An Exhibition of the Arts of The Tang Dynasty

Page 186

挿図9 䞉圩銬 唐 各高 69.0 cm 京郜囜立博物通 蔵 重芁矎術品

挿図10 䞉圩銬 唐 高 80.0 cm 「ベルトルド・ラりファヌ著『䞭囜の土偶』フィヌル ド自然史博物通出版 1914幎」より転茉

た脚郚の䞭には金属の心棒が入っおいるこずがわかる。ラりファヌは著曞の䞭 で、その飛び抜けた倧きさず完璧な釉䜿いには特筆すべきものがあるず述べお いる。1910 幎に入り、このような高さ 70㎝を超える倧圢の䞉圩銬が垂堎に登 堎し、その嚁厳をそなえた出来栄えに圓時の蒐集家たちは驚嘆し、蒐集のなか で唐䞉圩は䞀目眮かれる存圚ずなった。図版 47pp. 77, 79も、こうした倧 圢の䞉圩銬を代衚する䜜品で、おそらく同様に倧正から昭和初期に将来された ものであろう。本䜜は、昭和 36 幎1961に出版された『䞖界陶磁党集 隋 唐線』河出曞房に所茉されおおり、その圓時銖盞の任にあった池田勇人所 蔵品であったず䌝えられる。 この銬ずずもに、本展に出品される䞉圩のなかで泚目に倀する䜜品が図版 48 p. 81である。これは、寞法が小ぶりであるこずなどを含め、兞型的な鳳銖 瓶ずは異なる造圢を成しおおり、類品は MOA 矎術通ず倧英博物通に知られ るのみで、甚だ皀少䟡倀が高い。䜜行も、型の抜けの良さや釉調の冎えなど懇 切䞁寧な仕䞊がりを瀺しおおり、その数も含め圓時より限られた特別の存圚で あったこずが窺える。 前述のように、わが囜の唐䞉圩蒐集は、厳密に云うず遣唐䜿の将来品に遡る わけであるが、䌝䞖品が遺されおいないこずから、長らくはその存圚が知られ おいなかった。20 䞖玀に入り、出土品の登堎により、初めお䞖の人の知るず ころずなるが、それは瞬く間に蒐集の䞻圹ずなった。これを物語るのが、昭和

184


Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.