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Portfolio 2011-2014 Kosuke Nagata


i saw a girl with a telescope Arata Isozaki - City Solaris / NTT Inter Communication Center | 2014


この作品は , 新宿区初台にある NTT インター・コミュニケーション・センター の展示 , 磯崎新|都市ソラリス展に出展され , 2013 年 12 月 14 日から翌年 1 月 13 日まで展示された . この展示は , 磯崎新の最新のプロジェクト

州都

市計画 をきっかけとして , これまでのアーキテクチャ論を超える新たな都市 像を考える場として企画された . 展示名称にも掲げられた 都市ソラリス は , アンドレイ・タルコフスキーの映画 惑星ソラリス を参照していて , まるで 意思を持った全体かの ように振る舞う , 不可思議な存在としての都市という ものについて言及している . このような都市 , 複合的で不可思議なもの , の複雑性 , 不可視 ( 全貌不可能 ) 性はどこから来るのか . 建築家クリストファー・アレグザンダーは , 彼の著書 において , その実際について非常に鮮やかに説明している ." バークレイのヒー ストとユークリッドの街角にドラッグストアーがあり , そのドラッグストアー の外に信号がある . ドラッグストアーの入り口の新聞スタンドにその日の新聞 が並んでいる . 赤信号のあいだ道路を横断しようとする人々は陽を浴びてなん となく待っている . 所在なく目についた新聞スタンドの新聞を眺める . 信号を 待つ間見出しを読む人もいるし , 実際に新聞を買う人もいる . このことは新聞 スタンドと信号が関連していることを表す . 新聞スタンド , 並べられた新聞 , 人々のポケットからダイムスロットへ入る金 , 日向に立ち止まって新聞を読む 人 , 交通信号 , 信号を変える電流の変化 , 人々の立っている歩道 , これらすべ てが作用している ." これは , 都市空間において , もしくはそれ以外のすべてにおいても , 複数の事 物が , 同時刻に同じ場所に存在することによって , 強制的に連関してしまう , もしくは連関しているように思われてしまう , ということである . この作品 は , 3 つの無関係な , しかし各々がインタラクティブな作品群からなるインス タレーションである .1 つは , ラワン合板とフエルト製のピースからなる構築 物 . 鑑賞者は自由に参加して , ピースを組み上げたり , 壊したり , 移動させた りすることができる .2 つめは , 周辺状況のセンシングによって生成される映 像と音響 . 距離センサを用いて周辺をセンシングし , 群れのアルゴリズムを用 いて映像や音響を生成する . そしてさいごに , 音を計測して , その結果から発 泡スチロールの塊を切削する装置 . これら 3 つの作品は , 各々が独立している が , 時を同じくして同じ場所に存在することによって , 相互に連関しあう . 風 が吹けば桶屋が

かる の喩え話のように ,1 つめの出来事が 2 つめ , 3 つめの

出来事へと転化していく , と説明することもできるし , それぞれの出来事が総 当り的に連関しあっている , と説明することもできる . どちらも正しいといえ るし , どちらも間違っているともいえる . 作品における構造は , その瞬間瞬間 における各要素のふるまいによって更新されるからである . この作品において は , 構造は , 予め計画され組織化された総体ではなく , 出来事の集合によって , 事後的に組織される全体である .


異なる事態が同所的同時的に展開すること、 それらが連関しているように思われること、 もしくはそれらすべてが全く関係ない事態に思われること 網目状に組み合わされる事態

状況と装置

 それぞれの事態における要素は、状況を読み取って応答的にふるまいます。要素のふるま

 それぞれの事態における要素は、何らかのインプットに対してアウトプットを以って反応

いは、その場の状況を生み出す要因となり、他の、または自身の応答の対象となります。

するインタラクティブな装置であると言えます。これらの装置は、介入者(鑑賞者や他の装

[pic1]

