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テープの先端に上 向きでくっついて いるのがタブ。

「タブメーカー」を開発したテープ事業本部の木下裕司シニアマネージャー(左)と、開発の陣頭に立ったテープ開発部の佐藤正則さん。

てもシンプルですが、これを実現す るのが難しかったですね。様々な機

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構を作って検討しましたが、最終的

にバネを使ったものを採用しました。

:テープを切った後に、残りの

テープの先端は可動枕に接着したま まバネの力で パチン と戻るので

すが、この戻る時にテープが盛り上

テ ー プ の 先 端 を つ ま む。 規格にあっ た テ ー プ を 使 用する。

テ ー プ を 引 き 出 し、 可 動 枕に貼り付け可動枕をカ ッターまで移動させる。

ひねる要領でテープをカッ トすると、テープの先端に タブができる。

がってくっつき、これがタブになり ます。問題は、この盛り上がりが必 ず上に来なければタブができないこ とです。

: 下に行ってしまっては糊の

ない面が合わさるだけで、タブはで きませんね。

:試作品1仕様で 5 万回は切

りました。週末も家に持ち帰って黙々 と切ってましたね。テープの

と山もふた山もできて(笑) 。

がひ

:テープとの組み合わせにもよ

ります。上向きにタブができるメカ

ニズムがはっきり分からないので、 実際にやってみるしかないんですね。

:バネで引き戻す機構に決まっ

てからも、 チューニングするのに散々

テープを切りました。例えば、枕の 部分にテープが付き過ぎてはダメで

すが、剥がれる必要もある。では、

どっちを優先するの? と。

: タブができる決定的なポイ

ントは?

:可動する枕の材質とその可動

枕を受ける固定枕の形状と角度で

す。それによって、テープが上に膨 らみます。

:受けの枕の角度は、感覚的に

見つける作業でした。違う角度のも

: 真逆の機能をひとつの素材

に求めるのですか?

:粘着テープは矛盾の連続。良

く着いてきれいに剥がれる。なので、 我々にとっては当たり前の要求品質。 テープ屋の宿命ですね。

: 満を持しての製品投入。反

響はいかがでしょうか?

:昨年の 12 月中旬に発売した

のをいくつかつくり、それに可動枕

ところ、評判はよかったのですが、

の繰り返しです。最後はチーム全員

ヤヒヤしていました。2 月になって

の粘着具合を組み合わせ、試行錯誤 でひたすらテープを切って、ボード に数字を書いていく作業です。何回 切って何回成功したか、という実績 値で仕様を決定しました。また、可 動枕に使うゴムは、テープをしっか り付けながら、持ち上げる時に軽く 剥がれる必要があります。

思ったほど売り上げにつながらずヒ ようやくご発注頂ける台数も増えて きて、ホッとしています。

●問い合わせ ニチバン株式会社 お客様相談室 70120-377218 http://www.nichiban.co.jp/

2013 Apr

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JQR vol.19 2013年4月号  

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