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2013-2016

西川航生 作品集→


経歴 / 諸活動

収録作品

1993.3

2013.10 - 12 

宮城県仙台市に生まれる

学部三年 課題設計 『擦れ違う、白と黒』( p.17 - ) 表と裏のターニングポイントとなる建築 スタジオ最優秀賞

2008.4 宮城県仙台第一高等学校 入学 吹奏楽部入部、フルートを始める

2013.12 - 2014.1 学部三年 課題設計 『都市と自然の平衡状態』( p.29 - )

2011.4

ボロノイ分割を用いた形態生成

東北大学工学部建築・社会環境工学科 入学

スタジオ最優秀賞

学友会交響楽部 入部 2013.9 NAP 建築設計事務所 オープンデスク

B1 - 3

2014.11 - 2015.3 卒業設計 『社会との回路を切り結ぶ学校 - まちとの視線の縫い取り -』( p.39 - ) 郊外における小学校のあり方の提案

異なる人々のふるまいをそれぞれに 受け入れながらも、それらを接続する 回路をもうけること。 異なった文化や立場を持った人々のふるまいを建築によって 関係づけ、対話のきっかけをつくります。

学友会交響楽部 フルートパート首席奏者 2015.4 - 7

2014.4 -

修士一年 課題設計 国際建築ワークショップ 

東北大学 本江研究室

『SERVING SLABS, A SERVED SLAB』(p.3 - ) 新しい技術を持った農民と土着の農民の知識共有の場

2014.4 - 10 家具製作会社 オフィス研究活動 2014.6 -

西川航生 (23)

建築学会建築デザイン発表会 発表

2013.12 - 2014.12

B4

都市・建築学専攻 都市・建築デザイン学講座 本江正茂研究室所属 IT コミュニケーションデザイン学分野

店員と客のコミュニケーション・ツールとなる什器 東北大学工学部建築・社会環境工学科 卒業

- ドイツ語     日常会話程度(A2) - フルート演奏   

2016.4 - 7 留学前期 設計スタジオ 『CITY DISTRICT

2015.4

スタジオ優秀賞 M1

Illustrator, Photoshop,Indesign

-CAD

AutoCAD

-3D

3ds Max, SketchUp

-GIS

QGIS

2016.6 留学前期 バウハウス国際ワークショップ 『Inbetween』( p.81 - ) デリダ『歓待について』を表現する 1:1 インスタレーション

2015.3 - 2016.8 家具製作会社 オフィス研究活動 2016.4

-[ 技能 ] -Adobe  

-Altglienicke / BER- 』( p.59 - )

建物・プログラムを集約し新たな街の中心をつくるマスタープラン

東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 入学

久米設計 アルバイト

- 英語       ビジネス会話程度、Toefl ITP 583 点

佳作

2015.3

2015.4 [ 趣味・特技 ]

JR 仙台駅自由通路什器デザインコンテスト 『浮かんだ木の葉の間から』( p.75 - )

阿部仁史アトリエ アルバイト

東北大学大学院工学研究科

2015.8 - 10

2016.9

ベルリン工科大学 交換留学

空間デザイン・コンペティション 『ガラスのころも』( p.85 - )

JASSO 海外留学奨学金受給 留学

超薄型ガラスによる環境装置としての塀

2017.2 帰国

2016.10-12 留学後期 設計スタジオ 『MIXED-MOTION CITY 』( p.51 - )

[ 連絡先 ] - E-mail

kokinishikawaa@gmail.com

異なるスピードとタイポロジーが結びついた都市計画

- Phone

( 080) 3194 8411

Schindler Global Award 提出(審査中)

2

kohki Nishikawa


Serving Slabs, A Served Slab

修士一年 課題設計

2015.4 - 7 新しい技術を持った農民と土着の農民の知識共有の場 Program

農業教育施設、シェアオフィス

Location

台湾宜蘭県三星郷

Professor

石田壽一 ( 東北大学教授 )

これは旧農民たちが今まで学ぶことがなかった経営を学び、六次産業化を促進するための拠点施設である。 三星地区の新しい農業教育では、旧農民からの農業技術のレクチャーに加え、実践的な農家経営教育を行う。それには予想収穫高、生産物の価格、最新の農業技術の研究成果などが不可欠である。 それらの情報を集めるには、流通ルートに精通し、土地の性質を熟知した旧農民の協力が必要だが、旧農民と新農民の生活習慣は異なっており、最初からお互いを理解しなじむことは困難である。 そこで、旧農民と新農民が互いに協力し農業経営を行う関係をつくるために、新農民と旧農民がお互いに教えあい、事業の経営を話し合うためのレクチャースペースとシェアオフィスの複合施設をつくる。 互いの持つ情報を共有しあい、三星の農業経営の未来について共に考えることで、古くからの知恵と最先端の技術が組み合わされた新しい農業コミュニティが生まれる。

Serving Slabs, a Served Slab

3


アプローチから北東を見る 4


中庭を様々なプログラムが囲む

Wind Catch Slab

エントランスホール:板の隙間から田園風景が見える

Indoor Slab

Water Flow Slab

Water Store Slab

West Elevation    S = 1 : 150 Serving Slabs, a Served Slab

5


農村の入口にある敷地 この M エリアは新農民たちのレジデンス(S エリア)の入口に位置し、新農民と旧農民それぞれの暮らしの境界にあると言える。 ここに、新農民と旧農民がお互いに教えあい、事業の経営を話し合うためのレクチャースペースとシェアオフィスの複合施設をつくる。 北には水田・畑があり、人々が農作業の間に立ち寄りやすい位置にある。 南には用水路が流れているため、水を用いた環境制御を行う。 水田・畑

水田・畑

居住エリア

道路

主要 用水路

居住エリア 水田・畑

配置図 S = 1 : 1000

6


役割の異なる 4 つの板

水の循環システム

Indoor Slabs、Water Flow Slabs、Water Store Slabs、Wind Catch Slabs の 4 種類の板を重ね合わせる。 それらはそれぞれ異なる役割を持ち、Indoor Slabs は他の 3 種の板によりエネルギーを供給される。 水平な板は田園風景と重なり合い、新たな風景をつくり出す。

Water Flow Slabs が雨水を集め、 Water Store Slabs へと運ぶ

Water Store Slabs は動線のハブとなり、

高さをずらすことで視線のやり取りが生まれ、

新たな出会いを生む場となる

それぞれの部屋の様子が他の部屋に伝わる

Water Flow Slab

トイレ 整雨レベルⅢ Water Store Slabs へと運ばれた水は 周囲の空気を冷やし、冷やされた空気は Wind Catch Slabs により運ばれ、 Indoor Slabs を冷やす

Wind Catch Slab

整雨レベルⅠ

Water Store Slab 水田として:水を溜め蒸散により空気を冷やす

屋敷林として:日射をさえぎる

Indoor Slab

定員 84 人の 1/3 が使用する 水を浄化可能な浄水器 21 人用浄水槽

トイレ 整雨レベル Ⅲ

農具洗浄用 水場

整雨レベルⅠ 風をあつめて適切な通り道に導く

浄水池

整雨レベルⅠ

浄水した水を一時保管、 豪雨時にあふれ出た雨水を溜める 貯水池としても機能する

敷地南側を流れる水路より水を取り込む

水路へ再び戻す

Serving Slabs, a Served Slab

7


シェア・オフィス ミーティング・作業スペース

シェア・オ 共用ワーク

シェア・キッチン

2700

8

2700

2700

2700

エントラ

シェア・ライブラリー

2700

2700

2700

2700


Water Flow Slab

8/31 の南中高度

Indoor Slab

オフィス クスペース

Water Store Slab シェア・オフィス ラウンジ

トランス

2700

2700

2700

2700

2700

2700

D-D Section     S = 1 : 100 Serving Slabs, a Served Slab

9


Indoor Slab

Wind Catch Slab

シェア・オフィス ラウンジ

Water Flow Slab

それぞれの部屋の様子が 他の部屋に伝わる

2700

2700

2700

エントランス

2700

2700

3400

2700

レクチャールーム

レクチャールーム

2700

2700

2700

2700

2700

C-C Section     S = 1 : 100 10


Indoor Slab

Wind Catch Slab

Water Flow Slab

Water Store Slab 3, 利用者によって開けられた蔀戸を 通して東から西に風が抜ける

1, 雨水が Water Flow Slab によって Water Store Slab に集められる

シェア・オフィス 共用ワークスペース

レクチャールーム

エントランス

2700

2700

2700

2700

2700

4200

5400

2, Water Store Slab の植栽による 蒸散で冷やされた空気が風に乗る

レクチャールーム

2700

2700

2700

2700

2700

B-B Section     S = 1 : 100 Serving Slabs, a Served Slab

11


Indoor Slab

Wind Catch Slab

Water Flow Slab

Water Store Slab シェア・オフィス ミーティング・作業スペース

管理室

3100

シェア・ライブラリー

3300

6000

レクチャールーム

浄水池

1500

溜められた雨水はトイレやキッチンで利用された後 浄化され、浄水池に一時溜められた後水路に戻される 浄水池は豪雨時のため池にもなる

2700

2700

2700

2700

2700

2700

2700

2700

2700

A-A Section     S = 1 : 100 12


D

トラクター用道路

トラクター用駐車場 農具洗浄用 水場 整雨レベルⅡ

農具倉庫 21 人用浄水槽 D

After work

整雨レベルⅢ

整雨レベルⅣ シェア・キッチン

裏口 浄水池 GL+2000

シェア・ライブラリー

整雨レベルⅠ

GL+2000

管理室

A

GL+3280

ミーティング・作業スペース GL+6000 整雨レベルⅠ 整雨レベルⅠ A

エントランス

レクチャールーム

シェア・オフィス

A

A

GL+3080

シェア・オフィス 共用ワークスペース

レクチャールーム

レクチャールーム GL+4200

GL+5420

B

B

B

B シェア・オフィス ラウンジ

レクチャールーム

GL+4420

C

C

レクチャールーム GL+3420

C

C 会議室 GL+2000

GL+1500

GL+1500

整雨レベルⅠ

整雨レベルⅠ

D

from other village

2F Plan  S = 1 : 300

Residents

西側にメインとなる道路があり、北の L エリアへとつながっている。そのため南西 D

住民用歩道

側に開いた構成にし、農民たちを迎え入れる。まずエントランスホールに入り、シェ アオフィスには南の、レクチャールームには北側の階段からアクセスする。シェア キッチンは予約をすれば誰でも使用可能であり、収穫してきた野菜を洗い場で洗い