置)に反応して、何かしらのふるまいを起こすことによって、別の装置に対して介入者とな

 各々の要素が状況を共有しながら自走することによって、複数の分断された事態が、状況

ります。こうしたプロセスが繰り返されることによって、できごとが連鎖していく状況が作

という基盤を介して、ズレを孕みながら接続されます。

られます。  こうした状況のなかで、各々のできごとは、繰り返されたり、他のできごとと連関しあう ことによって、全体へと波及していきます。

アウトプット

インプット

インプット

アウトプット

インプット

アウトプット

私は望遠鏡で少女を見た、もしくは、私は望遠鏡を携えた少女を見た。 * 統語論における例文


事態1:組み上げられつつ解体される構築物 変容する場

 各々の形状はすべて自由ですが、幾何学的に組み上げられ る形態のルールが規定されているため、自由度は許しつつも

 会場に散乱しているラワン合板及び土

一定の形態的特徴を保ちながら、かたちが展開していきます。

木用フエルトピースは、誰でも自由に触

上面図

ることができます。各々ピースには切り 欠きが設けられていて、それぞれの切り 欠き同士を嵌め合わせることによって構

切り欠き ピース

築物を組み上げていきます。構築物は、 介入者によって組み上げられたり、分解、 移動されることによってかたちを変化さ せていきます。

立面図

 会期を通して、構築物は一切解体されたり、ある程度の大きさの構築物へと組み上がるな どしつつ、その場の状況や介入者のふるまいを変容させます。

側面図

ズレあるいは綻び  前述の通り、各々のピースは全て接合性が設計されているため、三次元グリッドに則って展開し ていきます。しかし、土木用フエルトのように柔軟なピースが含まれることによって、そのような 規則性は部分的に崩されます。そのため、組み上げられるピースは、規則性と不規則性の間を揺れ 動きながら構築されていきます。  また、フエルト製ピースが用いられることによって、構築物自体が不安定になり、倒壊すること があるかもしれません。

規則  ラワン合板およびフェルトピースは全て異 なった形状をしていますが、ピースに施された 接合点(切り欠き)はすべてグリッドシステム (直交軸) に則って設計されています。そのため、 組み上げられる形態には幾何学的な整合性が担 保されます。 ↗

私は望遠鏡で少女を見た、もしくは、私は望遠鏡を携えた少女を見た。 * 統語論における例文


事態 2:ヴァーチャルな雑踏 群れ

部分を見ていることになります。鑑賞者は、それぞれの視点を追体験することによって、

 展示空間内に配された 12 個の測距センサによっ て、展示空間内の鑑賞者や物体のふるまいは常に観 測されています。センシングされたこれらの値は、 スワームとよばれる群れのシミュレーションプログ ラムにおける群れのふるまいを定義する変数に用い られます。つまり、展示空間内での人や物のふるま いが、スワームのふるまいを定義づけることとなり ます。  群れは個々の意識とは関係なく、全体としてふる まいます。前述の 12 個の変数は、その行動原理を

群れの全貌でもなく、どれか単一の視点でもない、全体の様子は想像できるけれども 全体を一望することはできないような形で、状況を把握します。

聞かれた音  スワーム空間内には、複数の音声ファイルが配置されていて、そこへ一定の距離近づ くことによって音源が聞こえるようになっています。モニタ下に設置されたスピーカか らは、A および B によって聞かれた音が再生されています。これらはモニタと同様に、 各々の聴覚を追体験するものです。  音源へより近づけば音量は大きくなり、離れていけば音量は小さくもしくは聞こえな くなります。

