「店 で 、パ ー テ ィー が 入 って い る か ら」 と嘘 を 付 き、女 の 子 とデ ー トす る た め に 出 掛 け た 。 (仕 事 とい うことで 、仕 方 な くバ イ クに 乗 って 行 った ) 山 手 線 の 恵 比 寿 の 駅 前 に バ イ クを 置 い て 、彼 女 と会 い 、帰 りは 朝 の 3時 頃 に な って し ま った 。 そ の 夜 は 、大 雨 の た め タクシ ー に 乗 り、 「学 芸 大 学 」 と言 った 。 恵 比 寿 の 駅 前 に 来 た 時 、駐 輪 場 を 見 る と私 の バ イ クが “ポ ツ ン ”と淋 しそ うに 置 い て あ った 。 (カ ッパ も入 って い る か ら乗 って 行 こうか ? )と思 い 、 「す み ま せ ん 。恵 比 寿 の 駅 で 降 ろして 下 さい 」(バ イ クで 帰 れ ば 、妻 に バ レ 無 い ? ) カ ッパ を 着 て ヘ ル メットを 被 り、バ イ クに 乗 って 雨 の 中 を 走 った 。 い つ も走 って い る 道 で す か ら、 (この ス ピ ー ドで 行 け ば 、信 号 は 青 の ま ま ) と思 って 、環 状 7号 線 の 近 くま で 行 った の は 覚 え て い る 。


目 が 覚 め た ら救 急 車 の 中 、 「お 名 前 は ? 」 「電 話 番 号 は ? 」 と質 問 して い る 。(ど うして 救 急 車 に 乗 って い る の ? ) 解 か らな い ま ま 、名 前 と電 話 番 号 を 救 急 隊 員 に 告 げ た 。 「酒 臭 い な 」 と言 う声 が 聞 こえ た の で 、 「ヤ バ イ 」 と思 い 、寝 た ふ りを して 黙 って い た 。 「何 が あ った の だ ろう」 と考 え て い る うち に 、救 急 車 は 病 院 へ 着 い た 。 寝 て しま った の だ ろ うか 、気 が 付 くと、妻 と長 男 と叔 父 さん が 病 室 に 居 た 。 気 持 ち が 悪 くな り吐 い た ら、真 っ赤 な 血 が 出 た 。 そ れ を 見 て 、妻 が 泣 き出 した 。 私 も、 「終 わ りか な 」 と思 った ら、叔 父 さん が 、 「鼻 血 を 飲 ん だ だ け だ 」


と言 った の で 安 心 した 。(この 叔 父 さん が 居 て 良 か った ∼ ) 午 後 に は 、父 と兄 ま で 来 て い た 。(早 い な ∼ こん な に 早 く伊 那 か ら着 い た の か ? ) 先生が、 「この 病 院 で は 、ここま で しか 治 療 が 出 来 ま せ ん か ら、大 学 病 院 へ 行 って 頂 きま す 」 とま た 、救 急 車 に 乗 せ られ て 昭 和 医 大 へ 行 った 。 昭和医大の先生が、 「目 が 見 え て い ま せ ん か ら、手 術 を しま す 」 と言 った 。 右 目 の 視 神 経 が 切 れ て 、見 え な くな って しま った の で す 。 手 術 は 鼻 と目 の 間 を 切 り、神 経 が た くさん 通 って い る 周 りの 骨 を 削 った 。 しか し、目 は 見 え な か った 。 病 室 は 、年 寄 りが 多 か った 。(白 内 障 ) 片 目 は 見 え な い が 、元 気 な 私 は タバ コを 吸 い に 外 に も出 て い た 。 一 番 辛 い の が 、夜 9時 に は 消 灯 。(楽 しくな い ) お 腹 も空 くか ら、音 の しな い 食 べ 物 を 食 べ て い た 。 (静 か な 所 で “せ ん べ い ”を 食 べ た ら、あ ま りの うる ささで 驚 い た 事 が あ った ) 1週 間 入 院 して 、検 査 の 日 、 「見 え る 様 に は 、な らな い の で しょうか 」


と聞 くと 「今 は 無 理 だ が 、数 十 年 した ら見 え る 様 に な る 可 能 性 は あ る 」 と言 って くれ た 。(そ ん な に 生 き られ な い よ ね ? ) そ して 、 「目 の 筋 肉 を 使 わ な い か ら、目 玉 が だ ん だ ん 外 を 向 い て くる 。そ れ を 直 す に は 、こうし な さい 」 と、人 差 し指 を 鼻 に 近 づ け る と両 方 の 目 玉 が 真 ん 中 に 寄 った 。(子 供 じゃ無 い の で す か ら? ) 「これ が 目 玉 の 運 動 だ 」 と言 わ れ た が 、目 が 痛 くな り止 め た 。 友 達 か ら、 「お 前 は 身 体 障 害 者 な の だ か ら、区 役 所 に 行 って 申 請 した ら、お 金 が もらえ る ぞ 」 と言 わ れ た の で 、区 役 所 へ 行 った 。 「あ の ∼ 、身 体 障 害 者 の 申 請 に 来 た の で す が 」 「は い 、こち らに 来 て 下 さい 」 と別 室 へ 連 れ て 行 か れ 、目 の 検 査 を した 。 「た 、へ 、き、あ 」 と読 ん で 終 わ った 。 そ して 、係 の 人 か ら、


「貴 方 の 視 力 は 1.5で す か ら、障 害 者 に は 入 りま せ ん 」 「目 が 見 え な くて も障 害 者 じゃな い の ? 」 「は い 、片 目 が 0.07以 下 で した ら障 害 者 と認 め られ ま す 」 (何 だ ヨ∼ 先 に 言 え よ ∼ 、だ った ら読 ま な か った ヨ∼ ) と、障 害 者 は 大 失 敗 とな りま した 。

「片 目 で 仕 事 が 出 来 る か な ? 」 と思 い 、お 店 に 行 った ら、 「大 丈 夫 か ? 」 と、皆 さん か ら心 配 して 頂 い た 。 「働 い て も良 い で す か ? 」 「もち ろん 」 と、ま た 戻 る 事 が 出 来 ま した 。 そ れ か らは 、タクシ ー で 帰 る 様 に な った 。 「1日 5千 円 の タクシ ー 代 は 高 い 」 そ ん な 事 情 を 話 して い た ら、車 で 来 て い る ホ ス テ ス さん が 、 「私 が 送 って あ げ る 」


と言 い 、時 々 家 ま で 送 って 頂 い た 。(これ が 失 敗 の 原 因 ) そ の 内 仲 良 くな り、毎 晩 迎 え に 来 る よ うに な った 。 そ の 彼 女 の マ ン シ ョン は 西 葛 西 で 、私 の 家 は 学 芸 大 学 。 東 京 の 西 と東 、正 反 対 の 方 向 、だ か ら家 に 帰 らな い 日 も多 くな った 。 そ うな る と、妻 に は 分 か る 。(当 た り前 ) 「ど うして 帰 って 来 な い の 」 「タクシ ー 代 が 高 い か ら、友 達 の 家 に 泊 め て もらって い る ん だ 」 そ ん な 嘘 は 、直 ぐ に バ レ テ しま う。 あ る 日 家 に 帰 る と、数 枚 の 写 真 を 目 の 前 に 出 され た 。 「何 だ 、これ ? 」 「見 れ ば 分 か る で しょう」(後 ろ姿 だ った が 、誰 が 見 て も私 だ った ) 「じゃ∼ これ は 」 と次 に 出 て きた の は 、お もい きり顔 が 出 て い た 。(黙 って しま った ) 「ど うした ん だ 、コレ ? 」 「内 緒 」 と言 って も、探 偵 以 外 は こん な 写 真 は 写 せ な い 。 「お 前 、探 偵 使 った な ∼ 。そ ん な お 金 、良 くあ った な ∼ 」 と怒 った 。(と言 うよ り、全 部 バ レ タの で 、怒 る しか 無 か った )


「ア ン タ、探 偵 と一 緒 に エ レ ベ ー ター 乗 った で しょう」 と言 わ れ 、考 え て み た ら、 夜 中 エ レ ベ ー ター に 乗 った ら、男 の 人 が 来 た の で 手 招 き して 呼 ん だ 、 そ して 、 「何 階 で す か 」 と笑 顔 で 言 うと、 「10階 、お 願 い しま す 」 と言 わ れ 、 ボ タン を 押 し先 に 降 りた 私 は 、 「お や み な さい 」 とま で も、言 って しま った 。 「ど うす る の ? 」 「もち ろん 、あ の 女 とは 別 れ る よ 」 と言 った が 、今 度 は 彼 女 に 帰 して もらえ ず 、時 々 泊 ま って い た 。 あ る 日 ドア の ベ ル が 鳴 った 。 「誰 だ ? 」 「新 聞 屋 じゃな い 」 と彼 女 が 見 に 行 った ら、急 い で 戻 って 来 て 、


「奥 さん が 外 に 立 って い る よ 」 「エ エ ∼ ∼ 」 逃 げ よ うと思 った が 、マ ン シ ョン の 6階 か らは 、飛 び 降 りる 事 は で き な い 。 「静 か に して い ろ」 15分 程 ベ ル が 鳴 って い た が 、静 か に な り帰 った 様 だ った 。 そ の 日 の 夜 、家 に 帰 った ら、 「何 処 へ 行 って い た の ? 」 「友 達 の 所 」 と、ご ま か した ら何 も言 わ な か った 。(コレ が 怖 い ) そ れ か ら数 日 後 の 金 曜 日 。(土 曜 日 の 朝 ) 彼 女 に は 内 緒 で 、仲 間 と海 に 行 く約 束 を して い た 。 仕 事 が 終 わ り、待 ち 合 わ せ 場 所 に 行 った ら、仲 間 と女 の 子 が 数 人 い た 。 「ど うした の ? 、この 子 達 ? 」 「彼 女 達 は 学 生 さん 、俺 が 誘 った ん だ 。女 の 子 と一 緒 に 行 った 方 が 楽 しい だ ろう」(確 かに) 目 的 地 は 千 葉 の 海 、(何 処 だ か 忘 れ た ? )車 を 走 らせ 到 着 した ら夜 が 明 け て い た 。 夜 明 け の 海 は 、最 高 に 綺 麗 で した 。 予 約 して い た 民 宿 へ 荷 物 を 置 き 、朝 食 を 食 べ 海 へ 行 った 。


海 で 少 し寝 て 、12時 頃 か ら酒 盛 り。 泳 い だ り飲 ん だ り焼 い た りして い る うち に 、1人 の 女 の 子 と仲 良 くな った 。 夕食は海の幸、 「美 味 しい ∼ ∼ 」 宴 会 も終 わ り、み ん な 酔 っ払 って い た の で 、そ の 彼 女 を 誘 い 夜 の 海 に 行 った 。(ロ マ ン チ ック) 女 の 子 を クドクに は 、夜 の 海 は 最 高 で す 。 日 曜 日 の 夕 方 東 京 へ 戻 った 私 は 、近 所 に 住 む 友 人 の 家 に 寄 りお 土 産 を 届 け た 。 「お い 。お 前 の 家 、大 変 だ ぞ 」 「何 が あ った の ? 」 「俺 の 女 房 が お 前 の 家 へ 行 った ら、お 前 の 彼 女 が 来 て い て 、奥 さん と真 剣 な 話 を して い た そ うだ 」 「エ エ ∼ 、ど うして ∼ ∼ ? 」(内 緒 で 行 った か らか ? ) 「知 らな い よ ∼ 」(これ は 、ヤ バ イ ) と、そ の 日 は 帰 らな か った 。 翌 日 家 に 帰 った が 、彼 女 は 居 な くて 、妻 も何 も言 わ な か った 。 そ して 彼 女 に 会 って も、何 も言 わ な か った 。(こい つら、組 ん で い る な ? ) 数 日 後 、彼 女 と会 った 時 に 別 れ 話 が 出 た 。(彼 女 か ら言 って き た の で 助 か った ) 家 に 行 った 話 もした 。(女 房 と、出 前 取 って 一 緒 に 食 べ た ん だ って ? )


そ ん な 事 で 、彼 女 とは 別 れ ま した 。 そ の 後 葛 飾 区 に 、ロ ー ン で マ ン シ ョン を 買 い ま した 。 (NAOKI 30歳 で した )

NAOKI 物語 (5) フィリピンとの出会い

葛 飾 区 東 四 つ 木 に あ る 、「ダ イ ワ パ レ ス 」と言 う名 の マ ン シ ョン へ 引 っ越 した 。 場 所 は 、JR 新 小 岩 駅 と京 成 立 石 駅 の 間 で 、下 町 に 住 ん だ の は 初 め て で した 。 初 め て マ ン シ ョン に 行 った とき は 驚 い た 。 25階 建 て の 23階 、ベ ラン ダ へ 出 た ら足 が ス クミま した 。 妻に、 「子 供 は 、ベ ラン ダ へ 行 か す な 」 と注 意 しま した が 、慣 れ とい うの は 恐 ろしい 。 数 ヶ 月 もした ら、子 供 が ベ ラン ダ に 居 て も驚 く事 も無 くな った 。 1年 程 して 、何 時 もお 店 に 来 て くれ る お 客 様 に 、 「独 立 しな い か ? 」 と言 わ れ た 。


「先 立 つ もの が あ りま せ ん か ら」 と言 うと、 「俺 が 出 して や る か ら」 との 事 で 、ロ ー ン が 残 って い る マ ン シ ョン を 担 保 に 、そ の 方 か らお 金 を 借 りる 事 に した 。 そ の 話 を 妻 に した ら“大 反 対 ”、 「せ っか く買 った マ ン シ ョン な の に 、店 が ツ ブ レ た ら取 られ て しま うで しょ」(確 か に ) しか し、“私 も男 だ 一 旗 上 げ な い と”と思 い 、妻 の 反 対 を 押 し切 りお 店 を 開 い た 。

そ の お 店 は 、銀 座 7丁 目 丸 源 14ビ ル 。 電 通 通 りに あ る 。(今 は 、外 堀 通 り) 8丁 目 の ヤ ナ セ の 隣 。 古 い ビ ル で 、15坪 しか 無 か った が 、家 賃 は 70万 円 と他 よ り安 か った 。(さす が 銀 座 だ 。高 い ) そ この 五 階 に 、「PB ジ ャック」と言 う名 の パ ブ を 開 い た 。 (片 目 しか 見 え な か った の で 、パ ブ ・ブ ラックジ ャックと言 う意 味 だ った ) 女 の 子 を 5∼ 6人 置 い て 、ジ ュー クボ ックス み た い な カ ラオ ケ の 機 械 も置 き 、 お 客 様 が 歌 え る 様 に した 。 (第 一 興 商 の カ ラオ ケ が 流 行 り、弾 き語 りの 仕 事 が 無 くな って 来 た 頃 だ った )


当 時 の 銀 座 は 、バ ブ ル の 影 響 もあ り人 で 溢 れ て い た 。 深 夜 タクシ ー が 拾 え な い 為 に 、私 の 店 に 流 れ て 来 て 頂 い た 。 そ ん な 中 、私 に お 金 を 貸 して くれ た 社 長 が 、 「日 本 橋 の 蛎 殻 町 に 小 料 理 屋 が あ って 、そ こもや って くれ な い か ? 」 と、言 うの で 見 に 行 った 。 証 券 会 社 が 沢 山 並 ぶ 、ビ ル の 脇 道 を 入 った 所 に あ った 。(昔 の “下 町 ”と言 う、感 じだ った ) これ も、15坪 位 の お 店 で した 。 「お 前 に しか 、出 来 る ヤ ツ が 居 な い 」 とオ ダ テ ラレ 、引 き受 け て しま った 。(オ ダ テ に 弱 い ) この 店 が 大 変 だ った 。 以 前 か ら、お 昼 に トン カ ツ を 出 して い て そ れ が ウ ケ テ い た か ら、フライ 中 心 に 定 食 を 続 けた。 (もち ろん 、料 理 は 板 前 さん ) この 地 区 は 証 券 会 社 が 多 く、11時 半 に は お 客 様 が 入 って 来 ま す 。 板 前 さん 2人 、オ バ サ ン 2人 、そ して 私 の 5人 だ け 、だ か らお 昼 は 戦 争 状 態 で した 。 (時 々 、妻 も手 伝 い に 来 て い た 。仲 良 くな って 来 た ? ) 問題は私の身体、 朝 8時 に 起 き 10時 ま で に 蛎 殻 町 の お 店 へ 行 き 、2時 か ら少 し休 息 して 、


夕 方 は 小 料 理 屋 として 開 店 。(高 級 な 刺 身 や 海 鮮 料 理 を 出 して い ま した ) 夜 10時 に 店 を 閉 め て 銀 座 へ 向 か う。 そ れ か ら2時 ∼ 3時 ま で お 客 様 と飲 ん で 、店 を 閉 め て 家 に 着 くの は 4時 頃 。 そ して 8時 に は 起 きて い た 。(もう死 に そ うで した ) この 地 区 は 、土 日 が 休 み 。(だ か ら、5日 間 頑 張 れ ば 2日 休 め ま す ) 土 曜 日 は ゆ っくり寝 て い て 、日 曜 日 は 子 供 を 連 れ て あ っち こっち に 行 か され ま した 。 (浅 草 や デ ィズ ニ ー ラン ド、そ して 葛 飾 柴 又 フー テ ン の 寅 さん な ど 。そ れ か らサ ッカ ー の試合、 荒 川 で 自 転 車 乗 りも教 え た ) 近 くに 、ボ クシ ン グ 世 界 チ ャン ピ オ ン 「内 藤 大 助 」の 宮 田 ジ ム もあ った 。(良 い お 父 さん で した ) それが? 当時私の友人に、 「フィリピ ン パ ブ が お もしろい か ら、行 こうよ 」 と誘 わ れ ま した が 、 「僕 は 、フィリピ ン 人 が 嫌 い で す 」 と断 って い た 。(この 頃 は 、フィリピ ン に 住 む とは 夢 に も思 い ま せ ん で した ) た ま た ま 2時 頃 お 客 様 が 切 れ 、そ の 友 人 に 、 「ヒマ だ ろう、行 こうよ ∼ 」


と誘 わ れ 、仕 方 な く出 掛 け た 。 行 った 先 は 錦 糸 町 。(彼 の 家 に も、私 の 家 に も、近 い 所 だ った ) 店 に 入 った ら若 い 女 性 が 、 「い らっしゃい ま せ ∼ ∼ 」 と迎 え て くれ た 。 彼は常連の様で名前を呼ばれ、 「い つ もの 子 で 宜 しい で す か ? 」 な ど と言 わ れ た 。 「お 前 は ど の 子 が イ イ ? 」 と、言 わ れ て も嫌 い だ か ら、 「誰 で もイ イ よ 」 と言 うと、黒 い 土 人 が 来 た 。(当 時 私 は 、フィリピ ン 人 は 槍 を 持 った 土 人 だ と思 って い たが、 サ ル とは 思 って い ま せ ん で した ? ) 酒 を 飲 み 歌 を 唄 って 、4時 ま で 居 ま した 。 (これ が 、初 め て フィリピ ン 人 と会 った 時 の 事 で した ) 朝 4時 ま で 開 い て い て 、家 の 帰 り道 とい う良 さもあ り、時 々 行 く様 に な った 。 1年 位 して か ら友 達 が 、 「フィリピ ン へ 行 こう」


と言 い 出 した 。 「冗 談 じゃな い 。フィリピ ン パ ブ だ け で 十 分 だ 」 と言 うと、 彼 が 指 名 して い た 彼 女 が 、 「フィリピ ン に 帰 る 」 と言 うの で 、 マ ニ ラで 会 う約 束 を した 、と言 うか ら驚 い た 。 「バ ∼ カ 、止 め ろ」 と言 った が 、 彼 は 夢 中 だ った か ら、私 の 言 う事 は 聞 か な い 。 「飛 行 機 代 だ け 出 して くれ た ら、ホ テ ル か ら飯 ま で 全 部 出 す か ら一 緒 に 行 って くれ よ ∼ 」 (そ こま で ハ マ ッタか ? ) と思 い な が ら、 「分 か った よ 」 と、行 く事 に な った 。 1ヶ 月 後 、彼 女 の さよ な らパ ー テ ィー が あ って 、私 も行 か され た 。 山 口 百 恵 の 、「さよ な らの 向 こう側 」を 歌 い 泣 い て い た 。


見 る と、彼 の 目 に も涙 が キ ラリ。(バ ∼ カ 、泣 い て 居 る ん じゃ な い よ ) そ して 彼 は 、彼 女 が フィリピ ン へ 帰 る の で 送 って 行 き、 荷 物 が 多 す ぎ て 、オ ー バ ー チ ャー ジ を 払 った そ うで す 。 (彼 は 私 に “こん な 事 を して は い け な い ”とい う見 本 を 見 せ 、教 え て くれ た の で す ) 数 日 後 、成 田 空 港 か らマ ニ ラへ 飛 ん だ 。 飛 行 機 を 降 りる と、空 港 は 変 な 臭 い が して い た 。(ココナ ツ オ イ ル の か な ? ) 荷 物 を 受 け 取 り外 へ 出 た ら、鉄 格 子 の 外 か ら沢 山 の 人 が 手 を 出 して い る 光 景 が 見 え た。 「何 だ 、ここは ? 」(刑 務 所 ? ) 空 港 に 迎 え に 来 た フィリピ ン 人 が 、手 を 振 って 声 を 出 し、 出 て くる 知 り合 い を 呼 ん で い た の で す 。 「彼 女 は 、迎 え に 来 て い る の ? 」 「この 辺 に 居 る は ず な ん だ け ど ? 」 うろ うろ して い た ら、 「○○○さ∼ ん 」 と声 が した 。 「あ っち に 居 る 」 安 心 して 、我 々 は 外 に 出 た 。 彼 女 は 、従 姉 と一 緒 に 来 て い た 。


「タクシ ー を 待 た して い る か ら」 と言 うの で 付 い て 行 った ら、私 の 前 に 花 の 首 飾 りを 差 し出 す 子 供 が 居 た 。 (ハ ワ イ の 空 港 で も、貰 った 事 が あ る ) そ れ を 首 に 掛 け て 頂 き、 「サ ン キ ュー 」 と言 った ら手 が 出 た 。(何 だ ? ) 「マ ネ ー 」。(何 ん だ ぁ。金 か ? ) 「ハ ウ マ ッチ 」 と聞 くと、 「500エ ン 」 と言 わ れ た 。(円 か ? ) 小 銭 入 れ か ら百 円 玉 を 、 「1枚 、2枚 、3枚 」 と数 え て い た ら、 私 の 周 りに 子 供 が 沢 山 集 ま り、手 を 出 して い た 。(何 だ 、ここは ∼ ∼ ? ) 首 飾 りを 外 し、皆 が 居 る 所 へ 走 った 。 「ヒドイ 所 だ よ 、ここは 」 と言 って タクシ ー に 着 くと、トラン クの 前 に 居 た 男 に 荷 物 を 渡 した ら、


「1000円 」 と言 わ れ た 。 「何 コイ ツ ? 」 「い い か ら、タクシ ー に 乗 ろう」 と、トラン クを 閉 め て タクシ ー に 乗 った 。 空 港 か らロ ハ ス ブ ル ー バ ー ドを 走 り、ホ テ ル に 着 い た 。 タクシ ー を 降 り荷 物 を 取 った ら、 運転手が、 「1万 円 で す 」 と言 った 。(“もう最 悪 、二 度 とこん な 国 へ 来 る か ∼ ∼ ∼ ”と思 った )

私 は 、ホ テ ル の 部 屋 で 少 し休 ん だ 。 夕方、 「食 事 に 行 こう」 と起 こされ た 。 「何 処 に 行 くの ? 」 「シ ー フー ドだ って 、彼 女 の 家 族 も来 て 居 る ん だ 」 「エ エ ∼ 、家 族 と一 緒 な の ? 」


タクシ ー で シ ー フー ドレ ス トラン へ着 い た ら、彼 女 の 家 族 が ジ ー プ ニ ー に 乗 って 待 って いた。 (何 人 居 る ん だ ? ) 全 部 で 十 数 人 。(こん な に 家 族 が 居 る の ? 、良 く聞 く話 で す ) 言 葉 が 通 じな い の で 、黙 って 食 事 を 終 え 、家 族 を 帰 し、ホ テ ル に 戻 った 。 「彼 女 は 今 晩 、一 緒 に 居 る ん だ ろ? 」 と聞 くと、 「何 だ か 、従 姉 も一 緒 に 泊 ま る そ うだ 」 「何 だ ヨ∼ 、話 が 違 うん じゃな い ? 」 「俺 も、彼 女 だ け だ と思 って い た よ 」 との 事 で 、そ の 日 は ホ テ ル の バ ー で 飲 ん で 寝 ま した 。 この 旅 行 は 、4泊 5日 で 、初 め 2泊 が マ ニ ラ、そ れ か らブ エ ル ター ス ー ル で ゴ ル フを し て 1泊 、 翌 日 もゴ ル フを して マ ニ ラに 戻 り、1泊 して 日 本 へ 帰 る 予 定 で した 。 翌 朝 、彼 達 は 彼 女 の 家 に 行 くとの 事 で 、私 も一 緒 に つ い て 行 く予 定 だ った 。 しか し、錦 糸 町 で 知 り合 った フィリピ ン パ ブ の 女 の 子 か ら、 「もし、マ ニ ラへ 来 た ら電 話 して 」 と言 わ れ て い た 電 話 番 号 が あ った の で 、朝 、暇 つ ぶ しに 電 話 を した ら連 絡 が 取 れ 、 「今 か ら行 く」


と言 うの で 、彼 達 とは 別 行 動 に な った 。 朝 10時 頃 、部 屋 に 電 話 が 入 り、 「下 に 来 て い る か ら」 と言 うの で 、降 りて 行 った ら彼 女 が 居 た 。 「オ ∼ 、元 気 だ った か ∼ 」 と立 ち 話 。 「マ ニ ラは 初 め て ? 」 「うん 、右 も左 も分 か らな い よ 」 「じゃ∼ 私 が 案 内 して あ げ る 」 と言 わ れ 、タクシ ー で 近 場 を 回 った 。 そ して 、 「私 の 家 に 来 る 」 と言 わ れ 、 「い い け ど 手 ぶ らじゃ行 け な い よ 、何 か 買 って 上 げ る よ 」 「じゃ∼ 、マ ー ケ ットへ 寄 って い い 」 「OK」 と連 れ て 行 か れ た 所 が 市 場 だ った 。(あ れ 、ス パ ー マ ー ケ ットじゃな い の ? ) 歩 い て い た ら黒 い 固 ま りが あ った 。


「何 だ 、これ ? 」 と思 った 、オ バ サ ン が ハ タキ で ハ タイ た らハ エ が 逃 げ て 、中 か ら豚 肉 が 出 て 来 ま した 。 (エ エ ∼ 豚 肉 だ ∼ ) そ の 豚 肉 や 鶏 肉 を 買 い 、タクシ ー に 乗 って 着 い た 所 が 、 ロ ハ ス 通 りに あ る 大 き な マ ン シ ョン だ った 。 「何 だ 、ここは ? 」 「私 が 今 住 ん で 居 る マ ン シ ョン 」 「エ エ ∼ 、マ ン シ ョン に 住 ん で 居 る の ? 」(お 金 持 ち ジ ャン ) そ ん な 訳 が 無 い 。(誰 か 、お 金 持 ち の 二 号 だ った の か も知 れ な い ) マ ン シ ョン の 11階 で エ レ ベ ー ター を 降 り、部 屋 に 入 った ら広 い 。 目 の 前 は マ ニ ラ湾 で 、景 色 も最 高 だ った 。 「家 族 は ? 」 「田 舎 に 居 る の 」。(何 だ 、家 族 と一 緒 に 住 ん で 居 る と思 った ) 彼 女 が 料 理 を 造 り、一 緒 に 食 べ た 。 「明 日 、ブ エ ル ター ス ー ル って 言 う所 に 行 くの だ け れ ど 遠 い の ? 」 「エ エ ∼ い い な ∼ 私 も連 れ て 行 って よ 」 と言 う事 で 、一 緒 に 行 く事 に な った 。 「泊 ま って い きな ヨ」


