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埋め立て地 ±0 焼却されたゴミ(焼却灰)は 埋め立てられていくため埋め立て地の GL は時間が経つにつれ上昇してゆく 廃棄物受け渡し

3

2

1

4

5

6

7

8

9

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25

24

241800 97000

A

B

排煙は煙突から排出されていく

C 誘引送風機室

廃棄物受け渡し

煙突

D

E 防臭室

+41400

廃棄物を受け取ったダンプカーは 焼却施設に運び、焼却を行う

搬入道路

+41400

F

洗車スペース G

焼却灰を受け取ったダンプカーは H

洗車水槽

変電機室

I 受水槽室

中央官制室

発電機室 非常用発電機室

J

焼却灰受け渡し 細かいゴミから順にダンプカーへと受け渡しされる

排煙の流れ 下部に降りると焼却灰の積み込み場があり、

M

減温塔 集塵機

焼却炉

廃棄物ベルトコンベア

焼却された灰を受け取り、 埋め立て地へと向かう

N O

廃棄物運搬船によって運ばれてきた廃棄物は

ベルトコンベアに乗せられ、ここまで運ばれる

焼却灰受け渡し

灰コンベア室

K

L

X

空調機械室 チャンパー室

灰の流れ

下部に降りて行き埋立てを行う

灰ピット

ゴミ汚水濾過室

P

7860

7860

298000


護岸内各所にゴミを下部に流し込む場がある。 落とされたゴミはブルドーザーやロードローラーによって均される

埋立ステージ 27

30

29

28

31

32

33

34

36

35

37

38

39

83800 20300 7900

8400 事務室

生者の道

エントランス

無縁仏煙突

見学者説明室

15350

投入ステージ ゴミピットにゴミを投入する

23400

ゴミ焼却施設の従業員や見学者はこの橋を渡る

納骨堂 納骨堂には、これから遺骨の面倒を見るのに 自信がない遺族が納骨する

遺灰ピット

+31900

この桟橋に上陸する

+18800

クレーン操縦室 ゴミピット

+6800

10100

ゴミホッパ

+49400

納骨堂を訪れる遺族や従業員は船に乗って

132600

±0

飛灰処理室

遺灰の流れ

26

死者の道

+42200

桟橋

無縁仏はこの橋を渡り、火葬場へと運ばれる

無縁仏の遺体は霊柩船によってこの桟橋に運ばれる

平面図 1/600

X


[ 無縁仏の問題 ]

03.提案概要

A. 弔われていない

B.一般の火葬場で火葬される

C. 自治体による法律に

ことで、存在が紛れている

従った効率的な埋葬

1.

2.

無縁仏のための火葬場をつくる

より効率的に葬る

一般の死者と分離することで

社会が危機感を感じるほどに

無縁仏の火葬の存在を見える化する

効率的かつ機械的に無縁仏を葬る

 近代化が進む中で私たちは都市の中の汚れの存在を避けてきた。 その汚いものの一つとして見なされた火葬場は、綺麗化を目指していった。 そして煙突が火葬場から排除され、一見火葬場とは分からないような 外観デザインへと変わってきた。火葬場は都市の中で見えなくなっていったのである。

超象徴的な建築によって

より象徴的且つ

無縁仏を見える化することが

より効率的に葬る

弔いにつながるのではないか?

 無縁仏も同じように、もともとは地域の共同体によって弔われていたが 一 般の火葬場で火葬されるようになり、存在が 見 え な く な っ て い っ た 。  

3.

汚れの存在が排除されてゆく社会の中で昔に比べ、

無縁仏のネクロポリスの提案

私 た ち と「 死 」 と の 間 に は 自 然 と 距 離 が 生 ま れ て い る 。

ゴミ焼却施設と 無縁仏の火葬場を一体化させる

【ネクロポリス】巨大な墓地、または埋葬場所のこと。

かつて火葬場の象徴として人々に 認識されていた煙突を利用し、 排煙を狼煙とする。

近畿圏5000万人のための建築と 無縁仏という少数のための建築を 一体化させ、象徴性と効率性を保持する。

敷地選定

04. 設計概要

『神戸沖埋立処分場』

墓地

自治体が行っている無縁仏処理の実態と、 廃棄物の最終処理を重ね合わせ、 人々に負のイメージを与える

 納骨堂を内包した 護岸を造成し、 神戸沖埋立処分場の 延命を行う。 また、埋め立て地に 無縁仏のための火葬場を

[ 神戸沖埋立処分場の問題 ]

