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粟生木 プラスチックについては、容 器包装プラスチック法があるので、容 器包装プラスチック法の枠組みの中で 回収されたものについてのリサイクル 率は高く、7~8割ではないかと思い ます。ただ、その枠組み以外で発生し ている廃プラスチックが存在していま す。それらを考慮して、プラスチック 消費量からマテリアル・ケミカルリサ イクルされた量を見た場合のリサイク ル率は、その数値がいま手元にないの ですが、 非常に低いといわれています。 リサイクル率全般については、国際比

較において、ヨーロッパの方が全般的 にリサイクル率が高いといわれること が多いのですが、定義や計算方法が異 なるので、一概に日本のリサイクル率 が低いとはいえないところもあります。 国際的にどういう基準でリサイクル率 の比較を行うかというところは今後の 国際的な議論の重要なポイントになる のではと思います。

中谷 補足しますと、生産側からみる と年間400万トンのプラスチックが 使われていますが、容器包装リサイク ル法で回収されているのは60万トン プラスペットボトルが60万トンで、 合わせても120万トン、つまり3割 ぐらいです。残りの7割がどこに行っ たかというのはすごく難しくて、事業 所から出たものは容器包装リサイクル 法の対象にならないのと、ビジネス・ トゥ・ビジネスで、企業から企業への 運搬に使われていたりすると、どこで

発生しているかという全体像が掴めて いなかったりします。投入側と排出側 の間がかなりブラックボックスになっ ていて、若干宣伝ですが、今年からの 研究費でそのあたりを明らかにするこ とに取り組んでいます。3年後にいい 報告ができればと思います。

梅田 プラスチックは中国に結構流 れていました。それがもう輸入禁止に なったので、今度は国内で処理しなけ ればいけないとなると、かなりプラス チックのリサイクルの仕組みは変わっ ていく可能性が高いです。

豊かさとのつながり

――それぞれの方に伺います。最初は 粟生木さんに。サーキュラーエコノミ ーとウェルビーイングの関係について いわれましたが、私はあまり関係ない と思うのですが、なぜそういう問題設

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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