と言 わ れ た の で 友 達 に 連 絡 して もらい 、 「明 日 の 朝 、ホ テ ル に 戻 る 」 と伝 え 、この 日 は 彼 女 と一 緒 に そ の マ ン シ ョン に 泊 ま った 。 そ して 、朝 起 きた ら彼 女 が 居 な い 。 「あ れ 、何 処 へ 行 った ん だ ? 」 10分 ぐ らい して ジ ョギ ン グ 姿 で 帰 って き た 。 「ご め ん な さい 。走 って きた か ら」 「何 処 を ? 」 「あ そ こ」 と指 を 差 した 。 ロ ハ ス 通 りの 向 こう側 に 、ビル が あ り、緑 の 綺 麗 な 場 所 だ った 。 (フィリピ ン 人 が 、朝 か らジ ョギ ン グ ? ) 朝 食 を 食 べ 、ホ テ ル へ 行 った らジ ー プ ニ ー が 用 意 され て い た 。 そ して 、5人 で ブ エ ル ター ス ー ル へ 行 った 。(相 変 わ らず 、友 達 の 彼 女 は 従 姉 と一 緒 だ った ) 3∼ 4時 間 掛 か った の か な ? 。 とて も綺 麗 な 所 で 、ゴ ル フ場 の フェア ー ウ ェイ も狭 く難 しい が 、最 高 の ゴ ル フ場 だ った 。 (当 時 私 は 、ビ ギ ナ ー )


他 に も、プ ー ル や ボ ウ リン グ 場 もあ り、素 晴 らしい 所 で した 。 そ して 、午 後 マ ニ ラへ 戻 った 。 翌 日 、彼 女 に 空 港 ま で 送 って 貰 い 、 「日 本 へ 来 た ら連 絡 ち ょうだ い 」 とお 別 れ を した 。(この 彼 女 とは 連 絡 も取 れ な くな り、二 度 と会 う事 は 無 か った )

私 は 、楽 しい マ ニ ラ旅 行 に な りま した が 、彼 は 最 悪 の 旅 で した 。

あ る 日 銀 座 の お 店 に 、白 人 の 女 性 2人 を 連 れ て 来 た お 客 様 が い た 。(白 人 だ ∼ ) 1人 は イ ギ リス 人 、もう1人 は オ ー ス トラリア 人 。 彼 女 達 は 、銀 座 の クラブ で ア ル バ イ トを して い た 。 そ の 後 金 曜 日 に な る と、そ の 白 人 の 二 人 が 仕 事 帰 りに 飲 み に 来 る 様 に な った 。 イ ギ リス 人 の 子 は 、夕 方 か ら日 本 の 企 業 や 銀 行 等 に 英 語 を 教 え に 行 って い た 。 ある日、 「NAOKI。私 に 、日 本 語 を 教 え て くれ る ? 」 と言 わ れ 、(私 も彼 女 に 、英 語 を 教 え て 貰 お うと思 い ) 「OK」


と答 え た 。 最 初 の 頃 は 、土 曜 日 が お 互 い に 休 み な の で 喫 茶 店 で 会 い 、 彼 女 が 話 す 、日 本 語 を 直 して い た 。 その内に、 「私 、日 本 食 が 好 きな の 」 と言 わ れ 、居 酒 屋 に 飲 み に 行 く様 に な り、友 達 も呼 び 酔 っ払 って 大 騒 ぎ を して い た 。 ある日、 「家 に お い で よ 」 と言 わ れ 、「ど ん な 所 に 住 ん で い る ん だ ろう? と、興 味 が あ った の で 」行 った 。 場 所 は 、深 川 駅 を 降 り10分 ぐ らい 歩 い た 所 に あ り、外 人 だ け が 住 ん で い た 。 古 い ア パ ー トの 2階 建 で 、10部 屋 ぐ らい あ りま した 。 部 屋 は 畳 の 8畳 間 、押 し入 れ も付 い て お りトイ レ は 共 同 の 、昔 な が らの ア パ ー トで した 。 彼 女 は 、同 じイ ギ リス 人 の 女 性 と住 ん で 居 た 。 この 子 、身 体 は デ ブ だ が お もしろ い 子 で 、日 本 人 の モ ノマ ネ や 冗 談 の 連 発 。 大 笑 い させ て くれ ま した 。(外 人 は 冗 談 が 上 手 い ) 彼 女 達 の 荷 物 は 少 な く、布 団 もせ ん べ い 。 「布 団 で 寝 て い る の ? 」


「うん 、ち ょっとクッシ ョン が 悪 い け ど ? 」 外 人 に 、畳 と布 団 は 似 合 わ な い 。 缶 ビ ー ル を 飲 み 話 して い た ら、 「もう遅 い か ら、泊 ま って 行 き な よ 」 時 計 を 見 た ら12時 を 過 ぎ て い た 。(もう電 車 が 無 い 時 間 だ ? ) 「タクシ ー で 帰 る か ら」 と言 って も、 「い い か ら」 と、止 め られ た 。 「何 処 に 寝 る の ? 」 「私 と一 緒 に 寝 れ ば イ イ じゃな い 」(エ エ ∼ 、一 緒 に 寝 る ∼ ) と言 って も、隣 に は デ ブ の 友 達 が 寝 て い る か ら何 も出 来 な い 。 酔 っ払 て 、3人 で 寝 た 。 2時 間 ぐ らい して 起 こされ 、目 が 覚 め た ら彼 女 が 裸 で 私 に くっ付 い て 来 た 。 「ヤ バ イ よ ∼ 友 達 が 起 きた らど うす る の ? 」 「大 丈 夫 、彼 女 は 起 きな い か ら」 (そ うは 行 か な い 。1メー ター 隣 に 人 が 寝 て 居 る の だ か ら、気 が 気 じゃ な い ) 「静 か に 、静 か に 」


と朝 に な った 。(? ? ? )

そ れ か ら毎 週 土 曜 日 は デ ー ト、居 酒 屋 や 安 い 寿 司 屋 へ も連 れ て 行 った 。 半 年 ぐ らい した ら、彼 女 は 四 谷 3丁 目 に 引 っ越 した 。 今 度 は 、初 め に 会 った オ ー ス トラリア 人 と一 緒 に 住 ん だ 。 部 屋 は 2つ 、 「今 度 は 、何 時 で も来 られ る で しょう? 」 と言 わ れ た が 、ダ ン ダ ン 面 倒 くさくな って 来 て い た 。(白 人 は 臭 い ) 週 1が 、 「忙 しい か ら」 と月 1に な って 来 た 頃 、 「親 が 心 配 して い る の で 、一 度 イ ギ リス へ 帰 りま す 」 「エ エ ∼ そ うな の ? 」(ラッキ ー じゃん ) 箱 崎 の ター ミナ ル ま で 送 って 行 った ら、 「離 れ た くな い 」 と泣 か れ て しま った 。(ヤ バ イ じゃん ) そ して 時 間 に な り、涙 を 拭 きな が ら階 段 を 上 が って 行 った 。 (友 達 に 、「白 人 を 泣 か せ た の は 、お 前 ぐ らい だ 」と言 わ れ た )


“バ ブ ル が 弾 け た ∼ ”

と言 って も、何 の 問 題 も無 い と思 って い た 。

しか し、

月 末 に な り、何 時 もの 様 に 数 社 か ら入 金 が 無 い の で 、 「お か しい な ? 」 と思 い 電 話 した が 出 な い の で 、数 日 後 あ る 会 社 へ 行 った らドア が 閉 ま って い た 。 「お か しい な ? 」 と思 い 、ビ ル の 管 理 人 さん に 尋 ね た 。 「あ の ∼ 、5階 の ○○商 事 の ドア が 閉 ま って い る ん で す が 、何 か あ りま した か ? 」 「あ ∼ ぁ、あ そ こは 先 月 引 っ越 した よ 」(エ エ ∼ 何 の 連 絡 も無 か った ) 「何 処 へ 行 った か 分 か りま す か ? 」 「さあ ね ∼ 」 「社 長 さん の 自 宅 は ? 」 と聞 い た が 、冷 た く知 らん 顔 され た 。(困 った な ∼ )


バ ブ ル の 頃 、私 の 店 に は 有 限 会 社 の 社 長 さん が 多 く金 振 りも良 か った 。 そ ん な お 客 様 は 、人 の 紹 介 もあ った が 飛 び 込 み で 来 る お 客 様 も居 た 。 (銀 座 と言 う所 は 殆 ど が “ツ ケ ”で 、20日 前 後 に 請 求 書 を 出 し、月 末 に 振 り込 ん で 頂 く ) 最 初 の 頃 は 、現 金 か カ ー ドで 支 払 って 頂 い た が 、会 社 が 分 か り長 く付 き 合 って い る と 、 「め ん ど うくさい か ら、ツ ケ で 良 い か ? 」 と言 わ れ 、 「もち ろん 。社 長 で した ら」 と、“ヨイ シ ョ”もした 。 当 時 は 、儲 か って い る 会 社 が 多 く、ゴ ル フ等 に も連 れ て 行 って 頂 い た 。 そ して 、バ ブ ル が 弾 け て 支 払 い を 、 「もうチ ョット待 って くれ 」 と言 う、社 長 さん も出 て 来 た 。 ま た 、大 手 の 会 社 で は 、 「接 待 費 が 使 え な くな った の で 、もう少 し待 って くれ 」 と言 わ れ 、高 い クラブ に 払 うお 金 が 先 に な り、私 の 様 な 小 さな 店 は 後 回 しに な って い た。 そ うな る とお 客 様 の 足 も遠 の き、店 は ヒマ に な って 、女 の 子 に も辞 め て 貰 い 、 ダ ン ダ ン 悪 い 方 に 向 か った の で した 。


「この ま ま 行 った ら“ヤ バ イ ”」 と思 い 、お 金 を 出 して 頂 い た 社 長 に 相 談 した 。 この 社 長 さん も、株 や ゴ ル フの 会 員 券 と、銀 行 の 借 金 で 困 って い た 。 (当 時 は 、ゴ ル フ会 員 券 の お 金 も銀 行 で 貸 して くれ ま した ) 話 し合 い の 結 果 、店 を 閉 め る 事 に 決 め ま した 。

悪 い 事 は 続 くもの だ 。 そ の 頃 、仕 事 を 終 え 酔 っ払 い 3時 過 ぎ に 家 に 帰 り、寝 よ うとした 時 に 電 話 が 鳴 った 。 「オ イ 、電 話 だ 」 「ア ン タ出 な よ 」 酔 っ払 って 眠 い の で 、 「い い か らお 前 出 ろよ 」 と伝 え 寝 た ら、 「あ な た 大 変 よ 。お 父 さん が 倒 れ て 入 院 した って 」 「エ エ ∼ 、直 ぐ 支 度 を しろ」 と子 供 達 を 起 こして 着 替 え させ 、妻 の 運 転 で 長 野 へ 向 か った 。 朝 早 か った の で 都 心 が 空 い て い た か ら、10時 頃 に 伊 那 へ 到 着 した 。 (私 が 子 供 の 頃 、兄 と一 緒 に テ レ ビ を 見 に 行 った 病 院 で した )


病 院 へ 入 る と兄 と姉 が 居 て 、 「良 か った ∼ 間 に 合 って 」 「ど うな る の ? 」 「脳 死 して い る け ど 、ま だ 息 が あ る か ら」 緊 急 治 療 室 の 中 に 入 る と、心 電 図 が 動 き 酸 素 マ ス クを して 、眠 った 状 態 だ った 。 私 が 声 を 掛 け る と子 供 達 も、 「お 爺 さん 」 と呼 ん だ 。(お 爺 ち ゃん は 優 しく、子 供 達 は 大 好 きだ った ) す る と、父 の 目 か ら涙 が 1粒 流 れ た 。 「あ れ 、聞 こえ て い る よ 」 と、私 と子 供 達 が 大 きな 声 で 叫 ん だ 。 す る と姉 が 、 「他 の 人 も居 る ん だ か ら、大 きな 声 を 出 した ら迷 惑 で しょう」 「冗 談 じゃな い 、大 きな 声 を 出 して 呼 び か け た ら生 き返 った 人 も居 る ん だ 」 と呼 び 続 け た が 、何 の 反 応 も無 か った 。 医 者 に 呼 ば れ 話 を 聞 い た ら、 「や る 事 は や りま した が 、もう無 理 で す 。あ と何 時 間 生 きられ る か ? 」 と言 わ れ 、


「冗 談 じゃな い 、貴 方 は 医 者 だ ろう、何 とか しろよ 」 と乱 暴 な 言 葉 を 吐 い た ら、姉 に 止 め られ た 。 しか し、悔 しくて た ま らな か った 。 「お 昼 だ か ら食 事 に 行 って こよ う」 と言 わ れ 、戻 った の が 1 時 半 頃 だ った 。 少 しした ら、看 護 婦 さん が 走 って 行 った 。 「ど うした の ? 」 「心 臓 が 止 ま った らしい 」 そ れ を 聞 い て 病 室 に 入 り、大 きな 声 で 父 を 呼 ん だ 。 電 気 シ ョックを 数 回 した が 、心 電 図 は 動 か な か った 。

「ど うや って 運 ぶ の ? 」 「車 で 家 に 連 れ て 行 こう」 (エ エ ∼ 、葬 儀 屋 さん が 来 る ん じゃな い の ? ) と思 った ら、 「早 く家 に 連 れ て 行 って あ げ よ うよ 」(そ うだ 、家 で 寝 か せ て あ げ よ う) 私 が 先 に 車 の 後 ろ に 乗 り頭 を 持 ち 、父 を 抱 い た 。 兄 が 後 か ら乗 り、足 の 方 を 持 って 家 ま で 運 ん だ 。(ま だ 身 体 は 暖 か か った )


家 に 着 くと布 団 を 敷 き 、頭 を 北 に 向 け 寝 か せ た 。 葬 儀 屋 が 来 る の は 早 か った 。(さす が 商 売 ) 白 い 着 物 を 着 せ 、化 粧 を し、頭 に 三 角 の 頭 巾 を 着 け 、足 に は ワ ラジ を 履 か せ た 。 (田 舎 の や り方 か な ? ) 三 途 の 川 を 渡 る の に 必 要 だ そ うだ 。 そ の 3日 後 、葬 儀 の 会 場 へ 行 くの に 霊 柩 車 が 来 た 。 棺 桶 を 運 び 、霊 柩 車 に 乗 せ 出 発 した 。 近 所 の 叔 父 さん が 、 「ス ゴ イ な ∼ 、犬 が 手 を 合 わ せ て い た 」 と言 った 。(た ぶ ん チ ン チ ン した ら、手 が 合 った の で しょう? ) この 犬 は 、私 が 東 京 で 飼 って い た が 、 マ ン シ ョン の 大 家 に 見 つ か り、田 舎 に 置 い て 来 た マ ル チ ー ズ で 、名 前 は “ヨタロ ー ”。 父 が 予 防 注 射 に 行 った 時 、お 医 者 さん に 、 「お 名 前 は ? 」 と聞 か れ 、 「ヨタロ ー 」 と言 うと、皆 に 笑 わ れ た そ うだ 。 (名 前 な ん か 関 係 な い の だ か ら、もっとカ ッコイ イ 名 前 を 言 え ば 良 か った の に ? )


父 が 毎 日 散 歩 に 連 れ て 行 って い ま した か ら、父 が 亡 くな って 1ヶ月 もしな い うち に 、 後 を 追 うよ うに 死 ん で 行 った 。(田 舎 で は 外 で 飼 って い た の に 、14年 間 も生 き ま した ) 沢 山 の 方 に 集 ま って 頂 き 、父 の 葬 儀 が 終 わ りま した 。

初 7日 ま で 居 て 、東 京 へ 戻 った 。 数 日 して 妻 と子 供 達 に 、 「借 金 取 りが 来 る 虞 が あ る か ら、離 婚 す る 」 と言 うと、 「貴 方 の 借 金 な ん か 背 負 い た くな い 」 と妻 は 賛 成 した 。(簡 単 に 賛 成 す る な )

妻 と離 婚 し、 借 金 の 形 に マ ン シ ョン を 渡 し、何 とか 「0」に して 頂 い た 。 貯 金 は 妻 に 渡 し、 少 しの お 金 で 、 「何 か 、違 う事 を しよ う」 と思 った 。


(NAOKI 34歳 で した )

NAOKI 物語 (6) フィリピンで仕事を始める

店を閉め、 妻 や 家 族 と分 か れ 、


一 か らや り直 しに な った 私 は 、 フィリピ ン へ 一 緒 に 行 った 友 人 に 、 「一 緒 に フィリピ ン パ ブ を や ろうか ? 」 と誘 わ れ た 。(懲 りな い ヨネ ∼ ) 何 もしな け れ ば お 金 も無 くな る の で 、店 長 として 働 く事 に な った 。 (この 時 点 で も、フィリピ ン に 住 む とは 思 って もい な か った ) と言 って も、数 ヶ月 働 い た が 楽 しくな い か ら辞 め た 。 そ の 後 、知 り合 い の 社 長 の 会 社 へ 遊 び に 行 った 。 「社 長 、お 金 を 貸 して い た だ け ま す か ? 」 「何 に 使 うん だ 」 「貿 易 を した い と思 い ま す 」 「何 の 」 「そ れ は ナ イ シ ョで す 」 「ナ イ シ ョは 無 い だ ろう」 金 額 が 少 な か った の で 、何 とか 貸 して 頂 い た 。 「ヨ∼ シ や る か 」 と色 々 と考 え た 。 そ して 、友 人 の 紹 介 で 知 り合 った 若 い男 を 雇 った 。


「マ ニ ラへ 行 くぞ 」 と、そ の 男 を 連 れ て マ ニ ラへ 行 きま した 。 何 故 な らば 、 私 が フィリピ ン パ ブ で 働 い て い た 時 の 女 の 子 が 、 「マ ニ ラに あ る 、○○○○店 の 洋 服 が 着 た い 」 とか 、 「フィリピ ン の ○○○が 食 べ た い 」 と言 う話 を 、聞 い て い た か らだ 。 「そ の 洋 服 は 、フィリピ ン で は 5千 円 で 買 え 、日 本 へ 持 って 来 た ら2万 円 で 売 れ る 」 と言 わ れ た 。 しか し、話 だ け で は 分 か らな い か ら “ま ず は 、マ ニ ラへ 行 こう”と決 め た の で す 。 行 く前 に 、東 京 に あ る フィリピ ン パ ブ の 女 の 子 が 住 む ア パ ー トを 探 し当 て 、注 文 を 取 っ た。 洋 服 、食 べ 物 、そ して マ リア 像 ま で 頼 ま れ た 。 そ の 注 文 書 を 持 ち 、一 番 安 い パ キ ス タン 航 空 の チ ケ ットを 買 い 、成 田 か らマ ニ ラへ 着 いた。 (パ キ ス タン 航 空 の 飛 行 機 は 臭 い ) ホ テ ル は 知 り合 い に 聞 い た 、マ ビ ニ 通 りの 近 くに あ る 安 ホ テ ル 。 空 港 へ は 、夜 の 8時 頃 到 着 した の で 、マ ビ ニ 通 りに 着 い た の は 9時 ∼ 10時 。


ビ キ ニ バ ー が 並 ぶ 通 りは 人 が 多 く、1軒 ず つ 店 を 覗 い た 。(目 的 は 洋 服 な の に ? ? ) 朝 起 き て デ パ ー トへ 行 き 、洋 服 を 選 ん だ 。 30∼ 40着 を 買 い 、バ クララン へ 行 った 。(ここに もハ デ な 衣 装 が 売 って い た ) そ れ か ら、ホ テ ル に 戻 り荷 物 を ま とめ 、夜 は マ ビ ニ で 遊 び 、翌 日 の 飛 行 機 で 日 本 へ 戻 った 。 (2泊 3日 )

日 本 で は 、洋 服 を 売 りに フィリピ ン 人 の 住 む ア パ ー トを 回 った 。 高 い の は 直 ぐ に 売 れ た が 、バ クララン の 安 い ハ デ な 衣 装 は 売 れ 残 った 。 2万 円 を 現 金 で 持 って い る 子 は 少 な く、ツ ケ が 多 か った 。 だ か ら、毎 週 月 曜 日 に 集 金 に 行 か な い とお 金 を 使 わ れ て しま う。 数 ヶ 月 間 、日 本 とフィリピ ン を 行 った り来 た りして い た 。 最 初 は 順 調 に 売 れ て い た が 、同 じ店 で は 限 りが あ る 。 そ して 、逃 げ た 子 も数 人 居 た 。 「何 か 方 法 は ? 」 と考 え て い る 頃 に 、銀 座 で 店 を 開 い た 時 に お 金 を 貸 して 頂 い た 社 長 か ら連 絡 が あ った 。 「何 して 居 る ん だ ? 」 「ま あ ∼ 何 とか 」


と、ご ま か した 。 「私 の 友 人 に 会 って 話 を 聞 い て くれ る か 。お 前 に は ピ ッタリの 仕 事 だ と思 うん だ け ど 」 と言 わ れ 、次 の 日 の 午 後 に 事 務 所 へ 行 きま した 。 す る と、背 広 を 着 た 紳 士 が 居 た 。 社長に、 「NAOKI、彼 だ よ 」 と言 わ れ 、挨 拶 を して ソファー に 座 った 。 この 方 は ハ ワ イ に 住 ん で い て 、不 動 産 関 係 や 旅 行 関 係 の 仕 事 を して い た 。 社 長 が 私 の 事 を 気 に して 、彼 に 何 か 仕 事 を 探 す 様 に お 願 い して い た の で した 。 そ して 、 「君 、ハ ワ イ へ 来 な い か ? 」 と言 わ れ た 。 「ハ ワ イ で す か ? 」(い きな りハ ワ イ か ∼ ? 、で もお もしろそ うだ な ? ) 「君 に や って 欲 しい 仕 事 が あ る ん だ 」 何 だ か 気 持 ち が ハ ワ イ に 向 い て い た 。(ど うせ 独 身 だ 、何 処 へ で も行 け る ) 「給 料 は 約 40万 円 だ が 」 (40万 円 か ∼ ? は い 、行 きま ∼ す ) と言 い た か った が 、簡 単 に 返 事 を した ら安 く見 られ る 。


「40万 円 で す か ? ハ ワ イ ね ∼ ? 」 す る と社 長 が 、 「もう少 し出 せ な い の か ? 」 と言 って くれ た 。 「ん ∼ そ うで す ね 。物 価 も高 い で す か ら50万 円 で は い か が で す か ? 」 (50万 円 ∼ ∼ 、行 く、行 く、今 直 ぐ 行 きま ∼ ∼ す ) と言 い た か った が 、 「す み ま せ ん 、1日 考 え させ て 下 さい 」(バ カ ヤ ロ ∼ 考 え る な ∼ 。今 直 ぐ 返 事 だ ∼ ∼ ) 「分 か りま した 、で は 明 日 と言 う事 で 」 と話 が 終 わ り、 「食 事 で も行 こうか 」 と社 長 と一 緒 に 、人 形 町 の 小 料 理 屋 へ 行 った 。 酒 を 飲 む と人 が 変 わ る 社 長 な の で 、 「速 く逃 げ よ う」 と思 って い た が 、簡 単 に は 逃 げ られ な い 。 そ の 内 に 変 わ って きた 。 「お い NAOKI、お 前 は ど うして ハ ッキ リしな い ん だ 」(あ ∼ ぁ、もう帰 れ な い ) 「す み ま せ ん 」


と長 々 と説 教 が 始 ま った 。 こうな る と止 ま らな い の で 、 「分 か りま した 。行 か せ て 頂 きま す 」 と返 事 を しま した 。 す る とキ ゲ ン が 良 くな り、朝 の 2時 ま で お 付 き 合 い 致 しま した 。(飲 む と長 い 、私 は 酔 え ない)

私 は 、フィリピ ン 人 に 売 る 洋 服 を 若 い 彼 に 上 げ て 、 荷 物 等 を 整 理 し、ハ ワ イ へ 行 く準 備 を して い た 。 1週 間 後 に 、ハ ワ イ か ら電 話 が あ った 。 「い つ 出 発 で す か ? 」 と聞 くと、 「ち ょっと他 の 仕 事 入 った の で 、もう少 し待 って ほ しい ん だ 」 「分 か りま した 」 頭 の 中 は 、ハ ワ イ で い っぱ い だ った 。 そ して 、2日 後 ま た 電 話 が 入 り、 「今 回 は 、他 の 方 か ら頼 ま れ た 仕 事 が あ り、そ ち らへ 行 って 貰 い た い ん だ が 」 「は い 、ど ち らで す か ? 」 「セ ブ 島 だ よ 、フィリピ ン の ∼ 」


「あ 、は い 、で で ・・で もど うして ? 」 話 を 聞 い た ら、 群 馬 県 で フィリピ ン パ ブ を 4∼ 5軒 や って い る オ ー ナ ー が 、セ ブ で お 店 を 開 くとい う。 目的は、 日 本 か ら戻 った タレ ン トが 、次 の リクエ ス トが 入 る ま で 働 か せ る 事 と、 新 しい タレ ン トを 育 て 日 本 へ 送 る 為 で した 。 「セ ブ で す か ? 」 「ど うか ね 、そ れ を 立 ち 上 げ た らハ ワ イ に 来 て い た だ く。英 語 の 勉 強 に もな る か ら」 と言 わ れ 、(フィリピ ン な ら知 って い る 。ど うせ 独 身 だ 、何 処 へ で も行 くさ) 「分 か りま した 」 と答 え た 。 彼に、 「私 の ビ ジ ネ ス パ ー トナ ー の ス ペ イ ン 人 が 旅 行 会 社 を や って い る か ら、そ こへ 行 って く れ」 と言 わ れ ま した 。 (この 会 社 は 日 本 人 もお 金 を 出 し、ス ペ イ ン 人 と組 ん で 、クル ザ ー や ジ ェットス キ ー そ して ダ イ ビ ン グ もや って い た ) 飛 行 機 は JAL、(パ キ ス タン 航 空 とは 大 違 い )


そ して マ ニ ラに 着 い た 。 そ れ か ら国 内 線 乗 り場 ま で タクシ ー で 行 き、夕 方 の 便 で セ ブ へ 着 い た ら7時 頃 だ った 。 空 港 に 降 りた ら、タラップ が 付 け られ 降 りた 。 見 る と、真 っ暗 な 中 に 小 屋 が 見 え た 。(これ 空 港 な の ? ) 人 の 流 れ に 乗 って 中 に 入 り荷 物 を 待 った 。 トラックが 到 着 し、台 の 上 に 荷 物 を 投 げ られ た 。(この 台 は 回 らな い の ? ) 皆 が 荷 物 を 受 け 取 りに 群 が って い た 。 私 も荷 物 を 取 り、 「タクシ ー 」 と叫 ん で い る 呼 び 込 み の 所 に 行 き、 「セ ブ 」 と言 って タクシ ー に 乗 った 。 日 本 で 聞 い て い た 住 所 を 伝 え 、ゴ ロ ル ドに あ る 旅 行 会 社 へ 行 った 。 (当 時 の 道 は ガ タガ タ道 で 、エ ア コン も無 い タクシ ー だ か らホ コリだ らけ に な った ) 旅 行 会 社 の ビ ル に 着 くと電 気 が 消 え て い て 、 ガ ー ドマ ン に 、 「ファン ア ン ド サ ン は 、ここで す か ? 」


と聞 くと、 「は い 。で もクロ ー ズ だ か ら明 日 来 て 下 さい 」 と言 わ れ た 。 マ ニ ラで 知 り合 った フィリピ ン 人 の 友 人 に 、(女 性 ) 「セ ブ へ 行 く」 と話 した ら、叔 父 さん を 紹 介 され 、 「困 った 事 が あ った ら、タリサ イ と言 う所 に 私 の 家 が あ る か ら、そ こに 行 きな さい 」 と言 わ れ て い た の で 、ノー トを 開 き住 所 を 見 て 、 「タリサ イ へ 行 って 」 と、タクシ ー ドライ バ ー に 告 げ た 。 「タリサ イ で す か ? 」 「遠 い の ? 」 「少 し」 と走 り出 した 。

セ ブ 市 内 の キ ャピ タル か らフェン テ に 向 か う通 りは 、並 木 道 で 綺 麗 だ った 。 そ れ か らま た 、ガ タガ タ道 を 走 った 。 「ま だ で す か ? 」


