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Portfolio 1.Outdoor Life House 2.Diploma 2010 - 2011


大自然を取り込む家 ­ 借景を取り込む屋外のような室内空間 ­

課題「アウトドアライフが大好きな家族のための住宅」を計画するにあたり、 大自然の景色や体験を視覚的要素として、どこにいても感じられるような屋外 のような室内空間を提案した。リビングやダイニングからは大パノラマがひろ がり、寝室では天窓から夜空を切り取り、子供室からはいつでも中庭に出て元 気に遊びながら自然を感じられるような中庭への出入口を計画した。


家の目の前に 大自然の風景がひろがっている

景色を楽しみながら バーベキューや庭遊びができる

bunk bed

kids room

living

大自然の風景を各空間から

kids room

dining

bed room

感じることができる

N

SITE PLAN GL+0 S=1/150


Diploma 2010 - 2011


自然と呼応する住宅地  生活することが植栽を生育、生育された植栽が良好な環境を生みだす


百万 t

万戸 6000

住宅戸数の推移

5000 1400

4000

1300

3000

温室効果ガス総排出量の推移

1200

2000

廃棄物: 2 % 工業プロセス

14 %

エネルギー転換 ( 発電所 ...)

家庭

CO2 排出量

34 %

19 % 業務・その他

住宅が関わる

4% 6%

産業

1

19 % 運輸

1990

2000

2005

2010

4

産業廃棄物 ...

30 %

し尿

30 %

38 %

9%

70 %

水質汚染

生活排水

21 %

生活排水

雑排水

CO 2

建設

CH 4

N 2O

建設・使用・解体

CO 2

60 %

40 %

たばこ ストーブ

使用・解体

CO 2

住生活→環境問題 ­ 住宅や住生活が要因となる環境問題 ­

日本の二酸化炭素 総排出量

地球温暖化やオゾン層の破壊、化学物質や排気ガスによる環境汚染と健康被害、 物やエネルギーの浪費による膨大なごみの発生など、現代は地球環境問題が深 刻な時代である。また、住宅の建設・使用・解体時のエネルギー消費や廃棄物 の処理など住宅に関わる問題も大きい。これらの問題の主要因となっているの は人間の活動であり、人間の生活そのものを見直す必要がある。


ファン

雨天・曇天

CO 2

蓄熱・放熱

外気+太陽熱 → 放熱

増改築 建替え

太陽熱 → 温水・電力

浪費

電気・ガス・灯油等の

減少

減少維持

装飾的

伐採・宅地造成

住宅建設

景観バランス植樹

「必要なこと」とは? 生活の快適さ 負荷低減不足

再生・生育の 手助け

住宅

エコ住宅→環境問題 ­ 環境配慮に欠ける現代エコ住宅 ­

自然環境

健康に良い生活環境づくりや周辺自然環境との調和、省資源・省エネルギーへ の配慮など、住宅を通して環境負荷を低減していく試みが現代のエコ住宅だが、 生活を快適にすることを軸に、設備重視の環境負荷低減を模索する傾向があり、 自然は鑑賞目的にとどまり、自然の環境浄化機能は積極的に活用されることな く、エコ住宅が環境負荷を懸念させるなど、環境への配慮不足がうかがえる。


外気 OM ソーラー

温水循環式

13 ℃

床暖房

CO 2

20 ℃ 40 ℃

蓄熱・放熱

より負荷の少ない 暖房方法がある

温水

太陽熱+温水式 床暖房

放熱

ボイラー

雨水の利用

DOMO DINAMIKA

雨水層

手動の手間

再利用なし

NEW

再利用できる 幅の拡大

洗濯

雨水槽 ( 自動 )

排水・風呂水の利用

植栽 浄化槽

浄化槽 ( 自動 )

雨水槽

60 ℃ ヴォーンガルテン

( 屋内の庭 ) DOMO MULTANGLA

山越邦彦 / エコ住宅の先駆者 ­ 現代環境問題に対する設備的有用性を探る ­

太陽熱温水器

暖をとる 植栽の育成

温水を作る

負荷削減 同技術の一般化

付設温室

室内栽培

エコロジカルな住宅思想をもつ 1930 年代の建築家、山越邦彦に着目し、その 住宅思想を結実させたとされる2軒の住宅「DOMO DINAMIKA( ドーモ・ディ ナミーカ )」(1933 , 1940)「DOMO MULTANGLA( ドーモ・ムルタングラ )」 (1936) における設計提案の、現代環境問題に対する有用性を探る。


手法の応用

CO 2

O2

建替えの必要な老朽住宅

温室効果をもたらす RC 造

植栽する余地のない住宅

景観目的の小規模な植栽

通風・採光 制御

銀杏 ( 食料 )

環境負荷要因 環境配慮に乏しい

イチョウの木 ( 養分 )

↓ 下水道

浄化槽 ( バクテリアにより腐敗 )

計画の目的

環境負荷 低減 再利用

­ エコ住宅に求められるべき環境配慮策 ­

活かした住宅地へ

自然エネルギー 有効利用

↓ 土中の養分

イチョウの木浄化槽

植物の環境浄化機能を

住宅ストックの更新

生ゴミ 排水 ...

