木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号[4]
EDEだより 3
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デ ザ イ ン・ エ デ ュ ケ ー シ ョ ン ) が 開 講 さ れ る 予 定 で す。 こ れ ま で の フ ァ ミリー通信でも何度かご紹介してい ま す が、 E D E は 世 界 の エ コ ビ レ ッ ジ関係者によって開発された国際的 な教育プログラムであり、国連の「持
る初のEDEは
木の花ファミ リーの主催によ
ン 事 務 所 を 営 む「 も ん ち ゃ ん 」 こ と
し て、 大 分 県 で ご 主 人 と 建 築 デ ザ イ
住 し、 農 的 生 活 を 始 め る こ と に。 そ
里峰久さんは家族と共に大分県へ移
日
今年の 月
的 に バ ッ ク ア ッ プ し ま し た。 こ う し
渡 邉 知 香 枝 さ ん は、 こ の 移 住 を 全 面
かけて開催さ
て 受 講 生 同 士 が つ な が り、 互 い に 刺
生が旅立って行
激し合って成長を続けています。
卒業生たち は、 そ れ ぞ れ の フ ィ ー ル ド に 戻 っ て
しないつながりの中で生かされてい
宇 宙 の 法 則 の も と に 生 を 受 け、 果 て
研 究 会 」 を 立 ち 上 げ ま し た。 そ し て
らしへと受講生を導くことでしょう。
2 0 1 3 年 度 の E D E も、 そ ん な 暮
★木の花ファミリーとは
実 演 な ど も 行 っ て い ま す。 埼 玉 県 か
トストーブやソーラーパネルの展示
い 国 」 の 寸 劇 を 披 露 し、 ミ ニ ロ ケ ッ
スティバルに参加し、「お金のいらな
動です。
社会へ移行していくための草の根運
源を最大限に活用しながら脱石油型
市 民 の 創 意 と 工 夫、 お よ び 地 域 の 資
※トランジション・タウンとは?
(文/なかのん)
ら 参 加 し て い た「 み ね っ ち 」 こ と 今
このニューズレターはクリエイティ ブ・ コ モ ン ズ に も と づ き、 原 著 作 者 の ク レ ジ ッ ト を 表 示 し、 改 変 せ ず、 非 営 利 目 的 で 使 用 す る 限 り に お い て、 自 由 に複製、頒布、展示することができます。
2012 年度受講生のみんな。和気あいあいでした
から 月 日に
れ、 名の卒業
きました(通信
岐阜県で便利屋と自然農園を営む 「 け ん け ん 」 こ と 長 江 賢 太 郎 さ ん は、
Vol. 、
大 き な 変 化 を 遂 げ て い ま す。 横 浜 で
ることを知るために生きる」と語る
EDEを受講して死生観が変わった
暮 ら す「 か お り ん 」 こ と 内 園 香 さ ん
け ん け ん。 E D E の 学 び は 人 生 の 本
参照)。
は、 「トランジション・タウンよこは
質 に 対 す る 気 づ き を も た ら し ま す。
木の花ファミリー通信 201 年 月号・第 号
月には旭川市で行われたエコフェ
年創立、富士山の麓で有機農業による 自給自足を生活の基盤に 人が血縁を超 えた家族として生活を営む共同体です。
と い い ま す。「 す べ て は 一 つ で あ り、
ま 」 を 立 ち 上 げ、 2 0 0 人 が 集 ま っ
そしてそこから生まれるつながりは、
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た イ ベ ン ト で 司 会 も 務 め ま し た。 北
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豊かな心で暮らせるコミュニティへ
編集・制作/木の花ファミリー 201 木の花ファミリー
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11
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海 道 旭 川 市 で 暮 ら す「 プ ル ー ト 」 こ
メール ede@konohana-family.org
と 人 を 導 き ま す。 こ れ か ら 行 わ れ る
電 話 0544-66-0250 (担当:池谷・中野)
と 菅 原 毅 さ ん は「 旭 川 エ コ ビ レ ッ ジ
*日 時:12 月19日 (水) 19:00 ~ 20:30 *場 所:国連大学 1F 地球環境パートナー シッププラザ(GEOC) セミナースペース 東京都渋谷区神宮前 5-53-70 *料 金:無料 *ご予約:下記へご連絡ください。
2013年度EDE(エコビレッジ・
2013年 月 日〜 月 日 の 日 間、 木 の 花 フ ァ ミ リ ー に て 19
年」
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続可能な開発のための教育の
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渋谷にて EDE 説明会開催!
という取り組みに正式に参加してい ます。
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2013 年度 EDE 開催にあたり、東京・渋谷 にて EDE 説明会を行います。 エコビレッジの立ち上げや町興しに取り組ま れている方から起業を通して社会貢献したい 方、次世代を育てる教育関係者、あるいは 漠然と将来の道を模索している方まで、対 象は問いません。まずはEDEとはどんなもの かを聞きにいらっしゃいませんか。2012 年 度受講生にも体験談をお話し頂きます!