「もう直 ぐ で す 」 と言 わ れ た が 、道 は 悪 い しホ コリが ス ゴ イ の で 、気 持 ち が 悪 くな った 。 そ の 家 に 行 く地 図 も書 い て あ った の で 直 ぐ に 探 せ た 。 ゲ ー トが あ り、外 か ら、 「今 晩 は 」 と言 うとオ バ サ ン が 出 て 来 た 。 「あ の ∼ ○○○さん の 友 達 な の で す が ? 」 「今 、この 家 の 者 は 誰 も居 ま せ ん が 」(メイ ドさん か ? ) 「い つ 来 て も良 い 、と言 わ れ て い た の で 来 ま した ? 」 と言 うと中 に 入 れ て くれ た 。 「ご め ん な さい 。今 、日 本 か ら着 い た の で す が 、会 社 が 閉 ま って い て 行 く所 が 無 く、 来 て しま い ま した 」 と説 明 した ら、部 屋 を 与 え て くれ 、 「お 腹 空 い て い る ? 」 と聞 くの で 、 「この 近 くに 、何 処 か 食 べ る 所 は あ りま す か ? 」 と聞 くと、食 事 を 作 って くれ た 。(優 しい メイ ドさん で した ) 翌 朝 、朝 食 も頂 き 、荷 物 は そ の 家 に 置 き タクシ ー に 乗 って 会 社 へ 行 った 。


(タクシ ー 代 は 50ペ ソぐ らい だ った か な ? 今 乗 れ ば 200ペ ソぐ らい ? ) 会 社 に 入 り、 「○○○さん の 紹 介 で 来 た 、NAOKI で す 」 と言 うと、“誰 この 人 ”み た い な 顔 を され た 。 日 本 語 が 少 し分 か る 女 性 が 、 「ち ょっと待 って 下 さい 」 と、何 処 へ 電 話 を して 、 「分 か りま した 。今 、社 長 が 来 ま す か ら」 と言 わ れ 、10分 程 で カ ッコイ イ 白 人 が 入 って 来 た 。 「ハ ∼ イ 」 と明 る く声 を 掛 け られ 、奥 に あ る 部 屋 へ 行 った 。 そ こで 聞 い た 説 明 は 、 「給 与 は 5千 ペ ソ。(当 時 約 3 万 円 )ア パ ー トは 会 社 で 払 い ま す 」(た った 5千 ペ ソ) で も、少 し居 る だ け だ か らと思 い 、黙 って 聞 い て い た 。 社 長 が 帰 り、少 し日 本 語 が 分 か る マ ネ ー ジ ャー が 、 「給 料 は 安 い け ど 、コミッシ ョン が 入 る か ら」


と言 わ れ た が 、意 味 が 分 か らな か った 。 私の頭の中では、 (直 ぐ に 、本 当 の 仕 事 が 出 来 る か らイ イ か ? ) と思 って 、 「OK」 と答 え た 。 ア パ ー トを 探 して い る 間 は タリサ イ か ら通 った 。 で も会 社 ま で は 遠 い 。 そ して 、タクシ ー で 1日 往 復 100ペ ソは 高 か った 。 メイ ドさん に ジ ー プ ニ ー の 乗 り方 を 教 え て 頂 き、コロ ン ま で 行 った 。 (当 時 は セ ブ 一 番 の 繁 華 街 、ジ ー プ ニ ー は 殆 ど コロ ン か ら出 発 しコロ ン へ 戻 って 来 る ) 「コロ ン で 降 りた ら、ラホ ッグ 行 きに 乗 りな さい 」 と言 わ れ 探 した が 見 つ か らな く、 取 りあ え ず 乗 った ジ ー プ ニ ー が 反 対 方 向 へ 行 った の で 降 りた ら、全 然 知 らな い 所 で 、 タクシ ー も無 く歩 い て 戻 り、 ま た ジ ー プ ニ ー が 来 た の で 乗 った ら、コロ ン に は 戻 らず ま た 降 りた 。 結 局 、会 社 ま で 2時 間 も掛 か った 事 もあ った 。 (何 だ 、ジ ー プ ニ ー に 乗 る と会 社 に は 着 か な い ん だ )


1週 間 ぐ らい した ら、会 社 で ア パ ー トを 探 して くれ た 。(場 所 は グ ァダ ル ー ペ ) お 化 け 屋 敷 み た い に 暗 い 部 屋 で 日 も当 た らな い 、(ベ ッド、冷 蔵 庫 、扇 風 機 だ け ) 会 社 か ら車 で 10分 ぐ らい の 所 で した 。 (しか し、ジ ー プ ニ ー だ と、乗 り換 え な い と会 社 に は 着 か な い )

セ ブ に 来 て か らは 、何 を 食 べ て も食 事 が 口 に 合 わ な か った 。 朝 は 会 社 に 行 き コー ヒー を 飲 み 、お 昼 は マ ネ ー ジ ャー に 、 「食 事 に 行 こう」 と誘 わ れ て 行 った が 、鍋 が 並 ん で い る だ け の 店 。 フタを 開 け て 見 て も食 べ た い もの は 無 い し、ご 飯 は ボ ソボ ソで 美 味 しくな い 。 殆 ど 食 べ ず に ア パ ー トへ 戻 った 。 た だ 、運 が 良 く、目 の 前 に BBQ 屋 が あ った の で す 。 (焼 き鳥 に 、ビ ー ル か ? ) と、思 って 行 った 。 (何 に 、しよ うか な ? ) と思 って 見 る と、“鶏 の 頭 串 刺 し”(エ エ ∼ ∼ )“鶏 の 足 串 刺 し”が あ り,(指 だ け の ア デ ィ ダス) 身 を 引 い た ら店 の 子 が 笑 って い た 。 仕 方 な く豚 肉 の BBQ と砂 肝 の BBQ を 注 文 し、ビ ー ル を 頼 み ま した 。


(1日 1食 、そ れ も毎 晩 BBQ に ビ ー ル だ け の 生 活 が 続 い た ) さす が に 、1ヶ月 した ら10キ ロ グ ラム も痩 せ た 。(ダ イ エ ットに は 最 高 の 場 所 だ ) 運 が 良 か った の は 、この 店 の 女 の 子 達 が 交 代 で 、洗 濯 や 掃 除 を して くれ た 。 女 の 子 達 に 鍵 を 預 け る と、 午 前 10時 頃 来 て 洗 濯 し、午 後 は 取 り込 み 、次 の 日 に ア イ ロ ン と助 か って い た 。 この BBQ の 店 は 、木 の テ ー ブ ル に 木 の 椅 子 、隣 に ヤ シ の 木 が あ り、 上 を 見 上 げ る と星 が 綺 麗 だ った 。 ジ ュー クボ ックス が あ り、 「ミス ナ 、ミス キ タ∼ ∼ ♪」(貴 女 に 会 い た い )と言 う歌 が 流 行 って い た 。 その時、 (日 本 食 を 食 べ た い な ∼ ? ) (お 風 呂 に 入 りた い な ∼ ? ) (日 本 へ 帰 りた い な ∼ ? ) と、ホ ー ム シ ックに な りま した 。

2ヶ 月 して も日 本 か ら連 絡 が 無 く、会 社 とア パ ー トの 往 復 。 そ して 、BBQ に ビ ー ル だ け の 生 活 で した 。 痺 れ を 切 らした 私 は ハ ワ イ へ 連 絡 した が 、


「もう少 し待 って くれ 」 と、言 わ れ た の で 、 「早 くお 願 い しま す 」 と頼 ん だ 。 仕事に慣れてきたある日、 「お 客 さん が 来 て い る か ら、ガ イ ドと一 緒 に ホ テ ル ま で 行 って くれ る ? 」 と言 わ れ 、初 め て セ ブ の リゾ ー トへ 行 った 。 そ の ホ テ ル の 名 は 「マ リー シ ェロ 」。 ここに は 会 社 の ダ イ ブ シ ョップ もあ り、白 い 砂 浜 と青 い 海 、 (こん な に 綺 麗 な 所 が あ った の か ? ) と驚 か され た 。 (ここな ら最 高 ) と思 った 。 そ れ か ら、ガ イ ドと一 緒 に 行 動 す る 様 に な って 、毎 日 が 楽 しくな った 。 お 客 さん を ホ テ ル に 送 り終 え る と、ガ イ ドが い ろん な 所 へ 飲 み に 連 れ て 行 って くれ た 。 (殆 ど が 安 い 、ダ ウ ン タウ ン の ビ キ ニ バ ー ) 「今 日 は 、女 の 子 を 探 しに 行 こう」 と言 わ れ 、連 れ て 行 か れ た の が “ホ ン ケ ラ通 り”、車 で 路 地 に 入 る と女 の 子 が 集 ま って


来た。 「何 だ 、コレ ? 」 「誰 か 選 び な よ 」(女 の 子 を 捜 す って ? ナ ン パ じゃな い の ? ) ガ イ ドと一 緒 に 、1人 ず つ 選 び 遊 ん だ 。

2回 目 に ガ イ ドと一 緒 に 行 った 時 、そ の 子 を 、 「ア パ ー トへ 連 れ て 行 って もイ イ か な ? 」 と聞 くと、 「帰 りに タクシ ー 代 を 上 げ て 」 と言 わ れ て 、ア パ ー トへ 連 れ て 行 った 。 前 回 は 2時 間 ぐ らい で 帰 った が 、朝 起 き た ら隣 に 寝 て い た 。 「オ イ 、仕 事 に 行 くか ら起 きろよ ∼ 」 と、起 こした が 時 間 が 無 く、部 屋 に は 盗 ま れ る 物 が 何 も無 い か ら、 「ドア 、ロ ックして 帰 れ よ 」 と先 に 出 た 。 そ の 夜 、遅 く帰 った らそ の 子 が 居 た 。 「ど うした ん だ 」 と聞 い て も黙 って い る 。


そ して 、3日 目 に は 怖 くな った 。(ギ ャン グ で も来 た らど うしよ う? ) そ して 会 社 の 女 性 に 相 談 した ら、 「良 い ア イ デ ア が あ る 」 と言 って 、結 婚 証 明 書 を 何 処 か らか 持 って 来 た 。 「貴 方 の 名 前 を 書 きな さい 」 「エ エ ∼ ど うして ? 」 「私 が 奥 さん に な って 、コレ を 見 せ て 、出 て 行 って 貰 うの 」(そ こま で しな くて も? ) と思 った が 、(偽 物 だ か らと)サ イ ン した 。 そ の 夜 一 緒 に 行 き、そ の 子 に 結 婚 証 明 書 を 見 せ て 出 て 行 って 貰 った 。 「有 り難 う」 と話 し、トイ レ に 行 った ら、長 くて 太 い “ウ ン コ”が あ った 。 (あ ん な 痩 せ た 子 が 、こん な の す る の ? ) もしか して 、盗 む 物 が 無 か った の で “ウ ン コ”して 行 った の か な 。(泥 棒 と一 緒 か ? ) そ れ か ら、BBQ 屋 で 一 緒 に 飲 ん だ 。 10時 頃 、 「帰 ろうか 」 と言 うと、 酔 っ払 った 彼 女 が 、


「私 の 家 が 遠 い か ら、泊 ま って 行 って もイ イ ? 」 と聞 くの で 、 「い や ∼ 、私 の ア パ ー トは ベ ッドが 1つ だ か ら? 」 と断 った が 、酔 っ払 って 居 た の で 連 れ て 行 って 寝 か せ た 。(私 も隣 で 寝 た 、何 も無 い で す) そ れ か らそ の 子 が 、土 曜 日 に 泊 ま る 様 に な った 。 “今 度 は 、誰 に 相 談 す る の ? ”

仕 事 が 無 くて もガ イ ドに 、遊 び に は 連 れ て 行 って もらった 。 そ して 、お 金 が あ る 時 は カ ラオ ケ へ 行 った 。(当 時 カ ラオ ケ は 、私 に は 高 級 店 で した ) 我 々 が 行 った の は 、「シ ル エ ット」「5ス ター 」、 特 に 「ミュー ジ ックマ シ ー ン 」は ガ イ ドが 経 営 して い て 、 特 別 料 金 で 飲 ま せ て くれ た 。(全 部 半 額 ) そ の 店 の 女 の 子 達 と仲 良 くな り、家 に も遊 び に 行 った 。 この 家 は 会 社 か ら歩 い て 5分 の 所 に あ り、お 昼 休 み に は 良 く遊 び に 行 った 。 あ る 日 、この 家 を 借 りて い る 恋 人 達 が 出 て 行 く事 に な り、 一 緒 に 住 ん で い た 女 の 子 達 5人 が 、 「ここに 住 み な よ 」 と言 うの で 、


「会 社 か ら近 い し、そ うしよ うか ? 」 と思 い 、会 社 に 相 談 した ら、 「見 に 行 く」 と言 わ れ 、(エ エ ∼ ヤ バ イ 、女 しか い な い 家 だ よ ∼ ) 「分 か りま した 」 と、伝 え 、そ の 家 の 大 家 さん に 相 談 した ら、 「大 丈 夫 、任 せ な さい 」 と言 わ れ 、 私 が 1階 だ け を 借 り、 2階 に 住 ん で い る 人 は 大 家 さん の 姪 っ子 達 だ と言 って くれ 、借 りる 事 が 出 来 た 。 「ハ ー レ ム だ ∼ ∼ 」 と、思 って い た が 時 間 が 反 対 、私 は 朝 起 きて 夕 方 6時 に 帰 って 来 た 。 彼 女 達 は 、夕 方 5時 に 出 て 3時 過 ぎ に 帰 って 来 る 。 会 うの は 、私 が 休 み の 日 だ け 。 しか し、女 性 達 って 化 粧 を 落 とした ら変 わ る 。 「お は よ う」 と起 きて 来 て も、色 気 も何 に も無 い 。 1日 中 グ ダ グ ダ して い て 、家 の 掃 除 もしな い 。(何 だ よ 、コイ ツ 等 )


しか し、1人 は 私 と仲 良 くな った 。(こ れ が 失 敗 だ った )

近 所 に は 子 供 が た くさん 居 て 、夕 方 私 が 帰 る と家 に 集 ま って 来 て テ レ ビ を 見 て い た 。 あ る 日 、台 所 の 電 球 が 切 れ そ うで ”チ カ チ カ ”して い た 。 そ して 、デ ィス コミュー ジ ックを 掛 け た ら子 供 達 が 踊 りだ した 。 他 の 電 気 を 消 して 、台 所 の 切 れ 掛 け た 電 球 を 点 け た ら大 喜 び して い た 。 (子 供 は い い で す ね ∼ ) 1人 の 女 とくっ付 い た お 陰 で 、帰 って くれ ば 起 こされ て 、 「お 腹 空 い た ∼ 」 仕 方 な く、"カ ル ロ ス バ ッチ ョイ ”を 買 い に 行 か せ た 。(セ ブ の ラー メン ) 他 の 子 も、 「ビ ー ル 飲 み た い 」 と言 うか ら、隣 の サ リサ リス トア ー を 起 こし飲 ん だ 。 「毎 晩 これ じゃ∼ や って 居 られ な い 」 と思 った か ら、彼 女 の 仕 事 を 辞 め させ た 。(そ れ か らは 、誰 も起 こさな くな った )

この 家 は 、エ ス カ リオ 通 りの 橋 の 脇 道 を 降 りて 行 った 所 に あ った 。 奥 は 貧 民 街 で 、カ ラオ ケ や ダ ン サ ー の 女 の 子 もた くさん 住 ん で い た 。


時 々 警 察 が 拳 銃 を 持 って 、奥 へ 走 って 行 く姿 も見 た 。(シ ャブ の 売 人 も多 か った ) 夜 に な る と、マ ー ジ ャン に 誘 わ れ た 。(フィリピ ン 麻 雀 で 何 で もあ り) 近 所 の オ バ サ ン 達 と12時 近 くま で や って い た 。 あ る 日 呼 ば れ て 行 った ら、若 い 女 性 が 居 た 。 そ して 、数 時 間 した ら彼 女 が 負 け た 。(と言 って も300∼ 400ペ ソ) 「あ ∼ ぁ、じゃ∼ 仕 事 に 行 って 来 る わ 」 と出 て 行 った 。 「何 処 へ 行 った の ? 」 「デ ィス コだ よ 」 「何 の 仕 事 ? 」 「決 ま って い る だ ろい う」(売 春 ? ) と言 わ れ 、次 の 日 も呼 ば れ た の で 行 って 見 る と彼 女 が 居 た 、 (昨 日 は 仕 事 に な った の だ ) と思 った 。

お 客 様 を ホ テ ル ま で 送 り、ガ イ ドと飲 み 、酔 っ払 って 2時 頃 家 に 帰 ろうとした ら、 隣 の サ リサ リの オ バ サ ン に 手 招 き され た 。 オ バ サ ン と言 って も、30歳 そ こそ こ。(大 家 の 娘 で 、子 供 2人 、旦 那 無 し)


「ど うした の ? 」 と聞 くと、 「シ ∼ ∼ 」 と言 わ れ 、中 に 入 れ られ た 。 「飲 もうか ? 」 「エ エ ? は い 」 ビ ー ル を 頂 き 話 して い た ら、隣 に 座 って 来 た 。(ヤ バ イ じゃ ん ) す る と、太 ももか ら大 事 な 所 に 触 れ た 。 「ヤ バ イ っす よ 」 「い い の 」 「子 供 が 起 きま す よ 」 「大 丈 夫 、あ の 子 達 は め った に 起 きな い か ら」(マ ズ イ ∼ 息 子 が ∼ ∼ ) と思 った 時 に 、 「ア イ ヨ∼ ∼ 」(人 を 呼 ぶ 時 に 使 うビ サ イ ヤ 語 ) と、外 か ら声 が した 。 「お 客 さん だ よ 」 と言 うと、髪 を 直 して 、 「な に ? 」


「ビ ー ル とタバ コ」 そ して 、売 る と戻 って 来 た 。 「落 ち 着 か な い わ ね 。じゃ∼ 明 日 何 処 か へ 行 きま しょう」(エ エ ∼ オ バ サ ン と∼ ∼ ? ) な ん とか ご ま か して 店 を 出 て 、隣 の 私 の 家 に 戻 った 。(危 険 な 所 で す ) 約 1年 が 経 ち 、お 正 月 だ った の で 、 「一 度 日 本 へ 帰 ろう」 と決 め た 。 久 しぶ りの 日 本 は 寒 か った 。 お 正 月 を ゆ っくり田 舎 で 過 ご した 後 、東 京 へ 行 き、 セ ブ を 紹 介 して 頂 い た 社 長 の 会 社 で 、事 情 を 説 明 した 。 「そ うか 、ま だ 始 ま らな い か ? 」 「ど うした ら良 い の で す か ? 」 「彼 は ヤ ル 気 で 居 る が 、オ ー ナ ー が もう少 し待 って くれ と言 って い る ん だ 、だ か ら、もう 少し 待たないか?」 と言 わ れ た が 、 「セ ブ の 給 料 で は 、子 供 達 に 養 育 費 を 送 れ ま せ ん 」 と言 うと、


「お 前 、1ヶ月 ぐ らい ここで 仕 事 して 行 くか 。? 日 当 1万 円 で 、部 屋 と3食 付 だ 」 と聞 か され て 、 「25万 円 丸 々 残 る 。セ ブ で は 大 きな お 金 だ 」 と思 い 、 「は い 」 と引 き受 け た の が 最 悪 の 結 果 とな った 。 この 会 社 は 、羽 田 空 港 の 工 事 を 請 け て い た 。 住 い は 、千 葉 の 浦 安 か ら歩 い て 20分 ぐ らい の 所 。 行 った ら社 員 の 方 が 10数 人 居 た 。 中 に 、昔 社 長 と一 緒 に 飲 み に 来 て い た 責 任 者 の 方 が 居 た 。 「オ ー 、元 気 か 」 「は い 、宜 しくお 願 い しま す 」 「仕 事 は キ ツ イ ぞ ∼ 」 と言 わ れ た が 、 「は い 、何 で もヤ リま す 」 と楽 しみ だ った 。 そ の 日 は 、12時 近 くま で 酒 を 飲 み 寝 た 。 翌 朝 5時 、


「起 きろ∼ ∼ 」 と起 こされ た 。 「飯 だ 」 と、食 堂 に 下 りて い った ら、 炊 き 立 て の ご 飯 、味 噌 汁 、鮭 の 塩 焼 き 、生 卵 、納 豆 、お しん こ、の り。 (ス ゴ ∼ ∼ イ 、ご ち そ うだ ∼ ∼ ) 長 い 間 セ ブ に 居 た か ら、 「これ が 食 べ た か った ∼ ∼ 」 全 部 、美 味 しか った 。 「これ に 着 替 え ろ 」 と作 業 服 を 頂 き、着 替 え て ジ ャン バ ー も着 た 。 6時 、 「さ∼ 行 くぞ ∼ 」 と車 に 乗 って 高 速 道 路 で 夜 明 け を 向 え 、羽 田 へ 着 い た 。 「広 い で す ね ∼ 」 都 会 に 砂 漠 が あ る 様 で 、見 渡 す 限 り土 だ った 。 「ここに 、第 2滑 走 路 を 作 る ん だ 」 プ レハ ブ で 建 て た 、現 場 事 務 所 に 着 い た 。


1月 後 半 だ った の で 東 京 で も寒 い 。 7時 に 全 員 が 事 務 所 か ら出 て 来 て 「ラジ オ 体 操 」、け っこう覚 え て い る もの だ と思 った 。 そ れ が 終 わ る と各 会 社 が 集 ま り、今 日 の 仕 事 の ミー テ ィン グ 。 私 に は 、1人 の 方 を 紹 介 され 、 「この 方 と一 緒 に 行 け 」 と言 わ れ た 。 そ の 方 は 60歳 を 過 ぎ て い た 。 「何 を す る の か な ? 」 と思 い 、付 い て 行 った ら、歩 く歩 く。(空 港 だ か ら広 い ) あ る 所 ま で 来 た ら、ジ ェネ レー ター が あ った 。(ジ ェネ レー ター の 点 検 と燃 料 の 追 加 ) 埋立地なので水を抜いていた。 遠 くの 方 で は 、ダ ン プ トラックが 土 を 降 ろ して い た 。 他 に は 何 も見 え な か った 。 午 前 中 の 仕 事 が 終 って お 昼 は 弁 当 、これ も美 味 しか った 。 (日 本 は い い な ∼ ) と思 った 。 午 後 か らも歩 い た 。(車 で 行 け な い の ? ) 今 度 は ホ ー ス を 点 検 し、移 動 もした 。(大 き な ホ ー ス だ か ら簡 単 に は 動 か な い )


力 仕 事 は した 事 が な か った か ら、責 任 者 が 言 った 通 りキ ツ か った 。 毎 朝 5時 に 起 き て 夕 方 6時 ま で 働 き 、7時 に 宿 舎 へ 帰 った ら”ヘ トヘ ト”、 夕 食 を 食 べ お 風 呂 に 入 り、皆 さん が 集 ま って い る 部 屋 へ 行 き 酒 を 飲 む 。 北 海 道 と東 北 の 方 が 多 か った 、 そ して 皆 さん 優 しか った 。 10時 に は 疲 れ て 、 「お 先 に 寝 ま す 」 と部 屋 へ 戻 った ら直 ぐ に 眠 れ た 。 そ の 生 活 が 1ヶ月 続 い た 。 (寒 い し、キ ツ イ し、もうダ メだ ∼ ) と思 って い た 時 に 、ま た セ ブ に 行 く事 に な った 。 社 長 に 会 い 「今 度 は 大 丈 夫 で す よ ね ? 」 「もう近 い そ うだ 」 最 後 の 日 は 皆 が 集 ま り、北 海 道 の 方 が 、 「ホ タテ や カ ニ が 送 られ て 来 た か ら」 と食 べ させ て 頂 い た 。(本 当 に 美 味 しか った ∼ ) そ して 、皆 様 に 挨 拶 を した 。 翌 朝 、私 の 友 人 が ベ ン ツ で 来 て 、


「成 田 ま で 送 って 行 くよ 」 大 き な 荷 物 を 車 に 乗 せ 、送 って 頂 い た 。 「俺 も直 ぐ に 行 くか ら」 と言 わ れ 、 「待 って ま す 」 と分 か れ た 。

セ ブ に 着 い た ら、た った 1年 だ った の に 、地 元 へ 戻 って 来 た 様 な 記 が した 。 家 に 帰 った ら、近 所 の 人 達 が 押 し寄 せ て き た 。(嬉 しい 様 な 、怖 い 様 な ? ) お 土 産 は 買 って 無 か った が 、何 か 上 げ な い と思 い 、チ ョコレー トを 上 げ た ら子 供 が 並 んだ。 (そ ん な に 無 い よ ∼ ) 会 社 の 方 は 、日 本 か らの お 客 様 が 少 な か った の で 、 殆 ど の 日 は マ リー シ ェロ ビ ー チ リゾ ー トへ 行 った 。 ダ イ ビ ン グ の イ ン ス トラクター は ス イ ス 人 だ った の で 、 日 本 人 の 、ライ セ ン ス を 取 る 方 の 通 訳 もや り、毎 日 の 様 に 潜 って い た 。 あ る 日 、イ ン ス トラクター に 、 「君 に 、ライ セ ン ス を 上 げ よ う」 と言 わ れ 、


「有 り難 う」 と言 うと、 「毎 日 10往 復 泳 げ 」 と言 わ れ た 。 ビ ー チ の 両 サ イ ドに 堤 防 が あり、そ こを 毎 日 10往 復 させ られ た 。 (80メー ター は あ った 、1日 1600メー ター ? ) 数日後、 「OK] の 許 可 が 下 り、ライ セ ン ス を 頂 い た 。 ビ ー チ に 居 る 時 が 一 番 楽 しか った 。 ジ ェットス キ ー は 乗 り放 題 、ウ イ ン ドサ ー フィン も練 習 した 。 そ して 、ス ペ イ ン 人 の 社 長 か ら、 「イ ン ス トラクター の 免 許 を 取 って 、ダ イ ビ ン グ の 仕 事 を しろ」 とも言 わ れ た が 、 (私 の 仕 事 は 他 に あ りま す ) と思 い 、笑 って ご ま か した 。 数 ヶ 月 が 経 ち 、ま だ 連 絡 が 来 な か った 。 あ る 日 、空 港 へ 行 った ら銀 座 当 時 の お 客 さん で 、


初 め て フィリピ ン へ 買 い 付 け に 来 る 時 に 、お 金 を 借 りた 社 長 が 出 て 来 た 。 「あ れ ∼ 、社 長 で す か ? 」 「オ ォ∼ NAOKIか ∼ 、お 前 こん な 所 で 何 して い る ん だ ? 」 と、久 々 の 再 会 とな った 。 「フィリピ ン に 行 くと言 って い た が 、こん な 所 に 居 た の か ? 」 「社 長 は ? 」 「仕 事 だ よ 。セ ブ で イ カ を 買 い 付 け て い る ん だ 」 買 い 付 け 先 の 社 長 さん は 日 本 人 で 、一 回 銀 座 の 店 に 連 れ て 来 た 事 が あ りま した 。 「そ う言 え ば 、何 処 か の 外 国 か ら来 た 方 、と言 って 連 れ て 来 た 事 が あ りま した ね 」 そ れ か らは 、ホ テ ル も私 が 居 る 旅 行 会 社 で 取 って 頂 け る 様 に な った 。 そ して 来 る 度 に 迎 え に 行 き、仕 事 の 無 い 時 は ホ テ ル へ 行 きビ ー チ で 一 緒 に 飲 ん だ 。

ある日、 「お 前 もポ ン 引 きみ た い な 仕 事 を 辞 め 、水 産 で 働 か な い か ? 」 と言 わ れ た 。 約 2年 が 経 とうとして い た 。


「これ 以 上 待 って も無 駄 か な ? 」 と思 い 、 そ の 社 長 が 買 い 付 け て い る 水 産 会 社 へ 、日 本 か らの 出 向 社 員 とい うことで 、 原 料 の 買 い 付 け や 検 品 、製 品 管 理 等 の 仕 事 を す る 事 に な りま した 。 (これ で 子 供 の 養 育 費 が 払 え る ∼ ∼ )

NAOKI 物語 (7) 水産会社時代・その1

社 長 の お 陰 で 、水 産 会 社 に 勤 め る 事 に な りま した 。 そ して 、勤 務 先 は マ ン ダ ウ エ 市 の ウ マ パ ット、今 で 言 え ば 新 大 橋 の 近 く。 ス クー ター を 買 い 、エ ス カ リオ か ら毎 日 マ ン ダ ウ エ に 通 い ま した 。 そ の 会 社 に は 日 本 人 が 2人 居 て 、M 社 長 さん と、私 よ り若 い

Tさん 。

そ の 2人 に 仕 事 を 教 え て 頂 きな が ら、ス ター ト致 しま した 。 私 の 仕 事 は 、原 料 買 い 付 け と検 品 、そ して 製 品 数 量 の 報 告 が 主 で した 。

