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う概念を提案しました。その提案の狙 いは、まさに3つの議論の統合です。 環境行政では、地球環境政策、資源循 環政策、自然環境政策はバラバラな面 がありましたので、それをどう克服す るかにつなげられたらいいのではない かと思っています。 地域循環共生圏というと、そこには 脱炭素が入っていないと思われる方も

おられるかもしれません。実は今回の 環境基本計画を検討してきた過程で再 発見したのですが、第一次の環境基本 計画では、循環の概念には資源の循環 だけではなくて、炭素の循環も含まれ ていました。循環という言葉は、本来 広い意味をもっていたのです。ですか ら当時は、環境基本計画には4つの柱 があるといっていて、その4つとは、 循環、共生、参加、国際的取り組みで した。その当時すでに低炭素の話はあ って、それは「循環」のなかに入って いたのです。その原点にもう1度戻る べきではないのかという私の思いがあ り、低炭素・資源循環・自然共生をひ っくるめて「地域循環共生圏」とした のです。 これまでの議論では、低炭素と資源 循環の関係については、資源循環でリ サイクルを進めるとその過程で二酸化 炭素を出し過ぎてしまうこともあると いった議論に終始し、両者の関係を真

正面から議論していくことが重要であ ると考えています。IGESもその方 向に向かうかどうかわかりませんが、 ぜひ皆さんにはそういう考え方を基礎 に議論を発展させていただけると大変 ありがたいと思っています。

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福士 ありがとうございました。今日 の議論をとりまとめのようなことをお っしゃっていただいたのですが、次に 梅田先生にどういう連携がありうるの かお考えがありましたらお願いします。

梅田 2点申し上げます。1つはいま の武内先生のお話で、炭素の循環も含 めて、循環を考えなさいということが ありましたが、循環基本計画の委員会 などで低炭素について議論するのは産 業界が嫌うのでなかなか難しいという ことを聞きます。低炭素と資源循環の

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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