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【 お 知 ら せ 掲 示 板 】 30
[3]木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号
ています。
ス ラ ス ラ 描 き 始 め る 人 も い れ ば、 紙
を握りしめ、みんなでお絵描き開始!
手に数十年ぶりに色鉛筆やクレヨン
た。
名のメンバーが富士のふもと
ん達と共に心の学びをする仲間でし
リ ー 創 立 以 前 か ら、 名 古 屋 で い さ ど
います。「ここには自分の役割がある
ここが自分の居場所だと感じるとい
ファミリーに戻ってくるとやっぱり
を 前 に う 〜 ん と 考 え 込 む 人 も あ り。
この滞在を通して大きく変化して い る カ チ ャ。 そ ん な カ チ ャ が あ る 日 の大人ミーティングで、 「もっとファ
(文/ともこ)
枚の絵が完成
こうして個性豊かな
かっちゃんの巻
メンバー紹介
したのでした。
ミリーのことを深く理解したい」と、 みんなに絵を描くことを依頼しまし た。 テ ー マ は『 木 の 花 フ ァ ミ リ ー を 全 く 知 ら な い 人 に、 絵 で フ ァ ミ リ ー のことを伝えるとしたら』 。
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今 年 歳 の か っ ち ゃ ん は、 鶏 の お 世 話 や 家 事、 お 裁 縫 が 担 当。 フ ァ ミ 70
絵なんてもう何十年も描いてない よ〜! と慌てる大人たちに、展覧会 に出すわけじゃないからリラックス
豆サラダ
調理:のんちゃん 【材料】 (6 人分) 黒豆125g (ゆで豆なら250g) /お好みの野菜 (玉ねぎ、 人参、かぶ、ブロッコリー、カリフラワーなど)適宜 <ドレッシングの材料>油 60cc/酢 50cc/塩 小 さじ 2 /醤油 小さじ 1/2 /味噌 小さじ 1/2 /ピー ナッツ または きな粉 50g/しょうが 10g/玉ねぎ、 キャベツの芯など野菜 200g 〜 300g 【作り方】 1. 圧力鍋に黒豆と3倍量の水を入れて中火にかける。 2. 圧力がかかったら弱火で 6 分煮る。圧力が抜け たら豆をざるにあけて水気を切り、塩小さじ 1 であえる。 3. 野菜を好みの大きさに切る。 4. ドレッシングの材料をブレンダーでなめらかに し、2. と 3. を食べる直前にあえる。
に 移 住 し て か ら も、 名 古 屋 で 家 族 と
ん な を 頼 っ て、 お 互 い に 必 要 と し て
で し ょ。 み ん な に 頼 ら れ て、 私 も み
と フ ァ ミ リ ー を 訪 問。 そ の 後、 メ ン
前 に「 や っ ぱ り み ん な に 会 い た い 」
大事なことだなと思ってるよ」。
る。 年 を 取 っ て か ら、 そ れ は す ご く
りました。「本当に嬉しいよね。もし
バーとなりました。「お舅さんも亡く
て思ったの」。
は み ん な に お 任 せ、 と い う 気 持 ち で
みんなのためにせっせと働き続け る か っ ち ゃ ん を、 最 近 で は 若 い メ ン
家 族 に 相 談 し て み る と「 今 な ら お 母さんの思うように生きられるね」
い ら れ る。 そ う 思 え る よ う に な っ た
な り 子 ど も も 自 立 し て、 残 り の 人 生
と 全 員 が 賛 成。 今 は フ ァ ミ リ ー で 暮
の も、 や っ ぱ り こ こ に 出 会 っ た お か
(文/ともこ)
も 明 日 病 気 に な っ た と し て も、 あ と
ら し つ つ、 月 に 一 度 夫 の 待 つ 家 へ 帰
げだね」。
愛してるみたい? と聞くと「や
るというかっちゃん。遠距離恋
いに会えるのを楽しみにしてい
行ったりお料理したりと、お互
だ ね 」。 家 に 帰 る と 二 人 で 畑 へ
を信頼して送り出してくれたん
ていたから、ファミリーのこと
の。そういう私の変化を夫も見
変わって、腹が立たなくなった
どんと出会ってから考え方が
るという生活を続けています。「いさ
バーたちがどんどん手伝うようにな
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を誰かのために何かできないかなっ
共 に 生 活 を 続 け て い ま し た が、
年
20
だ あ 」 と 照 れ 笑 い。 そ れ で も、
夏祭りで浴衣姿のかっちゃん
し て、 と カ チ ャ。 そ こ で、 慣 れ な い
今月の木の花菜食レシピ
木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号[2]
していくことの大切さを痛感しまし
大きなスケールの動きの中でその実践
学を学ぶ学生です。 月に娘のエリー
チャ自身も日々の
に対する自らの役割に意識を向けて
い た 国 の 再 建 な ど、 常 に 大 き な 課 題
内 の 民 族 対 立 の 解 消 や、 内 戦 で 傷 つ
ん ど 個 人 的 な 話 を す る こ と な く、 国