定義するものです。

音源 動き

B

距離

視線

超音波測距センサ 音源

間視点

A

 群れのうち 2 つの個体 (それぞれ A、B とする) から見た視点がモニタに

A AはBを見ている

映し出されています。A は B を見ていて、B は A を見ています。そのため、 A の視点は B の、B の視

BはAを見ている B

点は A の見えていない↗

私は望遠鏡で少女を見た、もしくは、私は望遠鏡を携えた少女を見た。 * 統語論における例文


事態 3:痕跡として造形する 状況への応答あるいはその痕跡

タイムラグ

 この機械はある瞬間の状況における音を検知し、その結果として発泡スチロール塊を切削

 音声が計測されてから移動が完了するまで 10 秒ほどの間

していきます。状況における様々なふるまいは、一旦音声というフィルターを通して、この

れません。そのため、痕跡として残るのは分節された時間的断面における計測値になります。

機械に認識されます。

時間的な隔たりによって計測値の前後関係は失われ、値の大きさだけが痕跡として記録され

 認識されたデータを元に、機械に取り付けられたはんだごてが移動し、その輻射熱によっ

ていきます。

て発泡スチロールを変形させます。このプロセスは、展示期間中繰り返され、ゆっくりと総 長 4500mmの発泡スチロールを造形していきます。

があり、その間音声は計測さ

計測点 タイムラグ

ステレオマイク

ゲイン

はんだごて 発泡スチロール

変換  ステレオマイクによって検知され た音声は L-ch と R-ch に分けて処 理されます [pic2]。L-ch のゲイン

Lch ゲイン

は X 軸方向の移動量、R-ch のゲイ ンは Z 軸方向の移動量に変換され、

Y 軸方向の移動量

はんだごての軌跡を決定づけます。 移動が完了した後、再度音声を計測 しこのプロセスを繰り返します。

Rch ゲイン

X 軸方向の移動量

私は望遠鏡で少女を見た、もしくは、私は望遠鏡を携えた少女を見た。 * 統語論における例文


i saw a girl with a telescope ¦ 砂山太一+永田康祐 磯崎新「都市ソラリス」/

東新区都市ワークショップ

NTT インターコミュニケーションセンター 期間: 2013.12.14 - 2014.01.13 サイズ: 5000mm*6000mm の区域内において可変 素材: ミクストメディア 制作協力: 御幸朋寿 , シタムマラッド・ワンナボン


ephemeral depth UBE Biennale / Ube Tokiwa Museum | 2013


こ の 作 品 は、 山 口 県 宇 部 市 で 2 年 に 一 回 行 わ れ る 現 代 彫 刻 展、UBE ビ エ ン ナ ー レ に 出 展 さ れ た 作 品 で あ る。 コ ン ピ ュ ー タ 内 で 想 定 さ れ た 3000mm*3000mm*700mm の直方体状の領域内を、およそ 200mm 程度の大き さのピースを幾何学的ルールに則って組み合わせることによって、密度分布に変 化を持たせつつ充填している。直方体状の領域は作品のレギュレーションをベー スに実現性を考慮しつつ決定された。 この作品は構造幾何学的主題において、トポロジカルなノード関係(中継点)保っ たまま、より発展的な形態生成を目指すものである。原型となる構造ユニットを 設定しデカルト座標的な接合性を、スクリプト言語によるアルゴリズムデザイン 手法(主に UV 分割とその展開)を用いて、非ユークリッド幾何学的に展開して いくことを目的とした。 作品は、宇部市ときわ公園内の広大な芝生広場に設置され、一年間風雨に曝され ながら展示される。いわゆる美術館空間と全く異なる展示状況に対して、作品は オブジェクト以上の存在感を持ちつつも、風景になるほど巨大ではない、そういっ たスケールで制作された。作品は、1年間の野外展示を通じて、ラワン合板それ 自体の経年変化・周辺環境の作品自体への介入などを受けつつ、通時的かつ共時 的に時間とともにその様態が変化することを目的としている 我々にとって、表現というものは、ものが組み上げられる力と、それが解体され ようとする力との拮抗のなかにあるように思われる。5.5mm 厚と 4mm 厚のすべ てのピースが各々にユニークにカットされたラワン合板で形成されるこの彫刻は 野外に置かれ、展示されているその過程において朽ち果てていく。


作品は、当初一枚の板から切りだされる折り紙ベー スのユニットをもとに作る計画だったが、バジェッ トの問題からくる素材的な要求によって、正四面体 と正八面体の充填をベースとした相欠き構造に変更 された。 どちらのプロセスにおいても、バウンダリーの UV UNIT 25

UNIT 26

分割をもとに分割数及び粗密変化を操作することに

UNIT 27

よって形態スタディを行った。初期案においては、 直方体以外にも円柱状やトーラス状のバウンダリー に関しても考慮され、バウンダリー自体にも歪みを 与える案もあった。 構造は、多面体の面にあたるパネルピースと、辺同

