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システムを回避させるか、システムを移すか、柔軟 に対応すれば良いのです。オランダの商売システム はまるでアメーバーのような感じがします。[シュ バルツバルトメカニズム]をモデルに、国(土地) ベースでない、資本ベースのシステムがオランダに 始めて成立したのではなかろうかと推察します。と いうか、これはテンプル騎士団のモデルに似ていま 、会 、の直接支配から脱して すが、ローマカトリック協 いる(裏で繋がってはいるでしょうが)という意味 で、[シュバルツバルトメカニズム]モデルの試験 運転から、全面運用に至ったのは、実は巧妙に隠れ つづけたオランダということになります。 事実、覇権は最終的にはイギリスに移りますが、 [シュバルツバルトメカニズム] を動かした資本は、 オランダ東インド会社へ、そして新大陸に流れてい きます。先のヴェルナー・ゾンバルトのいうことが 事実なら、[シュバルツバルトメカニズム]はオラ ンダで構想され、スペインからのユダヤ人(と異端 審問による多量の異端宗派人)の大量流入で「一六 世紀末期のオランダ国民経済の突然の衝撃的発展」 が起こり、[シュバルツバルトメカニズム]が国際

展開し、これはユダヤ人の貢献ということのようで す。

さらに要約すると、[シュバルツバルトメカニズ ム]の西欧三派国で一番割を食ったのはドイツとロ

、会 、です。シュバルツバルトの木材 ーマカトリック協 と人の自然資本の供給源でしたが、基本的に資源の 略奪に加担し、国土を荒廃させていきました。プロ

、会 、のルター会派はここに深く関わり、 テスタント協 三十年戦争等で国土を疲弊させます。一方、プロテ

、会 、のカルビン会派やユダヤ協 、会 、は、下流 スタント協 のオランダで船の加工や運用に係わり、巨額の利益 を得ます。 西欧三派国とオランダの中から、イギリスが抜き んでた理由には、謎が多いです。結果からすると、 自然資本(木材と人)も略奪には直接関わらない(消 耗するだけなので)で、自然資本(木材と人)を上 手く加工・利用しただけと推察しておきます。船を 動かす動力源の大量確保に成功したため? なお、 工業化はその後の結果です。

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

サステナ第47号  

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