あるのですが、同じような役割を高い
る人に苦手意識を持ったりすることも
ただきながら、つい、一緒に仕事をす
多くありました。私は大きな役割をい
冷静で高い意識に学ばされるところが
切さです。今回はタイのメンバー達の
三つ目は、感情や五感からの情報に 流されない生き方を実践することの大
さを客観的に見ることができました。
ちの中にいると、自分の意識の不十分
テーマや役割に意識を向けている人た
その子自身がどんな
な体験をすることで
のではなく、いろん
もを育てようとする
分の理想通りに子ど
が、いさどんの「自
にいたカチャです
当初は研究活動に取り組みながら もなかなかエリーサから手を離せず
体験しています。
共にしながらエコビレッジの暮しを
研 究 の 一 環 と し て、 み ん な と 生 活 を
を楽しませてくれ
て、独 創 的 な アイ
はキッチンに入っ
ようになり、時に
作業に集中できる
いたことが印象的でした。
意識で遂行している人たちのエネル
環境でもたくましく
歳)と共にファミリーを訪れ、
二つ目は、誰かと何かを話すときに、 どのように協力しあえるかを前向きに
ギーに触れて、いい刺激になりました。
ることが大切だよ」
サ(
模索することです。ファミリーでも、
こうした意識の大切さについては フ ァ ミ リ ー で 常 に 共 有 さ れ、 ま た 実
という言葉を素直に
が行われていたのです。常にそうした
違いではなく共通項に焦点を当てるこ
践 さ れ て い ま す が、 今 回 は そ の 大 切
受 け 入 れ、 即 実 践。
た。 今 回 出 会 っ た 多 く の 人 々 が ほ と
とでつながっていくことの大切さをよ
さ を 改 め て 認 識 す る と 同 時 に、 自 分
他の子どもたちと同
デア料理でみんな
く 話 し て い ま す が、 国 の 再 建 と い う
自身の実践のレベルをつかむことが
じように過ごすよう
生きていく力をつけ
できて、学びの多い旅となりました。
は、た く さ ん の 大 人 に見守られる中すっ かりみんなにとけ込 んで日本語も話すよ うになりました。カ
く もすご どの 絵 ! ね だ ー ハッピ
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になったエリーサ
デンマークから カチャが滞在中! 現在ファミリーに滞在中のカチャ は、 デ ン マ ー ク の 大 学 院 で 文 化 人 類
カチャ(左)と娘のエリーサ
*木の花ファミリー フェイスブックページでも公開中! http://www.facebook.com/kononahanafamily
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(文/みちよ)
GENOA 総会の様子。アジア・オセアニア各国の代表が集っています
[1]木の花ファミリー通信 Vol.63 2012 年 11 月号
初霜が降り、本格的な冬を前にファミリーは作物の収穫に大忙しです。海外からのお 客様をお迎えしたり、教育プログラムを開催したりといった多彩な活動は、地に足を つけた日常があってこそ。今月も、そんな暮らしの景色をお届けします。 (いさお)
トピックス
みちよちゃんの
スリランカ出張報告パートⅡ
こ ん に ち は、 み ち よ で す。 先 月 に 引 き 続 い て、 ス リ ラ ン カ へ の 出 張 に
ついてご報告したいと思います。
先 月 ご 報 告 し た「 宗 教 を 超 え た 気 候変動と生物多様性に向けた対話」
と い う 国 際 会 議 に 続 い て、 私 が 代 表
を 務 め る G E N O A( グ ロ ー バ ル・
エ コ ビ レ ッ ジ・ ネ ッ ト ワ ー ク・ オ セ
ア ニ ア・ ア ジ ア ) の 総 会 が 行 わ れ ま
し た。 総 会 に は、 オ ー ス ト ラ リ ア、
バ ン グ ラ デ ィ ッ シ ュ、 カ ン ボ ジ ア、
イ ン ド、 韓 国、 ネ パ ー ル、 フ ィ リ ピ
カ
人 の 参 加 が あ り、
ン、 ス リ ラ ン カ、 タ イ、 日 本 の
国から私も含めて
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今回のスリランカでの体験を通し て、 つ の こ と を 体 感 し ま し た。 一
成功裏に終了しました。
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て 判 断 し、 感 情 に と ら わ れ ず に 行 動
次 総 会 で も、 物 事 を 広 い 視 点 か ら 観
国 際 会 議 で も、 ま た G E N O A の 年
と い う こ と で す。 先 月 に ご 報 告 し た
つ目は、自分の意識をどこに置くか、
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久しぶりに家族写真を撮影しました ● ● ●
メンバー数は、ただいま 86 名。家族全員が揃うのも大変になってきて、 みんなで写真を撮るのは昨年の 1 月ぶりでした。次回は、何人になっているかな?