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『ネクロノミコン』断章

世に二つとない イリザベス時代の暗号文書を、 デイヴィッド・ラングフォードが 解読し、 ロバート・ターナーが再構成して、 必要な加筆と序文を付した。

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序文 この文書を公表するにあたり、ジョン・ディーの暗号文書で指示された本来の順序に厳 密に従うことにした。章題が省略されているものについては、文書の当該箇所の内容にふ さわしいものを設けている。文書を構成する十八の章のうち、章題が削除されているのは 実際には四つにすぎず、次のように新しい章題を付した。すなわち、「各種の結印につい 実際には四つにすぎず、次のように新しい章題を付した。す なわち、「各種の結印につい て」、「ハスターの聲(こえ)」、「未知なるカダスについて」、「ヨグ=ソトースの招 喚」である(第Ⅳ章、第Ⅹ章、第ⅩⅢ章、第ⅩⅣ章に相当する)。こうした章題を付した 理由は、当該の本文を読めば即座に了解できるだろう。 英語の綴りが統一されるまえに記された文書をあつかう際に生じる混乱を避けるため、 原文の語調と雰囲気を保ちながら、現代語の利点にあずかれるような表記を採用している。 綴りの多様さはさまざまな実態の名前をあらわすうえで大きな問題でもあった。たとえば Yugsoggoth, ヨグ=ソトースは Yugsogg oth, Jogshothoth と表記され、ハスターは Haystir, H'stre, Haaztvr とあらわされ、クトゥルーは Cethulhv といった具合である。したがってこれら を統一してわかりやすくするために、すべての場合において、クトゥルー神話の現代の研 究者がすぐに判断できる表記を採用している。 本文に使用されている図版は、次の四つのもののどれか一つに基づいて作図された。第 一は暗号文書における非常にこみいった描写である。第二は魔方陣――暗号文書に含まれ ている――によるものであって、この魔方陣の土台となっている数字の解読図により、本 ている――によるものであって、この魔方 陣の土台となっている数字の解読図により、本 文で示される線画を作図するために必要な相互の関連する行列がわかった。第三は暗号文 書で言及されるいくつかの魔術書であって、主要なものとしては、『ソロモンの鍵』とコ ルネリウス・アグリッパの『隠秘哲学』第三巻がある。第四はこれら三つの方法の組み合 わせである。「環状列石」と「各種の結印」は第一のやりかたによる(第Ⅲ章および第Ⅳ 章を見よ)。「ヌグ=ソスの文字」、「ドー=フナ フナの 文」(多角形 角形の 蜘蛛の 章を見よ)。「ヌグ=ソスの文字」、「ドー= フナ の呪文」(多 角形 の蜘蛛 の巣)の図、 神の印、コスの記号は第二のやりかたによって作図された(第Ⅸ 章、第ⅩⅧ 旧神の印、コスの記号は第二のやりかたによって作図された(第 Ⅸ章、第Ⅹ Ⅷ章、第Ⅳ章 を見よ)。第三のやりかたによって、「ズ を見よ)。第三のやりかたによって、「ズカウバ カウバの燻香(く 燻香(くん (くんこう)」(第Ⅴ こう)」(第Ⅴ章)の火星 章)の火星 と土星 の文字が得 られ(コルネリウス・アグリッパの『隠秘哲学』第三巻を見よ)、同 と土 星の文字が 得られ(コルネリウス・アグリッパの『隠秘哲学』第三巻を見よ)、 同じ やりかたでもって、「バ ザイの 偃月刀(え (えんげ んげつとう)」(第 つとう)」(第Ⅷ 章)に刻む 刻むべき べき象徴 象徴が やりかたでもって、「 バルザイ の偃月刀 (え んげ つとう)」(第 Ⅷ章)に 刻む べき 象徴 が 六世紀の『ソロモンの鍵』の写本(大英図書 の『ソロモンの鍵』の写本(大英図書館 蔵稿本 一六世紀 の『ソロモンの鍵』の写本(大英図書 館所蔵稿 本 36674 番を見よ)から作図され た。他 の図はすべて、第四のやりかたによって作図されている。たとえば、第ⅩⅣ章に掲 た。 他の図はすべて、第四のやりかたによって作図されている。たとえば、第ⅩⅣ章に 掲 げた「招喚の円 た「招喚の円」の基本的 」の基本的な輪郭は、魔方陣を基にして、指示 輪郭は、魔方陣を基にして、指示通 は、魔方陣を基にして、指示通りに線を引 りに線を引いている。「招 喚の円 」の八つの角度 角度にある にある惑星 惑星と 黄道十二 十二宮 象徴は本文から採り、アルデ は本文から採り、アルデバラ バラン、ア 喚の 円」の八つの 角度 にある 惑星 と黄道 十二 宮の象徴 は本文から採り、アルデ バラ ン、ア ル(ゴ ーンの首 )、蠍 座、プレイ プレイアーデス アーデス星団 星団の図はコルネリウス・アグリッパ ルゴル( ゴルゴーンの 首)、 蠍座、 プレイ アーデス 星団 の図はコルネリウス・アグリッパ の『隠秘哲学』第二巻から採った。イヘ の『隠秘哲学』第二巻から採った。イヘーの イヘーの護符 ーの護符の 護符の銘刻は、 銘刻は、占 は、占い師ヒクスの文字によって 師ヒクスの文字によって あらわされるオ ルカという言葉 であり――暗号文書の指示どおりに――大修道院長 修道院長トリ トリテ あらわされる オルカという言 葉であり――暗号文書の指示どおりに――大 修道院長 トリ テ ウスの『秘密書法』から再録 再録した。 ミウスの『秘密書法』から 再録 した。 トリテミ テミウスとアグリッパも ウスとアグリッパも信 じがたいほ 典拠に基づく に基づく象徴体系 象徴体系を使用している トリ テミ ウスとアグリッパも 信じがたい ほど古い典拠 に基づく 象徴体系 を使用している