UNIT 28

UNIT 29

士を接合させるジョイントピースからなり、各々の

UNIT 30

面の細さもアトラクタフィールドによって制御され ている。ピースは合わせて 4000 ピースほどあり、 そのすべてに番号がふられている。パネルに施され た切欠きには、その切欠きがどのピースと接合され るかが刻印されている。 施工に関しては、作品全体を 49 個のブロックに分 UNIT 01

割し、現場付近の工場にてブロック単位で組み上げ

UNIT 02 UNIT 03

た後に、現場へ搬入してそれぞれを接合することに した。それは、設置時期が 8 月下旬の非常に暑い時 期で、かつ現地入りの段階で現場には一切の日差し を遮るものが無かったからであった。

UNIT 06

UNIT 04

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大学でレーザーカッターによるピースを切り出し、塗装をすべて完了させ、ブ ロックごとに梱包した後に現地で組み上げる。 作業は、我々 3 人とヘルプ 1 人体制で行った。立体的で図面化されづらい形態 のため、組み上げは 3D モデルを直接参照しながら行い、適宜図面等で確認す る形をとった。


ephemeral depth ¦ [gh/e]( 砂山太一+御幸朋寿+永田康祐 ) 第 24 回 UBE ビ���ンナーレ現代日本彫刻展 ときわミュージアム 期間: 2013.09.29 - 2014.11.24 サイズ: 3000mm*3000mm*700mm 素材: ラワン合板 制作協力: トロテック・レーザー・ジャパン株式会社


she Materializing Exhibition / CHINRETSUKAN Gallery, The University Art Museum, Tokyo University of the Arts | 2013


本作品は、2 つの欠けたコンクリート片の失われた部分を、論理的に補完しようとする試みである。 「欠けたコンクリート片」という語は、そのコンクリート片が割れたこと、そして、割れた破片・ 部分が失われてしまったことを言明している。私たちが、あるコンクリート片を、「欠けたコンク リート片」と同定するとき、私たちはそこに、そのコンクリート片が本来の姿でないことを、そし て、その本来そうであっただろう姿を見るのである。しかしながら、私たちは、その本来そうであっ ただろう姿をどのようにしてみるのだろうか、また、その姿は本当にそうであったのだろうか。 2 つの欠けたコンクリート片の失われた部分は、3D スキャンによって抽出された断面から、すべ て演繹的に補完される。断面の自然なモーフィングから得られる形状をもとに、Gyroid という極 小曲面をベースとした幾何学パターンによって形態を生成する。生成された形態は有限要素解析に よって仮想的な荷重試験にかけられ、破損した箇所には構造を補完する物体が付着する。 これらのプロセスはすべてコンピュータ上で自動的に行われ、生成されたオブジェクトは 3D プリ ントされることによってはじめて、物体としての質を持つ。つまりこれらのプロセスにおいて、コ ンクリート片の破損によって失われた部分は、それが失われたとき、つねにすでに、コンピュータ によって補完されるのである。 こうしたプロセスを経て補完された、つまり、本来そうであっただろう姿を取り戻したコンクリー ト片は、端的にいって異形である。それは当然に、2 つのコンクリート片が同一のものであったと 前提した誤

、そして、その補完プロセスが、本来それが持つべきであった造形論理から乖離して

いる点にある。私達は、こうした前提の誤認によって、にもかかわらず論理的に構築されたプロセ スに関心がある。こうしたプロセスがコンピュータによって論理的に遂行される時、コンピュータ のパラノイア的側面が暴かれる。異形は、誤

の自走によって生成されるのである。


ブロック間を補完するオブジェクトは、コンクリートブロックの 複雑な断面に対して接続する必要があるため、変形に対して自由 度の高いジオメトリであることが求められた。 最終的に決定した Gyroid の他にはボロノイ分割、ドロネー・トラ イアンギュレーション、ブランチングなどが検討された。その他 にもパーティクル・モデルを用いた生成法や、トポロジー最適化 を用いた方法も検討された。