堆肥化

環境の

環境生育

生産媒体 食料

「排水をイチョウの養分として浄化利用し、成長した樹木が食料を生産し、食 用の後、再び排水となる」エネルギー循環システム。樹木は通風・採光制御や 大気浄化にも役立つなど、住宅と自然とが相互に効果をもたらす。このように 住宅を通して自然を育て増加させ、環境浄化機能を高めることは、住宅を通じ た良好な環境づくりとして、現代エコ住宅にはない目指すべき方向性と言える。


宅地造成

成瀬山緑地を切崩して宅地分譲

細分化 >>>

緑地の宅地化

成瀬山緑地

1986 年

東玉川学園 2 丁目 ­ 宅地開発に伴い緑を失った都市型住宅地 ­

細分化 新築

2010 年

学園や鉄道の新設を契機に宅地化され、豊富な緑を失った住宅地「東玉川学園 2 丁目」は、その記憶を残す成瀬山緑地の宅地化進行や、細分化に伴う宅地緑 被率の著しい低下など、自然の生息領域が制限され、環境負荷に乏しい状態が 生じている。そこで、緑地に隣接する土地性を活かしつつ、イチョウの木浄化 槽を応用し、植栽による環境浄化機能を活かした宅地への更新を図っていく。


細分化に伴う一戸当たりの庭面積の縮小

細分化に伴う隣地間距離の縮小

植栽 狭隣地境界

細分化の影響 ­ 植栽を育てることのできない領域 ­

細分化の影響により、庭であった部分に次々と住宅が建ち、一敷地当たりの庭 面積は必然的に縮小され、また充分な日射を得られない植栽のない庭も増加し、 植栽を通しての環境負荷対策に乏しい状態を生み出している。


自然と呼応する住宅地 ­ 植栽による環境浄化機能を有した住宅地への更新 ­


環境浄化

O2 CO 2

樹木

食料

未利用地・駐車場

生ゴミ・排水 180

ウッドデッキ

土壌 / 植栽

レンガタイル 風呂用水

し尿

洗濯用水

生活排水

食料 養分として吸収

合併浄化槽

↓ 下水

S=1/100

Planting Ground は、植栽を育て、まちを彩り、住民の庭となり、勾配なく街中や隣接緑地へと移動できる緩やかな共用歩行空間としても機能する。

隣地境界

Planting Ground ­ 余剰空間を利用した人工植栽地盤の建築 ­

宅地の余剰空間を利用し、住宅を通して植栽が育つ人工植栽地盤「Planting Ground」 を計画する。排水が住居→浄化槽→植栽地盤と流れ、植栽地盤を通過する際に、浄水が 植栽の養分として一部吸収され、下水道へと流れていく。育った植栽は食料を生産し、 食用の後、再び排水となり植栽地盤へと流れていく。成長した植栽は大気浄化や通風・ 採光制御など、居住環境や地球環境に効果的に作用する。


日射条件 ○

日射条件 ×

日射

吹抜けによる採光 スリットによる採光

植栽が育つ ­ 植栽が育ち、まちを彩る ­

住居2階レベルに地盤を形成することで、日射条件が向上し、植栽が育つ。スキップフロアや吹抜けにより、住居1階への採光を考慮する。また、 住民の新たな庭や、斜面地の高低差を緩和する歩行しやすい空間としても機能する。


視野の拡がり

採光用ガラス板

910

動線の拡がり 1820

緑地的感覚 ­ 緑地感覚の建築化による疑似体験 ­

木造の柱間隔を基に、既存住居の柱を残しつつ、外壁の角を切取り、既存住居を大規模に改築せずに緑地の様な動線や視野の拡 がりを建築化。また、削ることで生じる斜めのガラス床により、住居 1 階への採光を確保する。


緑地パスと連続した エネルギー循環

駐車場 → 

環境浄化機能の付加

緑化駐車場 ­ 駐車場から小さな森へ ­

宅地に点在する駐車場を屋内化し、屋根を緑地化することで、宅地に植栽群を創出し、環境浄化機能を高める。


再生 ( 樹勢回復 ) 食料

切り株化 成長 移植

排水

移植 切り株化

既存緑地

区画 a

区画 b

数年後 ... 移植 再生

切り株化

既存緑地の段階的な生育 → 

浄化機能の向上

既存緑地を活かす ­ 住宅地によみがえる既存緑地の風景 ­

既存緑地の樹木を宅地に一部移植し、浄化した排水によって生育。成長したら他の区画に移植し、切株となった樹木 は数年で樹勢回復という段階的な生育システムを構築することで既存緑地を活かしつつ宅地の環境浄化機能を高める。