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(フォリ フォリオ 21R)「 21R)「惑星 )「惑星の 惑星の形状、作用時間 状、作用時間、 時間、色について」 大英国 大英国書館、追加稿本 追加稿本 36674 36674 番、16 世紀。 世紀。 vi


(フォリ フォリオ 151R) 151R)特定の 特定の星の文字の魔術的意味 の文字の魔術的意味をあつかう 的意味をあつかう貴重 をあつかう貴重な 貴重な論文の残存 文の残存 する断片 。アルデバラ バラン、 ン、獅子宮 獅子宮、ド 、ドラゴ ラゴンの ンの頭 太陽、 地球の 象徴が する断 片。アルデ バラ ン、 獅子宮 、ド ラゴ ンの 頭、太陽 、月、地球 の象徴 が はっきりとわかる。大英図書館 はっきりとわかる。大英図書館、追加稿本 追加稿本 36674 番、16 世紀。 世紀。 vii


ので、『秘密書法』および『隠秘哲学』(いずれも一六世紀 ので、『秘密書法』および『隠秘哲学』(いずれも一六世紀の 六世紀の著作)の暗号で言及されて いるからといって、『ネクロノミ ノミコン』が実際に コン』が実際に古 代のものであることが確認 確認されるわけ いるからといって、『ネクロ ノミ コン』が実際に 古代のものであることが 確認 されるわけ ではない。同 ではない。同様に『ソロモンの鍵』における数多くの記号や文字は、未知の起源 様に『ソロモンの鍵』における数多くの記号や文字は、未知の起源のもので 起源のもので あって、同 書の最古 最古の版にも の版にも先立 先立つ。ただ つ。ただはっきりといえるのは、『ネクロ はっきりといえるのは、『ネクロノミ ノミコン』の あって、 同書の 最古 の版にも 先立 つ。ただ はっきりといえるのは、『ネクロ ノミ コン』の 存在そのものが、われわれには知りようもない のものが、われわれには知りようもない遥 太古の 統の存続 存続を 意味していること 存在そ のものが、われわれには知りようもない 遥か太古 の伝統の 存続 を意味 していること である。

ロバート・ターナ ート・ターナー

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アル・アジフ アラブ人の書

That is not dead which can eternal lie, and with strange aeons,even death may die. そは永久(とこしえ)に 永久(とこしえ)に横 (とこしえ)に横たわる死 たわる死者にあらず 永劫に 歳月を (けみ)して死 越ゆるものなり 永劫 に歳月 を閲(けみ)して 死を越ゆ るものなり

アブドゥル・アルハザ ドゥル・アルハザード 、ダマ 紀元 730 年、ダ マスクスにて

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目次 Ⅰ

旧支配者と 旧支配者とそ 者とその眷属について 眷属について Of Ye Old Ones and their Spawn

遵奉すべき 遵奉すべき刻限 すべき刻限と 刻限と時節について 時節について Of Ye Times and Ye Seasons to be Observed

石の建立 石の建立 To Raise up Ye Stones

各種の結印について Of Diverse Signs

ズカウバ カウバの燻香の調合 燻香の調合 To Compound Ye Incense of Zkauba

イブン・ Powder イブン・ガズイ ン・ガズイの ガズイの粉薬の 粉薬の製法 To Make Ye Powd er of Ibn Ghazi

エジプト人ケフネスの 人ケフネスの聖油 ネスの聖油 Ye Unction of Khephnes Ye Egyptian

バルザイの ザイの偃月刀の 偃月刀の製作 To Fashion the Scimitar of Barzai

ヌグ=ソスの文字 Ye Alphabet of Nug Nug--Soth

ハスターの聲 Ye Voice of Hastur

ⅩⅠ ナイアー ナイアーラ アーラトテップについて Concerning Nyarlathotep ⅩⅡ 凍てつく広野 Cold てつく広野の 広野のレンについて Of Leng in Ye Col d Waste ⅩⅢ 未知なるカダスについて Of Kadath Ye Unknown ⅩⅣ ヨグ=ソトースの招喚 To Call Forth Yog Yog--Sothoth ⅩⅤ 球霊の招喚 球霊の招喚 To Conjure of Ye Globes ⅩⅥ 大いなるクトゥルーへ 大いなるクトゥルーへの嘆願 Ye Adjuration of Great Cthulhu ⅩⅦ 黒きシュブ= Shub--Niggurath Ye Black シュブ=ニグラスの招喚 To Summon Shub ⅩⅧ ドー=フナ Dho--Hna ドー=フナの フナの呪文 Ye Formula of Dho x