併設したごみ焼却施 設を設計する。

2-1

象徴的な建築を復活させる

社会全体で無縁仏の存在を考えてゆくきっかけを与えるべきであると考えた。

  焼却施設

象徴性 ,効率性

1-1

失 わ れ た「 煙 突 」 を 取 り 入 れ 、

 そこで、これらの存在を見える化し、一つの象徴的な建築として表現することで

火葬場

象徴性

無縁仏が葬られる巨大な墓となり、 無縁仏の存在の象徴となる 空間を創造する

E. 埋 め 立 て 容 量 の 限 界 が 近づいている F. 土地利用の目処が立っておらず 空白の造成地が残る

廃棄物の最終処分場という場所性 をより歪ませ強化するために、

G. 出 資 金 回 収 が 困 難

都市から遠ざけられた施設を集合させる。

1-2

2-2

煙の除去をせずに排出する

遺灰は造成地に散骨し、

煙突から煙を出し、魂が天へと

人工島そのものを無縁塚とする

昇って行く様子を表現する

荼毘に付されて残った 肉体を大地に還す。

3 -1 納骨堂を内包した護岸(納骨護岸)を 現在の護岸の上に増築する

3-2 墓石の面倒を見続けるのが 困難な遺族が納骨をする

巨大な納骨護岸による埋立容量の確保 によって神戸沖埋立処分場の延命を図る とともに土地不足である都市部で 確保が難しくなった墓地空間を確保する

人は誰もがいつしかは無縁仏となる。 面倒を見る人がいない遺骨の存在は 社会問題の一つである。 そのような遺骨がここに集まってくる。

05. 対象敷地「神戸沖埋立処分場」

無縁仏のネクロポリス

神戸沖埋立最終処分場は近畿圏内の自治体から排出された廃棄物の最終処分を行う埋め立て施設である。

都市から遠ざけられた空間を集積させ、島そのものを無縁仏の碑とする。

2001 年に廃棄物の受け入れを開始し、2016 年現在で残余埋立容量は 427 万㎥である。

これにより幾多の船が行き交う神戸港の海上に無縁仏のネクロポリスが浮かび上がる。

このままのペースで埋め立てをし続けると 2022 年には残余埋立容量が 0 ㎥となるとされる。 この埋め立ては「大阪湾フェニックス計画」という事業であり、近畿 2 府 4 県 168 市町村と港湾管理者による出資金をもとに、 廃棄物の最終処分場を確保し、廃棄物で造成された埋め立て地を売却し出資金を回収するというものである。しかし、

18

処分場

神戸沖埋立

第1南防波

280.0m

期区

ランド第2

ポートアイ

フェリー

霊柩船

第6防波堤

913.0m

21

56.30 16.50 10.00

区 東部第2工 御影浜町

第 4 防波堤

新港突堤 小野浜町

HHWL HWL

新港町

+3.70 LWL

+1.70

0.00

+0.50

被覆石

浜町

捨石

捨石

盛砂

-10.10

止水矢板 L=30.50m

-16.70

サンドマット

-19.70 -20.70

埋立

火葬場兼 焼却施設

+5.00 腹付土砂

-3.90

脇浜海岸通

神戸港における対象敷地の位置関係

防水シート

+3.00

摩耶埠頭 区

東部第 1 工

13.00 6.50

擁壁コンクリート 裏込石 +5.50

-14.60 -15.10

40φ 2.50×1.60 Pitch

上陸桟橋

30@1.60=48.00

配置図 1/10000 N

ゴミ

第 5 防波堤

ンド

1576.4m

445.0m

第4突堤

区 東部第3工 魚崎浜町

32.20

20

六甲アイラ

護岸法線

ランド ポートアイ

第7防波堤

廃棄物桟橋

19

405000

550.0m

46400

土地売却の目処は立っておらず、出資金回収が不可能であると言われている。

1.60

33.10

24@1.60=38.40 56.50

89.60

0.80


133600

5

11

10

最終埋め立て時点 (2070 年 ) での GL

16

15

14 13

9

8

7

6 4

12

止水鋼矢板 L=30.50m

17

2022 年時点での GL

02. 火葬場の現状 2.6

:

1

火 葬 場

過去 20 年 間 に 雑 誌 「 新 建 築 」 に 掲 載

近 年では、火葬炉のみでなく

さ れた火葬 場 の 面 積 調 査 を行 っ た 結 果 、

遺 族 が死者との告別を行う場を

遺 族のための 空 間 と 火 葬 の た め の 空 間 の

併 設する傾向がある。

比 率はお よ そ 2.6: 1 で あ っ た 。

現代の火葬場は 死 者 の た め の 場 で は な く 遺 族 の た め の 場となっていると言える

葬 場

後に煙を消す技術が発展し煙突が不要となり、 現在では煙突のイメージは消滅した。

それ以降、火葬場には煙突のイメージが付着す る 。

煙や臭気の発生によって明治時代に屋内空間へと変化した。

このイメージが原因の一つとなり、

その際に煙の排気筒として「煙突」を設けるようになった。

火葬場は周辺住民に忌み嫌われる存在として、立地に悩 ま さ れ て き た 。

火 葬 は 元 来 、「 野 焼 き 場 」 と呼ばれる野原で行われてきた


ネ ク ロ ポ リ ス へ

そ し て

3

狼 煙

01. 無縁仏の火葬の現状

13.00

2

16,00 6.00

1.50

10.00

1.80 0.90 0.90

14.00

火葬

葬儀

納棺

無 縁 仏 は 年 間 約 3 万 2000 人 に も お よ ぶ と さ れ る 。

死亡 行 旅 病 人 及 行 旅 死 亡 人 取 扱 法 第 七 条 ( 明 治 32 年 ) よ り

死亡場所近くの一般の火葬場で行う

合葬され、他人の遺骨と混合される

自治体には引き取り手がいない遺体を火葬する義務がある。

0.50 1.30 +4.40

+3.00

-2.50 3.00

2.00

埋葬

1

+5.00

8.00

46500

この際に遺体は直葬され、一般的には葬儀は行われていない。

4.40 -3.00 -10.40 -14.30 -15.30

-16.60 -19.60 -20.60

X-X 断面図 1/600

S.D 0.40φ 2,50 1.60 Pitch

40.00 -44.00 0.80

1.60

25@1.60=40.00

25@1.60=41.60 27.20

57.60 84.80

0.80

1. 桟橋

4. ゴミピット

10 焼却炉

17. 埋め立て作業場

2. 納骨堂

5. クレーン

11. ボイラー室

18. ゴミ受け渡し場

3. 死者の道

6. 霊安室

12. 減温塔

19. 中継コンベア

7. 炉前室

13. エコノマイザ

20. 受け入れホッパ

8. 火葬炉

14. 排ガス洗浄塔

21. 廃棄物専用桟橋

9. 集骨室

15. 集塵機 16. 触媒反応塔

Crematory for people who was dying alone  

無縁仏のための火葬場の提案

Crematory for people who was dying alone  

無縁仏のための火葬場の提案

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