原 料 の 買 い 付 け を す る 様 に な った 理 由 は 、 「もっと数 量 を 出 して 欲 しい 」 との 日 本 側 の 要 望 で 、 「現 金 で 買 え ば 、サ プ ライ ヤ ー が 運 ん で 来 ま す 」 との 事 か ら 、始 ま りま した 。


そ こで 私 は 会 社 を 設 立 し、日 本 か ら送 られ て 来 た お 金 で 原 料 を 購 入 し、チ ェックして 、 サ プ ライ ライ ヤ ー に 支 払 い を して い ま した 。 月 に 1∼ 2回 、工 場 の M 社 長 さん と

Tさん で 、仕 事 の 帰 りに 飲 み に 行 く事 が あ りま し

た。 彼 等 が 良 く行 って い た カ ラオ ケ は 「ジ ュン 」と言 う名 の 店 で 、セ ブ で は 老 舗 だ った そ うで す。 (マ ン ゴ 通 り、今 の バ イ キ ン グ の 所 ) M 社 長 は カ ラオ ケ で 、 Tさん は ビ キ ニ バ ー が 好 きで した 。 私 は 、何 事 も勉 強 だ と思 い 、両 方 付 き 合 い で 行 き ま した 。 (本 当 は 、好 きで した ) 2ヶ 月 後 、M 社 長 が 持 って い る サ ン ボ ア ン ガ (ミン ダ ナ オ 島 )の 工 場 で も、 イ カ や 貝 を 買 う事 に な り、サ ン ボ ア ン ガ へ 工 場 の 見 学 に 行 く事 に な った 。 当 時 、セ ブ か らサ ン ボ ア ン ガ に は 、フィリピ ン エ ア ー ライ ン の プ ロ ペ ラ機 が 飛 ん で い た 。 (50人 乗 りで 約 1時 間 掛 った ) M 社 長 と一 緒 に 、初 め て の サ ン ボ ア ン ガ へ 行 きま した 。 朝 早 い 飛 行 機 で 、朝 6時 頃 に 到 着 し、空 港 を 見 る と掘 っ立 て 小 屋 。(セ ブ よ りヒドイ し 小 さい ) 外 へ 出 た ら、従 業 員 が 待 って い た 。


「ど うぞ こち らへ 」 と言 わ れ 、歩 い て 行 くと汚 い トラックが 停 ま って い た 。 「何 で す か コレは 」 「会 社 の トラックで 、原 料 を 運 ぶ の に 使 って い る ん だ 」 トラックの 脇 に は 、布 に 書 い た 垂 れ 幕 が あ り、 「よ うこそ サ ン ボ ア ン ガ へ 、OOOO水 産 様 」 と書 い て あ った 。(何 コレ ? 恥 ず か しい ) 運 転 席 は 、板 の ベ ン チ だ った 。(ここに 座 る の ? ) メー ター 類 は 何 も無 い 、ハ ン ドル とクラッチ 、ア クセ ル 、ブ レ ー キ が 裸 で 見 え た 。 「こっち に 乗 って 」 と荷 台 へ 呼 ば れ た 。(エ エ ー 怖 そ う) 荷 台 に は カ バ ー が 無 く、プ ラス チ ックの 椅 子 が 置 い て あ った 。 「ここに 座 って 」 と言 わ れ た 。(エ エ ー 椅 子 が 滑 った ら、落 ち ち ゃ うじゃ ん ) と、思 った 通 り椅 子 は 滑 った 。 私 は 運 転 席 の 後 ろ の カ バ ー へ 掴 ま り、発 車 した 。(危 な ∼ い ) 町 は 綺 麗 だ った が 、垂 れ 幕 が 目 立 つ か ら皆 が 我 々 を 見 て い た 。(パ レ ー ドじゃ な い の だ か ら) 工 場 は 15分 ぐ らい の 所 に あ って 、ア オ リイ カ や マ ガ キ 貝 等 が 届 い て い た 。


そ れ を チ ェックし、そ して お 昼 に な った 。 「何 食 べ る ? 」 「何 で もイ イ で す 」(こん な 田 舎 じゃ、食 べ られ る 物 な ど 無 い で しょう? ) 「じゃー 日 本 食 で も行 こうか 」 「エ エ ー 日 本 食 の レ ス トラン な ん て あ る の で す か ? 」 「日 本 人 が や って い る レ ス トラン が あ る ん だ 」(久 しぶ りの 日 本 食 だ ー ? ) と思 い 、店 に 着 い た 。 汚 い テ ー ブ ル と椅 子 が 4卓 あ って 、エ ア コン 等 は 無 い 、 (これ じゃ∼ ロ ー カ ル の レ ス トラン と同 じ? ) メニ ュー が 来 て 、 「何 に す る ? 」 「エ ー ェ」 日 本 食 は 4つ だ け だ った 。 「じゃー カ ツ 丼 」 と注 文 した 。 しば らくして 出 て 来 た 。 ご 飯 の 上 に 揚 げ た トン カ ツ が 乗 って い て 、横 に キ ャベ ツ 、上 か ら醤 油 を 掛 け た だ け だ った 。


「何 で す か これ は ? 」 確 か に 、“カ ツ ”と“丼 ”だ った 。(こん な 田 舎 で 、期 待 して は 行 け ま せ ん ) 夕 食 は 、フィリピ ン 風 の シ ー フー ドで した 。 カ ニ 、海 老 、イ カ 、魚 と、新 鮮 な 食 材 が 多 い 所 で す の で 美 味 しか った 。 (醤 油 を 持 って 行 け ば 、もっと美 味 しく食 べ られ た ) ホ テ ル に チ ェックイ ン して 、 「飲 み に 行 こうか ? 」 と言 わ れ た 。 「この 町 は 、危 な い ん で しょう? 」 「大 丈 夫 だ よ 」 もち ろ ん 、タクシ ー な ど 無 い の で トライ ス クル 、 社 長 は 体 が 大 き い の で 中 の 椅 子 に 座 り、私 は 運 転 席 の 後 ろ へ 乗 った 。 しば らく行 くと、ネ オ ン が あ り中 へ 入 った 。(名 前 は 確 か キ ス ミー ? ) 女 の 子 が 数 人 踊 って 居 た 。 ビ ー ル を 頼 み 、踊 りを 見 て い た らママ が 来 て 、 「ご 指 名 は ? 」 と聞 い た 。 「ど うしま す ? 」


「誰 か 適 当 に 選 ぼ うか 」 そ して 、2人 座 らせ た 。 「君 は 、サ ン ボ ア ン ガ ? 」 と聞 くと、 「セ ブ で す 」 「エ エ ー 」 と話 が 盛 り上 が った 、1時 間 程 して 、 「もう1軒 行 こうか 」(私 は ここで も良 い の で す が ? ) と思 った が 、せ っか く連 れ て 来 て 頂 い た の で 、 「分 か りま した 」 と外 へ 出 て 、トライ ス クル を 拾 った 。 そ して 数 分 走 った らネ オ ン が あ った 、 「ここだ よ 」 今 度 の お 店 は エ ア コン も無 い 汚 い 所 だ った 。 10分 ぐ らい した ら、 「次 に 行 こう」 と言 わ れ 、言 わ れ る ま ま に 外 へ 出 た 。 ホ テ ル の 方 へ 走 って い た ら検 問 が あ った 。


軍の兵隊が何か尋ねた、 そ して 、 「OK」 と言 わ れ 、走 り出 した 。 「や っぱ り危 険 な 場 所 な ん だ 」 と思 い ま した 「明 日 の 朝 は 早 い か ら、ここに 居 な か った ら帰 ろう」(早 く起 きて 市 場 へ 行 く予 定 だ った ) と言 わ れ 、入 った 小 さな 店 。 ス テ ー ジ の 上 で 踊 って い た 。 踊 り場 の 脇 が カ ウ ン ター に な って い て 、目 の 前 で 踊 りが 見 れ た 。 2人 踊 った ところ で 、 「駄 目 だ な ∼ 帰 ろうか 」 と言 うの で 、 「分 か りま した 」 と答 え た 。 「チ ェックして 」 と言 うと、踊 って い る 子 が 脱 ぎ 出 した 。 M社長は、


「オ ∼ ∼ 」 と、ス テ ー ジ に 被 り付 い た 。 そ して 、パ ン テ ィー ま で 脱 い だ 。 M 社 長 は 、ビ ー ル の ビ ン に 20ペ ソ札 を 挿 し、踊 り子 に 渡 した 。(あ れ 、帰 る ん じゃな い の?) 「NAOKI君 、細 か い お 金 あ る か い ? 」 「は い 」 と数 枚 を 渡 した 。 お 金 を 貰 った 踊 り子 は 、我 々 の 前 で 足 を 開 い た り閉 じた りした 。 「ス ゴ ー イ 」 と彼 は 、ま た ま た チ ップ を 渡 した 。 そ の 踊 りが 終 わ り、 「い い 店 だ ね ∼ 、もう少 し居 よ う」 と次 の 踊 りも見 た 。(人 が 変 わ った ? ) そ して 、チ ップ を 見 た 次 の 子 も脱 い だ 。 「1人 拾 って 行 こうか 」 と彼 は 体 の 大 きめ な 子 を 選 ん だ 。 「ど の 子 が イ イ ? 」


と聞 か れ た が 、タイ プ は 居 な い 。(さっきの 店 の 方 が 良 か った 。とは 言 え な い ) 戻 る の も怖 い し、付 き 合 い で 1人 選 ん で ホ テ ル へ 戻 った 。 「じゃー 明 日 6時 に レ ス トラン で 」 と言 わ れ 、分 か れ て 部 屋 に 入 った 。 翌 朝 、レ ス トラン へ 行 っら、社 長 が 、 「マ イ ッタよ ー 、あ の 女 に パ ン ツ 盗 ま れ た 」 「エ エ ∼ ど う言 う意 味 で す か ? 」 昨 夜 、彼 女 が 、 「お 腹 空 い た 」 と言 うの で 、 「何 か 買 って 来 い 」 とお 金 を 渡 した ら、彼 の パ ン ツ を 履 い て 外 へ 行 き、買 って 来 て 一 緒 に 食 べ た 。 明け方、 「じゃ∼ ね ∼ 」 と言 って 、帰 って 行 った そ うだ 。 そ して 、朝 起 きて か らパ ン ツ を 探 した が 無 い 。 “あ 、あ の 女 だ ”と分 か った 様 で す 。 「で も、あ ん な 大 きな パ ン ツ 良 く履 け た な ∼ ? 」(本 当 に 大 きい )


朝 か ら、涙 が 出 る ほ ど 大 笑 い を しま した 。(この 方 は 、100キ ロ 以 上 あ る ) (そ れ を キ ッカ ケ に 、M 社 長 とフィリピ ン 珍 道 中 が 始 ま った )

私 が ま だ 旅 行 会 社 に 居 た 頃 、ガ イ ドさん が 経 営 して い る カ ラオ ケ 屋 が あ った 。 エ ス カ リオ 通 りに 、(家 の 近 く)「カ プ リコー ン 」と言 う名 の “カ ラ置 き屋 ”が 出 来 。 そ して 、キ ャピ タル 方 面 へ 行 きを 左 に 曲 が り、マ ン ゴ 通 りの ナ シ ョナ ル ブ ックス トア ー へ 抜 け る 道 を 曲 が って 直 ぐ の 所 に も、「ズ ー ム 」と言 う“カ ラ置 き屋 ”が 出 来 た 。 (カ プ リコー ン の 姉 妹 店 ? ) (カ ラオ ケ と、置 屋 が 一 緒 に な った 店 だ か ら、カ ラ置 き屋 ) 2軒 とも、オ ー ナ ー は ガ イ ドさん 、 だ か ら、そ の 後 も1人 で 行 くと安 くして 頂 い た 。 “ビ ー ル 15ペ ソ”(当 時 、外 で 売 って い る ビ ー ル の 値 段 は 5ペ ソだ った か な ? ) 行 く時 は 何 時 も酔 っ払 って い て 、お 金 が あ る と家 の 近 くの 「カ プ リコー ン へ 」行 き 、 「指 名 が 無 か った 子 は 全 員 指 名 。1杯 だ け ∼ 」(卵 の 子 ) と、数 人 呼 ん だ 。 と言 って も、レ デ ィー ス ドリン クも半 額 な の で 、会 計 を して も高 くて 300ペ ソで した 。 他 の テ ー ブ ル に も、良 く会 う日 本 人 が 居 て 、 彼 も数 人 女 の 子 を 席 に 付 け 、ま ともな 金 額 で 飲 ん で い た 。


「誰 あ の 人 」 「何 を して い る か 知 りま せ ん が 、良 く来 て い ま す よ 」 と言 わ れ た 。 何 回 か 会 う度 に 頭 を 下 げ て い た ら、彼 か ら、 「初 め ま して 」 と、話 し掛 け て 来 た 。 仕 事 も同 じ水 産 関 係 で 話 も合 い 、時 々 一 緒 に 飲 み に も行 く様 に な りま した 。 (当 時 、そ の 彼 と私 が 長 い 付 き合 い に な る とは 思 わ な か った ) もう1軒 の 店 、“ズ ー ム ”の マ マ さん は 、 「お 金 無 い ん で しょう」 と、ビ ー ル を ご ち そ うして くれ ま した 。 この マ マ さん は 26歳 で 、日 本 へ 2∼ 3回 行 った 事 が あ り日 本 語 も上 手 だ った 。 そ して 、あ る 時 は 女 の 子 も付 け て くれ た 。 「い い よ 、女 の 子 な ん て 」 「い い か ら、い い か ら。お 金 無 い ん で しょう」(完 全 に 私 が 、貧 乏 だ と見 抜 か れ て い た ) そ の 後 、私 に 優 しくして くれ た 、そ の マ マ さん と付 き 合 う事 に な った 。 (これ が 失 敗 の モ トに な る ? )


あ る 日 、水 産 会 社 の 社 長 が 、 「家 を 借 りる ん だ け ど 、1部 屋 借 りて くれ な い ? 」 と言 わ れ た 。 「い い で す よ 」(何 か あ った ら使 え そ う? ) と思 った 。 そ して 、 「もう1人 、Yさん も一 緒 に 住 む か ら」(私 が セ ブ に 来 て 最 初 に 会 った 、セ ブ に 住 む 日 本 人) 「あ ∼ 、そ うで す か 、イ イ で す ね ∼ 」(何 が 良 い の か 分 か らな い が ? ) そ して 家 を 見 に 行 った 。 場 所 は ア パ ス ラホ ッグ 。(今 で 言 うと、カ ン トリー モ ー ル の 裏 の 方 の 住 宅 街 ) 居 間 が 広 く部 屋 も3つ あ り、家 具 もエ ア コン も付 い て い て 、台 所 も綺 麗 で 、 裏 に は 洗 濯 場 が あ った 。 「い い じゃな い で す か 」 と、3人 で 決 め た 。 家 に 越 す 前 に 3人 で ミー テ ィン グ を し、 「女 は 家 に 入 れ な い 」 と約 束 を しま した 。


引 っ越 した 初 日 の 夜 、私 と社 長 の 部 屋 に 女 性 が 来 た 。 そ して 翌 朝 起 きて 居 間 へ 出 た ら、Yさん が 女 性 と朝 食 を 食 べ て い た 。 「何 だ ∼ 、み ん な 約 束 を 破 って い る じゃな い 」 と言 う事 で 、 「家 に 来 る の は 良 い が 、住 ま せ て は 行 け な い 」 と変 え た 。 3日 後 、女 性 の 下 着 が 洗 濯 干 し場 に 掛 か って い た 。 結 局 み ん な 一 緒 に 住 ん で 居 ま した 。 私 の パ ー トナ ー は マ マ さん 。 私 は エ ス カ リオ に 家 を 借 りて い た の で 、土 日 は エ ス カ リオ へ 帰 って い た 。 半 年 ぐ らい して 、そ の マ マ さん が 、 「結 婚 した い 」 と言 い 出 した 。 私は、 「一 度 失 敗 して い る か ら、結 婚 は しな い 」 と言 うと、怒 って 出 て 行 った 。 数 日 して 、社 長 と一 緒 に 会 社 へ 向 う途 中 、交 通 課 の パ トカ ー が 進 路 を 停 め た 。 「な ん だ ? 」


警 察 が 降 りて 来 て 、社 長 に 、 「お 前 が NAOKIか 、直 ぐ に 降 りろ」 と言 うの で 、私 を 指 差 し、 「彼 が NAOKIだ 」 と言 うと、 「降 りて パ トカ ー へ 乗 れ 」 と言 わ れ た 。 「私 は 運 転 して い な い の に 、ど うして だ ? 」(交 通 違 反 は して い ま せ ∼ ん ) 仕 方 な くパ トカ ー へ 乗 った ら、警 官 が 2人 居 た 。 「お 前 を 逮 捕 す る 」 と言 うの で 、 「ど うして だ ? 」 と聞 くと、 「お 前 は 悪 い ヤ ツ だ か らだ 」 パ トカ ー は 走 り出 した 。 「私 が 何 か 悪 い 事 を した の か ? 」 「した 」 「何 を ? 」


と言 うと、黙 って い た 。 タラン バ ン の 方 ま で 走 って 車 を 停 め 、拳 銃 を 出 し私 に 向 け た 。 「何 だ よ ∼ 」 「お 前 、OOOち ゃん を 知 って い る か 」(マ マ の 名 前 だ った ) 「知 って い る よ 」 「もし、彼 女 と結 婚 しな い な らお 前 を 殺 す 」(エ エ ∼ そ ん な バ カ な ∼ ) 「ど うす る 」 拳銃が目の前にあれば答えは一つ、 「は い 、結 婚 しま す 」 「本 当 だ な 」 「は い 。は い 。は い 。」 「そ うか 、じゃ∼ 帰 して や る が 、我 々 もパ トカ ー を 借 りて 来 た の で 、お 金 を 払 わ な い とな らな い 」 (や っぱ り金 か ) 拳 銃 を しま った の で 、 「幾 らだ ? 」 「そ うだ な ∼ 。5千 ペ ソだ 」 「そ ん な お 金 無 い よ 」 「じゃ∼ 幾 らあ る ん だ 」


財布を見た。 「3千 ペ ソしか な い 」 「じゃ∼ そ れ で イ イ 」 とお 金 を 渡 した 。 「会 社 へ 行 か な け れ ば な らな い か ら、送 って くれ る か 」 「分 か った 」 その道中、 「彼 女 は 私 の 従 妹 だ 、家 も近 い 。彼 女 は 本 気 で お 前 の 事 が 好 きな ん だ 、だ か ら私 に 頼 んだ」 と話 した 。 会 社 に 着 き 、降 ろ して もらい 、無 事 に 釈 放 とな った 。 「社 長 ∼ 、ヒドイ じゃ無 い で す か 。私 だ け 置 い て 行 って 」 「あ ∼ 、戻 って 来 た か 。何 か あ った ら困 る の で 、弁 護 士 に は 電 話 を して お い た 」 「殺 され そ うに な りま した よ 」 と説 明 を した ら笑 って い た 。(笑 い 事 じゃ無 い で す よ ∼ ) 携 帯 も無 い 時 代 な の で 、マ マ とは 連 絡 が 取 れ な い 。 数 日 後 、マ マ か ら電 話 が 入 った 。 「お 前 ナ ∼ 、警 察 は 無 い だ ろう」


「私 知 らな い わ よ ∼ 」 「とぼ け る な ∼ 、お 金 を 渡 した ら警 察 が 全 部 話 した よ 」 「エ エ ∼ 」 「結 婚 な ん か しな い か ら」 と切 った 。 そ れ か ら2週 間 ぐ らい した 朝 、空 港 へ 日 本 か ら来 た 社 長 を 送 って 行 った 。 空 港 か ら出 る と警 官 が 居 た 、 「ま た 君 達 ? 今 度 は 何 だ よ 」 ま た 、マ マ に 頼 ま れ た 様 だ った 。 友達が居たので、 「悪 い け ど 、後 ろを 付 け て 来 て 」 とお 願 い し、私 だ け パ トカ ー へ 乗 った 。 「ど うす る ん だ 、結 婚 しな い の か ? 」 と聞 くの で 、 「彼 女 と話 を させ て くれ 」 と言 うと、 「お 前 に は 訴 え が 出 て い る 。だ か ら逮 捕 しな くて は な らな い 」 「意 味 が 分 か らな い か ら、話 を させ て くれ 」


と言 うと、 「何 処 で ? 」 「君 等 が 所 属 す る 警 察 署 だ 」 と言 うと、何 か 話 して か ら、ゴ ロ ル ド通 りの 警 察 署 へ 行 った 。 そ して 、私 の 友 人 もち ゃん と着 い て 来 た 。 警 察 署 か ら近 い 私 の 家 に 電 話 を し、一 緒 に 住 ん で い た 彼 女 を 呼 ん だ 。 「ど うした の ? 」 と聞 くの で 、 「この 警 察 官 が 、あ る 女 性 と私 を 結 婚 させ よ うとして い る ん だ 」 と、自 分 の 良 い 様 に 言 った 。 そ うした ら彼 女 が 怒 り出 した 。 (あ ん ま り怒 らな い で 、私 に も非 は あ る の だ か ら) と思 った が 、警 察 署 に 入 り、 「この 人 に 訴 え が あ る の 」 と大 きな 声 で 聞 い た 。 事 務 所 に 居 た 警 官 が 調 べ た が 、何 の 訴 え も無 か った 。 「ど うして この 警 官 が 、私 の 主 人 を 捕 ま え た の 」(主 人 じゃな い ? ) (彼 等 は 交 通 課 の 警 察 で す の で 、訴 え が あ って も捕 ま え る 事 は 出 来 ま せ ん )


2人 の 警 察 に 向 い 、 「ど う言 い 事 な の ∼ 」 と怒 った 。 「奥 さん 、私 達 は 頼 ま れ た だ け な ん で す 」(奥 さん じゃな い よ ∼ ) 「じゃ∼ 今 直 ぐ 、そ の 女 を 連 れ て 来 な さい 」 と、興 奮 して い た 。 私は、 「ま あ ∼ ま あ ∼ 、落 ち 着 い て 。訴 え が 無 か った ん だ か ら、良 い じゃな い か 」 「ダ メよ 、は っきりさせ ま しょう」(は っきりされ る とマ ズ イ ン で す が ) 友 達 が 割 って 入 り、 「じゃ∼ 次 回 話 し合 い を しま しょう」 との 事 で 収 ま った 。 帰 ろ うとした ら、私 を 警 察 ま で 乗 せ て 来 た パ トカ ー の 運 転 手 が 、 「す み ま せ ん 、ガ ソリン 代 を ∼ 」 と言 うの で 、 「バ カ ヤ ロ ∼ 」 と怒 った 。 そ の 後 、この 警 官 は クビ に な った そ うで す が 、私 に 被 害 は あ りま せ ん で した 。


(これ は ラッキ ー で した 。逆 恨 み は た くさん あ りま す か らね ) そ れ が 切 っ掛 け で は あ りま せ ん が 、男 3人 そ の 家 を 出 ま した 。

あ る 日 の 深 夜 、酔 っ払 って 家 に 帰 ろ うとした ら、 隣 の サ リサ リス トア ー の オ バ サ ン が 、手 招 き を した 。(ヤ バ イ 、ま た か ∼ ? ) と思 い 手 を 振 って 、 「お や す み 」 と言 った ら、 「違 うの よ ∼ 」 と手 招 きを 大 きくした 。(違 うの よ 、と言 う事 は 、私 が 嫌 が って い る の が 分 か った か な ? ) 仕 方 な く中 へ 入 った 。 「レ イ テ か ら、女 の 子 が 来 て い る の 。会 わ な い ? 」 と言 わ れ 、 「イ イ で す ね ∼ 」 と思 った が 、 「い や ∼ 、彼 女 に バ レ た ら困 りま す か ら」 「大 丈 夫 、口 が 堅 い か ら」 「じゃ∼ 土 曜 日 の 夜 な ら」


と、家 に 帰 った 。 そ して 土 曜 日 、 当 時 デ パ ー トは コロ ン の ガ イ サ ノか 、(下 町 )フェン テ の ロ ビ ン ソン しか 無 か った 。 しか しデ パ ー トは 目 立 つ 、仕 方 な くフェン テ の ロ ビ ン ソン の 前 で 待 ち 合 わ せ を し、 タクシ ー で 2人 を 拾 い モ ー テ ル へ 入 った 。 (ここが 一 番 安 全 な 場 所 だ った ) ま あ ま あ カ ワ イ イ 子 だ った の で 、ビ ー ル と食 事 を 注 文 し3人 で 飲 ん で 食 べ た 。 酔 っ払 って 来 た オ バ サ ン が 、 「この 子 、気 に 入 った 」 「そ うだ ね 、可 愛 い ね 」 「じゃ∼ い い わ よ 」 「バ ∼ カ 、彼 女 が 嫌 が る よ 」 「そ ん な 事 無 い よ 」 と言 わ れ 、彼 女 を 見 た ら下 を 向 い て い た 、 「だ ろう、次 の 機 会 に しよ う」 と言 うと、オ バ サ ン が 彼 女 に 聞 い た ら頭 を 下 げ た 。 「ほ ら、OKだ って 」(ホ ン トか よ ∼ ? ) 「じゃ∼ 君 は 先 に 帰 りな よ 」


とオ バ サ ン に 言 った 。 「ど うして ? 」 「ど うして って 当 た り前 だ ろう」 「い い わ よ 、私 何 も見 な い か ら」 「そ うは 行 か な い だ ろう」・・・・・・・・ 「オ ∼ イ 、オ バ サ ∼ ン 」 「お 前 が 乗 っか って 来 て 、ど うす る ん だ ∼ ∼ 」(オ バ サ ン に 犯 され た ) その後、 「彼 女 が レ イ テ へ 帰 る か ら、一 緒 に 行 か な い 」 と言 うの で 、 「レ イ テ か ∼ 、お もしろそ うだ な 」 と思 い 、2泊 3日 の 計 画 で レ イ テ へ 行 く事 に した 。(フィリピ ン の 連 休 で した )

夜 、船 が 出 て 、朝 に は レ イ テ に 着 く予 定 だ った 。 私 は 、パ ジ ャマ 姿 で 爪 を 磨 い て もらって い る 彼 女 に 、 「仕 事 で ミン ダ ナ オ へ 行 って 来 る 」 と、言 って 家 を 出 た 。(彼 女 に は 、2日 前 に 話 して あ った ) 待 ち 合 わ せ は 、見 つ か らな い 様 に 港 に した 。


そ して 私 が 行 くと、2人 が 待 って い た 。 「は い チ ケ ット」 と渡 され た 。(お 金 は 先 に 渡 して あ った ) 「ま だ 時 間 が 早 い か ら、何 か 食 べ る 物 で も買 って 来 ま しょう」 と言 わ れ 、振 り向 い た 。

(エ エ ∼ ∼ ヤ バ イ ∼ ∼ )

仁 王 立 ち して 、手 を 真 っ直 ぐ 伸 ば し指 を さして い る 女 が 居 た 。

そ して 大 きな 声 だ 、

「NAOKI∼ ∼ 」 と叫 ん だ 。 そ して 走 り寄 って 来 た 。 私 に 殴 り掛 け て 来 る か と思 った ら、両 手 で 彼 女 達 の 髪 の 毛 を 引 っ張 り振 り回 した 。 港 に は 沢 山 の 人 が 居 た の で 、や じ馬 が 輪 に な った 。(あ ∼ ぁ) 私 は 彼 女 を 止 め る が 、細 い 体 な の に 力 が あ り、髪 の 毛 を 離 さな い 。(火 事 場 の バ カ 力 ?) 「オ イ 、止 め ろよ 」


腕 を 掴 ん で 離 そ うとした が 、歯 を 食 い 縛 って 真 っ赤 な 顔 で 、 「イ イ イ ∼ ∼ 」 無 理 だ った 。 5分 ぐ らい 止 め る の を 続 け て い た ら、 「この 泥 棒 猫 め ∼ ∼ 」 と叫 ん で 、(何 と言 った か は 覚 え て い な い が 、日 本 語 だ とこん な 感 じ) ま た 振 り回 して か ら放 した 。 2人 とも泣 い て い た 。 私 は 彼 女 の 肩 を 抱 き 、港 か ら去 り、(恥 ず か しか った ∼ ∼ )一 緒 に 家 に 帰 りま した 。 (で も、ど うして 私 に 向 って 来 な か った ん だ ? ) 家 に 帰 り話 を 聞 い た ら、近 所 の 人 が 、 「オ バ サ ン は 女 を 連 れ て 、NAOKIと一 緒 に レ イ テ へ 行 く」 と教 え た そ うだ 。 た ぶ ん 、オ バ サ ン が 誰 か に 話 した の で しょう。(内 緒 が 内 緒 で は 無 い 国 で す か ら) そ して パ ジ ャマ で 爪 磨 い て い た の は 、私 に 分 か らな い 様 に ”カ モ フラー ジ ュ”した そ うで す。 (頭 イ イ ジ ャン ) そ して 、私 が 出 た 後 直 ぐ に 服 を 着 替 え 、港 へ 向 い 我 々 を 捕 ま え た の で す 。(怖 い 女 で した )