旧支配者とその眷属について 旧支配者とその眷属について 旧支配者は 旧支配者は過去 者は過去、現 過去、現在 、現在、未来にわたって存在 、未来にわたって存在する。 存在する。不可視 する。不可視の 不可視の忌わしい旧支配 わしい旧支配者は、 旧支配者は、人類 者は、人類 現よりも早 く、冥 星ぼしより原 しより原初 地球に の出現よりも 早く、 冥い星ぼ しより原 初の地球 に到来した。 太陽の 潜んで 万劫(ば (ばんご んごう)の う)の歳月 歳月を 過ごした した後 より陸地 陸地があらわれるや、 太陽 の下に潜ん で万劫 (ば んご う)の 歳月 を過ご した 後、海より 陸地 があらわれるや、 暗い波 暗い波となって群 となって群がり押 がり押し寄せ、地球全 せ、地球全土を 地球全土を支配 土を支配した。 支配した。 てつく極地 極地には には壮 大な城都 城都を き、峻嶮 峻嶮な きには、神々 いたまいし尋 凍てつく 極地 には 壮大な 城都 を築き、 峻嶮 な山の頂きには、神 々の呪いたまいし 尋常な らざるものどもの神殿 建立した。 らざるものどもの神 殿を建立 した。 旧支配者の 者の眷属 眷属が 地上を い、そ らが悠久 悠久の 春秋に いた。レ ンのシャ シャンタク 旧支配 者の 眷属 が地上 を覆い、 その子らが 悠久 の春秋 に堪えぬいた。 レンの シャ ンタク は彼らの手 らの手になるものであり、ズ になるものであり、ズィンの原始 ィンの原始の窖(あな)に棲むガ (あな)に棲むガーストどもは 棲むガーストどもは彼 ーストどもは彼らを支 らを支 者とみなす。彼 らはナ =ハグと夜 飛ぶ夜鬼どもを生みだし、大いなるクトゥルーは どもを生みだし、大いなるクトゥルーは彼 配者とみなす。 彼らは ナ=ハグと 夜を飛ぶ夜鬼 どもを生みだし、大いなるクトゥルーは 彼 らの同胞 同胞(はらから)であり、 (はらから)であり、シ スは彼 らの奴婢 奴婢( ぬひ)である。ドールは )である。ドールはノ スの冥 らの 同胞 (はらから)であり、 ショゴスは 彼らの 奴婢 (ぬひ )である。ドールは ノスの 冥 峡谷で らに臣 従の礼 くし、ググは古ぶ 古ぶるしいトロクの るしいトロクの高嶺 高嶺の らを賛美 賛美する。 い峡谷 で彼らに 臣従の 礼を尽くし、ググは 古ぶ るしいトロクの 高嶺 の下で彼らを 賛美 する。 彼らは星 らは星のなかを歩 のなかを歩み、大地 み、大地を闊歩する。大 闊歩する。大砂漠 する。大砂漠の 砂漠の城都イレムは 城都イレムは彼らを知り、凍 らを知り、凍てつく 荒野の ンは彼 らの往 来を目 にし、未知なるカダスの雲 われた高地 高地に 屹立する する無窮 無窮の 荒野 のレンは 彼らの 往来を 目にし、未知なるカダスの 雲に覆われた 高地 に屹立 する 無窮 の 城塞は らの足跡 足跡をのこす。 城塞 は彼らの 足跡 をのこす。 旧支配者は 旧支配者はほ 者はほしいままに黯 しいままに黯黒(あん (あんこく)界 こく)界の行路 の行路を進み、彼 み、彼らの冒涜 らの冒涜の行 冒涜の行為 の行為は甚だし いものであった。万 らの権勢 権勢に し、彼 らの邪悪 邪悪さを知った。 いものであった。 万物が彼らの 権勢 に屈し、 彼らの 邪悪 さを知った。 やがて旧 神が眸 (め)を開 き、地球 地球を させる旧支配 旧支配者の 者の醜 行を見た。旧 神は憤然 憤然と やがて 旧神が 眸(め)を 開き、 地球 を荒廃させる 旧支配 者の 醜行を見た。 