Page 1

[4]木の花ファミリー通信 Vol.67 2013 年 3 月号

デューサーである澤則雄さんがライ

し た! 東 京 の テ レ ビ 制 作 会 社 の プ ロ

  こ の た び、 フ ァ ミ リ ー を 舞 台 に し たドキュメンタリー映画が完成しま

日々が始まったのでし

ラ を 手 に、 試 行 錯 誤 の

わからないプロ用のカメ

な り、 ま っ た く 扱 い 方 の

が撮影を担当することに

が 必 要 と い う こ と で、 私

バーの中で撮影できる人

い澤さんに代わってメン

観る人が自分自身を知るきっかけと

て 木 の 花 フ ァ ミ リ ー の 映 画 で は な く、

うに思うのです」。そう、これは決し

さが持つ意味を伝えてくれているよ

る 一 人 ひ と り の 姿 を 通 し て、 そ の 重

な 問 い の 重 さ で あ り、 映 画 に 出 て く

あ る か と い う、 人 に と っ て の 根 本 的

き る と は 何 で あ る か、 自 己 と は 何 で

映画だより

フワークとして取り組んだこの作品

分に凝縮されて出来上がった映

る か は 全 て 澤 さ ん に お 任 せ し、 間

画 を 初 め て み ん な で 観 た 時 に は、 大 きな拍手が起こりました。   こ の 映 画 に は、 特 定 の メ ッ セ ー ジ は 出 て き ま せ ん。 フ ァ ミ リ ー の メ ン バ ー た ち や、 心 の 病 の 回 復 の た め

お 渡 し し て お り ま す の で、 ど う ぞ お

気 軽 に ご 相 談 く だ さ い! メ ン バ ー の

出 張 も 可 能 で す。 一 人 で も 多 く の 方

いけや

にご覧いただければ幸いです。(連絡

先は ページに記載/担当:池谷)

(文/ともこ)

木の花ファミリー通信 201 年 月号・第 号

3

編集・制作/木の花ファミリー 201 木の花ファミリー

年創立、富士山の麓で有機農業による 自給自足を生活の基盤に 人が血縁を超 えた家族として生活を営む共同体です。

★木の花ファミリーとは

3

に滞在するゲストの人たちの日常が 淡 々 と 映 し 出 さ れ、 そ こ か ら 何 を 感

67

 このニューズレターはクリエイティ ブ・ コ モ ン ズ に も と づ き、 原 著 作 者 の ク レ ジ ッ ト を 表 示 し、 改 変 せ ず、 非 営 利 目 的 で 使 用 す る 限 り に お い て、 自 由 に複製、頒布、展示することができます。

87

じ 取 る か は、 観 る 人 一 人 ひ と り に 委 ね ら れ て い ま す。 普 段 は 笑 い と お や じギャグにあふれているファミリー で す が、 映 画 で は あ る 種 の「 重 さ 」 も 表 現 さ れ て い ま す。 心 理 カ ウ ン セ

1

3

1 ラーの伊藤正範さん曰く、「それは生

©

94

45

  自 主 制 作 作 品 の た め、 た だ い ま 上 映 先 を 募 集 中 で す。 D V D を 無 料 で

なる――そんな映画なのです。

TEL 0544-66-0250 FAX 0544-66-0810

撮 り 続 け て 溜 ま っ た 映 像 は、 な ん と

た。

http://url.konohana-family.org/evt130503

5 0 0 時 間 以 上。 そ れ を ど う 編 集 す

の タ イ ト ル は、 『確固たる居場所』 。

* お申し込み:木の花ファミリー

月にファミリーを訪れた澤さ

* 参加費:1 人 300 円

昨年

(おひさまハウスひまわり集合)

 当初はカメラを向けら れ る と 緊 張 し、 若 干 の 演 技 も 入 っ て

* 会場:木の花ファミリー宮ノ下広場

ん の「 飾 ら な い メ ン バ ー の 日 常 を 撮

* 日時:2013 年 5 月 3 日(金・祝)10:00 ~

い た メ ン バ ー た ち で す が、 や が て は

えを楽しむ恒例行事です。ぜひ、ご参加ください!

