Issuu on Google+

Beyond the ECO

設計者成岡絵美 / 施主松宮景佑

2013.1.31 ECO を超えた住まいの価値についての考え方 現在の家は、人生においての一つの大きな買い物である。 しかし多くの人が 20 年、30 年のローンを組み、支払いが終わった時にはまた家族の形がかわっているという状況である。

2F

がらんどうな一軒家に夫婦ふたりから始まり、夫婦ふたり、または一人で終わるというピークを許容する大きさに設定され ている家と住まい手の生活がずれていく。 さらに現在の家は、多くの都市インフラのパイプが繋がり、それらを少し使わないだけのエコに毒されている。 なにかが必要になった時に、自分たちに考える頭や腕や足があることを忘れてしまったというような環境で、どうやって自 分や家族の未来の可能性を感じることができるだろうか。 ここで住宅において

Betyond the ECO エコを超えた価値というものを考えた時に、そういった現在の住宅に関わる不具

合を認め、家を建て続けるという住居とその住まい方の提案によって解消できればと考える。 施主は松宮景佑さんで、家族は自分・妻・子供一人という計画で、両親や孫については建てる家に住むことはないという、 一生核家族を望む、家を受け継がない特徴的で現在の家族の形の1つである。敷地は兵庫県神戸市垂水区歌敷山の住宅地の 一区画である。神戸市中心部・大阪市中心部とも電車で非常に近い、ベッドタウンである。 こういった、これからの住宅需要が多いと思われる施主条件と敷地条件を活かして、健全なライフスタイルというものを再 考し提案したいと考える。

住宅と住まい方の提案について ここで私は、家族の形の変化を少なくとも3回の住宅の建築段階を設けて受け止めようと考える。 第一期は最低限の夫婦の家 , 第二期は余裕のある夫婦と小さな子供の家 , 第三期は夫婦と子供の家という段階である。 これを分棟で各段階ごとに建てていく。その時に合った広さ、必要な機能を獲得していく。 空間への欲求が生まれ、経済的な条件も揃ってから建築をするので、不自由を感じ自らやりくりして住まうということも覚 える。段階の途中には、家族とともに次の段階を建築することの計画をし、数年後の未来を共に考える機会となる。 また生活のプラットフォームとしての第一期は RC など耐用年数の高い素材で作られ、土地を売りに出すとき、土地ととも に資産価値を持つことができないかと考えている。

第1期

プラットフォームとなる夫婦の住まい 風呂・調理場など必ず必要な機能と、あと 1 つの空間がありワンルームアパートのような構 成と使われ方をする。これからできる空間と接続ができるようなシステム。

第2期

夫婦と小さな子どもの住まい プラットフォームに接続されるように、一つの棟を建てる。そこは居間や寝室のような使わ れ方をし、プラットフォームの空間はダイニングへと変わり寝食分離をする。

第3期

夫婦と子供の住まい 再びプラットフォームに接続される形として棟を建てる。子供が中学生ぐらいになり、個室 を用意する。夫婦には家の中に趣味や活動の場を生む。

現在の提案の問題点 間取りが固定化し建築空間に余裕がないので、生活に余裕がない決まりきったライフスタイルしか受け止められない。 外壁や開口の量などの多さによって、温熱環境が悪い、建築費が高くつく可能性がある。寝殿造りが何故廃れたかを考える。 大都市圏からの敷地の距離というポテンシャルを生かしきれていない。 プラットフォームの形によって発展の仕方も変わる

核家族で3人暮らしなので、面積を使い切れていない。


BtE_0131plan