旧神は 憤然 と して旧支配 旧支配者に 者に襲 いかかり、そ の非道 をとどめると、混沌 支配し のものが留 まれぬ して 旧支配 者に 襲いかかり、 その非 道をとどめると、混 沌が支配 し有形のものが 留まれ ぬ 次元の彼方の虚空 方の虚空へ 虚空へと、旧支配者を 旧支配者を地球 者を地球より 地球より放逐 より放逐した。 放逐した。旧神はそ 神はその印を虚空 の印を虚空の関 虚空の関門 の関門に据え、 旧支配者の 者の勢力 勢力も 神の威力 威力をしのぐことはない。 旧支配 者の 勢力 も旧神の 威力 をしのぐことはない。 のとき忌 わしいクトゥルーが深 より現れ、激怒 激怒もすさまじく もすさまじく地球 地球の 者に暴威 暴威を そのとき 忌わしいクトゥルーが 深海より現れ、 激怒 もすさまじく 地球 の守護者に 暴威 を ふるった。旧 神は強力 強力な 文によってクトゥルーの有害 有害な 鉤爪を ふるった。 旧神は 強力 な呪文によってクトゥルーの 有害 な鉤爪 を縛し、クトゥルーをルル イエの イエの都に封じこめ、クトゥルーは深 じこめ、ク���ゥルーは深海のルルイエ のルルイエの イエの都にて、永劫 にて、永劫の 永劫の歳月が 歳月が果てるまで、 を見る眠 りにつく定 死の夢を見る 眠りにつく 定めである。 いまや関門 方に旧支配 旧支配者が 者が住 まいする。彼 らは人間 人間の知る の知る宇宙 宇宙ではなく、 ではなく、宇宙 宇宙の いまや関 門の彼方に 旧支配 者が 住まいする。 彼らは 人間 の知る 宇宙 ではなく、 宇宙 の狭 奥処(おくか)に (おくか)に潜む 潜む。 らは地球 地球外部 外部の にとどまり、帰還 帰還の 時節をうかがっ 間の奥処 (おくか)に 潜む 。彼らは 地球 外部 の異次元にとどまり、 帰還 の時節 をうかがっ ている。地球 地球は らを知り、来たるべき日 にふたたび彼 らに出 ている。 地球 は彼らを知り、来たるべき 日にふたたび 彼らに 出会う定めであるからだ。 そして旧支配 して旧支配者は 旧支配者は腐 者は腐りはてた無定形 りはてた無定形のア 無定形のアザ のアザトースを支配 トースを支配者となし、ア 支配者となし、アザ 者となし、アザトースとともに すべての無限 無限の ただなかに位置 位置する する黯 洞窟に 棲む。 の見えぬ太 ぬ太鼓 おしい連打 すべての 無限 のただなかに 位置 する 黯黒の洞窟 に棲む 。姿の見え ぬ太 鼓の狂おしい連 打、 (おぞ ま)しいフ ルートの単 調な音 して永 るとあてもなく蠢 悍(お ぞま)しい フルートの 単調な 音色、そして 永遠にゆるゆるとあてもなく 蠢く盲目の 暗愚の蕃神どもの絶 神どもの絶え間ない叫 ない叫喚のただなか、アザ 喚のただなか、アザトースは窮極 トースは窮極の混 窮極の混沌 の混沌にて、餓 にて、餓えて噛 えて噛り つづける。 トースの魂魄 魂魄はヨグ=ソトースのなかに はヨグ=ソトースのなかに潜 み、ヨグ=ソトースは星 帰還の 時節を アザトースの 魂魄 はヨグ=ソトースのなかに 潜み、ヨグ=ソトースは 星が帰還 の時節 を 示すときに旧支配 旧支配者を 者を呼 える。ヨグ=ソトースは虚空 虚空のものどもが のものどもが再度通過 再度通過する する戸口 示すときに 旧支配 者を 呼び迎える。ヨグ=ソトースは 虚空 のものどもが 再度通過 する 戸口 だからである。すべての時 がヨグ=ソトースにあっては一つなので、ヨグ=ソトースは時 だからである。すべての 時がヨグ=ソトースにあっては一つなので、ヨグ=ソトースは 時 xi