既存緑地の断片が拡がり 緑地の視覚的認識領域が拡大 駐車場に

パスの段階的な増築

環境浄化機能を付加

→ 植生拡大

樹木の段階的な移植 による植生拡大

未利用地に 環境生育住宅を新築

パスをつなぎ 養分を供給

既存緑地との 動線的なつながりの強化

既存樹木 植栽地盤 老朽化した住宅を 環境生育住宅に改築

S=1/1000

移植樹木や植栽地盤が拡がり、宅地の環境浄化機能が向上していく


既存緑地の樹木を移植して生育することで 断片的に緑地が拡大していく

太陽光

既存緑地

段差スリットによる

パス上の植栽が育ち

スリットによる

下階への採光確保

緑が宅地一帯に拡がる

下階への採光確保

道路

up

↓ 下水

高低差により分断していた緑地への 新たな動線となる 下水 ↓

緑地と住宅地がつながる ­ 既存緑地の樹木育成と緑地への新たな動線 ­

下水 ↓

↓ 下水

SECTION S=1/100


Planting House ­ 自然と呼応する住宅 ­


風呂

トイレ

>>> 建築プロセス

キッチン

居室

ダイニング

玄関

リビング

外部緑地への循環

雨水の循環

内部緑地への循環

緑地空間

庭への循環

生活排水の循環 緑地パス

緑地空間から延びる住居内緑地パスが、庭・道路・緑地パスと連続しており、 住居内外にエネルギーが循環し、住居一帯で植栽の生育が行われる。 庭

Planting House ­ 自然と呼応する住宅 ­

道路

住居内に生活空間と植栽空間が混在し、住居と植栽地盤とのエネルギー循環だ けでなく、住居内でも浄化した排水が循環し、生活と植栽とが互いに効果的に 作用しあう、生活することが緑豊かな住空間をつくりだす「Planting House」 を提案する。生活することで植栽が育つこの住宅は、居住年数の増加とともに、 環境浄化体としての効果を高めていく。


plant area

緑地パス

+3000

+4000 living

living

entrance

+1600

+1000

+200

living

+200

room 1

+2250

GL+0

+3600

+4000

yard 庭とパスがつながり

living

エネルギーが循環

green

+200

+1800

+4400 green

+2800

green

+600

+4200

+3000

dining + kithen +2400

room 2 +4800

+4800 dining + kitchen +2400

内外のパスがつながり

+3500

エネルギーが循環

1F

Planting House ­ 自然と呼応する住宅 ­

2F

PLAN S=1/100


エネルギー循環計画

採光計画 / 太陽エネルギーの確保 70°

緑地パス

room 1

room 2

39° room 1

room 2

緑地パス

green

dining + kithen

31°

bed

green

dining + kitchen

bed 31°

段差スリット

各部屋で自然を

からの光の抜け

living

体感できる

living

植栽が育つ

隣地裏動線

storage

storage

green

green

食料自給できる

レンガタイル張り ( 道路・隣地裏動線への コンクリート重厚感の緩和 )

↓ 下水 ↓ 下水

Planting House ­ 自然と呼応する住宅 ­

排水循環経路

↓ 下水 ↓ 下水

SECTION S=1/100


TV

老朽化住宅の更新 ↓ 自然と呼応する住宅

bedroom +4800

駐車場を屋内化し 屋上を緑地化する

kids room

+4000 green +4000

老朽化住宅の更新

+4000

living

room 1

+4400

+4000

living

+3600

自然と呼応する住宅

+4200

green +4400

+2800 green +4200

+4800

room 2

dining + kitchen

+4800

+2400

SECTION_1

収納

2 段ベッド

2 段ベッド

+3500 bed room

更地の更新

+4000

↓ 自然と呼応する住宅

living +3600 green +2200 ガラス天窓により 1 階部分の採光を確保

living

living

+2400

+3000


2 段ベッド

収納

テレビ台

既存緑地 ( 成瀬山緑地 )

ビ台 SECTION_2

既存住居

新築

/ 壁の角部をカット

+4000 living room 1

+3600

+4000

green +4400

+2800

green +4200

room 2 +4800

+4800 dining + kitchen +2400

PLAN GL+5000 S=1/200


このようなエネルギー循環が続き、住宅地における植栽の生育領域が次第に増大していくことで、環境浄化機能も向上していく。環境を維持 するだけでなく、増加させていくことで現代エコ住宅以上の環境配慮効果をあげる住宅地を創造する。


nao10116_portfolio