あ る 日 、女 友 達 の 紹 介 で ミン ダ ナ オ か ら来 た 女 の 子 に 会 った 。 この 子 は 16歳 の 高 校 生 で 、夏 休 み だ か ら友 達 の 居 る セ ブ に 遊 び に 来 て い た 。 そ の 女 友 達 の 住 ま い は 私 の 家 の 直 ぐ 近 く、 私には一緒に住んでいた彼女が居たので、 休 み の 日 に 一 度 隠 れ て 会 って 映 画 を 見 に 行 った 。 その時に、 「セ ブ の 学 校 へ 行 か せ て 上 げ る か ら、セ ブ へ お い で よ 」 と、半 分 冗 談 で 言 った 。 そ の 女 の 子 が ミン ダ ナ オ へ 帰 った 後 、女 友 達 に 会 った ら、 「あ の 子 、セ ブ に 来 る って 」 「エ エ ー 本 当 に ? 」 ど うしよ うか と悩 ん だ が 、(来 て か ら考 え よ う)と思 って い た 。 狭 い セ ブ の 、狭 い エ ス カ リオ の 狭 い 通 りで す か ら、直 ぐ に 噂 は 彼 女 に 入 った 。 「冗 談 じゃな い 」 と彼 女 は 、紹 介 した 女 性 の 家 に 乗 り込 ん で 、 「お 前 が 紹 介 した の か 」 と、大 喧 嘩 に な った 。(そ の 時 、私 は 会 社 に 行 って い た )


(彼 女 の 気 の 強 さは 半 端 じゃ無 か った ) そ ん な 事 件 の 数 日 後 、紹 介 して くれ た 女 か ら会 社 に 電 話 が 入 った 。 「彼 女 は 来 た け ど 、ど うす る の ? 」 「エ エ ∼ 知 らな い よ 」 「貴 方 が 、学 校 へ 行 か して 上 げ る って 言 った じゃな い 」 「少 女 の 心 を 、傷 つ け て は い け な い 」 と思 った 。(本 当 は 下 心 ) 家 に 帰 り彼 女 に 言 った 。 「実 は 、メイ ドを 1人 ここへ 住 ま そ うと思 うん だ け ど 」 「誰 ? 」 「知 り合 い の 女 の 子 だ 」 と言 った とた ん 、い きな り台 所 へ 走 った 。 「ど うした の だ ? 」 と思 った ら、包 丁 を 振 り上 げ 向 った 来 た 。(ヤ バ イ ) と、思 い 部 屋 に 逃 げ 込 み ドア を 閉 め た 。 そ して ノブ を 掴 み 押 さえ た 。 「この パ ロ パ ロ ∼ 」 と、ドア を 刺 す 音 が した と思 った ら、包 丁 の 刃 が ベ ニ ヤ 板 の ドア を 突 き抜 け 、


私 の 目 の 前 に 光 った 刃 が あ った 。 「お い 、止 め ろよ ∼ 」 「プ ー タイ ナ モ ∼ 」(タカ ロ グ 語 で バ カ ヤ ロ ∼ ) と何 度 も刺 した 。 私 は ドア の 下 に 行 き 、足 で 押 さえ た ・ 包 丁 が 刺 さった 瞬 間 、抜 くの に 時 間 が 掛 か った の で 、 次 に 刺 さった 瞬 間 ドア を 開 け 飛 び 出 し、彼 女 を 押 さえ 、ドア か ら遠 ざ け た 。 「ま ∼ 座 れ よ 」 と落 ち 着 か せ 、 「この 話 は 断 わ る か ら」 と安 心 させ た 。(前 歴 が あ る か ら、女 の 話 は 絶 対 に 出 来 な い ) 数 日 後 、会 社 の 近 くに 安 い ア パ ー トを 見 つ け 、(懲 りな い 性 格 ) 「ここに 住 み な さい 」 「学 校 は ? 」 「自 分 で 探 しな よ 」

「私 、セ ブ 分 か らな い もん 」(確 か に ) 仕 方 な く、会 社 の 社 員 に 聞 い た ら、”マ ン ダ ウ エ ア カ デ ミー ”と言 う高 校 が あ った 。


「この 学 校 へ 行 って 、聞 い て きな さい 」 「私 が ? 」 「そ うだ よ 、君 が 学 校 へ 行 くん だ ろう。私 が 聞 い て ど うす る 」 「じゃ∼ 一 緒 に 行 って 」 「オ イ 、オ イ 、私 は 君 の ・・・・」(親 代 わ りで した ) 仕 方 な く一 緒 に 学 校 へ 行 き 、先 生 に 会 い 手 続 き を した ら、 「前 の 学 校 か らの 書 類 が 一 つ 足 りな い 」 と言 わ れ た 。 「送 って もらえ る の か ?」 「電 話 が 無 い か ら分 か らな い 」(田 舎 の 学 校 だ 、電 話 が あ る 訳 が 無 い ) 「じゃ∼ ど うす る ? 」 「取 りに 行 こうよ ? 」 「エ エ ∼ 私 も? 」 「うん 」 土 曜 日 の 夜 、船 で ミン ダ ナ オ の イ リガ ン へ 行 き 、先 生 と会 って 書 類 を もらい 、 日 曜 日 の 夜 、船 で セ ブ へ 。 到 着 した の が 月 曜 日 の 朝 だ った 。 そ して 、そ の ま ま 会 社 へ 行 きま した 。(この 時 は 、バ レ な か った )


制 服 や 本 を 揃 え 、学 校 へ 行 か せ 。 夕 方 会 社 が 終 わ る とア パ ー トへ 行 き 、私 が 夕 食 を 作 り一 緒 に 食 べ 、 10時 過 ぎ に 家 に 帰 る 生 活 が 続 い た 。 そ の 内 に 、ダ ン ダ ン め ん ど うくさくな り、 週に何日か、 「出 張 だ か ら」 と帰 らな い 日 が 続 い た 。 あ る 日 、2階 で 寝 て い た ら窓 を 叩 く音 が した 。 “ふ ”と目 が 覚 め て 、 「あ れ 、ここは 2階 だ ろう? ど うや って 窓 を 叩 くん だ ? もしか した ら彼 女 か な ? で も・・・・ 」 と思 った ら、 「NAOKI∼ そ こに 居 る の は 分 か って い る 。開 け ろ∼ ∼ 」 と彼 女 の 声 が した 。(ヤ バ イ ) 「君 は 向 うの 部 屋 へ 行 って い ろ 」 と小 さな 声 で 伝 え 、私 は 1階 へ 行 きドア を 開 け た ら外 に 数 人 居 た 。 「何 だ よ 、こん な 夜 中 に 」 上 を 見 た ら、バ ル コニ ー に 彼 女 が 居 た 。 この ア パ ー トは 新 築 で 、人 が 住 む と隣 に 建 て 増 しして 行 くの で 、


私 の 隣 は 建 て て い る 最 中 だ った か ら、隣 か ら2階 に 上 が れ た の で す 。 「女 と居 る の は 分 か って い る 、女 を 出 せ ∼ ∼ 」 「ち ょっと降 りて 来 い 」 と言 うと、建 て て い る 最 中 の 階 段 を 降 りて 来 た 。 「何 だ 、コイ ツ 等 は 」 「バ ラン ガ イ ポ リス 」 「ど うして ポ リス が 一 緒 な ん だ ? 」 「あ の 女 が 、貴 方 を 取 った か ら 」 「お 前 等 に は 関 係 な い だ ろう? ヨ∼ シ 、マ ン ダ ウ エ の 警 察 へ 行 こう」 (何 とか 、この ア パ ー トか ら離 れ た か った ) 全 員 連 れ て 、市 役 所 の 横 に あ った 警 察 へ 行 った 。 警察に、 「コイ ツ 等 が 、不 法 侵 入 しよ うとした 」 と言 うと、 彼 女 が 連 れ て 来 た バ ラガ イ ポ リス が 、 「この 女 に 頼 ま れ て 来 た だ け で す 」 「頼 ま れ て って 、彼 女 が 2階 へ 上 が る の を 見 て い た だ ろう」 「・・・・・・」


「お 前 は 、不 法 侵 入 を 助 け た の と一 緒 だ ∼ 」 と言 うと大 人 しくな った 。 警 察 も、そ の 話 を 聞 い て ア キ レ 、事 情 聴 取 もせ ず 全 員 家 に 帰 され た 。

NAOKI 物語 (8) 水産会社時代・その2

この 会 社 に 入 った お 蔭 で 、日 本 の 子 供 達 に 送 金 が で き 、お 正 月 は 日 本 へ 帰 れ ま した 。 日 本 へ 帰 る と会 社 へ 直 行 し、大 掃 除 を 手 伝 い 、忘 年 会 。


“ふ ぐ 鍋 ”“ふ ぐ ち り”な ど 、美 味 しい もの が 食 べ られ ま した 。 住 い は 会 社 の 3階 に 部 屋 が あ り、夜 は 銀 座 へ 連 れ て 行 って 頂 い た 。(昔 の 活 気 は 無 か った ) そ して 正 月 休 み に 入 る と、子 供 た ち と新 宿 で 待 ち 合 わ せ て 田 舎 へ 帰 りま した 。 (元 妻 は 、お 母 さん とお 正 月 ) だ か ら、本 当 に 幸 せ で した 。 初 出 社 の 日 ま で 田 舎 に 居 て 、そ の 後 会 社 に 行 き 、数 日 は お 客 様 へ の 挨 拶 回 り。 そ して 、打 ち 合 わ せ を して セ ブ に 戻 った 。 セ ブ に 着 くと、何 か 我 が 家 に 帰 った 気 が した 。(住 め ば 都 )

出張編:

サ ン ボ ア ン ガ 出 張 は 月 に 一 度 ぐ らい だ った 。 ITさん と一 緒 の 時 は 、ゴ ル フバ ッグ を 担 い で 行 く。 朝 早 い 便 な の で 、着 くの が 6時 頃 、 サ ン ボ ア ン ガ に は 素 晴 らしい ゴ ル フ場 が あ り、空 港 か らゴ ル フ場 へ 直 行 。 ゴ ル フが 終 って か ら工 場 へ 行 き 、仕 事 を す る パ ター ン で した 。(1∼ 2泊 が 多 か った ) マ ニ ラ出 張 も、ゴ ル フバ ックを 担 い で 行 った 。 (マ ニ ラに は この 工 場 の 本 社 が あ り、オ ー ナ ー は ス ペ イ ン 人 )


や は り早 い 便 で 行 き 、朝 か らゴ ル フ、終 って か ら本 社 で ミー テ ィン グ 。 (日 帰 りが 多 く、夜 の 便 で 帰 って 来 て ま した ) 2回 目 に マ ニ ラへ 行 った 時 は 、ゴ ル フ無 しの ミー テ ィン グ 。 ITさん と一 緒 だ った 。 空 港 に 着 い た ら大 雨 。 い つ もな ら、空 港 の 前 の 大 き な 道 に 出 て タクシ ー を 探 し交 渉 す る の で す が 、 大 雨 で 外 に 出 られ な い し、ミー テ ィン グ の 時 間 も無 い の で 、 「空 港 タクシ ー で 行 きま す か ? 」 「そ うで す ね 」 と、運 転 手 と交 渉 した 。 「マ カ テ ィー まで 幾 ら? 」 「500ペ ソ」(メー ター だ と50ペ ソぐ らい だ った ) 「高 い よ ∼ 、300ペ ソで ど うだ ? 」 「ダ メ、雨 だ か ら500ペ ソ」(10倍 は 無 い だ ろう? ) IT さん に 、 「ど うしま す ? 」 「仕 方 な い 、500で 行 こう」 とタクシ ー に 乗 った 、少 し走 った ら運 転 手 が 、


「一 人 、500だ か らね 」 と言 った 。 「バ カ ヤ ロ ∼ 。じゃ∼ 1000ペ ソか ? 」 「は い 、ボ ス 」(な に が ボ ス だ ) 「じゃ∼ 降 りる よ 」 と言 って も外 は 大 雨 。 「ど しま す ? 」 「行 くだ け 行 か そ う」 そ して ビ ル に 着 くと、 「ち ょっと待 って い て 」 と、ガ ー ドマ ン を 呼 び 説 明 し、 「払 って きて 」 と500ペ ソを 渡 した 。 ガ ー ドマ ン が 払 うと、文 句 も言 わ ず 走 って い った 。(マ ニ ラの 悪 さを 知 りま した )

あ る 日 、イ カ の 買 い 付 け に 1人 で イ ロ イ ロ へ 行 く事 に な った 。 や は り朝 の 便 で イ ロ イ ロ に 着 き 、タクシ ー と交 渉 しロ ハ ス 町 ま で 行 った 。(約 2時 間 ) 地 図 で 言 え ば 、ボ ラカ イ の 近 くで した 。


ここの オ ー ナ ー は チ ャイ ニ ー ズ で 、海 老 の 養 殖 を して い た 。 (昔 、フィリピ ン の ブ ラックタイ ガ ー は 高 く売 れ た そ うで す ) 私 が 行 った 当 時 は 、細 々 と海 老 を 養 殖 して い た が 、イ カ に 変 え る 為 に 私 が 呼 ば れ ま し た。 M 社 長 の 社 員 が 居 た の で 、中 国 人 社 長 の 家 ま で 連 れ て 行 って 頂 い た 。 大 き な 家 で 、この 家 の 周 りは 養 殖 池 。 池 の 海 老 を 見 せ て 頂 い た 後 、お 昼 に 招 待 され た 。 新 鮮 な 海 老 料 理 が た くさん 出 て 来 て 、“美 味 しか った ∼ ”。 「泊 ま って 行 け 」 と言 わ れ ま した が 、 翌 朝 早 い 便 だ った の と、タクシ ー を 待 た せ て い た し、初 め て の イ ロ イ ロ だ った の で 心 配 だ った 。 イ ロ イ ロ に 到 着 し、ホ テ ル に チ ェックイ ン して 、1人 で 食 事 に 出 か け た 。 野 外 の 、大 き な レ ス トラン が あ った か ら入 った 。 メニ ュー を 見 た ら、“ス カ ロ ップ ”(貝 柱 )と書 い て あ った の で 注 文 した ら、 鉄 板 で た くさん 出 て 来 た 。(こん な に あ る の ? ) 他 に も注 文 した か ら、食 べ 切 れ な か った 。 ビ ー ル を 数 本 飲 ん で 、タクシ ー に 乗 り運 転 手 に 、 「カ ラオ ケ は 無 い の ? 」


と聞 くと、バ ー へ 連 れ て 行 って くれ た 。 カ ワ イ イ 子 は 居 な か った か ら、飲 む だ け 飲 ん で ホ テ ル に 戻 った 。 ホ テ ル に 戻 った ら、もう酔 っ払 って い た 。(ビ ー ル は 弱 い ) フロ ン トで 鍵 を もらった ら、 「マ ッサ ー ジ は い か が で す か 」 と言 わ れ た の で 、 「い くら? 」 「200ペ ソで す 」 「じゃ∼ 頼 む よ 」 と部 屋 に 入 った ら、直 ぐ に 可 愛 い 子 が 来 た 。 酔 っ払 って い た の で 、マ ッサ ー ジ を して い る 間 に 寝 て しま った 。 「お 客 さん 。お 客 さん 」 と起 され 、 「あ ∼ ご め ん 寝 て た 。終 った の ? 」 「ス ペ シ ャル は い か が で す か ? 」(そ ん な 元 気 は 無 か った ) 「ご め ん 、今 度 ね 」 と、お 金 を 払 って 帰 した 。 約 1ヵ月 後 、ま た イ ロ イ ロ へ 出 張 とな った 。


前 と同 じ様 に 工 場 へ 行 き 、夜 イ ロ イ ロ へ 帰 って き た 。 同 じホ テ ル 、同 じレ ス トラン で 食 事 を して 、10時 を 過 ぎ た の で ホ テ ル に 戻 った 。 (今 回 は 絶 好 調 、ス ペ シ ャ ル で も受 け て 寝 る か な ? ) フロ ン トで 鍵 を 貰 った が 、何 も言 わ な か った 。 (お か しい な ? “お 客 さん マ ッサ ー ジ は ”と、くる と思 った が ? ) 部 屋 に 入 り、ベ ッドの 横 に “マ ッサ ー ジ ”と書 い て あ った 。 「あ 、これ だ 」 指 圧 とオ イ ル が あ った 。 「ど っち だ ? 」 前 回 オ イ ル な ん か 使 わ な か った の で 、 「指 圧 だ 」 と、思 い フロ ン トへ 電 話 した 。 「マ ッサ ー ジ を お 願 い しま す 」 「は い 、マ ッサ ー ジ は 指 圧 とオ イ ル が あ りま す が 」 「し・・・指 圧 」 電 話 を 切 りテ レ ビ を 見 て い た ら、“コン コン ”とドア を ノックす る 音 が した 。 「ハ イ 、ハ イ 、ハ イ 」 とドア を 開 け た 。


「マ ッサ ー ジ で す 」 「あ ∼ 中 に 入 って 」 と、入 れ た ら、後 ろか ら白 衣 を 着 た 男 が 入 って 来 た 。(誰 だ 、コイ ツ ? ) 「Tシ ャツ を 脱 い で 、横 に な って 下 さい 」 「あ ・・は い 」 言 わ れ た 通 りに して 、マ ッサ ー ジ が 始 ま った 。 男はテレビを見ていた。 (ど うして 男 が 来 た ん だ ? 前 と違 う? ) 約 1時 間 で 終 わ り、お 金 を 払 い 帰 した 。 (お か しい 、前 回 と全 然 違 う? ) (あ 、そ うか ! オ イ ル だ ∼ ! オ イ ル マ ッサ ー ジ だ った ん だ ) と思 い 、フロ ン トへ 電 話 した 。 「マ ッサ ー ジ を お 願 い しま す 」 「あ れ 、さっき終 った ん じゃな い の で す か 」 「今 度 は 、オ イ ル を や りた い ん だ 」 「分 か りま した 」 そ して 、テ レ ビ を 見 な が ら待 った 。 “コン コン ”。(来 た ∼ ∼ )


「は い 、は い 、は い 、」 とドア を 開 け た ら、 「あ れ ・・・・・? 」(同 じ人 だ ∼ ∼ ) そ して ・・・ 同 じ男 が 一 緒 に 来 た 。 「オ イ ル で す か ? 」 「あ ・・・、は い 、指 圧 も良 か った の で す が 、ま だ 肩 が 凝 って い る み た い ・・・」 (冗 談 じゃな い 、肩 な ん か 凝 って い な い よ 、痛 い くらい だ ) (しか し、あ の 1ヶ月 前 の マ ッサ ー ジ は 何 処 な ん だ ∼ ∼ ) と思 い な が ら、ビ ー ル を 飲 ん で 寝 ま した 。

あ る 年 の 12月 22日 に 、M 社 長 とイ ロ イ ロ へ 行 った 。 仕 事 が 終 わ りロ ハ ス へ 泊 ま る 事 に な り、朝 早 くイ ロ イ ロ へ 戻 った 。(8時 頃 の 飛 行 機 だ った ) 空 港 へ 行 った ら、 「台 風 で 、飛 行 機 が マ ニ ラか ら飛 ん で きま せ ん 」 と言 わ れ た 。 「ど うしま しょう? 」 「明 日 中 に 、セ ブ に 帰 らな け れ ば な らな い 」


「ど うして で す か ? 」 「クリス マ ス だ ろう」 「は い 、明 日 は イ ブ で す ね 」 「ヨシ 、船 で バ コロ ッドへ 行 こう」 「バ コロ ッドか ら、ど うす る の で す か ? 」 「バ コロ ッドま で 行 け ば 、セ ブ に 行 くバ ス もあ る 」 との 事 で 港 へ 行 った が 、波 が 高 く船 が 出 な い 。 「ど うしま す ? 」(別 に 私 は 、帰 らな くて も良 い の で す が ? ) 「ホ テ ル で 休 ん で 様 子 を 見 よ う」 と、2人 で 一 部 屋 を 取 りチ ェックイ ン した 。 お 昼 過 ぎ ま で 仮 眠 して 船 会 社 に 電 話 した ら、 「4時 に 、船 が 出 ま す 」 と言 わ れ 、3時 に 港 へ 行 った 。(雨 は 止 ん で い た が 、波 は 少 し高 か った ) 大 き な 船 だ った の で 、あ ま り揺 れ ず に バ コロ ッドに 着 い た 。 もう暗 くな って い て 、ホ テ ル に チ ェックイ ン した 。 そ して 、友 達 の 彼 女 が バ コロ ッドに 居 た 事 を 思 い 出 した 。 数 日 前 、日 本 か ら電 話 が あ り、 「23日 に セ ブ に 行 くの で す が 、クリス マ ス を 彼 女 と一 緒 に 過 ご した い の で 、セ ブ に 来 る


よ うに に 電 話 して 頂 け ま す か ? 」 と頼 ま れ 、電 話 した ば か りだ った 。 「ハ ロ ー 、明 日 セ ブ に 行 け る か ? 」 「は い 、で もお 金 が 無 い の で ? 」(今 さら言 うな よ ∼ ) 「ち ょうど 良 か った 。私 は 今 バ コロ ッドに 居 る か らバ ス 代 を 取 りに 来 い 」 と伝 え へ 、そ の 彼 女 と M 社 長 と一 緒 に 夕 食 を 食 べ た 。 そ して 、 「明 日 早 い か ら」 と、我 々 は ホ テ ル に 帰 り寝 た 。 実 は この 子 、セ ブ の 置 屋 さん に 居 た の で す 。 私の友人が、 「あ の 子 と結 婚 した い 」 と言 うの で 、旅 行 会 社 に 居 た 頃 か ら知 って い た 、置 屋 の マ ネ ー ジ ャー に 話 した ら、 「15万 円 出 せ ば 、自 由 に して イ イ よ 」 と言 わ れ た の で 、友 人 に 話 した ら、次 の 月 に 15万 円 を 持 って 日 本 か ら来 た 。 そ して マ ネ ー ジ ャー に 支 払 い 、“足 抜 け ”が 出 来 た の で す 。 朝 4時 に 起 き 、バ ス ター ミナ ル へ 行 った ら彼 女 も来 て い た 。


そ して 、6時 と7時 と8時 の バ ス が あ った 。 「早 い 方 が 、早 く着 くか らイ イ だ ろう」 と。6時 の バ ス で 行 く事 に な った 。(8時 の バ ス が エ ア コン バ ス だ った ) バ ス に 乗 る と、人 と荷 物 が い っぱ い で 小 さくな って 座 って い た 。 窓 側 に 彼 女 を 座 らせ た 。 私 の 隣 の 通 路 に 箱 が あ り、鶏 が 鳴 い て い た 。(オ イ オ イ 、鶏 も人 も一 緒 に バ ス 乗 る の ?) 狭 い 車 内 で 足 が 痛 くな り、寝 よ うとして も鶏 が 鳴 くか ら寝 られ な い 。 そ の 内 に 暑 くな って きた 。 2時 間 ぐ らい で 、ネ グ ロ ス 島 の サ イ ドの 港 へ 着 い た 。 目 の 前 に 海 が あ り、そ の 向 うに セ ブ 島 が 見 え た 。(しか し船 は 無 い ? ) 「出 発 は 、何 時 で す か ? 」 「10時 頃 だ と思 うよ 」(ま だ 2時 間 もあ る ) マ ズ イ 朝 食 を 食 べ 待 った 。 す る と、同 じ会 社 の バ ス が 来 た 。 「あ れ は 、7時 の バ ス じゃな い で す か ? 」 「そ うだ よ な ∼ 」 そ して ま た 1時 間 後 、エ ア コン バ ス ま で 来 た 。 「あ れ 、8時 の バ ス で しょう? 」


「そ うか 、み ん な 同 じ船 に 乗 る ん だ ? 」(ヤ ラレ タ∼ ∼ ) そ して 、船 が 来 た 。 カ ー フェリー だ った 。(や っと帰 れ る ) バ ス に 乗 り、動 き 始 め た 。 す る と、我 々 の 6時 の バ ス が 船 の 奥 に 入 り、7時 の バ ス 、8時 の バ ス の 順 に 船 に 乗 っ た。 セ ブ 島 ま で 約 1時 間 。(海 は 綺 麗 で 、気 持 ち 良 か った ) そ して 港 に 着 い た ら、8時 の エ ア コン バ ス か ら出 発 した 。 (何 だ よ ∼ 。何 の 為 に 早 い バ ス に 乗 った ん だ ∼ ∼ ) そ れ か ら約 3時 間 、鶏 と一 緒 に 狭 くて 暑 い バ ス に 揺 られ セ ブ に 着 きま した 。 (何 とか 、クリス マ ス イ ブ に 間 に 合 い ま した ) 友 人 は 、そ れ か ら数 ヶ 月 して 、私 が バ コロ ッドか ら連 れ て 来 た 彼 女 と別 れ た 。 (もった い な い 、15万 円 ? )

2人 の 彼 女 が い た 私 は 、両 方 と話 を して 、1日 お き に 家 に 帰 る 事 を 納 得 させ た 。 (最 低 ? 最 高 ? ) 昨 日 マ ン ダ ウ エ 、今 日 は セ ブ と帰 って い ま し。 当 時 は ス クー ター に 乗 って い ま した 。


そ の ス クー ター の 後 ろに 、荷 物 を 入 れ る プ ラス チ ックの バ ッグ が 付 い て い た 。 (小 さな 荷 物 入 れ ) キ ー は 付 け っぱ な しで した 。 荷 物 を 入 れ る 為 、バ ッグ を 開 け る とノー トが 入 って い た 。 「誰 の ノー トだ ? 」 と思 い 開 い た ら、ビ サ イ ヤ 語 で 書 い て あ った の で 、良 く見 な い で 入 れ た 。 数 週 間 して もま だ あ り、気 に な った の で マ ン ダ ウ エ で 聞 い た 。 「この ノー トは 君 の か ? 」 「そ う」 「ど うして オ ー トバ イ に 、入 って い る ん だ ? 」 と言 うと、黙 って い た の で ノー トを 出 し読 ん だ ら、 “お 前 な ん か 、ミン ダ ナ オ の 田 舎 者 じゃな い か ” (お 前 な ん か 、ネ グ ロ ス 島 の 田 舎 者 じゃな い か ) “な ん で 、お 前 の 鼻 は デ カ イ ん だ ” (な ん で 、お 前 は ガ ラガ ラに 痩 せ て い る ん だ ) “お 前 は 真 っ黒 じゃ な い か ” (お 前 な ん か 、子 持 ち じゃな い か ) 等 な ど 、日 本 語 で 書 け な い 様 な 悪 口 が 書 い て あ った 。


「何 だ 、これ は ? 」 「あ の 女 が 書 い て 来 た か ら、私 も書 い た の 」 “交 換 日 記 を 、私 が 運 ん で い た の か ? ”(最 低 ) そ れ を 聞 い て 、交 換 日 記 は 捨 て た 。

会社の中は二つに分かれていて、 IT さん が 工 場 側 の 社 員 。(本 社 が マ ニ ラ) M 社 長 は 、工 場 に 人 材 を 派 遣 す る 側 の 会 社 。 そ れ と、日 本 か らの お 客 様 の 仲 介 人 に な り、工 場 に 仕 事 を 与 え 、動 か して い ま した 。 だ か ら、度 々 工 場 側 と M 社 長 側 で 揉 め 事 もあ りま した 。 (間 に 挟 ま れ た IT さん も苦 労 を して い た ) この IT さん の 奥 さん は 危 険 な 人 で 、彼 は 時 々 顔 に ヒッカ キ 傷 が あ り、 「ど うした の ? 」 「女 房 と喧 嘩 した 」 「真 っ直 ぐ 家 に 帰 って い る か ら、何 も喧 嘩 す る 事 は 無 い じゃな い 」 当 時 、彼 に は 小 さい 子 供 が 居 る の で 、仕 事 が 終 る と真 っ直 ぐ 家 に 帰 って い た 。 (奥 さん は 、何 時 も出 掛 け て 居 る 様 で した ) 奥 さん が 、会 社 に 電 話 を して 来 て 、怒 鳴 った り、