割れたコンクリートブロックは、ハンドヘルドタイ プの 3D スキャナを用いて全体形状をスキャンする ことによって断面を抽出する。 得られた断面間を滑らかにつなぐバウンダリーを持 つ Gyroid メッシュは FEM を用いた構造解析にかけ られ、自重の負荷が最も大きい部分が補強される。 補強材は、解析結果より面内の圧縮力が一定以上と なるメッシュの頂点を抽出し、その点群をもとにメ タボールを生成することによって生成している。


she ¦ [gh/e]( 砂山太一+御幸朋寿+永田康祐 ) マテリアライジング展 東京藝術大学大学美術館陳列館 期間: 2013.12.14 - 2014.01.13 サイズ: 400mm*600mm*900mm 素材: コンクリート , アクリル樹脂 , 木製椅子 制作協力: しぶや図工室


4D ORIGAMI Loewe Exhibition / Mitsukoshi Nihonbashi | 2013


これらは、スペインのファッションブランド LOEWE の新作発 表に合わせた期間限定店舗のためのインスタレーションである。 2013S/S の LOEWE のテーマが「折り紙」であったことより、期 間限定店舗でのインスタレーションへも折り紙という要素が要求 された。 インスタレーションは大きく分けて 2 つあり、ひとつは「UNIT ORIGAMI」と名付けられたユニット式の折り紙ピースを組み合 わせることによって作られる壁状のストラクチャである。そして もうひとつは、同様の折り紙ピースが折りたたまれていく様子を モータ制御によって再現した「MOTION ORIGAMI」である。 「UNIT ORIGAMI」は、前述の通りユニット式の構造となっている。 1 枚の板(発砲塩ビシート)に特定の切れ込みと折線を入れ、捩 りながら折っていくことによって螺旋状の形態を得る。この御幸 折と呼ばれる折り方は、どこか 1 カ所を折ると他の部分もすべて 連動して折られるという特徴を持っている。ここではそれらを相 互に連結してリジッドな構造体を成立させ、店舗全体の空間を構 成した。 「MOTION ORIGAMI」では、1 枚の平面が折られることによって 起きる形態的・空間的変化が、光の透過と反射によって生まれ る像の拡散によって強調されている。折り紙の持つ幾何学性と 形態の抽象性を担保するため、構造体には極めて薄い 1.3mm の CFRP(炭素繊維強化プラスチック)が用いられた。


ねじれながら折られていく形状は、あるタイミ

1200

ングにおいて、回転軸方向から見たときに八角 形となる。この状態の折り紙のユニットを、偶 数番目の辺に対して鏡面反転させることによっ て、4 本のユニットから成るひとつの大きい柱状 の構造が得られる。このとき、各ユニットねじ れ方向はそれぞれ逆向きになるため、構造は安 定する。

2400

現場の施工は 36 時間以内に行う必要があったた

PPボード 2mm 厚 1200mm x 2400mmからの切り出し。

め、予め 4 本一組にした状態で搬入し、現場に 並べながらそれぞれを真鍮製の組みねじで接合

カッティング

していった。並べ方は、ユニット同士の接合と 同じシステムになっているので、平面的には八

彫刻  (折り曲げ線、0.5mm以下の掘り込みが理想)

角形と四角形の充填になっている。


御幸折りは、展開図のプロポーションを変えることによって、折りたたまれた時の形状を変化させることができる。「MOTION ORIGAMI」は「UNIT ORIGAMI」と同様に御幸折りのシステムで折られているが、これは折りたたまれたときに概形がちょ うど六角形になるように作られている。 折りたたまれたときの厚みを出来るだけ薄くし、かつ自重でたわまないために、素材には 1.3mm 厚の高剛性 UD カーボン板 を用いた。ヒンジはカーボン板を 3M のガラス用飛散防止フィルムで両側から挟み込むことによって作られている。 駆動には、Arduino 制御のステッピングモータを用いており、本体に取り付けられた 1.2mm のケブラーロープを巻き上げる ことによって動かしている。御幸折はリンク機構のため、一部の変位が全体へと波及していくようになっている。


