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BAKER, DONELSON, BEARMAN, CALDWELL&BERKOWITZ,PC MONARCH PLAZA SUITE 1600 3414 PEACHTREE ROAD N.E. PHONE : 404-577-6000 FAX : 04-221-5601 Email : MOKURA@BAKERDONELSON.COM 雇用法・ 雇用法・移民法ニュース 移民法ニュース 2011年12月

H.R. 3012 高度技術者公正移民法案 高度技術者公正移民法案 2011 年 9 月 22 日に共和党議員チャフェツ議員により、高度な技術をもつ外国人に対する移民申請公 正法案.R. .R. 3012 が提出された。現在、雇用主スポンサーによる永住権の申請は、年間で140,000件 の制限枠が設けられており、その中でも一国家に対して永住権の発行枠は7%までと限定されている。 この結果、永住権申請の大半を占めるインドや中国からの申請者は、他の国籍保持者に比べ、待ち時 間が長くなっている。雇用ベースの永住権申請には5つの申請のカテゴリーがあるが、例えば、第2優 先枠申請では、普通待ち時間がないのに対し、中国とインド国籍保持者は3年の待ち時間がある。3優 先枠では、普通5年の待ち時間があるが、中国国籍保持者は約8年半、インド国籍保持者は約9年半の 待ち時間がある。この法案は国による人数制限を 2015 年までに取り除こうという趣旨である。 この法案が可決すれば、インド人や中国人を多く採用している企業にとっては、現状のビザ申請にかか わるいくつかの問題を解決することができる。永住権申請中も H1B 就労滞在資格を延長し続ける限り、 米国内での就労自体には問題はないが、一旦国外にでると、インドや中国国籍保持者は、ビザ申請に 数週間から数ヶ月がかかることがある。現状の問題として、ビザスタンプの有効期限とセキュリティーチェ ックの問題があげられる。 H1B のビザスタンプを申請する場合、通常は承認通知書にある期限(最大3年)と同じ期間のビザスタン プを発行してもらえるが、中国国籍保持者に限って、ビザスタンプは最大で1年しか発行してもらえない。 以前の6ヶ月に比べれば、有効期限は長くはなったものの、中国国籍保持者が頻繁に国外に出張する 場合は、ビザスタンプが失効するたびに、在外公館で延長申請を行わなければならないため、出張はビ ザ申請にかかる時間も考慮しなければならない。 さらに、中国やインドでは、特定の分野で就労を行う個人に対して、セキュリティー・チェックを行ってい る。H1B 承認通知書をもっていても、大使館や領事館にて、雇用主の事業内容や本人の職務内容に ついて詳細情報をもとめられることがある。主にテロリスト国との関連性、軍事技術との関連性、犯罪歴、 などについて審査される。軍事技術との関連性については、化学、生物化学、免疫学、化学工学、土木 工学、薬理学など15種類の重要分野で軍事に転用可能な技術に携わっているかを調査されるが、研 究科学者、医師、学者、エンジニアなど、特に中国、インド、ロシアからの数多くの申請者が対象となっ ている。これらの調査は通常は30日ほど完了するが、調査が90日以上もかかる場合は、国務省へ問い 合わせてみることである。最後の犯罪歴調査では、ブラックリストに載っている人物と同じ名前を持つ人 は調査の対象になる。名前の検査は通常4~6週間ほどで完了するが、公館によっては指紋の検査を 行い、わずか2日間で確認を終了することもある。

執筆:大蔵昌枝弁護士, ベーカー・ドネルソン法律事務所 * Copyright reserved. 著作権所有


したがって、中国やインド国籍の技術者を多く雇用する企業にとっては、米国大使館や領事館でビザス タンプの申請を行う度に上記の調査対象となる危険性をかかえており、出張の日程が立てにくくなって いるのが現状である。今回の法案により、これら国籍保持者の永住権審査時間が短縮されることになれ ば、永住権を早期に取得し、ビザ申請にかかる時間の長期化を回避することが可能となる。しかしながら、 国による人数制限がなくなれば、永住権を申請したもの順に審査されることになるため、インド人や中国 人の審査待ち時間が大幅に縮小される反面、それ以外の国籍保持者にとっては、現在よりも待ち時間 が長くなることも考えられる。 今回の法案は、家族スポンサーによる永住権申請も、国による年間人数制限を全体の7%から15%ま で引き上げようという趣旨も含まれている。したがって、永住権保持者がスポンサーとなり、外国人配偶 者の永住権を申請している人にとっては、現在の待ち時間が短くなる可能性がある。

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labor, immigration, news, dec,2011  

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