時 々 会 社 に 来 て は 大 声 を 出 して 、彼 を 困 らせ て い た 。 そ れ か ら数 ヵ月 後 、 彼が、 「相 談 が あ る ん だ け ど 」 「ど うした の ? 」 「日 本 へ 帰 ろうと思 うん だ 」 「エ エ ∼ ど うして ? 」 「・・・・・・・」 黙 って い た 。(た ぶ ん 、奥 さん の 問 題 と会 社 の 問 題 ? ) 彼 の 頼 み は 、私 の ア パ ー トへ 、 「荷 物 を 置 か せ て 欲 しい 」 との 事 だ った 。 「い い よ 。で も子 供 は ? 」 「連 れ て 行 く」 「チ ケ ットとか 取 った の ? 」 「全 て 手 配 した 。問 題 は “女 房 に 分 か らな い 様 に 出 られ る か ”だ 」 そ して 帰 る 前 の 日 に 、大 きな ボ ス トン バ ッグ を 2つ 持 って 来 た 。 「明 日 の 朝 、取 りに 来 ま す か ら」


と言 った 。 翌 朝 6時 前 に 、タクシ ー で 子 供 を 連 れ 荷 物 を 取 りに 来 た 。(そ して 無 事 に 日 本 へ 帰 れ ま した ) そ の 後 奥 さん は 、半 狂 乱 に な って 会 社 に 来 た が 、ガ ー ドマ ン が 入 れ な か った 。 そ して 、M 社 長 に 電 話 が あ り泣 い て い た そ うだ 。 (この 奥 さん 、シ ャブ を や って い た 様 だ 、そ うで な きゃ、あ ん な キ チ ガ イ に は な らな い )

IT さん の 笑 い 話 : セ ブ に 来 た 頃 、ビ キ ニ バ ー へ 行 き 、女 の 子 の 仕 事 が 終 る ま で 外 で 待 って い た 。 当 時 、ジ ー ピ ー (フィリピ ン 産 の ブ リキ で 出 来 た ジ ー プ )に 乗 って い た 。 待 って い る 間 ヒマ な の で 、 (ガ ソリン あ った か な ? ) と思 った そ うだ 。(この 車 、計 器 な ど 付 い て い な い ) そ して 彼 は 、ガ ソリン タン クを 開 け た 。 暗 い か ら良 く見 え な い 。(揺 らす 訳 に は い か な い ) ポ ケ ットか らライ ター を 出 し、火 を 点 け た が 良 く見 え な い 。 仕 方 な く近 づ け た ら、引 火 して 車 が 燃 え 始 め た 。 あ わ て た が もう遅 い 、彼 は 1台 車 を 燃 や しま した 。(女 の 子 との デ ー トも炎 と消 え た )

翌 年 の お 正 月 、横 浜 で 彼 と会 った 。


私 は 日 本 の 別 れ た 妻 と子 供 を 、彼 も息 子 を 連 れ て 来 た 。 そ して 、OOO 公 園 へ 行 って 遊 ん だ 。(水 族 館 だ っ た か な ? ) 彼 も息 子 も元 気 で した 。(そ れ か らは 、会 って い ま せ ん )

マ ン ダ ウ エ の 彼 女 の 、お 姉 さん の 卒 業 式 に ミン ダ ナ オ の カ ガ ヤ ン ・デ ・オ ー ロ へ 行 った 。 お 姉 さん と妹 が 、銀 行 の 支 店 長 の 家 で 、メイ ドで 働 き な が ら学 校 へ 通 って い た の で す 。 (今 お 姉 さん は 、町 屋 マ ー トの マ ネ ー ジ ャー ) 私 は 卒 業 後 、妹 と一 緒 に セ ブ へ 来 る 様 に 伝 え た 。 セ ブ に 来 た 頃 は 、お 姉 さん は 私 の 会 社 で 働 か せ 、 妹 は 、家 事 を 手 伝 わ せ な が ら学 校 へ 行 か せ た 。 (今 、小 町 の キ ャッシ ャー で 、当 時 もデ ブ だ った が 、今 は 倍 に な った ) そ の 頃 、M 社 長 が 、 「ル ソン 島 に ル セ ナ と言 う市 が あ って 、そ こに は 日 本 の ODA で 建 て た 冷 凍 倉 庫 が あ り 、そ こ で 工 場 を や らな い か 」 と言 わ れ た 。 ビ コル 地 方 に バ イ イ ン グ ス テ ー シ ョン を 作 り、


マ ス バ テ 島 や ビ コル 地 方 の イ カ を 運 び 、加 工 して 日 本 へ 送 る と言 う話 しだ った 。 私 は 日 本 の 社 長 に 知 らせ 、視 察 に 行 く事 に な った 。 M 社 長 と2人 で 、マ ニ ラか らバ ス に 乗 り約 2時 間 の 所 に ル セ ナ 市 が あ った 。 トライ ス クル に 乗 り約 20分 の 所 に 港 が あ り、そ の 脇 に 大 き な 建 物 が あ った 。 そ れ が 冷 凍 倉 庫 だ った 。 設 備 もしっか りして い て 、借 りる 事 に な りま した 。 ビ ル の 一 角 を 借 り、工 場 を 建 て た 。 従 業 員 は 、M 社 長 の 社 員 。 私はマンダウエの彼女に、 「皆 で ル セ ナ へ 行 って くれ な い か 」 と頼 ん だ 。 M 社 長 の 紹 介 で マ ネ ー ジ ャー を 雇 い 、 お 姉 さん は 経 理 の 仕 事 、彼 女 は 大 学 へ 、妹 は 高 校 へ 行 か せ た 。 そ して 、セ ブ か ら全 て の 家 財 道 具 を 運 び 、ア パ ー トを 借 り3姉 妹 を 住 ま せ た 。 (ス クー ター も送 った ) 私 は 、セ ブ とル セ ナ を 毎 週 往 復 した 。 ビ コル 地 方 に あ る ナ ガ 市 に 、バ イ イ ン グ ス テ ー シ ョン を 借 り、 レ ガ ス ピ 市 に もバ イ イ ン グ ス テ ー シ ョン を 作 り、マ ス バ テ 島 か ら来 る イ カ を 運 ば せ た 。


フィリピ ン 政 府 の 大 型 冷 凍 トラックを 借 りて 、ビ コル 地 方 を 回 り、ル セ ナ に 運 ば せ た 。 (大 掛 か りな 買 い 付 け とな った ) 少 し落 ち 着 い た 頃 マ ネ ー ジ ャー に 、 「この 辺 に 、飲 み 屋 は 無 い の か ? 」 と聞 い た ら、 「カ ラオ ケ が あ りま す が 」 「カ ラオ ケ って 、ロ ー カ ル か ? 」 「分 か りま せ ん が 、“KARAOKE”って 書 い て あ りま した 」 そ れ を 聞 い て 、2人 で 、内 緒 で 出 掛 け た 。 中 に 入 る と、 「こん な 田 舎 に して は 、イ イ 店 じゃな い 」 とキ ョロ キ ョロ して い た ら、 「NAOKI∼ 」 と、私 を 呼 ぶ 声 が した 。(こん な 田 舎 に 知 り合 い は 居 な い ? ) 女 の 子 が 数 人 寄 って 来 た 。 「NAOKI、ど うして ル セ ナ に 居 る の 」 (あ れ 、見 た 事 あ る な ∼ 。で もこの 子 達 何 処 に 居 た っけ ? ) 笑 って 、


「何 処 に 居 た っけ ? 」 「何 言 って い る の 新 宿 よ ∼ 」 「あ ∼ ぁ、(新 宿 ? )ど うして こん な 所 に 居 る の ? 」 「ここは 、カ ラオ ケ 新 宿 の 姉 妹 店 な の 」 「エ エ ∼ 、そ ん な ∼ 、こん な 田 舎 に ∼ ? 」 セ ブ の 新 宿 と同 じシ ス テ ム で した 。 (当 時 、チ ェー ン 店 で 、マ ニ ラ、セ ブ 、カ ガ ヤ ン 、ル セ ナ とあ りま した ) そ れ か ら彼 女 達 と仲 良 くな り、彼 女 達 が 住 む ア パ ー トま で 行 き 一 緒 に 飲 ん だ りした 。 「これ 、セ ブ の 友 達 に 届 け て 」 な ど と頼 ま れ 事 も多 か った 。(セ ブ よ り狭 い 町 だ か らヤ バ イ よ ね ) ル セ ナ に は 商 店 街 が あ り、私 が 行 くと1週 間 分 の 買 い 物 を す る 。 (商 店 街 の 真 ん 中 に あ る ス ー パ ー な ど で 買 って い た ) 「ね ∼ 、ジ ャパ ニ ー ズ レ ス トラン が あ る の 知 って い た 」 「エ エ ∼ ま さか 。? こん な 田 舎 に ? 」 「行 って 見 よ うか 」 商 店 街 の 中 に 「ジ ャパ ニ ー ズ ・フィリピ ー ノ・ヨー ロ ッパ 」と、書 い て あ る レ ス トラン が あ った 。 「ここか ? 」 中 に 入 りメニ ュー を 見 た ら、“カ ツ 丼 、親 子 丼 、焼 きそ ば 、天 ぷ ら ”な ど と書 い て あ った 。


「サ ン ボ ア ン ガ で 失 敗 した か らな ∼ ? 」 と思 い 、 「焼 きそ ば 」 と注 文 した 。 しば らくして 出 て 来 た 。 お 皿 を 見 る と、 「何 だ 、これ 。? そ ば が 黒 い ? 」 一 口 食 べ た ら“日 本 そ ば だ ∼ ∼ “(焼 きそ ば 。? 確 か に “焼 ”い た “そ ば ”だ った ) (上 手 い ジ ョー クだ ∼ ∼ )

この 当 時 、電 話 を 繋 ぐ の に 1年 は 掛 か った 。 だ か ら、仕 方 な く携 帯 電 話 を 買 った 。 大 き な 重 い カ バ ン に 、受 話 器 が 付 い て い た 。(重 い 電 話 だ った が 、確 か に 携 帯 だ った ) 通 話 料 金 が 高 か った の で 、ファックス を 携 帯 電 話 に 繋 ぎ 、ファックス で の 指 示 が 多 か っ た。 支 払 い は 、月 に 10万 円 ぐ らい だ った 。 (高 い ∼ ∼ )


ル セ ナ か らナ ガ を 通 りレ ガ ス ピ へ は 、バ ス で 8時 間 ぐ らい 掛 か った 。 あ る 日 、ナ ガ に 用 事 が 出 来 て 行 く事 に な った 。 バ ス で 行 こうとした ら彼 女 が 、 「私 も行 く」 と言 うの で 、待 って い た 。 す る と、 「バ イ クで 行 こうよ 」 「そ うだ な ? 一 度 行 って 見 た か った か らな 。夜 明 け に は 着 くだ ろう」 と、家 を 出 た の が 夕 方 4時 過 ぎ だ った 。 道 は 1本 道 だ か ら、迷 う事 は 無 い 。 1時 間 ぐ らい 、走 って は 休 み 走 って は 休 み と、休 憩 しな が ら行 き ま した 。 途 中 か ら峠 に な り、10時 を 過 ぎ て い た 。 曲 が りくね った 山 道 を 登 った り降 りた り、右 や 左 に 曲 が った り、 良 く見 え な い か ら黙 って 真 剣 に 運 転 して い た ら、彼 女 が 後 ろ で 寝 て しま った 。 「オ イ 。起 きろよ ∼ 」 「起 きて る 」 「嘘 つ け 、背 中 が だ ん だ ん 重 くな って 来 て い る よ 」 「そ ん な 事 無 い 」


「寝 た ら死 ぬ ぞ 」 そ の 内 に 道 が 悪 くな り、ガ タガ タ道 で ス リップ を した 。 「危 な い 」 彼 女 は 飛 び 降 り、私 は バ イ クと一 緒 に 転 ん だ 。 そ の 時 に 、腕 と顔 を ス ッた か ら血 が 出 て 来 た 。 「大 丈 夫 ? 」 「大 した 事 は 無 い 」 バ イ クを 起 こした ら、後 ろ の タイ ヤ が パ ン クして い た 。 「マ イ ッタな ∼ 」 「ボ ル カ ナ ル シ ン 無 い か な ? 」(タイ ヤ 修 理 屋 ) 「こん な 時 間 に 、開 い て い る 訳 が 無 い よ 」 周 りを 見 た ら、山 の 中 だ った 。 少 し待 った が 車 も来 な い 。 「何 処 か 家 は 無 い の か ? 」 と先 を 見 た が 、何 も無 い 。 バ イ クを 押 して 歩 い た 。 少 し道 を 入 った 所 に 家 が あ った 。 「あ 、家 だ 」


「聞 い て み よ う」 午 前 2時 を 過 ぎ て い た 。 「タオ ポ ∼ 、タオ ポ ∼ 」(タカ ロ グ 語 で 、家 を 訪 ね る 時 に 使 う言 葉 ) (セ ブ ア ノ語 は “ア イ ヨ∼ ”) 何 度 か 呼 ん だ が 、誰 も出 て 来 な い 。 「寝 て い る ん だ な 、他 に 家 は 無 い か ? 」 「無 い よ ∼ こん な 山 奥 だ もん 」 仕 方 な くあ き らめ て 道 へ 戻 ろ うとした ら、人 の 声 が した 。 「な に ? 」 「こん な 夜 中 に 、す み ま せ ん 。オ ー トバ イ の タイ ヤ が パ ン クして しま い 、もし良 け れ ば 預 かっ て頂きたいのですが?」 と言 うと、引 き受 け て くれ た 。(優 しい 人 で 良 か った ∼ ) そ して 、本 通 りへ 出 て バ ス を 待 った 。 20分 ぐ らい して バ ス が 来 た 。 手 を 振 って 、停 め よ うとした が 停 ま らな い 。 「ど うして 停 ま らな い ん だ ? 」 「貴 方 が ケ ガ して い る か らよ 」 と、タオ ル に 唾 を 付 け て 私 の 顔 を 拭 い た 。(唾 は 無 い だ ろう? )


そ れ か ら、15分 ぐ らい した らジ ー プ ニ ー が 来 た 。 我 々 は 手 を 振 った 。 す る と停 ま って くれ た 。 「ヤ ッタ∼ 」 「す み ま せ ん 。ナ ガ ま で 行 きた い の で す が 、途 中 ま で 乗 せ て い って 頂 け ま す か ? 」 と言 うと、 「乗 れ よ 」 と言 って くれ た 。 この ジ ー プ ニ ー に は 、山 か ら切 った 薪 が 乗 って い た 。 「有 り難 う御 座 い ま す 。で もど うして バ ス は 、停 ま って くれ な い の で す か ? 」 「この 辺 に は 、共 産 ゲ リラ多 い ん だ 。良 くホ ー ル ドア ップ もあ る 」 「エ エ ∼ そ ん な 恐 ろしい 所 で す か ? 」(後 で 聞 い た ら、フィリピ ン 人 も恐 れ る 場 所 だ った ) 山 を 降 りた ら明 る くな って い た 。 町 に 着 き 、ジ ー プ ニ ー の 運 転 手 に お 礼 を 言 い 、降 りた 。 バ ス ター ミナ ル か らナ ガ ま で 、30分 程 で 着 きま した 。 ナ ガ の 従 業 員 が 、バ イ クで 途 中 ま で 来 た 事 を 知 り、驚 き心 配 して 薬 を 持 って 来 て くれ た。 (夜 中 に 、バ イ クで 来 る バ カ は い な い )


帰 りは 、大 型 冷 凍 トラックで バ イ クを 取 りに 行 った 。 昼 間 見 た ら小 さい 家 で 、子 供 が た くさん 居 た 。(あ れ ? バ イ クが 外 に 無 い ) 「タオ ポ ∼ 」 中 か ら、オ バ サ ン が 出 て 来 た 。 「昨 夜 は 、有 り難 う御 座 い ま した 」 す る と、 「こっち に 来 て 」 と従 業 員 を 呼 ん だ 。 そ して 、家 の 中 か らオ ー トバ イ が 出 て 来 た 。 (エ エ ∼ こん な 小 さな 家 に 、ど うして オ ー トバ イ を 入 れ た の だ ろう? ) 「す み ま せ ん 。家 の 中 に ま で 入 れ て 頂 い て 」 「この 辺 は 危 な い か ら、外 に 出 して 置 い た ら盗 ま れ ち ゃうよ 」 本 当 に 、親 切 な 方 で した 。 お 礼 を 渡 した ら喜 ん で 頂 き ま した 。 帰 り道 に トラックか ら見 た ら、数 十 メー ター もあ る 急 な 崖 が 多 く、 「エ エ ∼ 。こん な 所 を 走 って 来 た の ∼ 」 と驚 い た 。(見 え な い か ら良 か った が 、見 え た ら怖 くて 、ゆ っくりじゃな い と走 れ な い )


ル セ ナ に は シ ー ズ ン に な る と、“タイ ラギ ”と言 う貝 が た くさん 上 が って 来 る 。 マ ニ ラの 友 人 が 、 「見 に 行 きた い 」 と言 うの で 、マ ニ ラで 待 ち 合 わ せ して 一 緒 に 行 った 。 ホ テ ル に チ ェックイ ン して 港 へ 行 くと、セ リの 最 中 だ った 。 大 き な 籠 に 入 った 魚 を 前 に した 男 の 周 りに 、数 人 の 人 が 来 て 、 1人 ず つ 、耳 元 で 何 か を 言 って い た 。 そ して 、 「OOOさん 」 と大 声 で 言 うと、1人 の 人 が お 金 を 払 って い た 。(これ が フィリピ ン の セ リか ? ) そ して 、そ の 魚 を トライ ス クル で 運 ん で 行 った 。 この 港 で も、魚 が 買 え る 。 オ バ サ ン 達 が 、バ ケ ツ を 並 べ て 売 って い た 。 そ して 、“タイ ラギ ”が あ った 。 「幾 ら」 「OO ペ ソ」 「安 い ね 」 と思 った が 良 く聞 くと、


「シ ー ズ ン が 来 な い と、量 は 取 れ な い 」 と言 わ れ た 。(や っぱ り無 理 か ? ) 夕 方 、ホ テ ル に 戻 り、 「食 事 は ? 」 「ど こで もい い よ 」 「じゃ∼ 、ホ テ ル の レ ス トラン で 軽 く食 べ ま す か ? 」 と言 って も、つ ま み を 注 文 し飲 む だ け 、2時 間 ぐ らい 話 を して 、 「女 、見 に 行 くか ? 」 「こん な 田 舎 に 、そ ん な の 無 い よ ? 」 「探 せ ば あ る 」 と言 って 外 へ 出 て 、トライ ス クル に 乗 り、 「に い ち ゃん 、女 は ど こだ 」(彼 は 、タガ ロ グ 語 が ペ ラペ ラ) 「ち ょっと待 って 」 と、仲 間 の 運 転 手 に 聞 きに 行 った 。 「あ りま す 」 と言 って 走 り出 した 。 「あ る ん で す か 、こん な 田 舎 に ? 」 「ここは 市 だ か ら、あ る と思 った よ 」(鼻 が 良 い の か ? 本 能 か ? )


そ して 、町 外 れ の 住 宅 街 へ 着 い て 、一 軒 の 家 の 前 で 停 ま った 。 「ち ょっと、待 って い て 下 さい 」 と言 い 、運 転 手 は 家 に 入 って い った 。 しば らくして 戻 って 来 た 。 「中 へ ど うぞ 」(綺 麗 な 家 ? ) 入 る と居 間 が あ り、オ ジ サ ン が 居 た 。 「ハ ロ ー ・グ ッド・イ ブ ニ ン グ 」 と女 言 葉 で 話 して 来 た 。(オ カ マ じゃん ) そのオカマが、 「み ん な お い で 」 と声 を 出 す と、2階 か ら4人 降 りて 来 た 。 「ど の 子 が 好 い 」 とオ カ マ が 聞 い た 。(カ ワ イ イ 子 は い な い ) 「ど うす る ? 」 「ん ∼ ∼ ん 。あ か ん 」(関 西 人 ) その家を出た。 「他 に 無 い の か ? 」 運転手が、


「じゃ∼ 、もう1軒 行 きま しょう」 今 度 は 、細 い 路 地 に 入 り、突 き 当 りの 家 の 前 で 停 ま った 。 「ここか ? 」 「は い 。ち ょっと待 って くだ さい 」 ゲ ー トの 外 か ら人 を 呼 ん だ 。 す る と、ゲ ー トが 開 い て 手 招 き され 中 に 入 る と、ガ レ ー ジ に テ ー ブ ル が あ りそ こへ 座 ら され た 。 す る と、太 った オ バ サ ン が 出 て 来 た 。 「日 本 人 か い ? 」 「は い 」 「ど うして ル セ ナ へ 」 「仕 事 で す 」 家 か ら5人 の 女 の 子 が 出 て 来 た 。 さっきの 家 とは 違 い 、薄 暗 くて 良 く見 え な い 。 友達が、 「じゃ∼ 俺 、この 子 」 「彼 が 選 ん だ ん だ か ら、私 も選 ば な い と」 と思 い 、


「そ う、じゃ∼ ∼ ∼ 」(居 な い ? ) (仕 方 な く) 「この 子 」 と選 ん だ 。 ホ テ ル に 戻 り、外 に あ る レス トラン へ 行 った 。 明 る い 所 で 見 た ら、“真 っ黒 ”。 「こん な 子 だ った の ? 」 「仕 方 な い よ 、田 舎 な ん だ か ら」 「そ れ に して も・・・・・」 友 達 が 選 ん だ 方 は 若 か った 。 「この 子 、何 歳 な の ? 」 「18歳 だ って 」 「本 当 か よ ? 」 彼 が もう一 度 、 「本 当 の 事 を 言 って み ろ」 と、歳 を 聞 い た 。 「16歳 で す 」 「エ エ ∼ 、ヤ バ イ じゃん 」


「何 言 って い る の 。マ ニ ラな ん か 、13歳 か らマ ビ ニ で 働 い て い る よ 」 「13歳 で す か ? 」 「そ う、だ か らこの 子 は 大 人 」 「そ ん な バ カ な ∼ 」 「NAOち ゃん 、この 子 に 1年 が 何 日 あ る か 聞 い て み な 」 「1年 で す か ? 」 「た ぶ ん 、こう答 え る と思 うよ 。“360日 ぐ らい ”って ね 」 私 が 、女 の 子 達 に 聞 い た 。 「1年 って 何 日 あ る か 知 って い る ? 」 「ん ∼ ・・・・300日 プ ラス 」(エ エ ∼ 、もっと大 ざ っぱ だ ∼ ∼ ) 「300日 プ ラス って 何 日 な の ? 」 「・・・・∼ ∼ 、1ヶ月 が 30日 で しょう・・・・360日 ∼ ∼ 」 と笑 顔 で 、さも正 解 の 様 に 答 え た 。 「2月 は 、28日 ま で しか な い よ ? 」 「あ 、そ うか ? ・・・じゃ∼ 358日 で す 」(2日 引 い た だ け だ ) そ して 、12時 頃 ま で 飲 ん で 酔 っ払 って 寝 ま した 。

この 工 場 で は 、い か の ゲ ソや い か の 耳 が 出 る 。(刺 身 は 、皮 を 剥 い だ 身 だ け )


地 元 の 市 場 へ 売 って も安 か った の で 、マ ニ ラで い か ボ ー ル 屋 さん を 探 し、売 る 事 に な った 。 初 め は 、現 金 で 買 って くれ て い た 。 ある日工場長が、 「皮 を 剥 い で 来 た ら、もっと高 く買 って くれ ま す 」 「そ うか 、じゃ∼ 皮 を 剥 が せ よ う」 と、工 場 の 近 くに 住 む 地 元 の 人 を 雇 い 剥 が せ た 。 (“パ キ ア ウ ”と言 って 、キ ロ 当 た り何 ペ ソとお 金 を 払 う) これ が 上 手 くい き 、マ ニ ラの 台 湾 人 か ら小 切 手 で 支 払 い が あ った 。 数 ヶ 月 して 、台 湾 人 か ら、 「小 切 手 を 銀 行 に 入 れ る の を 待 って くれ 」 と言 わ れ た 。 だ か ら、1週 間 待 ち ま した 。 そ の 後 、台 湾 人 の 会 社 に 電 話 した ら出 な い 。 「お か しい か ら調 べ て 来 い 」 と、マ ネ ー ジ ャー に 行 か せ た 。 そ して 、 「会 社 に は 、誰 も居 ま せ ん で した 」 「ど う言 う事 だ ? 」


「近 所 の 人 に 聞 い た ら、“閉 め て 台 湾 へ 帰 った よ ”と言 って ま した 」 「な に ∼ ∼ 、逃 げ た の か ? ? 」 「そ うみ た い で す 」 「バ カ ヤ ロ ∼ ∼ 」(と言 って も仕 方 な か った ) (この 時 点 で 、無 回 収 金 が 2ヶ月 分 あ った ) (ヤ ラレ タ∼ ∼ ) そ ん な 事 や 、原 料 の 値 上 げ もあ り、“ル セ ナ ”を 閉 め る 事 に した 。 (ど うしよ う。? 家 族 全 員 、セ ブ に 帰 って 来 ま す ? ) “ま た 、ア パ ー トを 行 った り来 た りの 生 活 が ・・・・・” (NAOKI 41歳 で した )


NAOKI 物語 (9) 水産会社時代・その3

ま だ 、水 産 業 とフィリピ ン に 未 熟 だ った 私 は 、M 社 長 の 言 う通 りに 動 い て きた が 、 赤 字 が 続 き 、ル セ ナ の 工 場 を 閉 め る 事 に した 。 そ して 、マ ネ ー ジ ャー を 除 く全 員 を セ ブ に 戻 した 。 (この マ ネ ー ジ ャー に も、ご ま か され て い た ) この 時 に 思 った 「フィリピ ン 人 に は 任 せ られ な い 、自 分 が 見 え な い 所 で は 商 売 は 無 理 だ」

ま た 、マ ン ダ ウ エ に ア パ ー トを 借 りた 。 (今 度 は ハ イ ウ ェー 沿 い の トウ 家 具 工 場 の 2階 だ った ) そ して 、マ ニ ラか ら荷 物 が 着 く前 に 彼 女 が 来 て しま った 。


ア パ ー トを 借 りた が 荷 物 は 何 も無 か った 。 「ど うす る 、ど こか の ホ テ ル へ 泊 ま ろうか 」 「い い よ 、ここで 寝 よ う」 「ベ ッドも無 い の に 、ど うす る ん だ ? 」 彼 女 は バ ッグ か ら洋 服 を 数 枚 出 し床 に 引 い た 、 「ここで 寝 よ う」 「そ ん な の 無 理 だ よ 」 「大 丈 夫 、田 舎 で は 木 の ベ ッドに 寝 て い た か ら」(お 前 は 良 い が 、私 に は 無 理 だ よ ? ) と思 った が 、仕 方 な くそ こで 寝 た 。、 (当 然 だ が 痛 くて 何 度 も起 きま した ) 翌 日 、私 が 会 社 へ 行 って い る 間 に 家 に コン テ ナ が 届 き 、帰 った ら全 て 納 ま って い た 。 「あ れ 、お 前 一 人 で や った の ? 」 「上 ま で 運 ん で もらった か ら」 「ベ ッドも冷 蔵 庫 もテ レ ビ も? 」 「そ れ は 、置 い て もらった 」 「そ れ に して も? 」 台 所 は ガ ス も入 り食 器 は 棚 に 納 ま り、部 屋 は 整 頓 され カ ー テ ン も付 き 、 カ レン ダ ー ま で 壁 に 掛 か って い た 。(凄 い 女 だ ? )


