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研修の効果を⾼める⾏動⽬標の設定

⾏動⽬標の設定 1.⾏動⽬標の設定とは ⾏動⽬標とは、研修時につくらせる実施計画案のことで、研修で学んだことか ら実施事項をこの計画書に書かせ、上司や職場メンバーに宣⾔させた上で実践に 移させる⼀連の仕組みをいいます。 研修の効果をどうあげるか、どう効果を測定するかが教育担当者の⼀番の悩み です。 集合研修で、教育した内容が実践の中で⽣かされなければ意味がありませんの で研修のやりっぱなしは問題となります。この⾏動⽬標の設定は、研修と実践の 場の橋渡しをするもので、実施効果を側⾯から促進する役割を果たします。技法 と呼ぶには抵抗がありますが、研修の場で実施する⼀技法として活⽤して下さい。 教養講座や講義中⼼の研修では設定させることは難しいですが、問題解決や体 験学習の研修では、⾃⼰改善や職場改善の⽬標設定が可能ですので、この⽅法を 組み⼊れて実践させることができます。 職場へ帰ってからの上司への研修報告の⼿段にもなります。

2.効果 次の効果が期待できます。 ①研修内容が再確認されるだけでなく、職場での実践に結びつきます。 ②集団決定、個⼈決定させることにより実践への責任が⽣まれます。 ③上司への提出、報告を通じて、OJT との連動がはかれます。 ④研修のための研修で終わらず、問題意識も⾼まります。 ⑤研修のフォローアップや効果測定に役⽴ちます。

3.対象者 問題解決型や体験学習研修へ組み込まれますが、⽬標を⼀般化したり⾃⼰啓発 1


研修の効果を⾼める⾏動⽬標の設定

⽬標などとすれば、通常の研修の中にも組み込むことができます。(ただし 1 ⽇ 程度の研修では効果は少ないでしょう) 対象としては新⼊社員から管理者まで適⽤が可能です。適⽤は、監督者、中堅 社員層に多く⾏われています。 若⼿層を対象にした研修に組み込むと上司との対話の⼿段にもなり、副次的効 果も期待できます。

4.種類 個⼈⽬標の設定が⼀般的ですが、グループ⽬標として「共通⾏動⽬標」「部⾨ 別⽬標」を設定する⽅法もあります。 ⾏動⽬標のスタイルには次のようなものがあります。 ・個⼈⽬標 私の⾏動指針、アクションメモ、⾏動⽬標、⾃⼰啓発⽬標、リーダーシップ ⽬標等(フォーマット例は図表1) ・グループ⽬標 私たちの⾏動指針、職場づくり⾏動指針、今年のスローガン、グループ⾏動 ⽬標、⾏動の 5 原則等(フォーマット例は図表2)

5.設定の⼿順 個⼈⽬標設定の⼿順は次のとおりです。 ①研修の最終会合を「⾏動⽬標の設定」とし、2時間程度時間をとります。 ②約1時間、個⼈別に⽬標を設定させます(図表1-③を⽤います)。研修の 中で職場の問題形成や問題点の抽出、解決⽬標の設定などを⾏なっていれば、 その中から⽬標を選ばせ個⼈⽬標にします。(図表2は設定の説明書) ③⾃由に設定させるのではなく、たとえば「部下の育成、職場の問題解決、⾃ ⼰啓発の 3 つの⽬標を設定せよ」とあらかじめ⽬標を指定して設定させても かまいません。 ④研修内容が⼀般的な時は、研修で「感じたこと」や「⾃⼰啓発⽬標」を個⼈ 2


研修の効果を⾼める⾏動⽬標の設定

図表1-①

私の⾏動指針 年 所属:

氏名:

(1) (2) (3)

⾏動指針についてのメンバーからの助⾔ 1. 2. 3. 4. 5. 6.

図表1-②

アクションメモ

研修名

所属:

この研修で

どのようにして職場で⽣かすか

実施の重

学んだこと

(実施事項)

みづけ

4

協⼒者

氏名:

上司へ

いつまでやるか

の要望

(期間)

130 1