間の迷宮を知っている。遙 を知っている。遙か悠久の 悠久の太古に 太古に旧支配者があらわれた 旧支配者があらわれた地 者があらわれた地も、周期 も、周期が 周期が巡って旧支 って旧支 者がふたたびあらわれる地 配者がふたたびあらわれる 地も、ヨグ=ソトースの知るところである。 昼のあとには夜 のあとには夜がつづく。いずれ人間 がつづく。いずれ人間の 人間の時代は終 代は終わり、旧支配 わり、旧支配者がかつて 旧支配者がかつて支配 者がかつて支配した 支配した地 した地を ふたたび統べる。汝 旧支配者を 者を邪悪 邪悪なものとして知り、 なものとして知り、呪 うべき旧支配 旧支配者が 者が地球 地球を ふたたび統べる。 汝は旧支配 者を 邪悪 なものとして知り、 呪うべき 旧支配 者が 地球 を汚濁 する定 する 定めである。

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遵奉すべき刻限と時節について 外世界から来たるものどもを招喚する際には、星 から来たるものどもを招喚する際には、星が重なり、霊 なり、霊妙な力が虚空より 虚空より流 より流れ出 れでる時節 時節と 刻限をよく見 をよく見定 る流れでる 時節 と刻限 をよく見 定めなければならない。 周期、 惑星の き、黄道 黄道十二 十二宮 太陽の 行、星 座のあらわれを注 月の周期 、惑星 の動き、 黄道 十二 宮を巡る太陽 の運行、 星座のあらわれを 注視せねばな らない。 窮極の 儀式はふさわしい はふさわしい時節 時節にのみ にのみ執 りおこなうべし。すなわち、聖 (第二の月 窮極 の儀式 はふさわしい 時節 にのみ 執りおこなうべし。すなわち、 聖燭節(第二の 月の )、ベ テイン の前夜 )、収穫祭 収穫祭(第八の (第八の月 の一日 )、聖 十字架祭 二日目)、 ベルテイ ン祭(五月一日の前 夜)、 収穫祭 (第八の 月の一 日目)、 聖十字 架祭 (第九 の十四日 )、万聖節 万聖節前 (十一月 の前夜 (第 九の月の十四 日目)、 万聖節 前夜祭(十一 月一日の前 夜)である。 太陽が 太陽が白羊宮 白羊宮、獅子宮、 獅子宮、人馬宮のいずれかにあり、月 のいずれかにあり、月がその光を減じ、火星 じ、火星と土 火星と土星 と土星が合 になるとき、恐 るべきアザ になるとき、 恐るべきア ザトースを招喚すべし。 太陽が 獅子宮に り、収穫祭 収穫祭の 刻限が るとき、強 なヨグ=ソトースが招喚に応 太陽 が火の獅子宮 に入り、 収穫祭 の刻限 が迫るとき、 強壮なヨグ=ソトースが招喚に 応 じてあらわれるであろう。 聖燭節の夜、太陽が 太陽が宝瓶宮 宝瓶宮にあり、水 にあり、水星が三分 が三分の一対 の一対座にあるとき、慄然 座にあるとき、慄然たるハスター 慄然たるハスター を招喚すべし。 太陽が 天蝎宮 にこもり、オ ーリーオ ーン座があらわれる万聖節 万聖節前 太陽 が天蝎 宮にこもり、 オーリー オーン座があらわれる 万聖節 前夜祭にのみ、大いなる クトゥルーに祈 クトゥルーに祈願すべし。万聖節 すべし。万聖節前 万聖節前夜祭が新月 が新月にめぐりあうとき、力 にめぐりあうとき、力は最大になる。 テイン え、太陽 太陽が第二の が第二の宮 にあるとき、シュブ シュブ= ベルテイ ン祭の篝火が丘で燃え、 太陽 が第二の 宮にあるとき、 シュブ =ニグラスを招喚 し、黒 きものがあらわれる聖 十字架祭 架祭に 儀式を し、 黒きものがあらわれる 聖十字 架祭 に儀式 を繰り返すべし。

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石の建立 外なる虚空 なる虚空より来たるものどもがあらわれる 虚空より来たるものどもがあらわれる門 より来たるものどもがあらわれる門を造るには、十一の石を組み合わせて配 るには、十一の石を組み合わせて配 置せねばならない。 まず基本方位 を示す四つの石を立 て、季 節ごとに とに吠 えたける四つの風 の方角 まず基本方 位を示す四つの石を 立て、 季節ご とに 吠えたける四つの 風の方 角を定めるべ し。 北には大いなる冷 には大いなる冷気の石を据 気の石を据え、冬 え、冬の風の門となして、大地 となして、大地=牡牛の記号 牡牛の記号 の記号を刻みこむ みこむ べし。 の石より五 れたところ)には灼熱 灼熱の石を の石を立 て、夏 きこむ 南(北の石より 五歩離れたところ)には 灼熱 の石を 立て、 夏の風が吹きこ むこの石に、 獅子= 獅子=蛇の記号 の記号を刻みこむ みこむべし。 旋風の石は の石は春 のあらわれる東 え、水 をはらむ ものの記号 みこむ 旋風 の石は 春分のあらわれる 東に据え、 水をはら むものの記号 を刻みこ むべし。 太陽が 太陽が夕べに死ん べに死んで 死んで夜の周期が 周期が巡りくる西 りくる西の最も内側 も内側(東の石より五 の石より五歩離れたところ) に、突風の 突風の門を備えるべし。この石には尾 この石には尾を星のなかに伸 のなかに伸ばす蠍 ばす蠍の文字 の文字を刻みこむ みこむべし。 天をさまようものどもの七 をさまようものどもの七つの石を四つの石の外側 つの石を四つの石の外側に 外側に据え、これらの石のそ え、これらの石のそれぞれ異な る作用によって、力 る作用によって、 力の焦点がつくられるようにせよ。 最初に えた大いなる冷 気の石の外側 外側の に、土星 の石を三歩 いて据 最初 に据えた大いなる 冷気の石の 外側 の北に、土 星の石を三 歩の間隔を置いて 据えるべ し。これが終 し。これが終わると、左 わると、左まわりに同 まわりに同じ間隔を空け、木 け、木星、水星、火星、 火星、金星、太陽、 太陽、月の 石を置 き、相応 の記号を刻 みこむ 石を 置き、相 応の記号を 刻みこ むべし。 成された配 中央に、大いなる に、大いなる旧支配 旧支配者の 者の宝 座を備 え、ヨグ= ソトースの象徴 象徴と、ア 完成された 配置の中央 に、大いなる 旧支配 者の 宝座を 備え、ヨグ =ソトースの 象徴 と、ア トース、クトゥルー、ハスター、シュブ シュブ= ス、ナイ ナイアー アーラ ザトース、クトゥルー、ハスター、 シュブ =ニグラス、 ナイ アー ラトテップの強壮な御名を 記すべし。 これによって列石は門 をつくり、人間 人間の した外部 外部より来たるものどもが招喚 これによって列石は 門をつくり、 人間 の時空を超越した 外部 より来たるものどもが招喚 されるであろう。 じるとき、彼 のものどもの来たる方角 け、旧支配 旧支配者を招来 夜に月がその光を減じるとき、 彼のものどもの来たる方 角に顔を向け、 旧支配 者を招来 して再 して再び地上を 地上を歩ませる言葉 ませる言葉を発し、所作をおこない、石に嘆願 し、所作をおこない、石に嘆願すべし。 嘆願すべし。

