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Glass/Wood 私達は日常的に、光・風・熱・音といったような「環境」を構成する要素を、分け隔てることなく、いっぺんに感じながら生活をしている。そんな中で、今日は雲一つなくて明るいなとか、風が心地いいなとか、湿っぽいなといったように、変化する環境の中 で様々な自然を感じ、そんな体験が私達の生活に豊かな彩りを与えてくれる。そういった環境の変化を最もダイレクトに享受できる空間は、当たり前のことであるが、公園とか街路とかベランダとか、つまり外部空間である。一方で時に自然は、過酷な環境を ももたらすため、私達は住宅を建てることで特別な心地よさ、快適性をつくりだす。しかし、何もかもを住宅の内側によって制御しようとすると、大きな環境の豊かさからは遠ざかっていってしまう。 そこで私は、光と風はもちろん、「環境」という巨大な総体を外部空間にいる時のように大らかに、目一杯享受でき、かつ住宅というスケールの空間が持つ心地よさ、快適さを同時に感じられるような住宅を提案する。 ガラスに包まれた木の架構による二重入れ子状のシンプルな構成は、明るく緩やかな風の流れる大らかな空間でありながら、環境の濃淡を住宅内部につくりだし、組み上げられた木の架構は身体に親和的なスケールを生みだす。つくりこまれた安定性の中で感 じる快適性ではなく、不確かな環境のもたらす多様な体験の中に快適性を求めることで、もっと豊かでひろがりのある生活が描けるのではないかと思う。


Glass

Wood

N

□Structure

□Plot Plan 1/100

B この住宅は、ガラスに包まれた木の架構による 二重入れ子状の構成となっている。二重のガラ ス壁面は、開閉できる箇所を多く設けることで 風の立体的な流れを生みだし、緩やかにどこか らともなく流れてくるような風を生みだす。

A

また一枚の大屋根によって、光の直接差し込む サンルームのような空間と、ぼんやりとした光 に包まれた質の異なる明るい空間を生み出す。 構造体は、90∼180mm の断面寸法の木材を立 体的に組み上げることで、身体的なスケールの 部材で、大らかな空間をつくりだしている。

□Floor Plan 1/100

1F

2F

3F


□Section 1/50 A-Section

B-Section

□Elevation 1/100 North Elevation

West Elevation

South Elevation

East Elevation


Glass/Wood  

JACS住宅設計コンペティション2011 JACS residential design competition2011

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