4D ORIGAMI ¦ [gh/e](砂山太一+御幸朋寿+永田康祐) ロエベ展 日本橋三越 期間: 2013.02.19 - 2013.02.24 素材: 発泡塩ビ板 , 真鍮組ねじ , CFRP, ケブラー , モータ , 他 ディレクション: 藤元明 設計・施工: インターキューブ 照明制御: バッファールネス 制作協力: 町田美菜穂 , 小山祐輔 , 伊郷光太郎 , 矢部正憲 , 伊藤慶虹


bio effector Tokyo Sonic Art Award Grand Prix Exhibition / Museum of Contemporary Art Tokyo | 2013


本 展 は、 文 化 庁 文 化 推 進 プ ロ ジ ェ ク ト の 一 環 と し て 行 わ れ た 公 募 展、 TokyoSonicArtAward の グ ラ ン プ リ 作 品 として、東京都現代美術館にて展示され た。 アワードは「アートと音楽」をテーマと して掲げており、多様なメディアを介し て音楽とイメージが生活のなかに

れて

いる現在において、これまでとは異なる 視覚芸術と音楽の関係を探ろうというも のである。 本作品は、建築における膜構造と鼓膜楽 器の類似性に着目し、巨大な楽器的空間 の制作を試みようというものである。展 示空間に吊られた一枚の円形の膜は、取 り付けられた振動子を通じてリアルタイ ムに検出される鑑賞者の心拍に呼応して 振動する。膜には複数のケーブルが取り 付けられており、コンポーザーが予め計 画していたタイムラインに応じて膜を引 き上げる。膜の張力が変わることによっ て音色の質が変化し、それにより音楽的 シークエンスが生み出される。 本展の審査委員長坂本龍一氏はこの作品 に対して以下のように述べている: " 楽器の拡張というのも、20 世紀の音楽 から続く「伝統」ですね。ケージが無響 室に入った時に、「最後には自分の血流や 心臓の音が聴こえる」という意味のこと を言ったエピソードを思い出します。「身 体性」がここまできたか、という感もあ ります。" この作品は楽器の拡張であると同時に、 身体の拡張つまり身体的特徴を建築的ス ケールへと延長する 1 つの試みでもある。


bio effector ¦ 大野茉莉+永田康祐 TokyoSonicArtAward グランプリ展 東京都現代美術館 期間: 2012.10.27 - 2013.02.03 サイズ: 4000mm*4000mm*5000mm 素材: テント膜 , アルミフレーム , モータ , トランスデューサ , 心拍計 , 他 材料提供: 太陽工業株式会社 協賛: A&A 株式会社 , 総合資格学院上野校


Breathing Structure AIJ Competition / Architecture and City witchi enabled by Digital Design Environment | 2012


「呼吸する空間」は、様々な周辺環境や条件 に適応するために、可動機構・構造・環境設 備を統合しようという試みである。 「呼吸する空間」は、可動の折板構造とそれ を動かす人工筋肉によって出来ている。様々 な生物が自らの形態を動かすことで様々な効 果・生体機能を生み出すように、この構造も 内部の行われるアクティビティーやとり行わ れる出来事に対して応答的に動くだけでな く、センサー等によって内部空間の状況を読 み取り、環境を一定に保つことを目指して構 想している。 折板構造は自由度が 1 となるミウラ折とリン ク機構(4 節機構)を組み合わせた剛体折紙 とすることで、形態が動くことを可能としな がらも折板構造の強度を保つようにした。 人工筋肉は、面状の物を採用して、折板に空 いた開口に配置することで、折板構造構造を 動かしながらも吸気排気がとり行われるよう な想定のもと、マッキベン型の人工筋肉に よって試作を行った。


枚の平面に切れ込みと山折・谷折 を適切に配置することで、自由度が 1 の 4 節機構 ( リンク機構 ) を再現 することができる。 4 節機構を再現するルールとして、 折れ線をまたぐ様に切れ込みを入 れた上で、平行線で山折の一部を谷 折に変えた構造か、ある一点に集 中する折れ線の山折の一部を谷折 に 変えた構造がある。今回は平面 充填が可能な六角形格子を 1 つの 山折り 谷折り 切れ込み

