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高瀬 グリーンボンドの規格化の話 は私はあまりフォローできていないの ですが、ESG投資全般という意味で は、2015年にGPIF(日本最大 というか世界最大の年金基金)が責任 投資原則(PRI)に署名をしたこと を大きなきっかけとして、日本でも大 手の銀行などがESG投資に取り組ま なければならないということが始まり、 今年ぐらいからかなり活発に動いてい ます。ただ、自発的ではないようなと ころもあるので、そこは課題だと思っ ています。 森林については、私も実はいま森林 に注目して、 猛勉強を始めたところで、 ぜひいろいろ教えていただきたいと思 います。サプライチェーンを通じてと いうところに関しては、CDPにもサ プライチェーンプログラムというがあ ります。PRIも2017年に森林の 破壊・減少に関するウォッチを始めて いて、エンゲージメントというのです が、企業に直してくれということを始 めています。

田中 県と市町村の関係は難しい問 題です。住民からすると市町村なのか 県なのかということはあまり関係なく て、地方ですと県知事がメディアに露 出することが意外と多くて、知事がテ レビで何かいうと住民からすぐに県に 意見がくるようなことになります。県 としては、市町村と必ず情報を共有す るようにしています。また、県と市町 村の間で担当者の意思疎通が非常に重 要で、恐らくほかの県ではあまりやっ ていないと思うのですが、地域振興局 単位で県の職員が常設で連絡会議をも っていて市町村の担当者と定期的に会 って情報交換をしています。それと、 イリーガルな事業があったりすると、 市町村の担当者の悩みが非常に深くな ったりしますので、県では年に4回個 別の相談会を行っています。県の担当

者と市町村の担当者とあと2人の専門 家に入ってもらって、市町村の担当者 の悩みにみっちり答えるということを しています。いずれにしても、市町村 と県の意思疎通をすることがきわめて 重要だと考えています。

藤野 今日のお話を聞いていると、や はりアクションをおこしていくことが 大切な段階であると感じました。それ ぞれの現場で闇雲にアクションをして もしかたがないので、ルールを作った り、システムを作ったり、皆さんが付 いていきやすいようなガイドラインを 作ったりしながら、いかにアクション を大きくしていくのかというのを、ま さに現場で研究のバックグラウンドを お持ちの皆さんがやられているわけで す。今日は研究を生業としている方が 多いなかで、研究者はあまり役に立た ないのか、 それとも何かやりたいこと、 一緒にやっていけることがあるのか、

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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