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のを、偶然性と必然性と両方あるということを このメッチャクチャな図にしたんです。これを もって自分の学問の方法論とする。曼荼羅の手 法をもって研究すると研究が進むということ を言ったんです。これはイ、ロ、ハ、ニと書い てあるんですけれどもとてもよく分かりませ ん。(略)まん中に黒いところがあるんです。 それを粹点(すいてん)と言うんです。粹はあ つめるっていう字です。つまり、真言密教曼荼 羅図では大日如来にあたるところなんです。つ まり、さまざまな因果系列、必然と偶然の交わ りが一番多く通過する地点、それが一番黒くな る。それがまん中です。そこから調べていくと、 ものごとの筋道が分かりやすい。すべてのもの はすべてのものにつながっている。みんな関係 があるとするとすればどこからものごとの謎 解きを始めていいかわからない。この粹点を押 さえて、そこから始めるとよく分かるのである と言うのです。 因果律と因果を格闘させる、つまり南方は西 欧自然科学の方法と仏教の論理とを自己の中 で格闘させたんです。そのことによって必然性

と偶然性とを同時にとらまえる方法のモデル を編みだした。これが非常に独創的であると言 いますのは、当時は必然性の論理がパラダイム として君臨していた時代です。

粹点で[ Development 開発]を考えると、一点か ら展 (ひら)いていくという意味ですので、それは、 朱熹の 理 に通じます。それが、西欧に入り 理性 となりまた。 しかしそれですと、 粹点は合理的 理性 点ということにしかなりません。これでは、粹点は 西欧哲学の合理的 理性 そのものということになり ます。 」 「

「 「

」 」

それで、ドンコロおじさんは、[ Development 開発]の対概念(真逆事象)として[ Envelopment 包摂]を考えてみました。[ Development 開発]は 自然資本に限れば、それをいかに効率的に短時間で しゃぶり尽くすかという、思想です。西欧は、[シ

ュバルツバルトメカニズム] で[ 開発] Development 、会 、三派が 思想を確立しました。少なくとも、宗教協 仕組んだことですので、神学に基づく近・現代西欧 思想の骨格的思想で もあります。ドンコロの

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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