1F Plan  S = 1 : 300

食べることができ、戸を開けてテラス席やシェアライブラリーと一体で宴会場のよ うに使用することもできる。植栽の施された Water Store Slab は動線のハブであり、 仕事や勉強で疲れた人々の憩いの場であり、アトリエでもある。トラクターが走る 北側道路に面した場所には農具倉庫を置き、トラクターなど共有の道具を収納する とともに、その隣には農機具を洗うための洗い場を設けている。

Serving Slabs, a Served Slab

13


環境の手動調整による共生関係 新農民と旧農民が協力して手動で環境を調節する関係をつくる。

Water Flow Slab

Water Store Slabs には植栽が施され、水盤も設けられている。水盤と植物の蒸散により冷やされ た空気は夏の南東からの風によってオフィスへと運ばれる。空気は Water Store Slabs に面した低 い位置に設けられた窓からオフィス内を通り、高い位置に設けられた窓へと抜ける。

color steel plate asphalt waterproofing plywood t=9mm ceiling joist structual plywood rafter rectangular timber45x60mm @450

Wind Catch Slabs は新農民、旧農民地震で開閉が行われる。風をとらえ、適切なルートへと導く。 Water Store Slabs は植物の扱いにたけた旧農民主導のもと、新農民・旧農民が協力して維持する。 動線のハブにもなっており、新しいビジネスを生む出会いを用意する。

風のシミュレーション

Wind Catch Slab 1825

(Flow Designer を使用 風速:2.0 m/s 風向き:南東 気温:35℃ B-B Section)

mulching light soils water permeable sheet water petaining and draining mat root resistant film root preventive sheet protective mortar t=20 asphalt waterproofing

Indoor Slab

timber pillar 200 x 200

400

Wind Catch Slabs がない場合:東(左)側から入った風は西へと抜けずに滞留する

540

pure flooring t=15mm heat insulator t=30mm particle board t=20mm

Water Store Slab square steel pipe 200 x 200

exposed concrete polyurethane resin dust-proof coating

Detail     S = 1 : 50 Wind Catch Slabs がある場合:東(左)側から入った風は中庭を通り、西側へスムーズに抜けていく

木造と RC 造の混構造。基本的に木の柱梁構造であり、200×200 の角柱が床を支える。Water Store Slabs は RC のボイド スラブであり、それを木造と同じ 200×200 の鉄骨角柱が支える。ボイドスラブにすることでスラブ自体が剛性を持ち、柱 の位置が自由になる。そのため木造柱と同じグリッド上に置くことができ、対比をつけながらも整合性を持った平面となる。

14


Master plan

ラクして稼げて楽しい農業を実現し敷居を下げることで若者を呼び込み、持続可能な農業社会のモデルをつくることを目指す。

地熱温泉

707 ㎡

売店

107

207 ㎡

レストラン

374 ㎡

ミュージアム

341 ㎡

レクチャールーム

96 ㎡

研究室

150 ㎡

宿泊施設

485 ㎡

保育園

145 ㎡

温室

宜蘭県の 1/3 が新農民に、大きな変革の可能性

832 ㎡

乾燥施設

3362 ㎡

冷凍倉庫

1679 ㎡

ヒートポンプ用機械室

26 ㎡

その他

17 ㎡

コワーキング

153 ㎡

レクチャールーム

220 ㎡

シェアキッチン

29 ㎡

シェアライブラリー

44 ㎡

エントランスホール

225 ㎡

その他

131 ㎡

高齢化が進む旧農民の土地を新農民へ

Co-Work レジデンス

5500 ㎡

マスタープランは東北大学の学生 5 人、台湾の実践大学の学生 3 人の共同作業で 計画を行った。現地でワークショップ形式で行われ、農民や行政の人々のレクチャー も取り入れながら進み、その後必要な建築を各自に割り振り設計を行った。 地熱利用を工場などがある L エリアに限定し、教育施設の M エリア、居住の S エリアを将来的に増加する新農民人口に対応して反復可能なモデルにする。

自身は M エリアを担当。

法人化し農機やエネルギーを供給、給与も安定

L

様々な役割の人が様々な目的で集う場

大家族が集うリビングのような旧新農民のための場 集荷 集荷

1 年半の 1ha での研修期間 農業、暮らし方、シェアの仕方を学ぶ。 コミュニティの形成。

5ha での実践期間 土地は旧農民から借りる。 共有農機・施設は これまで通り使用可能。

自由なペースでのでの挑戦期間 新ノウハウの企業への提供による謝礼金 獲得のため、新たなことにチャレンジ。 年をとっても自分のペースで継続可能。

農民

傾斜 1/100 10∼30cm の段差

co-working

半年を 1 セメスターとする 1 年半の研修期間を経て新農民は自力で農業を経営するための 経験を培う。研修期間中は 3 人 1 ユニットで 3ha の農地が与えられ、12.5 年かけて目標 である 660 人の新農民を輩出する。研修が終わった新農民は宜蘭にとどまり社員として 農業に従事するか、独立して新たな農業にチャレンジする。

分散型から集約型へ、新たな農業生活

それぞれの広場と機能 を結ぶ経路

集荷

L エリアには、農民(新・旧・遠)、訪問者(視察者・観光)、地域住民など、様々な役割の人が様々な目的で集う場となる。 それらの人々が関わり合うことで、更なるスケールメリットや、ウィンウィンの関係を生み出すことを目指す。

集荷

旧農民と新農民がお互いに教えあい、事業の経営を話し合うためのレクチャースペースとコワーキングの複合施設をつくり、 生活習慣の異なる新農民と旧農民を結び付ける。

新技術で 2 倍の収穫スピード

S

プライベートを確保しつつ自然と隣り合った暮らし Living space

立体的に変化する集いの場

agriculture space

for one

for all

residence

shared space により Living space を独立させる

施設への動線 Living space for one

shared space

for somebody

集いの場

for all

residence Living space for one

2F 交通の分離

reading tv sleep communication

studying

農民として独り立ちするには 3 度の収穫経験が必要だが、苗を L エリアで大規模に栽培 することで一年に 2 回の収穫を実現、経験値が半年ずつ異なる 3 人を 1 ユニットとして 先輩と後輩が協力して農業を学ぶ。

農業従事者の動線

Living space for one

1F

農業従事者が安定した生活を送る為の能力と仲間を日常生活の延長で築く、きっかけとなる集落。

IT 技術を駆使して広範囲を育成可能に

agriculture space

shared space for somebody cooking visitor hobby break

(Living for family) 一体的な利用可 agriculture cooking party agriculture space for all

terrace

shared space for somebody commmon space terrace

agriculture space for all working space meeting room terrace

kitchin

kitchin

shower room

Bath room wash room toilet Bed room

shoes washing space 一体的な利用可

storage

3F 職住があまりに近接していたこれまでの農業を再考する。シェアしつつ、独り隠れることができる建築をつくる。

効率化により収入増加、稼げる農業へ

Serving Slabs, a Served Slab

15


16

Serving Slabs, a Served Slab


擦れ違う、 白と黒

学部三年 課題設計

スタジオ最優秀賞 2013.10 - 11 表と裏のターニングポイントとなる建築 Program

劇場、ブックカフェ

Location

宮城県仙台市青葉区

Professor

小野田泰明 ( 東北大学教授 )

建築家と同じく「時間」「LIFE」「空間」と格闘する「映画」を取りかかりにしながら、その三者を巧みに操る能力を養ない、建築家としての基礎力を身につける。 映画から受けた印象をコンセプトモデルとして定着させ、それをもとに空間モデルを作成。その空間に適した敷地・プログラムを選定する。

擦れ違う、白と黒

17


1 階南側からホワイエを見る:格子から 2 階の光が降り注ぐ 18

擦れ違う、白と黒


2 階内観:浮遊感のある雲のような空間で、本を読む

擦れ違う、白と黒

19


映画『ミツバチのささやき』から制作したコンセプトモデル 映画を選択し、そこから得た印象をコンセプトモデルとして定着させる。 映画『ミツバチのささやき』では、はじめに空間全体に立ち込める重たさがあり、それが主人公の失踪をきっかけにすこしずつとほぐれてゆく。閉塞感とかすかな希望をコンセプトモデルにして取り出した。 それをもとに空間モデルを制作、格子を挟んで重たい黒の空間と軽い白の空間が上下反転する空間となった。 