り た い 」 と い う 相 談 が、 プ ロ ジ ェ ク

お昼ごはん、そして裸足で田んぼに入っての手植

空気のごとくカメラを意識しなくな

催します!豊作を祈る舞やコンサート、おいしい

ト の 始 ま り で し た。 フ ァ ミ リ ー の 日

の始まりを告げる「田楽田植え祭り」を今年も開

り ま し た。 飾 ら な い リ ア ル な 日 常 を

雄大な富士山をのぞむ「宮ノ下広場」で、田植え

常 を 撮 る の な ら、 時 々 し か 来 ら れ な

富士山の麓で豊作を祈ろう~ 「田楽田植え祭り」を開催します!

2

【  お 知 ら せ 掲 示 板 】


[3]木の花ファミリー通信 Vol.67 2013 年 3 月号

みんなの暮らし

  う ん。 寮 は 休 日 も 門 限 が 時 で、 登下校はスーツ。髪は無断で切っちゃ

し い と 思 う。 本 気 で 夢 を 叶 え る た め

た り 前 に 社 会 に 行 っ た ら、 も っ と 厳

駄 目 だ し、 ピ ア ス も 禁 止。 で も、 当

た く さ ん い る。 髪 を 切 り な が ら、 私

せ な く て、 詰 ま っ て る 人 が 世 の 中 に

家族にも友だちにも自分の心が明か

  で っ か い 夢 な ん だ け ど、 地 元 に 戻ってきて、自分のお店を建てたい。

どんな美容師を目指す?

に は い い と 思 っ て る し、 ミ ー ハ ー 気

が得意にしている相談に乗ってあげ

とミルクを加えてまぜる。好みで塩、しょうゆ、

分では 年間がもったいないから。

て、 す ご く 穏 や か な 気 持 ち に な れ る

良くないときちんと伝えるようにし

て て、 そ う す る と 分 か っ て も ら え る

ま で に 時 間 は か か っ て も、 信 頼 さ れ

る。 そ れ が、 本 当 の 意 味 で 友 だ ち を

大切にするってことだな、って。

年 目 ) も、 大 変 だ っ

  美 容 師 は 最 初 は 下 積 み で、 給 料 も せいたろう 安 い。 靖 太 郎 兄 ち ゃ ん( 玲 衣 花 の 実

兄 で、 美 容 師

(インタビューと文/いさお)

頼もしいね!先が楽しみです。

きなんだ。

が い が あ る し、 達 成 感 が あ る か ら 好

あ と が 楽。 厳 し い 仕 事 の ほ う が や り

て。でも、厳しい経験を積んでいれば、

卒業式の日の玲衣花(左)、まりちゃんと

玲衣花の旅立ち れ

  こ の 春、 フ ァ ミ リ ー の 玲 衣 花 が 高 校 を 卒 業、 美 容 師 を 目 指 し て 大 阪 に

3. フィリングをつくる。里芋を蒸してつぶし、砂糖

ところにしたいんだ。

て。俺が技を伝授して やるって言ってた(笑) こ こ で 生 ま れ 育 っ て、 いよいよ巣立ちだね。  昔はここが嫌で、友 だちにも言えないと きがあった。でも、今 はすごく恵まれた環境 だと思ってる。昔は大 人に何か言われると嫌 だったけど、今はすん なり「そうだな」と思 えるし、そう思えると すごく楽しい。友だち にも、良くないことは

3

いつから美容師になりたいって思っ

にすり込み、ガムシロップでまとめる。

あ る 専 門 学 校 に 進 学 し ま す。 初 め て

2. 1. を型に伸ばして、 180℃のオーブンで 20 分焼く。

相談美容室か。面白いね。

く伸ばす。

たの?

塩をボールに入れて油を回し入れ、手でさらさら

年間の

1. タルト台をつくる。小麦粉、ベーキングパウダー、

フ ァ ミ リ ー を 離 れ、 都 会 で

<フィリング> 里芋 300g、砂糖 75g、ミルク 60cc

寮 生 活 を 始 め る 玲 衣 花 に、 今 の 気 持

【作り方】

  う ん。 い さ ど ん が、 お 前 な ら カ ウ ンセリングだけで食っていけるっ

白味噌少々で味付けをする。

 小学校 年から。テレビで「あぐり」 を見て、その直後に夢を聞かれて「美

塩 1g、油 50cc、ガムシロップ 60cc

2

7

容師」って答えて、それからずっと。

4. 3. をタルト台にしきつめ、上に好みのジャムを薄

4

<タルト台> 小麦粉 190g、ベーキングパウダー 2g、

ちを聞いてみました。

里芋のタルト

2

調理:ゆみちゃん

【材料】(18cm 型)

厳しい学校なんだって?