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各種の結印について 儀式に使用する 儀式に使用する最 に使用する最も強力な結印は 強力な結印は左 な結印は左手によってつくるべし。 最初の結印は の結印はヴ ーアの印であり、実際には 実際には旧支配 旧支配者の 者の真 象徴である。関 である。関門 方で待 最初 の結印は ヴーアの印であり、 実際には 旧支配 者の 真の象徴 である。関 門の彼方で 待 けるものどもに祈 する際には、この印を結ぶ ち受けるものどもに 祈願する際には、この印を結 ぶべし。 第二の結印はキ 第二の結印はキシュの印であり、すべての シュの印であり、すべての障壁 の印であり、すべての障壁を 障壁を破って、窮極 って、窮極の次 窮極の次元 の次元の関門 の関門を開ける。 第三が大いなるコスの結印であり、関門 じて経路 経路を 第三が大いなるコスの結印であり、関 門を封じて 経路 を守る。 第四の結印は旧 神の印である。夜 諸力を招喚する者を を招喚する者を守 り、脅威 脅威と 第四の結印は 旧神の印である。 夜に諸力 を招喚する者を 守り、 脅威 と敵意の力を祓う。

註 旧神の印には別 神の印には別の形があり、ムナ があり、ムナールの ムナールの灰白 ールの灰白色 灰白色の石に彫 の石に彫りこめば、大いなる旧支 りこめば、大いなる旧支 配者の 者の力 を常に抑 力を常に 抑えられる。 力の結印

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旧神の 旧神の印

関門の封印を願 印を願う者は、 旧神の大いなる印を、 ムナールの ールの灰白 灰白色 の石に彫 ムナ ールの 灰白 色の石に 彫りこみ、 のまえに置 関門のまえに 置くべし

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コスの記号 コスの記号

コスの印を刻 コスの印を刻みこむ みこむ際には次の記号を用いるべし。

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ズカウバの燻香の調合 水星の日、水星の刻限に、 刻限に、月 に、月がその光を増すとき、没 すとき、没薬(もつやく)、霊 (もつやく)、霊猫香(れいび うこう)、蘚 (せんご んごうこう)、 うこう)、蓬 (よもぎ)、阿魏 阿魏(あぎ)、 (あぎ)、楓 子香(ふうしこ ょうこう)、 蘚合香(せ んご うこう)、 蓬(よもぎ)、 阿魏 (あぎ)、 楓子香 (ふうしこ う)、麝 (じゃ こう)を等量取 等量取り、よく混 り、よく混ぜ 合わせて砕 き、すべてを微粒 微粒になすべし。 う)、 麝香(じ ゃこう)を 等量取 り、よく混 ぜ合わせて 砕き、すべてを 微粒 になすべし。 緑色のガラスの ガラスの容 スの容器にこれを入 にこれを入れ、あらかじめ火星 れ、あらかじめ火星と土 火星と土星 と土星の文字を刻 の文字を刻みこん みこんだ真鍮の 真鍮の栓 で密封 で密 封すべし。 を四方の風 掲げ、 ある至 の言葉 をかく声 容器を四方の 風に掲げ 、力ある 至高の言 葉をかく 声高に述べるべし。

北に向かいて――ズイム かいて――ズイムウルソウ ズイムウルソウェ ウルソウェト ノイム ザウァホオ ァホオ かいて――クェ 東に向かいて――ク ェハイ アバウォ ノクェトナイイ かいて――オ テフォトソン 南に向かいて―― オアサイ ウラム テフォ トソン かいて――ズイオ ズイオロ ナイフウ ルトル・イズ イズク 西に向かいて―― ズイオ ロナイフ ウェト ムゲルトル ムゲルトル・ イズ クセ