ミツバチのささやき

コンセプトモデル

空間モデル

テクスチャー 紙をくしゃくしゃに丸めて開いたようなテクスチャーを持つタイルを 1 階と 2 階の仕上げタイルとして採用する。 1 階では黒、2 階では白に塗ることで、1 階では先が見えない闇のようなざわざわとした印象を与えるが、2 階ではふわふわとした綿雲のようになる。

紙を用意する

20

擦れ違う、白と黒

くしゃくしゃにする

ひろげる


表と裏の境目にある敷地 東側は交通量が多くにぎやかな愛宕上杉通に面している一方、南側は家具屋など小さな個人経営店が 立ち並ぶ静かな裏通りとなっている。これら性質の違うもの同士を結ぶ結節点のような建築をつくる。

専門書

ラウンジ

書店

配置図 S = 1 : 1000

擦れ違う、白と黒

21


白と黒の箱 敷地の表に対応した白の箱、裏に対応した黒の箱を積み重ねる。 それぞれに敷地に対応させた 2 つの箱をずらし、2 方向の視線の抜けを確保することで、白と黒の箱を通して表から裏、裏から表へと視線がつながるようになる。 2 つの箱は格子をはさんで反転する関係にあり、格子を通じてそれぞれの光や空気が混ざり合い、格子に張られたガラスを通じて互いの空間を演出しあう。

表通りへ

裏通りへ

敷地の表と裏に対応した、積み重なった白と黒の箱

22

擦れ違う、白と黒

間に格子をはさむ

それぞれに箱を入れ込む

敷地の表裏に対応させて回転する


搬入口 専門書

ホール

楽屋1 楽屋2 ラウンジ

書店

テラス ワークショップ

1 階平面図 S = 1 : 400

2 階平面図 S = 1 : 400

プログラム 1 階は小さな劇場、2 階はブックカフェになっている。劇場は、普段はひと気がないが公演があると一度に大勢 の人であふれる、非日常性を持つプログラムである。一方ブックカフェは、時間により多少の差はあるものの 常に一定の人が利用し、日常生活に寄り添う。尋ねる人も空間や機能と同じくまったく別の性格をもち、それら が格子を通じて緩やかにつながる。

擦れ違う、白と黒

23


A

A

1000

6500

3700

1300 500 1000 500 1300 6500 3700

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

A-A 断面図     S = 1 : 200 24

擦れ違う、白と黒


南東側から見る:ピロティが通行する人々を内部に誘い込む

南東からアプローチを見る:一階を半地下とすることで敷地勾配に対応させる 一階劇場への掘り下げられたアプローチは非日常空間への導入となる

東側立面図     S = 1 : 200 擦れ違う、白と黒

25


B

B

1600

6500

1000

3000

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

2500

B-B 断面図     S = 1 : 200 26

擦れ違う、白と黒


アプローチを見る:天井が通りの景色を反射し、水盤は劇場に入る前の気持ちを整える

南西からテラスを見る:テラスの植栽は地上との一体感をもたらす

南側立面図     S = 1 : 200 擦れ違う、白と黒

27


28

擦れ違う、白と黒


都 市 と 自 然の平衡状態

学部三年 課題設計

スタジオ最優秀賞 2013.11 - 2014.1 ボロノイ分割を用いた形態生成 Program

道の駅

Location

宮城県仙台市青葉区

Professor

原田麻魚 ( MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO )

「制作と理論」という観点から、建築を 1/1 で考える。道の駅というプログラムをてがかりに、仙台という敷地条件ならではの建築を設計する。

都市と自然の平衡状態

29


3次元のボロノイ分割により生成した形態 30

都市と自然の平衡状態


壁面に自然が映り込み、内観が季節の移り変わりによって変化する

自然が思わぬ方向に現れる

都市と自然の平衡状態

31


3 次元のボロノイ分割によって決定される形態 ヴォリュームは 3ds Max Script を用いた 3 次元のボロノイ分割により決定する。敷地と同じ大きさの箱を仮定し、建築側の母点は必要諸室を単純に並べたそれぞれの中心点、 樹木側の母点は樹木の根元と先端として、ボロノイ分割を行った。建築側の領域をヴォリューム、樹木側の領域を外部とした。 その結果、建築が樹木と敷地をとりあうような形態が生まれた。建築と樹木が等価に存在し混ざりあう空間となり、訪れた人は木々の隙間を縫うようにめぐる。

想定する機能に対して単純に並べられたヴォリューム

敷地と同じ大きさの箱を仮定する

機能のヴォリュームの中心、樹木の根元、

機能のヴォリューム側の領域を残すと、

先端を母点としてとらえ、敷地と同じ大きさの

樹木と敷地を取り合うような形態が生まれる

箱に対してボロノイ分割を行う

敷地の既存の樹木群

32

都市と自然の平衡状態


都市の時間と自然の時間の対比 ボロノイ分割による形態生成により、樹木と建築の距離が近接した状態となる。 建築と森は長い年月をかけ、徐々に森と同化していく。 素材は外装にコールテン鋼、内装に塩ビシートを使う。コールテン鋼は約 2 年で落ち着いた黒茶色となり、その後長い時間をかけさらに深い茶色へと変化していく。 コールテン鋼はメンテナンスフリーであり、何十年経とうとそこに存在し続ける。 一方塩ビシートは、周りの植物を反射し、内部へと引き込むとともに、内部に入った光も反射させ、周りの木々を照らす。 周りの樹木は夏は日差しを遮り、冬は葉を落として光を内部へ通す。 外装は周りの樹木の成長とともに森の一部となっていく一方、内装は季節の移ろいや人々の活動によって姿を変化させる。 一枚の壁を隔て、都市的な早い時間と自然的なゆっくりとした時間が繰り返されてゆく。

北側立面図 +0 年  S = 1 : 400

北側立面図 +2 年  S = 1 : 400

北側立面図 +10 年  S = 1 : 400

Outside

Inside

Time

+1 年

+2 年

+3 年

+4 年

+5 年

+6 年

+7 年

+8 年

+9 年

+10 年

+11 年

+12 年

+13 年

+14 年

都市と自然の平衡状態

33


都市と自然の境目にある敷地 敷地は仙台市大手町の一角で、仙台駅と青葉山を直線で結ぶ青葉通りに面している。 敷地の西側は崖で仙台城を見通すことができ、古くから景勝地としても有名であった。 都市と自然の境目に位置する場所として、この敷地を選んだ。 向かい側には地下鉄の駅ができる予定であり、道の駅としての集客も見込まれる。

駅建設予定地

仙台城

仙台

配置図 S = 1 : 1000

34

都市と自然の平衡状態


樹木が大通りの車の騒音をカットする Aʼ

展示室 1

倉庫 B

展示室 2

受付・情報 コーナー

エレベーター

ホール

A

GL+1600 平面図 S = 1 : 300

都市と自然の平衡状態

35


仙台城のある青葉山を望む 展望テラス

B

店舗

カフェ エレベーター ホール

A 樹木の葉が夏は直射日光をやわらげ、冬は内部に通す

GL+5600 平面図 S = 1 : 300

36

都市と自然の平衡状態


4000 4000.0942

4000 4000

A-Aʼ 断面図 S = 1 : 150

4000 4000.0942

4000 4000

B-Bʼ 断面図 S = 1 : 150 都市と自然の平衡状態 都市と自然の平衡状態

37 36


展開図 S = 1 : 300 38

都市と自然の平衡状態


社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

卒業設計

建築学会建築デザイン発表会 発表 2014.11 - 2015.2 郊外における小学校のあり方の提案 Program

小学校、店舗併用住宅

Location

宮城県仙台市太白区

Professor

本江正茂 ( 東北大学准教授 )

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

39


40

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―


背景 かつて地域の拠点施設として捉えられた小学校は防犯のために門戸を閉ざさざるをえなくなった。

住宅も周りに塀をめぐらすなど外部に対して閉鎖的になっており、とりわけ核家族化や職住分離が進む郊外住宅地においては、 子供たちは学校と住宅との往復の中で生活し、生業が営まれているまちとは関わる機会が少なくなってしまっている。 そこで、教室を周囲の建物と同様に分散配置し、敷地外部に小学校と対応したユニットを配置することで、 まちと視線を縫い取り、セキュリティを保ちながらもまちとつながりのある小学校を目指した。

防犯のために門戸を閉ざした小学校

人の気配が感じられない閑散とした通り

住戸ごとに独立して建っている住宅地

商品の製造過程が見えない大型ショッピングセンター

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

41


開発年代による家屋の疎密度の違い 対象敷地は仙台市中心部から車で約 25 分ほどの位置にある住宅地。

この地域はかつて街道沿いの宿町として栄えたが、70 年代に郊外住宅地の開発が行われ、それに伴って小学校も開校した。 小学校のある、70 年代に開発された地区では、家屋の疎密度が大きくなっている。

そこに住む住民の多くは日中は都市部に働きに出ているため人通りが少なく、小学校の周りは活気がなくなっている。

一方で農村の名残りが残る街道沿いは、家屋の疎密度が小さく敷地境界の見た目が曖昧で、昔からの商店も残っている。 そこで、小学校を街道沿いの、家屋の疎密度の低い地区へと移築する。 移築先は南側に旧街道のバス通り、北側に畑が広がる傾斜地である。

70年代開発

既存の 小学校

緑地

ため池

ショッピングセンター

旧街道

交差点

遺跡

水田 旧街道 1965-

1950-1965

-1950

0

42

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

100

200m


小学校 + 商業 学校の一部に商業を組み込む。学校の中には一部地域の人が入り込める回路を設け、学校の外には商業兼住宅のユニットを、校舎と対応させながら配置する。 元からこの地域で暮らしながら商売を営んでいる住民の店舗併用住宅である。

