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使」の物語をキリスト教の教義のなかに組み入 れていった。キリスト教徒にとって堕天使神話 は、グノーシス的二元論から距離を取る上でな くてはならない物語だった。神と悪魔が対峙し ているのがグノーシス的二元論であるとすれ ば、キリスト教は悪魔を堕天使、すなわちもと もとは神に仕えていた天使であるとすること によって、悪魔も神の掌中にいると言い張るこ とができたからである。堕天使神話はキリスト 教を、一元論にはできなくとも「半二元論」の うちにとどめておく上での重要な防波堤だっ たのである。

ていることに驚きを隠せません。 西洋の宗教、 文化、 文明、そしてその構成要素である「精神」や「心」 や 理性 や 人倫」、そして「二元論」等のもろもろ の基礎概念は、すべて[悪魔]なしには、神学的に も、哲学的にも成り立たない、ということだからで す。 「 」

ドンコロおじさんは、西欧の地べたをあまりにも 転がりすぎたせいか、[魔薬文明]につづき[悪魔 文明]に遭遇し 、大いなる目眩で、吐き気までしま す。悪寒も走る、虫唾 (むしず)も走る。

こうしてデモノロジーが誕生しました。デモノロ ジーが本格的に機能したのは、[シュバルツバルト メカニズム]です。 ドンコロおじさんは、[悪魔]が、古代ユダヤ教 の中にも、「ヨハネ福音書」「マルコ福音書」「マ タイ福音書」「ルカ福音書」(キリスト教正統派) の中にも、『ナグ・ハマディ文書』の「トマス福音 書」のなかにも、キリスト教正統派と鋭く対峙した グノーシス主義の中にも、重要な概念として鎮座し

」 「

西欧ドンコロ一族が、 神 の側から[悪魔]と名 指しされ、 シュバルツバルト で絶滅・殲滅の大虐 殺に巻き込まれてしまった歴史的メカニズムの一端 がようやく見えてきました。 」

3 悪魔の創造

さらに、高橋義人の引用を続けます。(ドンコロ 塾、厳しすぎる)。

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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