今月の木の花菜食レシピ


木の花ファミリー通信 Vol.67 2013 年 3 月号[2]

期 生 の や っ し ー 率 い る「 い ち の   谷 」 か ら 参 加 し、 た く ま し く 成 長 し

けることを選びました。

フ ァ ミ リ ー に 滞 在 し、 心 の 学 び を 続

今後は看護師として外勤しながら

当の姿を知って楽になった」と言い、

懸 命 頑 張 っ て き た け れ ど、 自 分 の 本

な っ た 純 子 ち ゃ ん は「 こ れ ま で 一 生

2 期生との交流会に駆けつけてくれた 1 期生のみんなと

き生きと語る

くず

人の大きく変化した 2

定 で す。 今 後 の 取 り 組 み に つ い て 生

クト」に本格的に取り組んでいく予

昨年 月号でご紹介した「葛プロジェ

の谷の「ニートシェアハウス」に入り、

た お け ち ゃ ん と た け ち ゃ ん は、 い ち

1

12

姿 に、 最 終 日 の 交 流 会 の た め に か け

養鶏とヤギ飼育を

産 物 で し た。 そ の 後、 餌 を「 木 の 花

た 経 緯 が あ り、 当 初、 卵 は い わ ば 副

菌」で発酵させるなどの工夫を重ね、

羽数も増やして卵を市販するまでに

る メ ン バ ー も 多 い 中、 な ぜ か「 久 し

ずっと続いている営みです。

育 は、 フ ァ ミ リ ー 創 設 ま も な く か ら

  一 方、 こ の 数 年 で 大 幅 な 進 化 を 遂 げ た フ ァ ミ リ ー の 農 法 で は、 肥 料 を

なりました。

ぶりという感じがしない」と口々に

い る た め、 鶏 糞 の 必 要 性 が 下 が っ て

未定です。

(文/いさお)

類 へ の 対 応 に つ い て は、 現 段 階 で は

原料に鶏卵を含むクッキー等の菓子

  な お、 商 品 に つ い て は、 鶏 卵 の 販 売は段階的に減らしていく予定です。

スタイルに近づくことになります。

段階的に動物性の食品を摂取しない

義 を 採 用 し て き ま し た が、 今 後 は、

らしの豊かさとしていただく菜食主

  フ ァ ミ リ ー は 創 立 当 初 か ら、 肉 や 魚 は 一 切 摂 取 せ ず、 卵 や 乳 製 品 は 暮

るを得ないのも事実でした。

者に依頼して屠畜すること)にせざ

採卵期間を過ぎるとまとめて廃鶏(業

快 適 な 環 境 を 実 現 し て い ま し た が、

ほとんど利用しない栽培を実現して

  そ の 営 み を、 段 階 的 に 廃 止 す る こ と に な り ま し た。 現 在 飼 育 し て い る

い ま し た。 ま た、 フ ァ ミ リ ー の 養 鶏

期生たち。「きっと、EDEが

終わってみんな各地でそれぞれに過

鶏 や ヤ ギ の 採 卵・ 採 乳 期 間 が 終 わ り

は一般のケージ飼いに比べて格段に

名の新たなメンバー

  フ ァ ミ リ ー の 養 鶏 は、 田 畑 で 肥 料 として鶏糞を利用するために始まっ

 廃止の理由は、以下の通りです。

2

語る

ご し て い た け れ ど、 心 で は ず っ と つ

次第(約 年後)、飼育を中止します。

今年はさらに

各地でどのような花を咲かせていく ことになるのでしょうか。   E D E は、 常 に 進 化 し て い ま す。 そ の 進 化 の 過 程 に 参 加 し、 そ の 人 自 身も進化しながら共に場を創り上 げ て い け る と こ ろ が、 こ の プ ロ グ ラ ム の 最 大 の 醍 醐 味 で す。 留 学 先 の ア イルランドから大学を休学して参加 したゆうがちゃんはこう言いまし た。 「ここは世界で一番おもしろい場 所!」   E D E は 来 年 も 開 催 し ま す。 皆 さ ま、どうぞお楽しみに! (文/ともこ)

