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トリオ討議法とサークル討議法の活⽤

トリオ討議法とサークル討議法 討議法にはいろいろな種類があります。代表的なものには問題解決 討議法や⾃由討議法、研究討議法がありますが、その 1 つ 1 つの技法 も、討議グループの⼈数を変えたり、討議順序を変えたり、あるいは カード等の補助具を組み込むことにより、様々な変化がつけられます。 討議の⽬的や問題(テーマ)の性質を考えて、討議法を選択したり、 改良を加えていけばさらに研修効果が⾼まります。 このトリオ討議法とサークル討議法も討議法のバリエーションの 1 つですが、⼀般的な討議法より操作的であるため、⽬的やテーマによ っては、この討議法の⽅が研修効果があがる場合があります。また討 議に慣れている⼈を対象にしたり、1つの研修中で数回討議をさせる 場合には、変化をつけるためにもこの技法を組み込んで実施してみる のもよいでしょう。

1.トリオ討議法とは トリオ討議法について説明しましょう。通常の討議では 5〜6 名で ⾏うことが多いですが、この討議法は字のごとく少⼈数で討議するた めこの名がついています。3 名で討議すると相互作⽤が活発になり、 発⾔も平均化されるため、より密度の⾼い討議になります。何よりも よい点は、本質的討議がなされるだけでなく、役割の⾃覚が⾼かった り、⽬標達成意欲や問題解決意識が⾼まっていくということにありま 1


トリオ討議法とサークル討議法の活⽤

す。ただ発⾔回数がふえるため、⻑時間⾏うと精神的負担が多くなる という⽋点もあります。 対象は監督者以下がよいでしょう。進め⽅が複雑であるため、新⼊ 社員や中堅社員には適しません。 (A)効果 ①突っ込んだ問題追及が⾏なわれますし、具体的な解決策も⽣まれ ます。 ②各⾃が主体的に考えるため参加意識も⾼まります。 ③競争⼼が討議の凝縮⼒を⾼めます。 ④説得、傾聴等のコミュニケーションスキルが⾝につきます。 (B)進め⽅ 事例研究によるトリオ討議法の進め⽅を紹介しましょう。同じ⼿順 で事例を使わず、テーマ(問題)の提⽰だけで進めることもできます。 ①問題解決のためのケース(図表1)を渡し、個⼈別に解決策を書 かせます。 時間は 10〜15 分です。 ②参加者メンバーをトリオに組み分けし、それぞれにA、B、Cの 役割を割り当てます。 ③各トリオで個⼈の解決案を持ち寄り、1〜2 分程度で発表します。 ④3 名で討議し、トリオの統⼀解決策を作成します。各⾃の案を統 合する形で結論を出すのがよいでしょう。20分程度でまとめさ せます。 ⑤結論をホワイトボードや模造紙にまとめさせ、1 グループ(トリ 2


トリオ討議法とサークル討議法の活⽤

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