商業側にとって視線は歓迎すべきものである一方で、子どもたちにとってはベッドタウンの中で見えにくい生産の営みが可視化される。

建設業 製造業 情報通信業 運輸業 事務業 学術研究、専門・技術サービス業 生活関連サービス業、娯楽業 教育、学習支援業 サービス業 学校、保育所、児童館 郵便局、交番

小学生

仕事の様子

商業

小学校 場所

医療

高齢者福祉 宗教 大型小売店 卸売業、小売業 コンビニ 宿泊業、飲食サービス業 0

100

200m

サービス

地域住民

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

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敷地スケールのダイアグラム

廊下に周辺の地形の傾斜を取り込む

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社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

教室を雁行配置させる

行き止まりを無くし、回遊性のある空間に


街区スケールのダイアグラム

教室を周囲の建物と同様に敷地内に分散配置し、

敷地外部に門型のユニットを小学校と対応させながら

ユニットを通して小学校���部からまちに対して視線を抜いとることで、

街並みと連続させる

直線状に 50m 間隔で配置

敷地境界の見た目があいまいなために、 学校内部から既存の住宅と住宅の間、商業までが一続きのように見える

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

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屋根 直売所

デッキ

柱 デイケア

教室

商業

美容室

+2700

+3200

食堂

+2500

+2300

+2850

食堂

+2450

図書・メディア コーナー

A +3200

中庭

+1500

+1500

中庭

+1450

カフェ

音楽室

体育館

+2850

A

+5200

6CR

+7050

A

昇降口2

5CR

園芸

+1200

B +2550

+2750

+1300

4CR +2300

+1650

+2250

+1250

+6600

B +6300

+700

+950

ギャラリー

B

特別支援学級

3CR

1CR

2CR

1 階平面図

46

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

+5250

文具店

クリーニング

A

昇降口3

昇降口1

古本屋

+5200

+7050

+1900

生活科室 +3000 花屋

+1700

+1300

+3200

B

事務室 校長室

職員室 +1900

+3200

一級建築士

職員入口

保健室 給食室 家庭科室一般入口

理科室

2 階平面図

0

10

20

50m


A

3 階平面図

宅地へ

既存の 小学校

A

A

A

川 緑地 ため池

Aʼ 商業

2 階平面図

畑 寺 旧街道 ショッピング センター

旧街道

A

商業

A

商業

A

遺跡 旧街道

交差点

水田

1 階平面図 配置図 S = 1 : 20000

A-Aʼ 断面図

 分棟にはユニット小とユニット大の 2 種類があり、ユニット小は事務所等、ユニット大は飲食店等を 想定している。どちらとも 1 階が商業、2 階が住居のスペースになっており、動線が分かれている。商業 部を通して視線が抜けていくよう、階段や水回りは門型にまとめられている。素材は小学校から連続し、

立面図

視線が抜ける商業部は木デッキ、その他の部分は花崗岩が使われる。  分棟は小学校内の視線を遠くまで伸ばすための装置となる。門型のフレームによってまちと視線が縫い

ユニットα

ユニットβ

ユニットαʼ

取られる。分棟は放射状に置かれ、小学校がさまざまな場所と関係を結ぶ。分棟は主に 50m 以内の距離を 保ちながら配置される。バス通り沿いに置かれた場合は学習塾、畑の近くに置かれた場合は直売所になる など、置かれる敷地の状況によって業種が変化する。食堂や文具店など一部の店は小学校内にも設けられ、 地域との関係を取り持っている。

0

10

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

20m

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敷地の傾斜を引き込んだ廊下を走り回っている中で、まちとの視線が縫い取られる

クリーニング

敷地の外に視線が連続し、まちの営みが子どもたちに対して可視化され、まちは小学校の続きとして認識される

美容室

デイケア

直売所

文具店

短手断面図

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社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

0

5

10m


敷地周辺の住宅と同じように、教室はそれぞれ独立して配置される

教室と教室の間を子供たちが動き回り、それが敷地の外まで拡張されていく  子供たちのまちへの積極的な関わりを生み、住宅が開かれていくきっかけになる

校舎内から視線が抜けるように、建つ敷地の高低差に関わらずユニットの抜けは 同じ標高に保たれる。 外部との直接的な関係を切りセキュリティを確保しながらも、視線を連続させる ことによってまちを小学校の延長として読み替え、社会との関係を再び結ぶ。

花屋 古本屋 (小学生向け)

2CR

2CR

4CR

4CR

体育館

1CR

1CR

3CR

3CR

園芸 昇降口1

長手断面図

0

5

10m

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―

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50

社会との回路を切り結ぶ学校 ―まちとの視線の縫い取り―


MIXED-MOTION CITY

留学後期 設計スタジオ  Independent Studio

Schindler Grobal Award 提出(審査中) 2016.10 - 12 異なるスピードとタイポロジーが結びついた都市計画 Program

文化施設、商業施設、住宅他

Location

CEAGESP, São Paulo, Brazil

Professor

Rainer Hehl ( Prof. Gest Professor, ETH )

Jury

Ciro Biderman ( Economist ) Jose Castillo (Harvard University, arquitectura 911sc) Anna Dietzsch, AIA ( Davis Brody Bond Architects ) ほか

『Schindler Grobal Award (SGA) はモビリティに焦点を当てた学生都市デザインコンペティションである。今年のテーマは「アーバン・コアの変容:共存の都市デザイン」。 2017 年の敷地は、ブラジル経済の主要なエンジンであり南アメリカで最も人口が集中した都市、サンパウロ。1200 万人の人口と大都市圏の 2000 万人の人々により、サンパウロは資源、人々、活力における 国際的な時流の中に地位を確立した。市は現在あらゆるスケールでの問題に直面しており、このコンペティションでは学生はそれらに対し都市デザインの枠組みと戦略を用いて提言を行うことが求められる。敷 地は CEAGESP (Companhia de Entrepostos e Armazéns Gerais de São Paulo) 卸売市場、その近隣とインフラストラクチャーとする。CEAGESP は近い将来移転されることが市により決まっており、実在する都 市の一部を再開発のために自由に扱えることとなる。サンパウロの中心部というそのロケーションは、ローカルで地方的なコンテクストと接続・統合した、都市の中の新たな中心性を形づくる先進的なアプロー チの可能性を提供する。』(募集要項より)

MIXED-MOTION CITY

51


鳥瞰 52

MIXED-MOTION CITY


シナリオ MIXED-MOTION CITY は複合的なシナリオのオーバーラップを可能にする、多様性を持った都市である。 グリーン・エリアや交通ハブ、商業 / 文化施設に近接して住むことができ、住民の様々な需要にこたえる。 ここでの 3 つのシナリオは居住者のライフスタイル、経路とその目的の例を示す。 高層タイプ 居住 ① レティシアの家

レティシア (33)

S-ハブ 自転車・シェアリング ③ 自転車を降りる

S-ハブ 自転車・シェアリング

レティシアはキャリア・ウーマンでありシング ルマザー。金融会社で長時間働いている。彼 女は眺めの良い高層タイプの住宅に住んで いる。健康とコストのため、通勤には自転車シ ェアリングを利用している。趣味はガーデニン グ。

② 自転車に乗る

④ 金融の仕事

高層タイプ ビジネス ⑤ ガーデニング

ローカル・グリーン・エリア

S-ハブ カー・シェアリング

ペドロ (29)

② シェア・カーに乗る

S-ハブ カー・シェアリング ② シェア・カーを降りる セントラル・グリーン・エリア ④ サッカーの練習

ファミリー・タイプ ① ペドロの家

スタジオ・タイプ オフィス

ペドロは妻と子供たちとともにファミリー・タ イプの住宅に住んでいる。彼は同僚とオフィ スをシェアしているウェブ・デザイナーである。 彼は仕事に行く途中で子どもたちを学校に送 るため、 カー・シェアリングを毎日利用してい る。空いた時間には外でサッカーをしたり観 戦したりすることが多い。

③ ウェブ・デザインの仕事

SESC

⑨ 絵の練習

スーパーマーケット ⑥ 買い物

L-ハブ モノレール

② モノレールに乗る ⑧ モノレールを降りる

公営住宅タイプ ① フランシスコの家

L-ハブ 鉄道

③ 鉄道に乗る ⑤ 鉄道を降りる ⑦ モノレールに乗る

フランシスコ (46) フランシスコはモノレールと鉄道の利便性を 最大限に利用しながら、サンパウロ市内の様 々なビルの窓清掃業を請け負っている。彼は 北東部からこの公営住宅に妻と3人の子供と ともに移り住んだ。趣味としてSESC(スポーツ ・文化施設) で絵画を教わっている。

サン・パウロ中心部 ④ 窓清掃の仕事

モビリティ 居住 オフィス・商業 レジャー・教育 ファスト ミッド スロー

MIXED-MOTION CITY

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モビリティ MIXED-MOTION CITY におけるモビリティは個人の選択に対応できる多様なスピードを提供する。交通 渋滞を解消し、複数のスピードのモビリティが集まるハブでは異なるタイプの人々が出会う。 モノレール、自動車、自転車、歩行者といった異なるスピードのモビリティは既存のインフラに接続し、 相互連結したモビリティはスムーズな移動を可能にする。