数 日 後 、ビ コー ル の ナ ガ に 居 て 最 後 の 片 付 け を 済 ま せ た 姉 と妹 は 、 台 風 の 為 に 遅 れ バ ス に 乗 りセ ブ ま で 戻 って 来 た 。 (マ ニ ラか らビ コー ル を 通 り、サ マ ー ル とレ イ テ を 抜 け セ ブ へ 来 る バ ス が あ った の で す ) 妹が、 「お 姉 さん 、台 風 は 凄 い よ ∼ 外 に 居 た ら飛 ば され ち ゃうよ 」 私は姉に、 「え え 、台 風 は 初 め て か ? 」 「は い 、ミン ダ ナ オ に は 台 風 は 来 ま せ ん か ら」(そ の 話 を 聞 い て 私 の 方 が 驚 い た ) 数 ヶ 月 後 の あ る 日 曜 日 、旅 行 会 社 の 頃 の 運 転 手 が 訪 ね て 来 た 、 「オ ∼ 元 気 か ? 」 「は い 、今 は M EPZAの 日 本 の 企 業 で ボ ス の 運 転 手 を して い ま す 」 (マ クタン 島 の 空 港 の 脇 に あ る 、輸 出 加 工 区 ) 「ヘ エ ∼ 良 か った な ∼ 」 「あ の ∼ 、そ の ボ ス が 一 緒 に 来 て い る の で す が 、紹 介 して もイ イ で す か ? 」 「エ エ ∼ 日 本 人 ? ど うして 早 く言 わ な い ん だ 、直 ぐ に 連 れ て 来 な さい 」 と日 本 人 の 紳 士 が 来 た 、 「狭 い 所 で す が ど うぞ お 入 り下 さい 」


M EPZAに 居 る 日 本 企 業 の 日 本 人 と会 うの は 初 め て で した 。 「は じめ ま して NAOKIで す 」 「私 、AKと申 しま す 、今 日 は す み ま せ ん 。日 曜 日 で ヒマ だ か ら運 転 手 に “何 処 か へ 連 れて 行 け ”と言 った らここに 連 れ て 来 られ ま した 」 「あ ∼ ぁそ うで す か 、た ぶ ん “同 じ日 本 人 だ か ら話 が 出 来 る ”とで も思 った の で しょう」 話の中で、 「我 が 社 は レ ン ズ の 工 場 な の で す が 、磨 い た 後 の 液 を 捨 て る の に 困 って い る の で す 」 (何 の 液 か は 忘 れ ま した ) 「や た らと捨 て る 訳 に は 行 か な い で しょう? 今 は ど うな さって い る の で す か ? 」 「夕 方 、庭 で 燃 や して い ま す 」 「もった い な い で す ね 」 「そ うな の で す 、磨 い た 後 と言 って も、ま だ 綺 麗 で す か らね 」 「会 社 で タコを ガ ス で ボ イ ル して い ま す が 、そ の 液 体 が 使 え れ ば 経 費 も助 か りま す か ら、 一 度 使 って み た い で す ね 」 そ ん な 話 か ら、近 くな の で 、私 が 居 る 工 場 へ 行 く事 に な った 。 工 場 を お 見 せ しま した が 、結 局 は 使 え な か った の で す 。 そ の 後 も、ゴ ル フ場 や 飲 み 屋 で 会 え ば 挨 拶 す る 様 に な りま した 。


(彼 は 、今 で も時 々 神 楽 へ 来 て 頂 い て お りま す が 、もう20年 近 くセ ブ で 頑 張 って い る 日本人の一人です)

そ の 頃 、工 場 で は 異 変 が 起 こった 。 日 本 人 の M 社 長 が 「辞 め る 」と言 い 出 した の で す 、 そ して 、人 材 を 持 って い る 彼 は 独 立 して 工 場 を 借 りた の で す 。 (彼 は 、我 が 社 の 他 に 、数 社 の お 客 さん を 持 って い ま した ) だ か らこの 工 場 は 、我 が 社 の 製 品 だ け の 工 場 とな った 、 一 人 残 され た 私 は 、マ ニ ラの 本 社 に 呼 ば れ た 、 「貴 方 の 会 社 が 買 わ な くな った ら困 る 、な ん とか 続 け て 欲 しい 」 と私 に 「ゴ マ 」を す って きた 。 そ して 、 「他 に バ イ ヤ ー は 居 な い か ? 」 と聞 い て 来 た の で す 。 (お 前 ナ ∼ 競 争 相 手 を 紹 介 して 、ど うす る ん だ ? ) そ の 頃 日 本 か ら、 「セ ブ の 、ア オ リイ カ だ け で は 足 りな い か ら、イ ロ イ ロ で も買 うの で 行 って くれ 」 と言 わ れ て い た 、そ して イ ロ イ ロ へ 行 き指 導 した 。


ある日、 「イ ロ イ ロ で ミー テ ィン グ を す る 。我 々 は マ ニ ラか ら入 る か ら来 て くれ 」 と言 わ れ た 。 1日 前 に 行 く予 定 だ った が 、朝 空 港 へ 行 った ら台 風 の 為 、 飛 行 機 が マ ニ ラか ら到 着 して い な か った 。 カ ウ ン ター へ 行 って 、 「何 時 に 到 着 で す か ? 」 「分 か りま せ ん 」 お 昼 過 ぎ ま で 待 った が 分 か らな い 為 、港 へ と向 か った 。 (船 で セ ブ か らイ ロ イ ロ へ 行 こうとした ) 夜 6時 の 船 が 取 れ た 、 (翌 朝 6時 に は 着 く) そ して ビ ー ル と食 べ 物 を 買 い 船 に 乗 った 。 この 日 は 朝 が 早 か った の で 、ビ ー ル を 飲 ん だ ら眠 くな り寝 て しま った 、 そ して 11時 に 目 が 覚 め た 、船 は “ゴ ∼ ∼ ”と音 を た て て い る 。 (今 、ど の 辺 だ ? ) と思 い 、窓 か ら外 を 見 た 。 (明 る い な ? )


外 に は 灯 りが た くさん 見 え た 。 (あ れ ? セ ブ か らイ ロ イ ロ へ 行 く間 に 町 は 無 か った よ な ? ) よ く見 る と明 か りが 動 か な い 。 (あ れ 、走 って な い ? ) そ して 見 覚 え が あ る 。(セ ブ だ ∼ ) 港 を 出 た 所 で 停 って い た の で す 。(ど うしよ う? ) 明 日 の 朝 、空 港 へ 社 長 を 迎 え に 行 く事 に な って い た 。(そ の 為 に 船 に した の に ? ) 部 屋 か ら出 て 受 付 へ 行 った 。 「何 時 に 出 発 す る ん だ ? 」 「パ ナ イ 島 に 台 風 が 来 て い ま す の で 、ま だ 、分 か りま せ ん 」 (よ し、明 日 の 朝 の 飛 行 機 に しよ う) 「悪 い け ど 降 ろして くれ 」 「エ エ ∼ 無 理 で す 」 「だ って セ ブ だ ろう? 」 「は い 」 「明 日 の 朝 、イ ロ イ ロ で ミー テ ィン グ が あ る ん だ 、この ま ま で は 間 に 合 わ な い 、 だ か ら降 りて 明 日 の 朝 の 飛 行 機 で 行 く」 「しか し、港 を 出 て い ま す か ら」


「出 て い て も、ま だ セ ブ だ ろう? 降 ろせ よ ∼ 」 「しか し・・・」 そ の 時 に 船 内 放 送 が あ った 。 “パ ナ イ 地 方 の 天 候 が 良 くな りま した の で 出 発 しま す ” 「エ エ ∼ 出 る の ? 」 「は い 」 「何 時 に 着 くの ? 」 「6時 間 遅 れ で す か ら、明 日 の お 昼 頃 だ と思 い ま す 。」 「エ エ ∼ お 昼 ∼ ∼ 」 (間 に 合 わ な い ) (ど うや って 連 絡 を 取 ろう? ? ? ) 夜 中 の 12時 過 ぎ 船 は 出 発 した 。 朝 、船 の 中 で イ ライ ラして い た らネ グ ロ ス 島 を 過 ぎ パ ナ イ 島 が 見 え た 、 天 気 は 最 高 で 海 も光 って い た 、しか し遅 い 、島 は 見 え て い る が 中 々 着 か な い 。 (船 って 遅 い の で す ね )

そ して イ ロ イ ロ 、 (ここの 港 は 、大 きな 川 を 上 って 行 った 所 に あ る か ら時 間 が 掛 か った )


1時 近 くに な って や っと到 着 した 。 (セ ブ か ら約 13時 間 ) 急 い で 降 りて タクシ ー で 工 場 へ 。 事務所に飛び込み、 「遅 くな って 、申 し訳 御 座 い ま せ ん で した 」 と謝 った ら、 「ここの 社 長 は 、君 が 遅 れ る の を 知 って い て 迎 え に 来 て くれ た ん だ よ 」 「あ ∼ そ うで す か 、有 り難 う御 座 い ま した 」 と社 長 さん に お 礼 を 言 い ま した 。 (イ ロ イ ロ は 遠 か った ∼ ∼ ) (この 日 は 飛 行 機 も飛 ん で い て 、乗 れ ば た った 30分 で 着 い て い ま した )

“急 が ば 回 れ ”って 言 う言 葉 が あ る が 、今 の 時 代 は “急 が ば 待 て ”か も知 れ ま せ ん 。

水 産 工 場 で す の で 、時 々 本 社 の 人 が 日 本 人 を 同 行 して 来 て い た 。 同 じ日 本 人 同 士 な の で 紹 介 され た 。 そ して 、言 葉 の 通 じな い 方 が 多 か った の で 私 が 通 訳 した の で す 。 (ど うして 私 が ? ) イ イ 様 に 利 用 され て い た 。


そ うな る と私 が 窓 口 に な る 。 しか し、我 が 社 と同 じ製 品 は 作 らせ な か った 。 日 本 側 か ら言 わ れ た 事 を 工 場 長 に 伝 え 、出 来 上 が った 製 品 を 検 品 もした 。 (この お 客 さん が 来 た 時 に は 、い つ も飲 み に 連 れ て 行 って 頂 い た の で 、 仕 方 な くお 手 伝 い を して い ま した ) この 日 本 人 の 会 社 は 、サ ン ボ ア ン ガ に 工 場 が あ り、一 度 連 れ て 行 って もらった 。 この 工 場 に は KR君 とい う日 本 人 が 居 た 、彼 は 当 時 32∼ 33歳 ぐ らい だ った 。 (私 は 40歳 だ った か な ? ) そ れ か ら彼 と仲 良 くな り電 話 で 情 報 の 交 換 を した り、愚 痴 を 言 い 合 った りもした 。 この 頃 か ら、私 が 住 む ア パ ー トの 前 の 、ハ イ ウ ェー の 工 事 が 始 ま った 。 何 時 も会 社 へ 行 くの に 渋 滞 して 困 った 。 そ の 内 に タクシ ー も、 「マ ン ダ ウ エ で す か ∼ ? 」 と断 られ る 様 に な った 。 そ ん な 話 を M 氏 に して い た ら、 「部 屋 が 余 って い る か ら、少 しの 間 僕 の 家 に 住 み な よ 」 「で も家 族 が 居 る か ら? 」 「二 部 屋 もあ れ ば 良 い ん で しょう」


「ま あ 」 「じゃ∼ 大 丈 夫 だ よ 」 と言 わ れ 、引 越 しを した 。 場 所 は カ バ ン カ ラン と言 う所 で 、会 社 に は 遠 くな った が 渋 滞 は 無 い 、 この 家 は 大 き く、会 社 、工 場 、自 宅 、とな って い た 。 家 賃 、電 気 、水 道 代 は 3 分 の 1に して 頂 い た 。 (一 人 で 借 りて い る よ り安 か った ) 当 時 、彼 は 日 本 か ら月 に 1 回 来 る だ け 。 そ れ も一 週 間 前 後 。 彼 が 来 る と、ビ ー ル を 買 い 庭 で 飲 み 、星 を 見 な が ら将 来 を 語 り合 った 。 あ る 時 は お 互 い の 彼 女 と、フィリピ ン マ ー ジ ャン や トラン プ ゲ ー ム もしま した 。 (お 金 は 無 か った が 、この 頃 が 一 番 幸 せ だ った の か も? )

彼 と初 め て 会 った 頃 は 、良 く外 へ 飲 み に 行 った が 、一 緒 に 住 む 様 に な って か らは 家 で 飲 む 方 が 多 くな った 。

あ る 日 、彼 が 居 な い 時 に 、 「マ ー ジ ャン や ろう」 と彼 の 彼 女 に 言 わ れ た 。


近 所 の フィリピ ン 人 と4人 で 始 め た 。 マ ー ジ ャン 台 は 外 に あ り夜 は 涼 しく電 球 も明 る か った 。 9時 頃 “シ ュル シ ュル 、シ ュル シ ュル ”と音 が した 。 「何 か “シ ュル シ ュル ”って 音 が しな い ? 」 「聞 こえ な い け ど 」 す る とま た 、 “シ ュル シ ュル 、シ ュル シ ュル ” と足 元 の 方 で 聞 こえ た 。 「蛇 だ ∼ ∼ ∼ 」 と私 は 驚 きマ ー ジ ャン 台 の 上 に 跳 び 乗 った 。 他 の 人 達 は 足 を 上 げ た だ け 、数 十 匹 の 蛇 が こち らに 向 か って 来 た 。 「誰 か 居 な い の か ∼ ∼ 」 と騒 ぐ と従 業 員 が 走 って 来 た 。 「蛇 が 逃 げ た ∼ ∼ 捕 ま え ろ∼ ∼ 」 (M 氏 が 沖 縄 に 送 って い る “海 蛇 ”、生 きて い る 蛇 を 買 い ボ イ ル して 燻 製 す る ) 蛇 を 入 れ て い た 網 が 破 れ 逃 げ 出 した の で す 。 す る とゲ ー トを 叩 くオ カ マ の 悲 鳴 、 「キ ャ∼ ∼ 助 け て ∼ ∼ 」


「お い 、外 に も逃 げ た の か ? 」 「見 て 来 ま す 」 ゲ ー トを 開 け た らオ カ マ が 入 って 来 た 。 「蛇 よ ∼ 蛇 が 外 に 出 て い る の よ ∼ 」 (知 って い る よ ) 「オ カ マ を 黙 らせ ろ」 (近 所 に バ レ た ら何 を 言 わ れ る か 分 か らな い ) オ カ マ を 事 務 所 に 監 禁 して 蛇 を 集 め た 。 外 か ら戻 って 来 た 男 に 、 「蛇 は ? 」 「車 に 引 か れ て 死 ん で い ま した 」 「全 部 で 何 匹 い た ん だ ? 」 「分 か りま せ ん 」 「分 か りま せ ん は 無 い だ ろう? 伝 票 を 見 ろ∼ 」 「キ ロ グ ラム で 書 い て あ りま す か ら」 「じゃ∼ 何 キ ロ か 計 れ よ ∼ 」 計 った 結 果 が 出 た 。 「約 1キ ロ グ ラム 足 りま せ ん 」


「エ エ ∼ ∼ 探 せ ∼ ∼ 」 結 局 2∼ 3匹 が 消 え ま した 。 (海 蛇 だ か ら陸 で は 生 きられ な い で しょう? )

その頃工場には、 「タコが 欲 しい 」 と、本 社 を 通 さず に 次 の お 客 さん が 来 た 。 この 方 は 、マ クタン 島 で 日 本 レ ス トラン と数 部 屋 の ホ テ ル を や って い た 。 「タコで す か ? こち らの タコは 硬 い で す よ ? 」 「は い 、ま ず は 実 験 した い の で す が 」 「ど ん な 実 験 で す か ? 」 「タコ専 門 の 職 人 が 来 ま す の で 、彼 に 硬 い タコを や わ らか くした り、 あ ざ や か な 色 も付 け た い とさせ た い の で す が 」 (フィリピ ン の タコは “シ マ ダ コ”とか “イ ワ ダ コ”と呼 ば れ て い て 、 味 は 良 い が 硬 く色 も悪 く皮 が 多 い ) 「サ ン プ ル を 作 る の で す か ? 」 「上 手 く行 った ら1コン テ ナ お 願 い した い の で す が 」 との 事 で 本 社 に 連 絡 した 。


「そ れ は 良 い 話 だ 進 め て くれ 」 (私 を 使 うな ∼ ∼ )

数 日 後 、ガ ー ドハ ウ ス か ら電 話 が 入 った 。 「SIR、OOOと言 う名 の 日 本 人 が 来 て い ま す が 」 (OOO? だ れ だ ? ) 「OK,今 行 く」 と外 へ 出 た ら “タコを 買 うと言 った 社 長 ”だ った 。 「す み ま せ ん 、今 開 け ま す か ら」 (ナ ゼ か 怒 って い た ? ) 数 人 の 日 本 人 と来 て 紹 介 され 、工 場 を 案 内 しま した 。 「彼 が タコを 作 る 職 人 さん で マ ニ ラか ら来 て 頂 い た 」 (彼 が 今 で も友 人 の O氏 で した )

翌 日 か ら、O氏 は そ の 社 長 が 経 営 す る ホ テ ル に 泊 ま り、 昼 過 ぎ か ら来 て 塩 もみ か らボ イ ル し色 付 け の 研 究 を して い た 。 「この 工 場 は 、OOO社 長 の ? 」 (彼 を 連 れ て 来 た 社 長 )


「エ エ 、何 の 事 で す か ? 」 「彼 が “私 の 工 場 だ ”と言 って 連 れ て 来 た の で す が 」 「違 い ま す よ 、ここは ス ペ イ ン 人 の オ ー ナ ー で 、彼 は 来 た の は 2 回 目 で す 」 「そ うだ よ な ∼ お か しい と思 った よ 」 「ど うして ? 」 「だ って 、社 長 が 来 た の に ガ ー ドマ ン が ゲ ー トを 開 け な い ん だ か ら」 「あ ∼ ぁ、だ か ら怒 って い た の か ? あ の 人 、ヤ バ イ 社 長 な の ? 」 「い や 、分 か らな い が 、で も買 う方 は 大 丈 夫 だ よ 」 (お 金 を 出 す 方 ) そ の 後 、夜 は 私 の 家 に 行 き一 緒 に 飲 ん だ 。 彼 は タコの 職 人 で は 無 く、マ ニ ラで は 有 名 な ホ テ ル で 、日 本 料 理 の 板 長 さん を して い ま した 。 そ の 当 時 、仕 事 を 辞 め 遊 ん で い た の で 、タコを 頼 ま れ て 来 た の で す 。 そ して 彼 は セ ブ に 1週 間 居 て は 、マ ニ ラに 戻 って 行 って を 、数 ヶ月 くり返 しま した が 、 タコも思 った 様 に 上 手 く行 か ず あ きらめ ま した 。 そ れ か らも、私 が マ ニ ラへ 行 くた び に ゴ ル フや 飲 み に 連 れ て 行 って 頂 い た 。

ある日、 や は りゴ ル フの 予 定 で 夜 8時 に マ ニ ラへ 着 き彼 の 家 に 行 った ら、


怖 そ うな 人 が 居 て 二 人 で トラン プ を して い た 。 (ヤ クザ ? 恐 ろしい 風 景 だ った ) 「私 の 友 達 で W 氏 って 言 うん だ 」 と紹 介 され た 。 (この 時 に 初 め て 、M マ ー トの W 氏 と出 会 った の で す ) 「は じめ ま して NAOKIで す 」 「あ ぁ、」 (嫌 な 感 じ? ) (この 時 は 、ま さか 彼 と長 く付 き合 うとは 思 って も見 な か った ) この 日 は カ ラオ ケ に 行 き 、 「私 、払 い ま す か ら」 「い い よ 、い い よ 、」 と数 軒 回 った が 、全 部 W 氏 が ご ち そ うして くれ た 。 2時 過 ぎ ま で 飲 ん で 、私 は 彼 の 家 の 近 くに あ る モ ー テ ル へ 泊 ま り、(定 宿 ) 朝 の 5時 か らゴ ル フへ と出 掛 け ま した 。

あ る 日 工 場 に 、台 湾 人 の バ イ ヤ ー が 「魚 が 欲 しい 」


と来 て 、私 と工 場 長 が 対 応 した (中 国 語 も分 か らな い し、何 故 か この 工 場 の 社 員 で も無 い の に 私 が 一 緒 だ った ? ) 英 語 で 話 を 聞 い た が 台 湾 ナ マ リの 英 語 だ か ら、 私 も工 場 長 も首 を 傾 げ て い た 、そ こに M 氏 が 尋 ね て き た 。 「マ イ ッタよ ∼ 台 湾 人 の 英 語 は 良 く分 か らな い ん だ 」 「じゃ∼ 僕 が 話 しま しょうか ? 」 「エ エ ? じゃ∼ お 願 い しま す 」 と会 議 室 へ 連 れ て 行 った ら、中 国 語 で 話 し始 め た 。 (何 だ ∼ ? 彼 は 中 国 語 が 話 せ る の ? ) (数 年 の 付 き合 い だ った が 知 らな か った ? ) 私 と工 場 長 は トン チ ン カ ン の 話 を 聞 い て い た 。 「ラプ ラプ の テ ー ブ ル サ イ ズ が 欲 しい ん だ って 」 「そ ん な サ イ ズ だ け は 買 え な い よ 、適 当 に 断 って 」 とお 願 い した 。 (人 間 、見 た 目 だ け で は 分 か らな い ? と思 い ま した ) そ の 後 、彼 か ら「小 学 生 ま で 中 国 で 育 った ん だ 」と聞 い た 。(だ か ら日 本 語 が 下 手 な ん だ)


い ろん な 人 が 工 場 に 来 た 中 で 、 ち ょっとヤ クザ 風 の 関 西 弁 を 話 す 方 が 、日 本 人 を 二 人 連 れ て 来 た 。 (ヤ バ そ う? ) 連 れ の 二 人 は 、ま じめ そ うな オ ジ サ ン だ った 。 「タコの ス ライ ス を や って 頂 きた い の で す が ? 」 と彼 が 丁 寧 な 口 調 で 言 った 。 話 を 聞 い た ら、一 人 の 小 さい 方 の 人 が お 金 を 出 し、 同 じマ ン ダ ウ エ で 工 場 を 開 い て い た 。 バ イ ヤ ー が ヤ クザ 風 の 方 、もう一 人 は ス ライ ス の 職 人 さん で した 。 「この 二 人 が ア ホ や か ら、工 場 が ツ ブ レ ま して な ∼ 、困 って ま ん ね ん 、 何 とか 作 って 頂 け ま っか ? 」 「で は 、本 社 と話 して 頂 け ま す か 」 「わ しら、言 葉 が 分 か らん の や 」 (エ エ ∼ 分 か らな い の に フィリピ ン で 商 売 を して い た の ? ) 「で は 、通 訳 致 しま す か ら、作 業 工 程 とパ ッキ ン グ 、そ して C& F価 格 を 出 して 下 さい 」 と言 うと、 次 の 日 に 、工 場 を や って い た 社 長 と職 人 さん が 来 た 。 書 類 を 頂 き 英 文 に して 工 場 長 に 渡 した 。


「ところで 、ど うして 会 社 を 閉 め た の で す か ? 」 「あ の オ ッサ ン に 騙 され た ん や 」 (ヤ クザ 風 の オ ヤ ジ ) 「じゃ∼ ど うして ま だ 、付 き合 って い る の で す か ? 」 「金 を 取 り戻 す 為 や 」 「取 り戻 せ る の ? 」 「分 か らん ? 」 「分 か らん 、じゃ∼ ど うす る の ? 」 「今 は 一 銭 も無 い か ら、あ の オ ッサ ン に 付 い て 居 る しか な い ん や 」 この 社 長 は 家 族 に 、 「セ ブ で 工 場 を 始 め れ ば 儲 か る 」 と言 い 全 財 産 を 持 って セ ブ に 来 た が 、 言 葉 が 通 じず 、通 訳 に 入 った フィリピ ン 人 に 、騙 され 、騙 され 、大 損 を した が 、 や っとの 思 で 工 場 を 回 し仕 事 を 始 め た 。 しか し、今 度 は 作 った 商 品 を コン テ ナ で 日 本 へ 送 った が 、お 金 が 来 な か った 。 (水 産 業 で す と 1 コン テ ナ が 600∼ 800万 円 に な りま す ) 「あ の オ ッサ ン が 、バ イ ヤ ー で しょう? 」 「ブ ロ ー カ ー だ よ 」


「じゃ∼ バ イ ヤ ー に 、お 金 を 払 って 貰 え ば い い じゃな い 」 「もう、払 った ん や 」 「エ エ ∼ じゃ∼ 問 題 な い じゃん ? 」 「オ ッサ ン に 払 った ん や 」 「と言 う事 は ? オ ッサ ン が ネ コバ バ ? 」 「毎 晩 、飲 み に 行 き金 を 湯 水 の 様 に 使 って た ん や 」 「オ ッサ ン に 請 求 す れ ば イ イ じゃな い 」 「オ ッサ ン は 、“お 前 等 も一 緒 に 飲 ん だ や ろう”とそ の 金 は 一 緒 に 使 った 事 に な った ん や」 「そ ん な バ カ な ∼ ∼ 」 「今 度 の 仕 事 は 、オ ッサ ン が 取 って 来 た ん や 、これ が 上 手 く行 け ば ワ シ に も少 しは 戻 って 来 る が な 」 (そ れ って 、甘 い ん じゃな い の ? ) (か わ い そ うを 超 え た 、チ ョ∼ オ か わ い そ うな 方 で した )

会 社 側 か らは “OK”が 出 て 、仕 事 が 始 ま った 。 (オ ッサ ン が 、前 金 として 半 額 を 払 った 、残 りは 1コン テ ナ が 出 きて か ら) タコを 買 い 、職 人 さん と工 場 の 子 達 で ス ラ イ ス を 始 め た 。 そ の 日 本 人 の 二 人 は 、毎 朝 工 場 が 始 ま る 前 、私 よ り早 く来 て い た 。


一 緒 に コー ヒー を 飲 み 、職 人 さん は 工 場 へ 、 元 社 長 さん は 私 の 席 の 前 に 座 って 話 し掛 け て 来 た 。 (す み ま せ ん 、私 に は 仕 事 が あ る の で す が ? ) お 構 い な しで 話 して い た 。 お 昼 も一 緒 で 会 社 が 終 わ る 5 時 ま で 一 緒 だ った 。(勘 弁 して 下 さ∼ い ) さす が に 一 週 間 続 い た か ら、 「す み ま せ ん が 、何 もす る 事 が 無 か った ら、家 に 居 た らど うで す か ? 」 「家 に 居 て も何 もす る 事 が 無 い か らね ∼ 」(そ う言 う意 味 じゃ無 い の で す が ? )

オ ッサ ン が 来 る と私 も含 め 、飲 み に 連 れ て 行 って くれ た 。 (後 で 割 り勘 だ った と言 わ れ そ う) と思 った が 、 オ ッサ ン が 女 を 口 説 く為 の 通 訳 だ った 。 (ヤ ラレ た ∼ ∼ )

そ の 内 、オ ッサ ン は 家 を 借 り女 と一 緒 に 住 ん だ 。 (言 葉 の 通 じな い 二 人 が 、一 緒 に 住 ん だ ら問 題 は 多 い ) この オ ッサ ン が 居 な い 間 、女 は 彼 氏 を 呼 び 一 緒 に 住 ん で い た 。 (み ん な 知 って い た が 、この 事 は 言 わ な か った )


そ して 女 に は ゼ イ タクを させ 、彼 等 に は 一 銭 も払 わ な か った 。

2 ヵ月 後 、彼 等 に 残 って い た 商 品 と工 場 で 作 った 商 品 で コン テ ナ が 出 た 。 そ して 会 社 に もお 金 は 払 わ れ た 。 そ して そ の 1 コン テ ナ で 終 わ った 。 (良 か った ∼ ∼ )

ところが 、 コン テ ナ は 日 本 へ 届 い た が 元 社 長 の ところ へ は お 金 が 来 な か った 。 「ど うして な の ? 」 「分 か らん 」 そ れ か ら数 日 後 職 人 さん を 帰 し、彼 だ け 残 り毎 朝 私 の 家 に 来 る 様 に な った 。 (私 の 出 勤 前 だ か ら起 こされ る ) 「これ か らど うす る の ? 」 「そ うや な ∼ 家 に も帰 れ ん しな ∼ 」 そ れ か ら数 日 後 の 朝 、 「お は よ う御 座 い ま す 」 「マ イ ッタ∼ 、あ の オ ッサ ン 捕 ま った よ 」 「エ エ ∼ ど うして ? 」


「ま た 騙 した そ うや 」 「何 を ? 」 「この 前 の タコ、二 つ の 会 社 に 話 を 持 って 行 き、お 金 を 取 った らしい ん や 」 「え え 、コン テ ナ が 1個 な の に 二 つ の 会 社 と契 約 した の ? 」 「そ うらしい 、逃 げ て い た が 捕 ま った そ うや 」 「そ ん な の 捕 ま る に 決 ま って い る じゃな い 」

数日後の朝、 オ ッサ ン が 捕 ま り、お 金 が 入 らな くな り落 ち 込 ん で い た 元 社 長 が 来 て 、 「な ∼ クエ が あ る や ろう」 「クエ で す か ? な に そ れ ? 」 「ラプ ラプ の 大 きな ヤ ツ や 」 関 西 で は 高 級 魚 で 、冬 に は ”クエ 鍋 ”を 食 べ る 。(高 級 料 理 だ そ うで す ) 「バ ン タイ ア ン な ら上 が る と思 い ま す が ? 」

そ れ か らクエ を 買 い 始 め た 。 2ヶ 月 間 、生 で 氷 を 入 れ 何 度 か 日 本 へ 送 った が 市 場 で 良 い 値 が 付 か ず 、 全 財 産 を 無 くし帰 りま した 。


今 で も付 き 合 い は 御 座 い ま す が 、相 変 わ らず 夢 を 追 って い ま す 。 (懲 りな い ね ∼ ∼ )

NAOKI 物 語 10へ 続 く。

NAOKI物語(10) 水産会社時代・その4

ル セ ナ 工 場 を 閉 め 、セ ブ の マ ン ダ ウ エ に ま た ア パ ー トを 借 り姉 妹 達 が 帰 って 来 た 、 姉 は 私 の 会 社 で 働 き 、彼 女 と妹 は 学 校 へ 行 った 。

半 年 ぐ らい して 会 社 に マ ン ダ ウ エ 警 察 が 来 た 、 「何 の 用 事 で す か ? 」 「貴 方 を 逮 捕 しま す 」


「話 しが 分 か りま せ ん が ? ど うして 私 を ? 」 「貴 方 が 出 した チ ェックが (小 切 手 )現 金 に な らず 訴 え が 出 て い ま す 」

「何 処 か ら訴 え が 出 て い る の で す か ? 」 「ビ コー ル の ソル ソゴ ン で す 」 「ち ょっと待 って よ 意 味 が 分 か らな い の で す が ? 」

台湾人が切った小切手を、前のマネージャーがサプライヤーに渡したそうで、その台 湾人 が 会 社 を 閉 め て 逃 げ た の で 現 金 に な らず 、私 の 会 社 を 訴 え た の で す 。 (金 額 は 約 2万 ペ ソ、この 日 初 め て 聞 い た 話 しだ った ) 「じゃ∼ ど うす れ ば 良 い ん だ 」 「今 直 ぐ 逮 捕 致 しま す 」 「冗 談 じゃな い 、今 聞 い た 話 で ど うして 逮 捕 され る ん だ ?

