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近代化論と内的発展論 石牟礼 (鶴見さんは)日本の学者やインテリ たちに伝えたいということと、それからもう一 つは民衆の暮らし方や知恵に学びたいと、 高 く翔んで深く沈む」というその二つの目標を最 初に掲げられたんだということ。しかしこの二 つは大変結びつきにくいという意味をお書き になっていらっしゃいますよね。それを結びつ

『ドンコロ見聞録』を終えるに当たって、鶴見和 子と石牟礼道子が遺した『対話まんだら 言葉果つ るところ 石牟礼道子の巻』(藤原書店)を引用し ます。ドンコロおじさんは、息巻いたり、尖ったり、 暴走したり、 暴言を吐いたりで、 さんざんでしたが、 ご両人が近代・現代の内的発展の問題点を、太古の (日本的)アニミズムや曼荼羅からまさに、[粹点] を押すがごとく、西欧理論武装の鎧をパラリと剥が しています。

糧も含めて)を収奪する以外にエネルギーを獲得す る方法がない。そうすると、地球規模で、都市のエ ネルギー輸入に対しては、高い、[ Envelopment 5 縄文心象 、循 、環 、税を課すべきです。その税により、 包摂]非 包摂] 的地球環境の修復と機能強化 [ Envelopment に当てる。 [ 開発]はえてして効率に重点を置 Development 包摂]の動的平衡・エネルギー き、[ Envelopment 包摂] 分散・循環系を壊していく。[ Envelopment 系を強化する方策は、必ずあるはずです。地球はこ れまで自ら太陽エネルギーを動力源として、エント ロピーを増大させないシステムを作り、安定的な系 を構築して来たのですから、その中で考えるべきで す。テクノロジイノベーションでは、地球の自然力 (生きる力)にかなうべくもない、些細些末なこと です。 [粹点]は[ Envelopment 包摂]の一点で、あら ゆる系が重なる一点で、動的です。[理点]は

[ Development 開発]の一点で、系を効率的に破壊 する一点で、静的です。

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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