鉄道 

モノレール

モノレールは既存の鉄道駅のある敷地の南

モノレールは既存の鉄道駅のある敷地の南

東、西、北を接続する。それらは敷地の中で

東、西、北を接続する。それらは敷地の中で

最もダイナミックなエリアである。

最もダイナミックなエリアである。

自動車、オートバイ 自動車道は敷地の四方を接続し、居住者 / 非 居住者の敷地内・外の移動を可能にする。駐 車 場 の あ る S- ハ ブ は 自 転 車 レ ー ン 沿 い に 設 けられる。

バス バスの路線は既存の路線と駐車場・駐輪場の あるハブを接続し、スムーズな乗り換えを可

駐車場

能にする。

駐車場はそれぞれのハブに設けられ、自転車 から自動車まで個人が所有する交通手段のた めのものが複合している。自動車や自転車の シェアサービスも提供する。

歩行者

自転車

グリーン・エリアとゾーニングを規定するグ

自転車レーンは敷地のあらゆる方向を接続

リッドは接続性、秩序、フレキシビリティ、

し、居住者がフレキシブルに、安全に、経済

都市的な雰囲気を生むカフェやバー、レスト

的に移動することを可能にする。既存のレー

ラン、マーケットのようなローカルビジネス

ンとも接続する。

の発展の余地をもたらすスローなインフラス トラクチャーである。

54

MIXED-MOTION CITY


タイポロジー MIXED-MOTION CITY における複合的なタイポロジーはコンパクトな方法でサンパウロの多様性を再現 する。 高層の複合施設や商業施設、ファミリー・タイプ、公営住宅、ローカルな経済活動を助長するスタジオ・ タイプといったタイポロジーのバリエーションは都市的な雰囲気の中で様々なライフ・スタイルに対応す ることができる。

L- ハブ

S- ハブ

L- ハブは最もダイナミックなエリアであり、

駐車場・駐輪場・バス停のほか小さな商店や

商業、金融、政治といった活動が起こるマグ

カフェなども複合、近隣にローカルなサービ

ネットのようなエリアを規定し、あらゆる交

スを提供する。

通を接続する。

高層タイプ

スタジオ・タイプ

眺めの良さと独立性を優先する人々の要求に

デザイナーやスタートアップといった独立性

対応する住宅。下・中層はテナントとなって

の高い仕事を持った人々のための、スタジオ

おり、L- ハブの周囲にオフィスや小売のよう

スペースを持った住宅。店やレストランとし

なワークプレイスを提供する大都市エリアを

ても使用でき、ローカルな経済活動を活性化

つくり出す。

する。

公共住宅

ファミリー・タイプ

隣人と近接するかたちの住宅。その居住者は

平穏で安全な、スローなスピードのエリア。

大都市エリアの主要な労働力であり、そのた

子供たちは自由に自然や友達と触れ合うこと

め商業やオフィスに近接したエリアに計画す

ができる。その一方で、他のエリアから孤立

る。

しているわけではなく、数分でアクセスでき る。

SESC

グリーン・エリア

サンパウロ各所にある、労働者のための文化

サンパウロはコンクリート・ジャングルと揶

福祉施設のひとつとして計画。劇場、図書館、

揄されるが、このグリーン・エリアは近隣住

体育館、展覧会場、ワークショップ、文化イ

民の生活の質を向上する。イベントなどが開

ベントのための多目的施設。様々な交通手段

かれる既存の建物の周囲を囲み、様々なアク

でアクセスが可能な中央のエリアに集中さ

ティビティを許容する。

せ、人々の日常的な利用をうながす。

MIXED-MOTION CITY

55


マトリックス MIXED-MOTION CITY は多様な選択肢を持った都市である。地域の生活の質は機能によって分割された ゾーニングではなく、多種多様な組み合わせに基礎を置く。 マトリックスはそれぞれの構成要素の相互連結を示す。異なったスピードのモビリティはそれぞれのタイ ポロジーと接続する。

モビリティ

ファスト

ミッド

スロー

56

MIXED-MOTION CITY

オフィス、商業

住宅

レジャー、文化


発展過程 MIXED-MOTION CITY は成長(縮退)する。柔軟性のない固定された計画ではなく、予期せぬ未来にも 対応可能なストラクチャーである。 インフラなどの経済資源に基礎を置いた成長ステージに沿いながら、秩序を維持し敷地の効率的な利用を うながす。

<フェーズ 1 2016-2036 年>  自転車レーン  グリーン・エリア  ゾーニング / 歩行者・グリッド  小規模小売店  公営住宅タイプ  スタジオ・タイプ  ファミリー・タイプ

<フェーズ 2 2036-2056 年>  S- ハブ  自動車道  SESC  商業施設  住民による住宅の水平方向への拡張

<フェーズ 3 2056- 年>  L- ハブ  モノレール  ビジネス街  高層タイプ  住民による住宅の垂直方向の拡張

MIXED-MOTION CITY

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L- ハブ 高層タイプ 公共住宅タイプ S- ハブ スタジオ・タイプ ファミリー・タイプ    鉄道 / モノレール    バス    自転車レーン    鉄道(既存)    バス(既存)    自転車レーン(既存)

配置図 S = 1 : 5000 58

MIXED-MOTION CITY


CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

留学前期 設計スタジオ  Grand Paris, Grand Berlin 2

スタジオ優秀賞 2016.4 - 7 建物・プログラムを集約し新たな街の中心をつくるマスタープラン Program

メディアテーク、オフィス、商業施設、住宅他

Location

Altglienicke, Berlin, Germany

Professor

Finn Geipel ( LIN Architects, Prof. LIA )

『パリは現在その大都市圏地域を拡大することにより分散化に取り組んでいる。一方ベルリンはその逆である。その多中心構造にもかかわらず、分断された都心部の結合が 1999 年より重要な課題とされてきた。 これらの正反対の潮流の比較はあらゆる側面において Grand Berlin の調査のスタート地点である。都市の連続的な発展を考慮すると、都心部に独占的に投資するだけではもはや十分ではない。より大きな大都 市圏地域― Grand Berlin ―は都市の将来の発展においてどの���うな役割を果たしうるだろうか? Grand Berlin のリサーチ・デザインプロジェクトは、ベルリンの特質の多くは本質的にその多中心構造と多くの側面における不均一さによっているという仮説に基づく。プロジェクトの第一部では過去、現在、 未来におけるこれらの特質と状況の調査を行う。プロジェクトの第二部では上で述べた前提のもと、現在の試みにとりかかる空間戦略を行う。Grand Berlin と Grand Paris の比較により、プロジェクトは 21 世 紀のヨーロッパ大都市圏における「普遍的」かつ「特殊な」試みへの新たな知見を得ることが期待される。』(LIA ホームページより)

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

59


駅から東を見る 60

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


郊外の新たな中心都市 ベルリン郊外に新たな中心都市をつくる。様々な施設を一か所に集中させることにより、ベルリン中心部 とは異なる質を持った中心をつくり出す。 この敷地はベルリンの端、中心部から約一時間の距離に位置する。S バーン、ドイツ鉄道、高速道路など の交通に囲まれた、典型的な郊外の環境が広がる地域である。しかし現在すぐ近くに新たな空港が建設中 であり、ビジネス・パークも計画されている。病院や大学、ショッピング・センターなどの施設もあり、 大きな変化が期待される。 そこで、この郊外地域に新たな都市を計画する。様々な施設を高密度に配置することにより、都市的な質 をつくり出す。"CORE" と呼ぶその高密度区域は既存の郊外生活の質を確保するため、境界が明確にされる。 郊外の新たな中心都市は郊外の環境と都市のインフラが共存しうる場所となり、多中心的なベルリンの核 の一つとして機能する。

平面コラージュ S = 1 : 5000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

61


敷地分析

NSTITUTE Main Road Secondary Road Road Deutsche Bahn S Bahn S Bahn Station Tram

High Density Low Density

分析:交通 S = 1 : 20000

LEISURE

HEALTH CARE

FUTURE BUSINESS PARK

Commercial Office / Industry Accomodation Leisure / Sports Education Culture Medical / Welfare

分析:プログラム S = 1 : 20000 62

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

分析:密度 S = 1 : 20000

Park Farmland Meadow Grass Greenfield Forest River/Lake/Waterway

分析:ランドスケープ S = 1 : 20000


高密度地域 "CORE" の境界を明確にする

コンセプトコラージュ

模型:西を見る

コンセプトコラージュ

鳥瞰:東を見る CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

63


車動線と CORE の境界 車と歩行者の動線を分離し、計画区域をカーフリーとする。CORE の境界を明確にし、その北側と南側は 住宅専用地とすることで、既存の郊外の環境を維持しながら都市開発を行う。唯一不規則な CORE の北側 の境界は既存の公園によって決定されている。

戦略計画 S = 1 : 5000 64

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


コンセプト・ダイアグラム S = 1 : 5000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

65


鳥瞰:南を見る 66

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


各計画レイヤー FAR = 0.5

FAR = 3.1

Main Road Secondary Road Road S Bahn S Bahn Station Pedestrian Area Walking Path

レイヤー:動線 S = 1 : 5000

Public Facility Commercial

レイヤー:施設 S = 1 : 5000

FAR = 0.8

High Density Low Density

レイヤー:密度 S = 1 : 5000

CORE Existing Park Other Green Space Square

レイヤー:ランドスケープ S = 1 : 5000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

67


図と地の反転したオープンスペース 各施設は不規則な形を持つ一方、住宅はグリッド上に配置される。これにより中世都市のような不規則な オープンスペースが生まれる。歩行者は異なるプログラムの間を自由に歩き回ることができる。敷地が 面している S バーン Altglienicke 駅へのアクセスは維持され、マーケットなどのイベントが開かれる広場 (ENTRANCE)へと接続する。

