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があるはずもない。 (b)

( ロ ッ ホ ク ルー 墳 丘 墓 ) :

b m o T w e r c h g u o L

は、新石器時代(3500~33 Loughcrew Tomb 00BC)では、ヨーロッパ最大規模の墳丘墓で、 横穴式石室に似た墓道付き石室を大量の積石でおお っています。吉野ヶ里遺跡の環状濠に似た二重の濠 があり、墳墓は石を盛ったお椀状で、弥生文化圏か しらと錯覚させられます。 吉野ヶ里遺跡のイメージはススキヶ原で、ロッホ クルーはエリカヶ原です。ロッホクルーでは周りに ブナ科樹木が茂っており、生産性の極めて低い泥炭 地でも、秋にはドングリの恵みがあったでしょう。 また、草地は動物にとって炭水化物供給源で動物蛋 白質の生産地でもあります。ケルトの丘と弥生(む しろ縄文)の丘は、食糧生産生態としては似ていた はずです。こういう人の関与した食糧生産生態系で は、自然と人の微妙なバランスの維持が重要であっ たはずです。自然のシグナルが精霊から発せられ、 それを感じ取ったその感性がアニミズムとして自然 崇拝へと昇華してきたのでしょう。それは感じるも ので、描くものではない。こういう生態系で一神教 を奉じていたら、瞬く間に自然は壊れ、社会は瓦解

するはずです。微妙な調整がきかない。

とすると、一神教は、人 自-然バランスがすでに壊 れているところにしかなりたたない。 さらに言うと、

一神教には、人 自-然バランスを壊したくなる衝動が 潜んでいる。「神」が「人」に「自然」を与えたと いうのは、後付の論理です。

第2章 ドンコロ探偵団の西欧中世コードの 解読

西欧中世は、暗黒時代であったとも、次期世紀の 躍進を準備したとも、一見矛盾する評価で入り乱れ ています。こんな西欧中世をドンコロおじさんが理 解できるはずがありませんが、でも西欧を転がって いると、地面からうめきが伝わってくるのです。西 欧のドンコロ一族にとっては、まさに暗黒時代だっ たようです。ドンコロおじさんからみると、西洋中

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

サステナ第47号  

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