「にわとり小学校」の鶏さんたち

ながっていたんだね」とよんちゃん。

 「 に わ と り 小 学 校 」 で お な じ み の フ ァ ミ リ ー の 養 鶏、 そ し て ヤ ギ の 飼

段階的に廃止します

1

つけたやっしーが目頭をおさえる場 面もありました。 10

 交流会には全国から 名の 期生 が 参 加 し ま し た。 年 ぶ り に 再 会 す 1

が加わり、この輪がさらに広がって、

14

1


[1]木の花ファミリー通信 Vol.67 2013 年 3 月号

Vol.67 2013 年 3 月号

木の花ファミリー通信 木の花ファミリー/特定非営利活動法人ぐりーんぐらす  電話 : 0544(66)0250 FAX : 0544(66)0810 〒 419-0302 静岡県富士宮市猫沢 238-1 おひさまハウスひまわり ホームページ : http://www.konohana-family.org メールアドレス : info@konohana-family.org

3 月 21 日に創立 20 年目に入ったファミリーでは、EDE 受講生の皆さんと生活を共に する中で、心を深く振り返る機会をいただきました。映画「確固たる居場所」に表現 された心を、ますます社会に広めていく。そんな決意を新たにしています。 (ようこ)

トピックス エコビレッジ・デザイン・ エデュケーション(EDE) が無事終了しました! ヶ月間にわたり開催

員 に 達 し た 後 も 申 し 込 み が 相 次 ぎ、 名の受講生がそろいまし

ヶ 月 間 寝 食 を 共 に し、 距 離 が

最終的に た。

近 い か ら こ そ 見 え て く る 問 題 点 を、 時 に ぶ つ か り 合 い、 そ し て 支 え 合 い な が ら 乗 り 越 え て い く 中 で、 固 い 絆 で 結 ば れ て い っ た 受 講 生 た ち。 最 終 日、 「これまで過ごした中でもっとも ヶ月間だった」と語る彼ら の 表 情 は、 受 講 前 よ り も 力 強 く、 そ

激動の

ザ イ ン・ エ デ ュ ケ ー シ ョ ン @ 木 の 花

してやわらかく変化していました。

持続可能な人間関係や思考を身に付

じ て き た ち え ち ゃ ん は、 自 分 自 身 が

様々な問題が起こる社会に矛盾を感

  大 学 で 地 球 環 境 過 程 を 専 攻 し、 み んなが幸せになりたいと思いながら

切であることを確認し合いました。

ポート以上に精神的なつながりが大

た 」 と 言 い ま す。 そ し て 物 質 的 な サ

で持続可能に生きられることを知っ

一 人 で は な く、 互 い に 支 え 合 う こ と

ら な い と 思 っ て い た け れ ど、 自 分 は

問題を全て自分で解決しなければな

あ じ し ま

ファミリーが幕を閉じました。

  震 災 被 災 地 の網 地 島 よ り、 多 く の 人の寄付に支えられて受講を実現し

回 エ コ ビ レ ッ ジ・ デ

14

  E D E は、 実 際 の エ コ ビ レ ッ ジ に 滞在しながら持続可能な暮らしを学

第 2 期 EDE 受講生の皆さん。チームワーク抜群!でした

た リ ッ ク は「 食 や エ ネ ル ギ ー な ど な

  月 日、 されてきた第 1 2

ぶ 体 験 型 プ ロ グ ラ ム で す。 今 期 は 定

19

1 1

けることが持続可能な社会創りにつ

な が る こ と に 気 付 い た と 言 い ま す。

「これまで自分の価値観で物事を判断

し て い た け れ ど、 そ れ に よ っ て 自 分

自身が縛られていました」。

 「自分には何ができるのかを見つけ た い 」 と 参 加 し た と お る く ん は「 僕

が調和への一歩を踏み出すことが世

界の調和への一歩になる」ことを学

び、 農 業 を 営 ん で い た 長 野 の 自 宅 を

よしか

整理してファミリーメンバーになる

ことを決意!

  ま た、 歳 の 娘 の 吉 花 ち ゃ ん を 連 れて木の花EDE初の子連れ参加と

3

3

木の花ファミリー通信 Vol.67 - 2013年3月  

木の花ファミリー通信 Vol.67 - 2013年3月