平面 S = 1 : 1000 68

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


立面図 S = 1 : 1000

断面図 S = 1 : 1000

断面図 S = 1 : 1000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

69


都市機能を持ったプログラム プログラムの分類と結びつきのダイアグラムに従い、似通ったプログラム同士は組み合わされる。CORE においては昼のプログラムと夜のプログラムが共存する。すなわち CORE は都市として 24 時間機能する。 既存の環境は住宅の割合が高い典型的な郊外地域である。プログラムはメディアテークやカンファレンス ホール、テクノロジーセンターなど、空港に欠けている、また北側の大学や南側のビジネス・パークと結 びつきうる公共施設・商業施設を加え、この地域は外部からの人も呼び込む魅力的な場所へと変わる。

Aparthotel

Residencial

Apartment

Commercial

Bar

Private room

Lobby

Common space

Encounter Area

Mediatheque

Education Area

Market 1500㎡ x2

Shop S x 50

Reading space

Library

Restaurant x 10

Cafe x 15

Storage

Playroom

Quiet work space

Group work space

Book/Music shop

Media archives

Cafe

Computer work space

Cinema Lobby

Theater L

Cloakroom

Theater S

Entertainment Area

Community Center Kindergarden

Music studio

School

Fitness studio

Science Museum Workshop

Showroom

Administration office

Gallery

Foyer

Advisery counter

Exibition space

Administration

Conference Center

Residencial

71%

513,400㎡

Office / Industry

10%

71,300㎡

Commercial

8%

55,000㎡

Medical / Welfare

4%

32,200㎡

Culture

3%

25,200㎡

Education

Acommodation

3% 1%

20,800㎡

Gross

100%

722,100㎡

Technology Center

Auditorium 800㎡

Cafe

Auditorium 400㎡

Foyer

Auditorium x5

Multifunctional hall

Canteen

Startup Area

Communication Area

Hot desk

Fab-Lab

Rest lounge

Private office area

79%

Residencial

409,200㎡

Common office area

プログラムの分類と結び付き

00:00

01:00

02:00

03:00

04:00

05:00

06:00

07:00

08:00

09:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

20:00

21:00

22:00

23:00

24:00

Residencial

Residencial Office / Industry

8%

42,800㎡

Commercial

6%

31,400㎡

Community Center

Medical / Welfare

6%

32,200㎡

Commercial

Education Culture

3% 1%

14,200㎡ 4,200㎡

Gross

100%

534,000㎡

Technology Center Conference Center Mediatheque

Cinema Science Museum Aparthotel

EXISTING アクティビティの時間サイクル

70

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

55%

Technology Center Conference Center 15% Administration Canteen Commercial 13% Cinema Mediatheque Community Center 11% Science Museum 4% 2% Aparthotel Gross

+

100%

104,200㎡

9,200㎡ 15,200㎡ 2,500㎡ 1,600㎡ 20,600㎡ 3,000㎡ 15,500㎡ 5,500㎡ 6,600㎡ 4,200㎡

188,100㎡

PROPOSAL

=

4,200㎡

NEW プログラム


共有部分を持った住宅タイポロジー CORE では集合住宅はそれぞれギャラリーやレストラン、幼稚園などの小さな共有部を持つ。それにより 住宅は共有性を獲得し、都市の活気の中で生活することが可能になる。

CENTER CORE BLOCK

SUBURBAN BLOCK

2,500 sqm

900 sqm

5 Floors

5 Floors Reference :

Reference :

PRIVATE STUDIO 3m 3m 3m 4m

ROOF GARDEN 3m 3m 3m 3m 3m

12m 18m

PUBLIC STUDIO

Blumengrossmarkt ifau,

m 29

Existing houses in the site

Berlin, Germany, 2012-2017

20m

18m

OFFICE

U BLOCK

OPENED BLOCK

3,800 sqm

11,000 sqm

6 Floors

10m

6 Floors Reference :

Reference :

ROOF GARDEN

RESTAURANT

10m

10m

OFFICE

ROOFTOP RESTAURANT

20m

10m

10m

3m 3m 3m 3m 3m 3m

GALLERY

AG Leventis Art Gallery and Apartments

Shinonome Block

Nicosia, Cyprus, 2010-2014

Tokyo, Japan, 2003

Feilden Clegg Bradley Studios,

KINDERGARDEN

Riken Yamamoto,

15m

15m

CAR PARK

ROOF GARDEN

POINT HOUSE

CLOSED BLOCK

800 sqm

7,300 sqm

4 Floors

6 Floors Reference :

APARTHOTEL ROOF GARDEN

Reference : OFFICE

3m 3m 4m

14m

14m

3m 3m 3m 3m 3m 3m

3m 3m 3m 3m 3m 3m

SHOP Werkbundsiedlung Wiesenfeld

Oderberger Str. 56

München, Germany, 2007

Berlin, Germany, 2008-2010

Kazunari Sakamoto,

BARarchitekten,

13m 20m

m 52 10m

タイポロジー S = 1 : 1000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

71


BERLIN vs BRANDENBURG ベルリンとブランデンブルク、 この2つの州の統合は過去何度も議論されてき た。1996年5月5日の住民投票では、統合に賛成したベルリン市民は66.38%、一方 のブランデンブルク市民は36.57%。最小賛成定足数には届かず、統合は失敗に終 わったが、2つの州は協力を深めてきた。互いを発展させるため、大学や政府の部 門など様々な組織が合併を行った。 しかし税金や新空港における共同投資など、ベ ルリンとブランデンブルクの境界をどこに引くかということが争点にもなっている。 - 通勤・通学者 ベルリンとブランデンブルクの境界を行き来している通勤・通学者は毎日25万人以 上。 この地図はその総計を示している。毎日ブランデンブルクからベルリンへより多 くの人間が移動していることがわかる。ベルリンのワーカーの21%以上はベルリン 市域外に住んでおり、その数は1995年と比較して約2倍に増加している。それらの 人々は税金をブランデンブルク側に支払うことになり、それが問題となっている。一 方その1/2の数ではあるが、ベルリンからブランデンブルクへの通勤・通学者の数 は伸び続けている。ベルリンの南側にはシェーネフェルト空港に近いビジネスパー クがあり、そのために数が多くなっている。 またポツダムはブランデンブルクにおけ る重要なオフィス街であり、ほぼ同数が互いの州を行き来している。 - 行政区分 ベルリンはドイツの16の連邦州のうちの一つであり、首都と定められている。 ブ ランデンブルクは1990年の東西ドイツ再統合の結果誕生した連邦州で、ベルリ ンを取り囲んでいる。 ブランデンブルクは14の地域(Landkreise)と4の都市的地 域(kreisfreie Städte)に分けられる。ベルリン-ブランデンブルク大都市圏地域 (Metropolitan Region)はドイツの11の大都市圏地域のひとつであり、ベルリンと ブランデンブルクの一部から成る。Berliner Umlandは貿易や文化面での連合であ る。 これらの協力関係はビジネス、研究開発、文化、政治など様々な分野での成果に つながっている。

Hauptbahnhof

- 交通 交通においてもまた協力がみられる。VBB社による公共交通の共通料金システムは 大都市圏地域での円滑な乗り換えを可能にしている。公共交通にはSバーン、Uバ ーン、 トラム、バス、 フェリーが含まれ、年間15億人が利用している。ベルリンとブラ ンデンブルクの境界付近には空港が2つあり、FBB社によって共同で運営されてい る。2015年の乗客数は2空港で2950万人であり、 これは開港時に予定されていた 人数の約2倍である。そのためベルリン・ブランデンブルク国際空港の開港が急務 となっている。自転車交通もまた一日50万人が利用する。自転車道路網はベルリン の市域を超えて610kmにもなり、結果ベルリン-ブランデンブルク大都市圏地域は 一人当たりの自動車保有台数がヨーロッパでもっとも低くなっている。 - 建築物分布 ベルリンはとても複雑な発展の歴史を持っており、他のヨーロッパの都市とは異な った特徴を付与している。中心部も密度は低く、 また緑地もいたるところに存在して いる。住宅のタイポロジーは19世紀に建てられた、中庭を持った住宅ブロックが大 多数を占め、道路に沿って面を形成している。対照的に環状鉄道路、 リングバーン の外では戸建て住宅が多く建てられている。

Berlin

Bezirk / Landkreis

5,0 km

Gemeinde Railway

Highway

Metropolitan Region

0

Berliner Umland

Within 1 Hour from Berlin Hbf by Public Transport <80

Berlin Hbf

200+

In-Commuter Rate per 100 Out-Commuters

S = 1 : 300,000 72

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


Berlin

Bezirk / Landkreis <80

200+

In-Commuter Rate per 100 Out-Commuters

ベルリンへの / からの通勤・通学者総計 S = 1 : 2,000,000

Gemeinde

Metropolitan Region Berliner Umlant

行政区分 S = 1 : 800,000

Tegel Airport Hauptbahnhof

Berlin Schönefeld Airport

Railway

Highway Airport

Within 1 Hour from Berlin Hbf with Public Transport Berlin Hbf

交通 S = 1 : 500,000

Berlin

Metropolitan Region Berliner Umland Building

建築物分布 S = 1 : 500,000 CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-

73


74

CITY DISTRICT -Altglienicke / BER-


浮 か ん だ 木 の 葉 の 間 か ら

JR 仙台駅自由通路什器デザインコンテスト

佳作 2015.8 - 2015.10 店員と客のコミュニケーション・ツールとなる什器 Program

販売・イベント用什器

Location

宮城県仙台市青葉区仙台駅東西自由通路

Jury

石田壽一 ( 東北大学教授 )、 湯口巌 ( タカラスペースデザイン ) 、 清和研二 ( 東北大学農学研究科教授 ) 、 遠藤俊孝 ( JR 東日本 ) 、 石井圭 ( JR 東日本 )