容器を黒の天鵞絨(びろうど)で 天鵞絨(びろうど)で覆 (びろうど)で覆い、取 い、取り置くべし。 にわたり、毎 時間、容 、容器 にさらすべし――夜 けより日没 日没ま で、容器 七夜にわたり、 毎夜一時間 、容 器を月の光にさらすべし―― 夜明けより 日没 まで、容 器 を覆っておかなければならない。 このすべてを成しとげ れば、燻香 燻香は使用できるようになり、 は使用できるようになり、そ 効力は、知 は、知識 このすべてを成しと げれば、 燻香 は使用できるようになり、 その効力 は、知 識をもって 用いる者に、地 を招喚して指揮 する力 をあたえるほ 用いる者に、 地獄の軍団を招喚して指 揮する 力をあたえる ほどのものである。 窮極の 儀式で用いる際には、 で用いる際には、エ トの木乃伊 木乃伊を 微塵に いて少量 少量加 註 窮極 の儀式 で用いる際には、 エジプトの 木乃伊 を微塵 に砕いて 少量 加えれば、さ らに霊 らに霊験あらたかなものとなる。 太古から から伝 わるすべての儀式 儀式で カウバ 燻香を用い、一 を用い、一位 )あるいは樫 太古 から 伝わるすべての 儀式 でズカウ バの燻香 を用い、一 位(イチイ)あるいは 樫の炭 えあがるなかに投 ずべし。諸 づけば、燻 了され、汝 が燃えあがるなかに 投ずべし。 諸霊が近づけば、 燻煙に魅了され、 汝は諸霊の力を縛して、 意のままにあやつれるであろう。 火星の 火星の文字

土星の 土星の文字

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イブン・ガズイの粉 イブン・ガズイの粉薬の製法 物質化を 物質化を果たす神秘 たす神秘の 神秘の粉薬 二百年以上にわたって遺 にわたって遺体の埋葬された 埋葬された墳墓 された墳墓の 墳墓の塵を三の量取 を三の量取るべし。 量取るべし。微塵 るべし。微塵にした 微塵にした不 にした不凋花 (アマラ マランス)を二の ンス)を二の量取 量取るべし。 るべし。木 いて一の量取 量取り、 り、細 を一の量取 量取る (ア マラ ンス)を二の 量取 るべし。 木蔦の葉を砕いて一の 量取 り、 細粒の塩を一の 量取 る べし。 、土星 刻限に、これらすべてを に、これらすべてを乳鉢 乳鉢で混 で混ぜ 土星の日、土 星の刻限 に、これらすべてを 乳鉢 で混 ぜ合わすべし。 調合された粉薬 粉薬の にてヴ ーアの印を結び、粉薬 粉薬をコスの記号を をコスの記号を刻 みこん 小匣に 調合された 粉薬 の上にて ヴーアの印を結び、 粉薬 をコスの記号を 刻みこ んだ鉛の小匣 に 封入すべし。 封入 すべし。 粉薬の 粉薬の使用法 諸霊の霊妙な物質化をながめたいと 質化をながめたいと望 をながめたいと望むなら、ひ なら、ひとつまみの粉薬 とつまみの粉薬を、 粉薬を、掌 を、掌あるいは魔草 あるいは魔草の より、諸 のあらわれる方角 葉身より、 諸霊のあらわれる方 角に吹きとばすべし。 諸霊のあらわれる際には必ず旧 のあらわれる際には必ず旧神の印を結び、闇 神の印を結び、闇の巻鬚 の巻鬚が魂に入りこむ りこむのを避けるべし。

xxi


エジプト人ケフネスの聖油 ケフネスの ケフネスの聖油 ネスの聖油を 聖油を頭に注ぐ者は、眠 ぐ者は、眠りについているあいだ、来たるべき時 りについているあいだ、来たるべき時代の真 代の真の幻視 が得られるであろう。

月がその光を増すときに、陶 すときに、陶製の坩堝に 坩堝に睡蓮の 睡蓮の油をたっぷ をたっぷりと注 りと注ぎ、微塵 ぎ、微塵にした 微塵にしたマ にしたマンド ラゴラを一 を一オ ンスふりかけ、野 生の茨 の二股 になった小枝 小枝でよく でよく攪拌 攪拌すべし。これをおこ ラゴラ を一 オンスふりかけ、 野生の 茨の二 股になった 小枝 でよく 攪拌 すべし。これをおこ なった後 スの呪 文(パピ ルス写本のさまざまな さまざまな詩句 詩句に由来する に由来する呪 文)をかく述 なった 後、イェブスの 呪文(パ ピルス写本の さまざまな 詩句 に由来する 呪文)をかく 述べ るべし。