単位とし、そこへ 4 節機構をあて はめることで伸縮可能は球面を構 成した。


モックアップ用のアクチュエータの案として、マッキベン型人工筋肉 と呼ばれる、圧縮空気を利用した伸縮可能なチューブによる人工筋肉 を選んだ。この人工筋肉は、仕組みが比較的簡易であることに加え、 引張力が他の人工筋肉に比べて大きいため、今回のプロジェクトに適 切であると判断した。 この人工筋肉は、ポリプロピレン製の網組チューブと、シリコンチュー ブによって出来ており、6MPa の圧縮空気を入れることによって、自 然 長より 25% 収縮する。引張力は、ばね定数にして約 10kg/cm ほど になる。


今回の提案では、構造の動きを空間のベンチレーションにつなげ ようと試みた。空気圧を用いた人工筋肉は、単純に長さが小さく なるように変位するものだけではなく、面積が小さくなるように 変位する面状の人工筋肉も存在する。これを用いることで、可動 機構と吸排気の開口制御を連動させようと考えた。 構造全体が膨らむように動く際には、排気側の開口部では人工 筋 肉の伸縮方向を図の方向にすることで開口部は閉じようと し、空 間内の気積は大きくなる。このとき吸気側の開口部では、人工筋 肉と開口部に

間ができ、そこから吸気する。また吸気口はドー

ム下部に配置する。 また、逆に構造全体が縮むように動く際には、吸気側の開口部で は人工筋肉の伸縮方向を上図の方向にすることで開口部は広がろ うとし、空間内の気積は小さくなる。このとき排気側の開口部では、 人工筋肉と開口部に

間ができ、そこから排気する。 また排気口

はドーム上部に配置する。


呼吸する空間 ¦ 御幸朋寿+永田康祐 日本建築学会設計競技 優秀賞 デジタルデザイン環境によって可能になる建築・都市 日程: 2012.07.17 主催: 日本建築学会 審査委員長: 加賀有津子 審査員: 猪里孝司 , 隈研吾 , 佐々木睦朗 , 新宮清志 , 松川昌平 , 門内輝行 , 渡辺仁史


Architectural Cloud Diploma Project Tokyo University of the Arts | 2012


Architectural Cloud は静的な関係性の中に成立する建築を、生物の群体のような有機性や流動性を導入することを通じて、移ろいゆく環境との動的な関係性のうちに作ることが出来ないかという試みである。 アダプティブに環境とインタラクションを行う建築を実現する上で、従来のように巨大なアクチュエータを用いて動かすのではなく、小さなロボットのようなアクチュエータを内蔵したビルディングユニットを組み合わ せて構造体を制作することにした。それは、建築が膨大な量の構造部材からなることに対する可動建築の自然な解法であると考えたことに加え、建築を渡鳥や

の群れのように小さな頭脳を持った単位の集合体として作

れないかと考えたからである。 本プロジェクトでは、その一つの方法として自律制御するケーブルを持つテンセグリティについて考えた。テンセグリティは、棒材と張力弦によって構成された構造体で、その棒材を小さな単位として、その個体が増減 / 変形する事によって、構造を流動的に変化させる。 そ���することで、静的で変化しない建築に時間性や流動性が導入され、人や環境とインタラクションしながら連続的に変化していく建築が可能 になると考えた。


一般的に知られるテンセグリティ構造は、バックミンスター・フラーによって広く認知された多面体をベース としたものであるが、それをベースとしつつも一定のルールで棒材を追加していくことによって、複雑な形態 が生成可能である。 生成された形態は、その張弦材にかかる引張力を変えることで、そのプロポーションを変化させることができ る。本プロジェクトでは、コンピュータ上で引張力の値を変化させながらリアルタイムにその形態を計測し、 その値をもとに可動テンセグリティロボットのケーブルの長さを制御することによって、実際にテンセグリ ティ構造の可動モデルを実装した。 また、このような可動構造の外装には、その形態変化に追従することが求められる。本プロジェクトでは、熱 可塑性の膜をロン・レッシュ・パターンで整形することによって、可動構造に適した外装材を考案した。この パターンは、多角形ベースの充填によって構成されるため、多面体をベースとしたテンセグリティに対して適 合性が高いと考えている。