『「JR 仙台駅自由通路什器デザインコンテスト」は、東北大学で建築を学ぶ学生を対象に実施するワークショップ形式の什器デザイン・コンペです。 2016年春に使用開始が予定されている仙台駅東西自由通路上のイベントスペースで、地域イベント等と連動して行う臨時販売のための什器「街をつなぐ・人々がつどう・未来につづくコミュニケーション・ファ ニチャー」のデザインを募集します。実際に製作することを前提に、東西自由通路の環境デザインとの整合や地域の材料を用いたデザインを求めます。』 (募集要項より)

浮かんだ木の葉の間から

75


76

浮かんだ木の葉の間から


葉っぱのような什器の周りに人々が集まる

店員は棚を取り外して客と直接コミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う

■ 平面 図 ・ 立面 図

■ それぞれの棚の役割

棚板はそれぞれ下の基礎部分の高さが異なり、その上に商品が浮かぶように陳列される。

棚は上下・側面の位置によって役割が異なり、ランダムかつ乱雑になりすぎずに配置することができる。

225 225

最上段の棚は持ち運び可能

900

こちらから冷凍ケースを開ける

225 225 235

1500

235

1970

100100100100

大きな棚は

355

1065

店員の作業スペース それぞれの棚板は目的に合わせて

310

225

225

225 900

225

235

1500

ランダムに設置される

235

1970

S = 1 : 50

0

0.4

1.0m

浮かんだ木の葉の間から

77


■ コン セ プ ト 仙台は杜の都と呼ばれるように、昔から木とともに栄えてきた街である。 人工の林という意味が含まれている「杜」という漢字に象徴されるように、東西に並木道が延び、その下で生活やイベントが営まれてきた。 しかし今までそれは仙台駅で途切れていた。そこに新たに杜をつくり、人々が集う場所にする。

SITE

定禅寺通り

仙台駅付近鳥瞰

宮城野大通り

■ ダイ ア グ ラ ム ひとつひとつの棚を木の葉のように浮かせ、什���の存在感を小さくすることで、店員と客との距離感を縮める。 浮かんだ棚は木から葉をもぎ取るように取り外すことができ、店員と客、客と客とを結ぶコミュニケーションツールとなる。

78

浮かんだ木の葉の間から

東西の並木道をつなぐような、

棚と棚の間を あ け 、 隙 間 を つ く る こ と で 見 通 し が 良 く な り 、

浮 か ん だ 棚 は 上 に 置 い た 商 品 を 目 立 たせ 、

木の葉が浮かぶような什器 をつくる

店員と客、 客 と 客 と の 対 面 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 生 む

取り外して様々な接客をすることができる


■ 構成部品 部品はメッシュ、棚板、枠で構成されており、枠にメッシュを接合し、両脇に XL サイズの棚板を金具で取り付け、メッシュにその他の棚板をのせて組み立てる。

棚板 ( S

XL )

XL

M

200

350

250

270

0.054 ㎡

0.068 ㎡

3x 棚板 ( XL )

770

L

S

0.095 ㎡

8x 270

0.193 ㎡

2x 270

5x 270

1 , 棚面積

2 , 収納時面積

S :0 .0 5 4 ㎡ x 3 = 0 .1 6 2 ㎡

メッシュ :0 .0 17 ㎡ x 5 = 0. 085 ㎡

M :0 .0 6 8 ㎡ x 8 = 0 .5 4 4 ㎡

棚板:0 .1 9 3 ㎡

L

:0 .0 9 5 ㎡ x 2 = 0 .1 9 0 ㎡

:0 .0 1 8 ㎡ x 2 = 0. 036 ㎡

XL :0 .1 9 3 ㎡ x 5 = 0 .9 6 5 ㎡

一台 = 0 .3 1 4 ㎡

一台 = 1 .8 6 1 ㎡

合計 = 0 .3 1 4 ㎡ x 6 = 1. 88 ㎡ < 4. 8 ㎡

合計 = 1 .8 6 1 ㎡ x 6 = 1 1 .2 ㎡ > 7 .7 ㎡

メッシュ

■ 棚板取り付け詳細図

15 15 45

30

150

棚板の下についているレールを メッシュの斜め材にはめて設置

15

5 5 5

S=1:2

0

10

20

浮かんだ木の葉の間から

50mm

79


■ 配置 例 1

陳列スペース

レジスペース 棚に商品をのせて 試食してもらう

S = 1 : 50

0

0.5

1

2.5m

0

0.5

1

2.5m

■ 配置 例 2

こちら側から 商品を取り出す

冷凍ケースのない イベント用スペース

飲料をのせて配る

S = 1 : 50

80

浮かんだ木の葉の間から


I N B T W EE N E

留学前期 バウハウス国際ワークショップ  Radical Hospitality

2016.6 デリダ『歓待について』を表現する 1:1 インスタレーション Program

インスタレーション

Location

Dessau / Berlin, Germany

Professor

Stefanie Bürkle ( Prof. Bildende Kunst ) Thea Brejzek ( Prof. University of Technology Sydney ) Christof Mayer ( raumlaborberlin )

『raumlaborberlin とのコラボレーションのもとバウハウス・デッサウとベルリン工科大学で行うこのスタジオは、歓待という概念への精確なアプローチである。このアプローチはジャック・デリダのテキスト『歓 待について』と 1927 年に完成した建築、パウリックによるデッサウの Steelhouse によって組み立てられる。歓待は Foreigner と Host との関係に帰し、Host は Foreigner を好意から受け入れる。それは親し く寛大な受け入れであり、Foreigner のもてなしである。歓待は信仰に由来し、信仰に基づく実践としてあらゆる文化の中に現れる。歓待の基本的な原理はおそらく相互関係である。歓待が相互関係によって、 異なる人間同士の非対称的な関係として描写されるように、私たちは現在のベルリンにおける移民・難民の状況のような、異なる文化背景におけるこのパラドックスを探求したい。その過程の中で私たちは空間 デザインを通して Ragical Hospitality の概念が、臨時ではあるが疎外を解決し、受け入れが増加する可能性が結実する力があるかどうかを明らかにし、歓待の限界を探求する。 理論と実践的なリサーチから帰着するのは歓待の異なるモデルである。これらのモデルの 1:1 プロトタイプを建設する中で、学生は空間デザインへの遂行的アプローチの手掛かりを経験する。』 (スタジオ課題文より)

I N B T W EE N E

81


Host から歓待として提供された、Foreigner にとっては Uncomfortable な空間 82

I N B T W EE N E


1,『歓待について』からダイアグラムへの翻訳

2, Steelhouse の観察

3, 空間への翻訳

デリダ『歓待について』から歓待を表現するキーワードを抽出し、それを空間

『 歓 待 に つ い て 』 の 空 間 を 表 現 す る 受 け 皿 と な る Steelhouse を 観 察 す る。

Steelhouse を 基 に『 歓 待 に つ い て 』 の 空 間 を 構 想 す る。 私 た ち は オ リ ジ ナ ル

のダイアグラムへと翻訳する。私たちは Ownership―歓待は所有権の遷移によっ

Steelhouse はプレハブ住宅のプロトタイプとしてパウリックによって設計され、

の二重壁の内側をオフセットさせ、内側に Host が所有する Comfortable な空

て表される―、Conflict―Host が提供する歓待が Foreigner にとって常に快適

1927 年に完成した。平面の対角線上に縦長の窓が設けられ、実際よりも広く感

間、Host と外部の間に Foreigner に提供される Uncomfortable な空間を設け、

とは限らない―、Perspective―歓待の受け取り方は人によって変わりうる―の

じられるようになっている。また外壁はスチールと煉瓦の二重壁としてつくら

Ownership、Conflict、Perspective を表現しようと考えた。

3 つのキーワードを抽出した。

れている。

ダイアグラム:Ownership アクセスは所有の段階を表す

スケッチ:Steelhouse 外観

平面図 S = 1 : 200

4, 空間体験への翻訳 『歓待について』の概念が適用された Steelhaus の空間の一部を体験するものと して、1:1 のインスタレーションを作成する。Steelhouse のアイコニックな縦 長窓を参照しながら、内部にいる Host の行動から形作られた壁が Foreigner の 700

スペースを圧迫し形成された Umcomfortable な空間を体験するものとして作成 した。

80 2,400

2,400

890 650 80

50

420

250

80

800

800

スケッチ:Host の行動と Foreigner の空間の関係

スケッチ:インスタレーションへの抽象化

断面図 S = 1 : 20

立面図 S = 1 : 20 I N B T W EE N E

83


84

I N B T W EE N E


ガラスのころも

第 23 回 空間デザイン・コンペティション  しなやかで強い社会の建築とガラス

2016.9 超薄型ガラスによる環境装置としての塀 Program

Location

住宅地

Jury

小嶋一浩 ( CAt、Y-GSA 教授 ) 中山英之 ( 中山英之建築設計事務所、      東京藝術大学准教授 ) 永山祐子 ( 永山祐子建築設計 ) 大浴成一 ( 日本電気硝子株式会社 )

