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真の情報交流、情報伝達に役⽴つゼネラルセマンティックス

ゼネラル・セマンティックス 1.ゼネラル・セマンチックスは啓蒙運動 ゼネラル・セマンチックス(General Semantics)―「⼀般意味論」 と訳されていますが、内容を知っている⼈は、⽇本では少数派で、⽂ 字⾯から、何か⾔語学か、国語学の⼀分野と思う⼈が多くいます。 アメリカでは、ゼネラル・セマンチックスは⾔葉の学問というより ⼀種の運動であり、啓蒙訓練であって、⾼校の教科にも登場します。 ゼネラル・セマンチックスとは、「今、伝えられたことは、真実と 断定してよいか」と⼀時的にためらい、ややおくれて反応せよ (delayed reaction)ということを教える学問と考えればよいでしょ う。 いいかえれば、真の相互交流、真の情報伝達は、どうすると可能か、 ことばとは何か、ことばに限らず、事物の代⽤物である記号は、どん な時に有効かを考えていきます。つまりコミュニケーションの問題を 取り上げます。どんな時、ことばが有効に働くか、⼈をミス・リード するかを訓練して“⽇常⽣活、平常業務”でも、正しい適応に⾄らしめ ようとします。 ことばは、時に真実を伝えますが、どれほど⼜、真実を誤って伝え るかは、かの第⼆次⼤戦中の、「⼤本営発表」に明らかであり、⼀国 の全⾮戦闘員の正しい適応を誤らせました。例をあげましょう。 「わが軍、△△島にて名誉ある⽟砕。⼀部は、○○島へ転進に成功 せり。」 1


真の情報交流、情報伝達に役⽴つゼネラルセマンティックス

これは、事実としては、 「わが軍、ほぼ全滅、少数の敗残兵は、退却した」ということでし ょう。

2.セマンチックスとはなにか ⾔葉の意味を説明しましょう。通常、セマンチックは意味論と訳さ れます。 セマンチックス(Semantics)という語源は、1897 年にフランスの 学者ブレアルの「意味論の試み」からはじまります。 意味論には 3 つの流れがあります。 (1)⾔語学的意味論 最初は、語義学―Semasiology とほぼ等しく、「ことばが⼀度創造 されて、⼀定の意味を与えられてから、どんな⾵に意味を拡張したり、 短縮したり、⼀つの概念グループから、別のグループへ移⾏して、そ の価値を⾼めたり、低めたりするか」を研究する「意味の科学」でし た。ブレアルの提案です。 (2)哲学的、数理的意味論 ことばとか、記号(サイン、シンボル)が、どのような条件で意味 をもち得るかという問いかけであり、バートランド・ラッセル、ホワ イトヘッド、あるいは、ウィトゲンシュタインらが研究していきまし た。記号論理学、論理実証主義ともいわれています。今⽇のコンピュ ーター⽤⼈⼯語(例―FORTRAN 等)の基礎を築きました。 (3)「⼀般意味論」 2

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