Architectural Cloud ¦ 永田康祐 東京藝術大学美術学部建築科卒業制作 東京藝術大学大学美術館 作品買い上げ賞 主査: 東京藝術大学美術学部准教授 金田充弘 副査: 東京藝術大学美術学部教授 元倉真琴


FRU Chair Project in Kanada Lab. Tokyo University of the Arts | 2011


一枚の状態では弱いシート状の素材を曲線で折り曲げることによって立体化すると、曲げられた面に応力が導入され、剛性のある構造が得られる。 また、得られる 2 つの曲面はそれぞれ相補的な関係となるため、それぞれの面は

間なく重ねあわせることができる。

この椅子は脱活乾漆という、麻布に漆を塗って固める事によって形を作る技法を用いて作った椅子で、東京芸大大学院の修了生である林映里氏と の共同制作であり、彼女の修了制作である。彼女の研究は、脱活乾漆の建築構造への応用で、これはその一環として制作されたものである。この 椅子の形態は、一枚の帯状の布を、椅子の座面の形で折ることで得られる。そのため、非常に歩留まりが良く、比較的容易に制作することができる。 このような可展面によって形作られる形態は、布を貼り合わせることによって制作される脱活乾漆造に非常に相性が良い。現状、自由曲面によっ て作られた形態を制作する際は、小さな布材を継いでいき、工芸家の職人的な処理によって形態になじませていく。この作品においては、このよ うな可展面を効果的に用いた形態を利用することで、工芸的要素を極力少なくすることに成功している。


FRU Chair ¦ 林映里+永田康祐 脱活乾漆の建築構造への応用 金田充弘研究室 プロジェクトマネージャ: 林映里


永田 康祐(ながた こうすけ) 1990 愛知県生まれ 2012 東京藝術大学美術学部建築科卒業 2014 同大学大学院美術研究科建築専攻修了 展示・活動歴

スキル

2013「磯崎新|都市ソラリス」参加| NTT インターコミュニケーションセンター

・3DCAD モデリング

2014「Negentropy」機構設計|日本橋三越ショーウィンドウ

・レンダリング(静止画)

2013「漂流郵便局」設計・施工|瀬戸内国際芸術祭

・ジェネラティブ/パラメトリックデザイン

2013「全動説 Meoncentric theory 展」テクニカル・サポート|グッチ新宿 3 階イベントスペース

・マイコンプログラミング

2013「UBE ビエンナーレ現代日本彫刻展」出展|ときわミュージアム

・回路設計

2013「干渉の森」回路設計|あいちトリエンナーレ

・機構設計

2013「SIGN」機構設計| AT ART UWAJIMA

・映像制作(実写)

2013「マテリアライジング展」出展|東京藝術大学大学美術館陳列館 2013「LOEWE 展」デザイン・エンジニアリング|日本橋三越特別催事場 2012「Tokyo Sonic Art Award2012 グランプリ展」出展|東京都現代美術館 2012「Advances in Architectural Geometry 2012」Video Panorama ¦ Centre Pompidou 2012「レモン画翠卒業設計優秀作品展」出展|明治大学

受賞歴

ソフトウェア/プログラミング言語 ・Adobe Ps, Ai, Pr ・Rhinoceros / Grasshopper ・Cinema4D ・C#(Rhinoscript) ・Python(Rhinoscript)

2014 東京藝術大学大学院建築専攻|吉田五十八賞

・Processing

2013 UBE ビエンナーレ現代日本彫刻展|入選

・Arduino

2012 SonicArtAward2012 |グランプリ 2012 日本建築学会設計競技「デジタルデザイン環境によって可能になる建築・都市」|優秀賞 2012 五大学卒業設計合同講評会|山梨知彦賞 2012 東京藝術大学建築科卒業制作|買い上げ賞(主席)


Portfolio 2011-2014