『ガラスには社会のイメージ、あるいは人の関係性が投影されている。 例えば、透明なガラスの公共建築は、社会に開かれていることや、包み隠すことがない政治を意味したり、逆にすべてが見えてしまう監視社会を想起させることがある。かつてパウル・シェーアバルトは、ブルー ノ・タウトの建築に触発されて、SF 的な小説『ガラス建築』(1914)を執筆した。この物語では、ガラスが閉ざされた空間を変え、新しい社会をもたらす、輝くガラスのユートピアが色鮮やかに描かれている。 では、21 世紀はどのようなイメージがありうるだろうか。東日本大震災を経験したり、テロの恐怖にさらされる社会は、柔らかさを失い、硬直化したマッチョな強さに走りがちである。だが、そうして単純に 閉じてしまうのではなく、多様性を受け止める、しなやかで強い社会が望ましいのではないだろうか。現在、ガラスの素材も従来と同じままではなく、様々に進化している。例えば、日本電気硝子は、簡単に曲 げることができるくらい超薄板のガラスで樹脂を挟み、異なる素材を組み合わせることによって、軽くて強度のある新製品を開発した。こうした素材も社会を変える、ひとつのきっかけになるだろう。 今回の空間デザイン・コンペティションでは、ガラスの可能性を生かしながら、しなやかで強い社会の建築をどのように構想できるかを提示してほしい。』(募集要項より)

ガラスのころも

85


ガラスのころも しなやかな強さを持った社会とは、個人が環境への適応能力を持ちながらも 他者とゆるやかにつながった社会であると考える。 周りの環境をさえぎる住宅地の塀の替わりに超薄型ガラスで包む。 住民は環境に応じてさまざまな種類のガラスで膜をつくる。 それはしなやかにカーブし、あるところでは光を招き入れ、あるところではさえぎる。 お互いの住宅の敷地境界はゆるやかになり、近所同士で空間を融通し合うこともできる。 自然の変化と他者に敏感になった住宅地は、やがてしなやかで強い社会を形成していく。

ブロック塀から置き換えられた超薄型ガラスの衣が敷地を取り巻く

86

ガラスのころも


部分的に非反射ガラスとし、隣家の庭の景色を借景として取り込む

家族でのバーベキューなど空間が一時的に必要な時、隣家同士で敷地境界を越えて融通し合う

●コンクリートブロックからガラスへ

●光・風・境界を調節するガラスのころも

●住民自身によるカスタマイズ

住宅地では戦後、敷地境界線上にコンクリートでできたブロック塀

超薄型ガラスはフィルムのようにしなやかな一方剛性も併せ持ち、端を抑えると弧を描いて曲

超薄型ガラスはロールの状態で大量輸送が可能でコストが抑えられるため、

が築かれてきた。それは所有権の範囲を明確にするが、敷地外への

がる。曲がったガラスはレンズのように光を集める。また薄膜を付加することで防汚や防眩と

個人で簡単に買うことができる値段となるだろう。ガラスは三段に重なり、

出来事に対して鈍感にするものでもある。この提案ではブロック塀

いった効果を与えることもできる。環境装置としてのガラスは敷地の方位などに由来する悪条

部品はアルミの円柱とガラス部分とに分かれる。誰でも簡単に設置・交換が

を超薄型ガラスの衣に置き換え、周辺環境への対応力を培うととも

件を緩和し、建てられる住宅はやがて全方位への環境の広がりを持ったものに変わっていくだ

できるよう、円柱にサッシのついたガラスをマグネットで取り付ける仕組み

に隣人との対話の場を生む。

ろう。

となっており、住民が環境条件に応じて自ら取り付けを行う。

西側では凹面を向け 室内への光を拡散する

北側では凸面を向け敷地内に 光を取り入れる

反射防止コートにより 街の景色を取り込む

隣家との境界では曇り加工により プライバシーを守る

防眩コートにより 街路への照り返しを 和らげる

硝子をはめない個所をつくり 風通しを調整する

夜には反射して室内は 見えなくなり、灯り だけが街路にもれる

冗長性を持たせることで 一時的に大きな空間が必要な時 隣家に融通してもらうことができる

マグネットシート  t = 2mm アルミ枠 アルミ障子

S = 1 : 300

樹脂 G-Leaf®(超薄型ガラス) t = 0.2mm

S = 1 : 2

ガラスのころも

87


その他の活動 - 研究室活動 - 部活動

88

その他の活動


研究室活動『Alternative Office Book』  修士一年次、家具製作会社オフィス研究所と共同で、はたらく中での「行為」からワー クプレイスを捉える Alternative Office Book を作成した。『Session』と『Switch』の 2 つの行為を取り上げ、私は『#2 Switch』を担当した。  「いつでも」「どこでも」「だれとでも」はたらけるようになったと言われる現代におい て、多くの人はそれぞれを自分のスケジュールや気分、仕事の内容などにあわせて、そ れらを切り替えながらはたらいている。ただし、切り替えのタイミングや前後の変化に はたくさんのバリエーションがあり、自分の周囲の人がどんなに巧みに切り替えながら はたらいているのかということを意識することは少ないのではないか。本書では「フリー アドレス」「テレワーク」といった以前からある切り替えとともに、昨今増えてきている 「多拠点就業」や「移住」についてもスポットをあて、取材を行った。  この本の編集を通じて感じたのは、このようなはたらき方は決して他人事ではなく、 実行可能であるということだ。調査の中で、理想の生活ややりたいことを追い求めて行 動しているうちに、自然と切り替えをするようになっていったと話す人が多かったのが 印象に残っている。多くの実例が示すように、切り替えが可能になるようなしくみや制 度は少しずつ整備されつつある。あとは自分自身が意志をもって行動に移せるかどうか だと感じた。

SWITCH

自身は『#2 Switch』を担当

『#2 Switch』は仕事の中での切り替え行為に着目

「場所」「時間」「タスク」に分類、事例を交えはたらき方の枠組みを広げる

徳島県神山町・香川県仏生山への取材旅行

1. 切り替えから仕事を読み解く 2. オフィス内ではたらく空間を切り替える     フリーアドレスオフィスの登場と進化  COLUMN 1 自分たちで変化させる 3. 仕事のための場所と時間の自由度を上げる     テレワークと労働時間貯蓄制度  COLUMN 2 あたらしいスイッチ 4. コードの Switch     これまでのコード、これからのコード  COLUMN 3 気分転換の代名詞、コーヒーの作用 5. 仏生山ではたらくこと 東京ではたらくこと     ブックピックオーケストラ 川上洋平さんインタビュー  COLUMN 4 自分事化してきた多拠点居住就業モデル 6. 生活の場を移してはたらく     移住の先進事例、神山町の新たなフェーズ 7. 景色を切り替えられる状態で人はどのようにはたらくのか     仮想的に視環境を切り替える装置の検証  COLUMN 5 個別環境をつくりやすい時代へ 8. すべての仕事はつながっている     デザインマトカ代表 遠藤和紀さんインタビュー 9. 切り替えることは切り拓くこと     「Switch」の可能性 BOOK REVIEW 編集後記

その他の活動

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部活動『フルート演奏』  私は高校の吹奏楽部、大学の交響楽部と七年間フルートを続けてきた。特に大学四年次、 フルートパート首席奏者として運営面・演奏面でリーダーシップをとった経験は現在の 自分にとって非常に意義のあることであった。  パートメンバーの楽器経験は様々で、大学から楽器を始めた人や、留学生も所属して いた。そのような状況の中、いかに個人の主体性を尊重しながら互いの納得できる点を 見つけ、音をまとめていくかというのが課題であった。私にとって初めての経験であり 試行錯誤の連続だったが、無事一千人を超える観客の前で演奏を成功させることができ た。  国際的に活躍するフルート奏者の方を合宿に招き、その音楽性やバイタリティに触れ ることができたのも大きな経験であった。個人練習を通しても、「どの部分をどのように 練習すれば最高の効率が得られるか?」といったことを考える訓練になり、建築設計の スタディの考え方にもつながっている。

2008.4 ( 高 1 ) 宮城県仙台第一高等学校吹奏楽部入部、フルートを始める 2008.10 ( 高 1 ) 全日本吹奏楽コンクール小編成の部 東日本大会 銅賞 2009.8 ( 高 2 )

高校:自身も含め部員の約半数が初心者ながら全国最上位の大会に出場を果たす

大学:自身が中心となり、著名なフルート奏者を招いての木管合宿を行う

大学:四年次の定期演奏会、会場がほぼ満員に

大学:演奏面でも活躍

全日本吹奏楽コンクール小編成の部 県大会 金賞 2010.9 ( 高 3 ) 全日本吹奏楽コンクール大編成の部 東北大会 銅賞 2011.4 ( B1 ) 東北大学学友会交響楽部入部 2014.1 ( B3 ) フルートパート首席奏者に 2014.2 ( B3 ) 木管セクション合宿 2014.6 ( B4 ) 第 162 回定期演奏会 来場者約 1000 人 2014.12 ( B4 ) 第 163 回定期演奏会 来場者約 1050 人 2015.1 ( B4 ) 引退

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その他の活動


その他の活動

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西川航生 - E-mail     kokinishikawaa@gmail.com - Phone     (080) 3194 8411

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終わり


西川航生|建築作品集|2013-2016