「じゃ∼ 保 釈 金 を 積 ん で 下 さい 」 「幾 らだ ? 」 「1万 ペ ソで す 」


「そ れ は 戻 って 来 る の か ? 」 「は い 、裁 判 が 終 わ り次 第 」

仕 方 な く1万 ペ ソを 払 い 、姉 に お 金 を 持 た せ ソル ソゴ ン へ 飛 ん で 綺 麗 に して 訴 え も 下 ろ させ て 来 た 。

「保 釈 金 を 取 り返 して 来 い 」 と警 察 へ 行 か せ た が 、な ん だ か ん だ と遅 らされ 結 局 払 い ま せ ん で した 。 (そ の 時 に “この 国 の 警 察 は 最 低 だ”と思 い ま した )

そ れ か ら数 年 して 、仕 事 で タイ へ 行 く事 に な った 、 チ ケ ットを 買 い マ ニ ラ経 由 で タイ 航 空 に 乗 る 予 定 だ った 。 朝の便でマニラに着いて、タイ航空のカウンターへ行き荷物を預け、イミグレに行った 。 イ ミグ レの カ ウ ン ター に パ ス ポ ー トを 出 し待 って い る と、 「す み ま せ ん が 貴 方 は フィリピ ン か ら出 られ ま せ ん 」 「エ エ 、ど うして で す か ? 」 「出 国 禁 止 に な って お りま す 」 「ど うして ? 毎 年 セ ブ か ら日 本 へ 帰 って い る ん だ よ ? 」


「ここで は 分 か りま せ ん か ら、マ ニ ラの オ フィス へ 行 って 下 さい 」 (土 曜 日 だ った ) 「開 い て い る の ? 」 「休 み で す 、月 曜 日 に 行 って 下 さい 」 「私 は 仕 事 で 行 くん だ 、今 す ぐ 調 べ て くれ 」 「無 理 で す 」 仕方なく、タイ航空へ戻り荷物を戻してもらい、タイに居る社長に電話して事情を説明 し セ ブ に 戻 った 。

月 曜 日 に セ ブ の イ ミグ レ へ 行 き 、 「今 ま で 毎 年 日 本 へ 帰 って い た の に 、マ ニ ラか らは 出 られ な い って ど う言 う事 だ ? 」 当 時 、セ ブ に は コン ピ ュー ター シ ス テ ム が 無 か った 、そ して 調 べ た ところ 数 年 前 、 ソル ソゴ ン の サ プ ライ ヤ ー に 訴 え られ た 罪 が 消 え て い な か った の で した 。 「そ ん な バ カ な ∼ 終 った 話 じゃな い か 」 「コン ピ ュー ター は 、消 え て い な か ったん だ 」 「ど うす る ん だ ? 」 「そ の 書 類 居 は あ る か 」


「あ る よ 」 「そ れ を 持 って 行 け ば 大 丈 夫 だ 」 「危 な い か ら、証 明 書 を 作 って くれ な い 」

そ れ か ら家 に 帰 り,裁 判 所 か ら頂 い た 事 件 が 終 わ った 書 類 を 持 って イ ミグ レ に 行 き 出 国 出 来 る 書 類 を 作 って 頂 き 、裁 判 所 か らの 書 類 も持 ち マ ニ ラへ 飛 ん だ 。 (今 度 は 簡 単 に 出 られ た )

この 国 で 一 度 、訴 え られ る と消 す の は 大 変 で す 、 (私 の 友 人 は 裁 判 が 終 った の に 消 え た の が 2年 後 だ った ) そ れ か らも無 犯 罪 証 明 書 を 取 る 時 に も、そ の 書 類 が 必 要 とな った の で す バ ン コクの 空 港 に 着 くと、タクシ ー に 乗 りホ テ ル の 名 前 を 告 げ た 、 運 転 手 は 英 語 が 少 ししか 通 じな か った が ホ テ ル を 知 って い た の で 助 か った 。 ホ テ ル に 着 き社 長 の 部 屋 に 電 話 を 繋 い で もらった 。 「今 、ホ テ ル に 着 きま した 」 「お 疲 れ 様 、下 に 行 くか ら待 って い て 」 社 長 が 来 て 部 屋 を 取 って 頂 き 、 「荷 物 を 置 い た ら食 事 に 行 こう」 と、ホ テ ル を 出 た ら“ゾ ウ ”が 居 た 。


「凄 い ∼ ∼ 象 で す よ ∼ ∼ 」 社 長 は 当 た り前 の 様 な 顔 を して 歩 い て い た 。 (ゾ ウ さん 、で す よ ・・・・・) そ して 、タイ 料 理 屋 へ 連 れ て 行 って 頂 い た 。 (英 語 の 通 じな い ウ ェイ トレス だ った が 、美 味 しか った )

食 事 の 後 は “タニ ヤ ”と言 う場 所 へ 行 った 。 そ こに は 日 本 語 で カ ラオ ケ 屋 の 名 前 が 出 て い る 看 板 が 並 ん で い た 。 「日 本 語 で 書 い て あ りま す ね ? 」 「この 辺 は 、日 本 人 相 手 の カ ラオ ケ 屋 が 多 い ん だ 」 そ の 中 の ビ ル に 入 った 、ドア を 開 け る とマ マ さん が 来 て 社 長 と何 か 話 して い た 。 「こち らへ ど うぞ 」 席 に 座 る と反 対 側 の 席 に 女 性 が た くさん 座 って い た 。 「ど の 子 が イ イ ? 」 「英 語 は 通 じま す か ? 」 「英 語 は 無 理 だ よ 、ここは 、日 本 語 を 話 せ る 子 が 多 い ん だ 」 と言 わ れ 、社 長 が 4人 連 れ て 来 て 、 「この 子 達 な ら日 本 語 が 良 く分 か る よ 」


「誰 で もい い で す よ 」 女 の 子 が 2人 座 り一 緒 に 飲 ん だ 、そ して 30分 ぐ らい した ら、 「この 子 で イ イ の か ? 」 「エ エ 、何 に が ? で す か ? 」 「連 れ て 帰 る ん だ よ 」 「エ エ 、ここは 連 れ 出 し出 来 る の で す か ? 」 「明 日 は 早 い か らそ の 子 で い い な 」 と言 わ れ 、社 長 も1人 連 れ て 4人 で ホ テ ル へ 戻 りま した 。

エ レ ベ ー ター の 所 に ボ ー イ さん が い て 、 「は い 、500バ ー ツ 」 と言 わ れ た 。 (連 れ 込 み 代 取 る の ? ) 朝 、6時 に 起 床 して 6時 半 に レ ス トラン へ 行 き 、7時 に バ ン が 迎 え に 来 て 乗 った 。

ホ テ ル か ら工 場 へ は 約 1時 間 掛 か った 。 大きな工場で海老を専門に加工していた、私は、イカの加工方を教える為に行きまし た。

英 語 の 通 じる 人 を 付 け て 頂 き 、初 日 は ミー テ ィン グ だ け で 、


夕 方 5時 に 終 わ りバ ン に 乗 りホ テ ル に 戻 った の が 7時 近 か った 。 (バ ン コクの 渋 滞 は 凄 か った 、行 きは 1時 間 だ った が 帰 りは 2時 間 も掛 か った ) 翌 朝 、社 長 は 日 本 へ 帰 り、私 1人 で 工 場 へ 通 った 。

土 日 休 み だ った か ら、金 曜 日 に な りタニ ヤ で 知 り合 った 女 性 と約 束 を して い た の で 、 オ カ マ シ ョー を 見 に 行 き ま した 。 (大 きな 劇 場 で 、綺 麗 な オ カ マ が た くさん 居 ま した )

「来 週 は 、お 寺 を 見 に 連 れ て 行 きま す 」 と約 束 して くれ た 。 (い ろん な 意 味 で ,良 い 子 で した )

翌 週 、日 本 に 居 る 友 人 か ら電 話 が 入 った 。 「今 週 、日 本 へ 飛 ん で 来 て くれ な い ? 」 「エ エ ∼ 今 、タイ に 居 る ん だ よ ? 」 「NAOKI さん が 来 て くれ な い と困 る ん で す 」 「で も、土 日 しか 休 め な い ん だ け ど ? 」 「そ れ で イ イ か ら来 て くれ な い ? 」 「じゃ∼ 飛 行 機 を 調 べ て み ま す 」


と切 った 。

当 時 、彼 に お 客 さん を 紹 介 し、そ の 方 か ら、 「NAOKI さん と一 緒 に 来 て 欲 しい 」 と、言 わ れ た そ うで す 。 (この 頃 か ら、何 で も NAOKI を や って お りま した )

タイ 工 場 の 事 務 員 に 調 べ て 頂 い た ら、 「全 日 空 な ら金 曜 日 の 夜 中 に 御 座 い ま す が ? 」 「成 田 到 着 は ? 」 「朝 の 6時 で す 」 「戻 りは ? 」 「月 曜 日 の 朝 9時 に 便 で す 」 (月 曜 日 は 休 ま な い とな らな い な ? )

仕 方 な く、社 長 に 事 情 を 説 明 し許 可 を 頂 き チ ケ ットを 買 い 準 備 が 出 来 た 。 しか し、フィリピ ン か らタイ で す か ら半 袖 の シ ャツ しか 無 か った の で 、 町 に 出 て 長 袖 の シ ャツ を 探 した が 無 か った 。(困 っ た な ∼ ∼ ) (仕 方 な く長 袖 の ワ イ シ ャツ を 買 った )


金 曜 の 夜 中 に 空 港 か ら成 田 へ 飛 ん だ 。

(ここか らが 凄 い ス ケ ジ ュー ル だ った )

成 田 に 到 着 す る と友 人 が 車 で 迎 え に 来 て い た 。 「ご め ん ね 、寒 い か らこれ 着 て 」 新 品 の コー トを 着 せ て 頂 い た 。 (11月 の 初 め だ った ) 車 に 乗 る と羽 田 空 港 へ 行 き 青 森 行 き の 飛 行 機 に 乗 った 。 青 森 空 港 へ 着 くと、 「寒 ∼ ∼ い 」 (青 森 で す か らね ) 「コー ト持 って 来 て 良 か った ね 」 青 森 の 社 長 さん が 迎 え て くれ て 、会 社 へ 行 った 。

ミー テ ィン グ 後 お 昼 を 食 べ 、青 森 の 社 長 の 運 転 で 盛 岡 へ 向 か った 。

途 中 の 秋 田 で 工 場 を 見 せ て 頂 き 盛 岡 に 着 い た の は 夜 だ った 。

この 日 の 内 に 、


“タイ ∼ 成 田 ∼ 東 京 ∼ 青 森 ∼ 秋 田 ∼ 盛 岡 ”

と、生 ま れ て 初 め て の ハ ー ドス ケ ジ ュー ル が 終 った 。 翌 朝 、盛 岡 の 工 場 を 見 せ て 頂 き 、 ミー テ ィン グ を して お 昼 を 食 べ 盛 岡 か ら新 幹 線 で 東 京 へ 着 き、 彼のお兄さんが経営するホテルに泊まり、翌朝6時に出て成田に着きタイへと戻りま した 。 (もう、カ ン ベ ン して 下 さ∼ ∼ い )

翌 週 、タイ か らフィリピ ン へ 戻 りま した 。

(タイ の 女 性 とお 寺 を 回 りた か った ナ ∼ ∼ ∼ ) この 社 長 とは 、ベ トナ ム に も行 き ま した 。 (フィリピ ン 数 ヶ所 、タイ 、ベ トナ ム ) マ ニ ラ経 由 で ベ トナ ム に 到 着 した 、ホ ー チ ミン 空 港 に は 役 所 の 方 が 迎 え に 来 て い た 。 「コー ヒー で も飲 もうか 」 と言 わ れ 、喫 茶 店 に 入 りコー ヒー を 注 文 した ら、真 っ黒 な コー ヒー が 出 て 来 た 、 「濃 そ うで す ね ? 」


「こち らの コー ヒー は 濃 い ん だ よ 」 確 か に 濃 い が 美 味 しか った 。 車 に 乗 りレ ス トラン へ 向 か った ら、 「何 この オ ー トバ イ ? 」 車 よ りオ ー トバ イ が 多 い か ら車 は 肩 身 の 狭 い 思 い を して 走 って い た 。 「中 国 か ら安 い オ ー トバ イ が 入 って い る か ら、殆 ど の 家 に オ ー トバ イ が あ る ん だ よ 」 信 号 で 車 が 停 ま る と目 の 前 に オ ー トバ イ が 数 十 台 も並 び 、 信 号 が 変 わ る と、そ の オ ー トバ イ の 群 れ が イ ッセ イ に 走 り出 す か ら凄 か った 。 (オ ー トバ イ が 走 り出 す ま で 動 け な い の が 車 で す ) レ ス トラン に 着 くと海 鮮 料 理 店 だ った 。 役 所 の 方 が 注 文 し海 鮮 料 理 が た くさん 出 て 来 た 、そ して 、ど れ も美 味 しく、 ご 飯 ま で 美 味 しか った 。 (フィリピ ン とは 大 違 い )

「両 替 を しよ う」 と言 うの で 、$ 200を 替 え た らお 金 が た くさん 来 た 、 「ミリオ ン で す よ ∼ 使 い 切 れ る か な ? 」 「直 ぐ 無 くな る よ 」


(フィリピ ン の お 金 だ った ら使 い 切 れ な い )

夜 は 、鍋 を 食 べ 最 後 に 白 い 麺 が 出 て 来 た 、 「これ は 、お 米 で 作 った 麺 な の だ 」 この 麺 が 好 き に な り、い る 間 の 朝 食 で 毎 日 食 べ ま した 。

食事の後、 「カ ラオ ケ に 行 こうか 」 と言 わ れ 連 れ て 行 って 頂 い た 、そ こは 個 室 カ ラオ ケ で 女 の 子 が 数 人 来 て 横 に 座 った 。 「英 語 は 分 か りま す か ? 」

「無 理 だ な 」 「じゃ∼ 日 本 語 ? 」 「そ れ も無 理 」 「ど うす る の ? 」 「役 所 の 人 が 通 訳 して くれ る よ 」 (そ ん な バ カ な ∼ ∼ ∼ ∼ )

名 前 を 聞 い て も、歳 を 聞 い て も、知 らん 顔 され た 。 通 訳 の 方 を 通 し話 して も楽 しくな か った 。


「連 れ て 帰 る か ? 」 「話 せ 無 い 子 連 れ て 行 って も楽 しくな い で しょう? 」 「い い か ら連 れ て 行 け 」 社 長 に 付 い た 女 性 は 英 語 が 少 し話 せ た 。 (他 に 居 な い の ∼ ∼ ∼ ? )

ホ テ ル に 行 くとフロ ン トで 女 性 に 、 「Id は ? 」 と聞 い た 、 彼女は、 「無 い 」 と言 った 雰 囲 気 だ った 。 (言 葉 は 分 か らな い が ベ トナ ム は 厳 しい 様 だ った ) フロ ン トの 人 が 英 語 で 、 「彼 女 は ID が 無 い か ら入 れ ま せ ん 」 (良 か った ∼ ∼ ) 「Ok じゃ∼ 帰 る よ うに 言 って 」 と、帰 した 。 (しゃべ れ な い 子 と一 緒 に 居 て もつ ま らな い )


部 屋 に 入 っ た が テ レ ビ を 点 け て チ ャ ン ネ ル を 移 動 し た が 、日 本 の 番 組 が 出 て 来 な い か ら、 ビ ー ル を 飲 ん で 寝 よ うとした 時 に ドア の ノックす る 音 が した 。 (誰 だ ろう? ) とドア の そ ば に 行 くと「SIR~」と声 が した 。 (フロ ン トの 人 だ ) 「は い 」 と、ドア を 開 け た ら、 「さっきの 子 が 、ID を 持 って 来 ま した が ? 」 「エ エ ∼ 帰 った ん じゃな か った の ? 」 「ど うしま す か ? 」 「何 処 に 居 る の ? 」 「ここ」 フロ ン トの 人 の 後 ろ に 立 って い た 。 (マ イ ッタな ∼ ∼ )

仕 方 な く中 に 入 れ た 。 「お 前 、ど うして 戻 って 来 た の ? 」


「・・・・・・・」 「私 は 1人 で 寝 る か ら帰 りな よ 」 「・・・・・・・」 分かる訳が無い。

仕 方 な い か らベ ッドに 入 り寝 よ うとした ら、服 を 着 た ま ま 隣 に 入 って 来 た 。 (と、言 う事 は ? ) と思 い 、服 を 脱 が そ うとした らベ ッドか ら出 た 。 (何 だ よ ∼ ∼ ) 「服 の ま ま 寝 た らシ ワ クチ ャに な る だ ろう、だ か ら脱 い で か ら寝 る ん だ 」 「・・・・・・・」 (マ イ ッタな ∼ ) 仕 方 な い か ら私 が T シ ャツ を 脱 ぎ 「こうだ よ 」と実 演 した 。 「・・・・・・・」 「だ か ら∼ ∼ 」 と、彼 女 の 服 に 手 を か け た ら逃 げ た 。 「ど うで もい い け ど 何 しに 来 た の ? 」 「・・・・・・・・」


酔 っ払 って い る し頭 に 来 た の で 寝 た ら、隣 に 入 って 来 た 。 (勝 手 に しろ)

翌 朝 、彼 女 は 服 の ま ま 隣 に 寝 て い た 、朝 食 の 時 間 に な った の で 起 こし、 「朝 食 を 食 べ に レ ス トラン へ 行 くか ら」 「・・・・・・・」 (返 事 は 無 い よ ね ) レ ス トラン に 行 き 、社 長 の 彼 女 は 朝 帰 った の で 、 二 人 で 話 して い た ら彼 女 が 席 に 来 て 私 の 隣 に 座 った 。 「な ん だ よ ∼ さっきの 話 は 嘘 じゃな い か 」 「い い え 、本 当 で す よ ∼ 眠 った だ け で す か ら、そ うだ ろう? 「・・・・・・・」 (通 じな い よ な ∼ ∼ ) 勝 手 に 、何 か 注 文 して 食 べ て い た 。 そ こに 役 所 の 方 が 現 わ れ た 。 「お は よ う御 座 い ま す 」 「あ れ 、彼 女 も一 緒 な の ? 」 「実 は ・・・・・・」


と夕 べ の 話 を した ら、 “か わ い そ う” と思 った 彼 が 彼 女 に 聞 い た 。 彼 は 驚 い た 顔 を して い た 、 「ど うした の ? 」 「処 女 だ って 」 「エ エ ∼ ∼ じゃ∼ ど うして 来 た の ? 」 彼が聞いた、 「“優 しそ うだ った か ら ”だ って 」 「そ ん な ∼ ∼ ∼ 」 そ れ か ら仕 事 に 行 き 、お 昼 に な った ら役 所 の 人 が 呼 ん だ らしく、 社 長 の 彼 女 と私 の 隣 で 寝 た 子 も来 て 一 緒 に 食 べ た 。 「午 後 か らは 自 由 行 動 だ 、彼 女 と一 緒 に 何 処 か へ 行 って くれ ば 」 「言 葉 が 分 か らな い 人 と行 って も“つ ま らな い ”で す よ 」 ホ テ ル に 戻 った 私 は 、 「デ パ ー トは 無 い か ? 」 と聞 い た が 何 の 返 事 もな い 、 (中 国 人 に 似 て い る か ら漢 字 分 か る か な ? )


と漢 字 も書 い た が 分 か らな い 。

す る と彼 女 が 立 ち 上 が って 、何 か を 言 い オ ー トバ イ に 乗 る カ ッコを した 。

“オ ー トバ イ に 乗 ろう”って 言 って い る の か な ? ) 外 へ 出 た らタクシ ー に 乗 り「OOOO」何 か を 言 うと走 り始 め た 。 5分 ぐ らい 走 って 止 ま った の は 汚 い ビ ル が 並 ぶ 道 沿 い だ った 、タクシ ー 代 を 払 い 、 「ここで 待 って い ろ」 み た い な ジ ェス チ ャー を した の で 待 って い た 、す る とオ ー トバ イ が 止 ま った 。 「あ れ ? 」 彼 女 が 「後 ろ へ 乗 れ 」と言 うジ ェス チ ャー で 後 ろ に 乗 った 。

町にはオートバイが多く怖いくらいだった、そして、大きなビルの前にオートバイを止 めた。 「デ パ ー トだ ね 」 彼 女 は 私 の 手 を 取 り中 に 入 った 。 平 日 の 午 後 だ った の で 人 も少 な く綺 麗 な デ パ ー トだ った 。 キョロキョロしていたら、また手を取られた仕方なく付いていくと化粧品売り場の前に 立 った 。 「欲 しい の か ? 」


「・・・・・・」 返 事 が 無 い の は 分 か って い た 、売 り場 の 女 性 と話 して い て シ ョー ケ ー ス を 指 差 した 。 「これ が 欲 しい の か ? 「・・・・・・・・」 店 員 に 「ハ ウ マ ッチ 」と聞 くと、 「300,000」 と答 え た 、英 語 は 通 じた が (高 い ∼ ∼ )と思 った 。 (フィリピ ン 人 の 3年 分 の 給 料 だ ? ) 計 算 した ら2千 数 百 円 だ った か ら、 「OK」 と言うと大喜びしていた、それからは私の腕を組み民芸品売り場へ行き買い物をしま した 。 (何 故 か 私 もウ キ ウ キ した ? 今 晩 が 楽 しみ に な った か ら)

そ の 日 の 夕 食 に も高 級 レ ス トラン に 連 れ て 行 か れ 、 (ベ トナ ム は 何 を 食 べ て も美 味 しい な ∼ ) と思 った 。 (フィリピ ン 料 理 とは 大 違 い で した ) お 酒 も入 り良 い 気 持 ち に な り、10時 に は ホ テ ル に 戻 った 。


先にシャワーを浴び、彼女もシャワールームに入ったのでビールを飲み待っていたら 、 家 か ら持 って 来 た ネ グ リレ ジ ェを 着 て 出 て 来 た 。 (覚 悟 を 決 め た か ∼ ? )

私は、あせらず訳の分からないテレビを見てビールを飲んでいた、彼女がベッドに入 った 。 (あ せ る な ∼ NAOKI) 「ハ ァ∼ ∼ ∼ さて 寝 る か な ∼ ∼ 」 と言 って 電 気 を 消 しベ ッドに 入 った 。 (優 しく、優 しく) と言 い 聞 か せ 手 を 出 した 。 “バ ッシ ” “イ テ ” い きな り手 を 叩 か れ た 。 (そ うか 、初 め て だ か らな ∼ ∼ 優 しい 言 葉 で ・・・) (ど うしよ う? 言 葉 が 通 じな い ? ) 少 しず つ 手 を 伸 ば し首 の 下 か ら何 とか 向 こう側 に 伸 び た 。 (腕 枕 状 態 に は な った )


お 尻 を 向 け て い た の で 顔 を こち らに 向 け キ ス か ら始 め た 。 (い い 感 じじゃな い ? ) ところが 歯 を 食 い しば り嫌 な 顔 を して い た 。 (そ れ な ら) と胸 に 手 を 持 って 行 った 。 “バ ッシ 、バ ッシ ” 2回 も叩 か れ た 。 何 度 トライ して も叩 か れ 疲 れ た の で 寝 ま した 。 (ネ グ リジ ェは 無 い だ ろう? ) 翌 朝 、6時 半 に レ ス トラン へ 行 った 。 「ど うだ った ? 」 「ダ メで す よ ∼ ∼ 」 「お 前 で もダ メか ? 」 「や っぱ り言 葉 の 通 じな い 国 は 無 理 で す ね 」 彼 女 も隣 に 座 り、米 で 作 った 麺 を 食 べ ま した 。 そ の 日 は 、工 場 へ 行 きま した 。 ここで は マ グ ロ を 検 査 して 品 質 の 良 い もの は 日 本 へ 送 って い ま した 。 他 に も魚 介 類 を 冷 凍 して 海 外 へ と輸 出 して お りま した 。


最 後 の 晩 も美 味 しい ベ トナ ム 料 理 を 頂 き 、満 足 した ベ トナ ム 出 張 で した 。 この 日 も彼 女 は 泊 ま り、 朝 、空 港 ま で 送 って くれ て 携 帯 番 号 を もらい 、 通訳の人が、 「“電 話 して ”と言 って い ま す 」 「誰 に ? 」 「彼 女 に で す 」 「言 葉 が 通 じな い か ら電 話 して も何 を 話 す の ? 」 「ん ∼ ∼ ん ・・・・」 「ど うも有 難 う、ま た 会 い ま しょう」 と言 うと、寂 しそ うな 顔 を して 涙 を 出 しま した 。

(泣 くぐ らい な ら OOO ロ ~~~~) (私 ももらい 泣 き)


そ れ か ら 、ベ トナ ム に 行 く話 し も あ り ま し た が 、ボ ツ に な り 二 度 と 会 う事 は あ りま せ ん で した 。

今 回 は ここま で 、次 回 か ら人 生 の 転 換 が 始 ま りま す 。

[自 己 紹 介 ]


ニ ックネ ー ム :NAOKI ■出 身 地 :長 野 県 伊 那 ■年 齢 :貴 方 の ご 想 像 に お 任 せ しま す 。 ■住 ん で る ところ :フィリピ ン ・セ ブ 島 ■好 き な た べ もの :もち ろ ん .... ■仕 事 :居 酒 屋 「神 楽 」セ ブ 島 ・マ ン ダ ウ エ 市 A.S.フォー ツ ナ 通 り ■得 意 技 : 頼 ま れ 事 の 解 決 、 出 来 る 事 な ら 何 で も ご 相 談 に の り ま す が 有 料 ・ 無 料 と 、 時 と場 合 に よ りま す 。 ■趣 味 :ナ イ ト・パ トロ ー ル 、ビ リヤ ー ド、ダ ー ツ 、野 球 、ゴ ル フな ど な ど 皆 様 の 趣 味 に あ わせ る事が出来ます。


NAOKI  

Cebu Izakaya KAGURA NAOKI's life story.

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