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4つ目が観光はするけれども、大規模 なものよりは、どちらかというと古民 家とかで小規模・高品質なサービスを 提供するというもの。もちろんこれら 4つのパターンはお互いに背反ではな くて、実際に2050年を迎えたら、 これらが同居するようになると思いま すが、ここではあくまでもイメージと してそれぞれ前面に出るようなものを 考えてパターンをわけました。 この表で横1列を取って1つのシナ リオにするというのではなくて、今回 のシナリオ形態分析では、縦の列から 1つずつ取り出してシナリオを組むと いう方法をとりました。そうすると、 3×4×4×4通りの組み合わせが できるのですが、今回は先ほど申し上 げた投票を使って、得票率が高かった ものに近いシナリオを作りました(図 ⑦) 。 それぞれのシナリオに名前を付け ました。 たとえば一番上のシナリオは、 伝統的なライフサイクルを重視して、 農業分野において異業種連携が進展す るようなことを考えています。伝統的 な考え方というと、日本語の「古き良 きもの」というのが思い出され、一方 で、異業種連携があるので、それなら 「新しき良きもの」であるだろうとい

うことで、両者を英語で「 Good Old, 」として、このシナリオの Good New 名前をGGにしました。なぜ日本語に しないのかというと、 「古き良き・新し き良き」は日本語では「温故知新」に なります。シナリオの名前が「温故知 新」ではあまりにもいきりたおしてい る感じがしましたので、今回は基本的 に英語で表記するようにしました。そ れぞれのシナリオの名前は図を見てい ただくことにして、LAは「 Live with 」です。日本語にすると機械 Android 共生です。こういう言葉を使うのは何 か恥ずかしい感じもするので、いいア イディアがありましたら教えてくださ い。

6つのシナリオをグルーピングする と、横方向には人口に応じて3つに分 けられ、また、縦方向には2つに分け られ、左側はどちらかというと農業を 重視するもの、右側は観光を始めとす る商業を重視するものとなっています。

定量モデル分析による佐渡の将来

次に定量モデル分析についてお話し ます(図⑧) 。まず土地利用のモデルを 作りました。どういったモデルである かというと、それぞれの土地が市街地 であるのか、農地であるのか、森林で あるのか、どの確率が一番高いのかと いうことを、人口、地価、地形などか ら推測するモデルです。この土地利用 モデルを用いて、 食料生産、 炭素固定、 栄養塩除去、生息地提供という4つの 生態系サービスについて分析しました。 それぞれ使ったモデルも別々で、使っ た変数も別々で、栄養塩除去について

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サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

サステナ第47号  

気候変動、持続可能な消費と生産、自然資本と生態系サービス

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