4-3-1.質問項目と選択肢について POMS では、6つの気分尺度の変化を、ある事象の前後で測 定することができる。本調査では、不安や落ち込みといったマ イナスな気分の要素は STAI などで測定済みであるとみなし、 プラスの気分評価である「活気」と、 患者の疲労度を表す「疲労」 についてのみ測定をした。6つの気分尺度にを測定する質問項 目に対して、 「まったくない」 「少しある」 「まあまあある」 「か なりある」 「非常にある」の 5 段階で評価する。以下、全ての 質問項目である(図 4-3-a)。 本調査では、撮影の前後における気分の変化を測定するため、 撮影直前であるアンケート2と撮影後にあたるアンケート3に て POMS の測定を実施した。
質問項目 気が張りつめる 緊張ー不安 (T-A)
落ち着かない 不安だ 緊張する あれこれ心配だ 生き生きする 積極的な気分だ
活気(V)
精力がみなぎる 元気がいっぱいだ 活気がわいてくる 悲しい
抑うつー落ち込み (D−D)
自分はほめられるに値しないと感じる がっかりしてやる気をなくす 孤独でさびしい 気持ちが沈んで暗い ぐったりする 疲れた
疲労(F)
へとへとだ だるい うんざりだ 怒る
怒りー敵意 (A−H)
ふきげんだ めいわくをかけられて困る はげしい怒りを感じる すぐかっとなる 頭が混乱する 考えがまとまらない
混乱(C)
とほうに暮れる 物事がてきぱきできる気がする どうも忘れっぽい
図 4-3-a.POMS の6つの気分尺度に対する質問項目と 本調査で使用した2つの尺度
PET/CT 検査室における不安感低減のためのデザイン評価に関する研究
・・・本調査で使用した気分尺度
4-3.短縮版 POMS 集計結果
4-3.短縮版 POMS 集計結果
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第 4 章 調査結果