我は諸霊の支配者、 支配者、 リディムバイ ムバイ、ソ 、ソナ ディル、エ オリディ ムバイ 、ソ ナディル、 エピスゲスなり。 はウバ ・スフ より生まれしプ ト、フ 我はウ バステ、ビヌイ・ス フェより生まれし プト、 ファスなり アウエ アウエボティアバ ィアバタバイトべウ バイトべウエエ トべウエエの エエの御名において、 文に力 をあたえよ、ナシラ ナシラ・ ス・シュフ シュフェ 我が呪文に 力をあたえよ、 ナシラ ・オアプキス・ シュフ ェ。 をあたえたまえ、テ ーべ=ネフ ル=ホ 力をあたえたまえ、 テーべ=ネ フェル= ホテップのコンスよ、 オフォイスよ。 オフォイスよ。 をあたえたまえ、バ カクシケ シケクよ。 力をあたえたまえ、 バカク シケ クよ。

聖油に、 聖油に、赤 に、赤土をひ 土をひとつまみ、塩 とつまみ、塩水を九滴、乳香の香油を四 香油を四滴 を四滴、右手の血を一滴 を一滴加えるべ し。これらすべてに し。これらすべてに鵞 れらすべてに鵞鳥の脂を等量混 等量混ぜ合わせ、容器 合わせ、容器を火にかけよ。すべてが首 にかけよ。すべてが首尾よく運 よく運 び、黒 ぐろとした蒸 気が昇 りはじめれば、旧 神の印を結び、容器 び、 黒ぐろとした 蒸気が 昇りはじめれば、 旧神の印を結び、容 器を火からはなすべし。 聖油が えれば、極上 極上の 雪花石 (アラバ ラバスター)の スター)の壷 め、必要とするときが訪 聖油 が冷えれば、 極上 の雪花 石膏(ア ラバ スター)の 壷に収め、必要とするときが 訪れ るまで、汝 のみが知る秘密の場所に安 るまで、 汝のみが知る秘密の場所に 安置すべし。

xxii


バルザイの偃月刀の製作 火星の 火星の日、火星の 火星の刻限に、 刻限に、月 に、月がその光を増すときに、黒 すときに、黒檀の柄(つか)をつけた青銅 (つか)をつけた青銅の 青銅の 偃月刀をつくるべし。 偃月刀 をつくるべし。 に次の文字を刻 みこむ 刀身の片側に次の文字を 刻みこ むべし。

のこる片 のこる片側には次の文字を刻 には次の文字を刻みこむ みこむべし。

土星の日、土星 、土星の刻限に、 刻限に、月 に、月がその光を減じるとき、月 じるとき、月桂樹と一 桂樹と一位 と一位(イチイ)の大枝 )の大枝を 燃やし、刀 やし、刀身を炎にさらし、五 にさらし、五箇条の呪文を唱 文を唱えるべし。

フコリアクソユ コリアクソユよ、ゾ よ、ゾドカルネスよ、我 ドカルネスよ、我は大いなる深 は大いなる深淵に棲 む諸霊を力強く 力強く呼び醒ます者なり。 トースの恐 るべき強 アザトースの 恐るべき 強壮な御名において、この場にあらわ れ、古ぶ 古ぶるしき るしき伝 にのっとって造 られたこの刀 れ、 古ぶ るしき 伝承にのっとって 造られたこの 刀身に力をあ たえよ。 クセントノ ントノ=ロフマ =ロフマトルの フマトルの御 トルの御名において、我 名において、我は汝アズィアベ ィアベ リスに命 ずる者なり。イ ロロセ トの御 名において、汝 リスに 命ずる者なり。 イセイロロ セトの 御名において、 汝ア ントクェ リスを呼 す者なり。クロム して大山 ントク ェリスを 呼び出す者なり。クロ ム=ヤが発して大 山が した恐 るべき甚 大なダマミ マミアクの アクの御 名において、我 鳴動した 恐るべき 甚大なダ マミ アクの 御名において、 我は汝 バルブエリスを ブエリスを力強 リスを力強く 力強く呼びだす者なり。我に仕え、我を助け、 文に力 をあたえ、火 の秘文字の刻 まれたこの武 我が呪文に 力をあたえ、 火の秘文字の 刻まれたこの 武器が霊 あらたかに、我 (めい)にそむ そむく をことご とく震 験あらたかに、 我が命(めい)に そむ く諸霊をこと ごとく 震 えあがらせるとともに、魔術の実践 に必要な円 えあがらせるとともに、魔術の実 践に必要な 円、図、記号を 描く助 描く 助けとなるようにせよ。 大いなる強 大いなる強壮なヨグ=ソトースの御 なヨグ=ソトースの御名とヴ 名とヴーアの無 ーアの無敵の印に おいて(ここでヴ ーアの印を結ぶ おいて(ここで ヴーアの印を結 ぶべし)、

力をあたえよ。 力をあたえよ。 力をあたえよ。

xxiii


炎が青くなると、これは諸 くなると、これは諸霊が要求 が要求に応じる徴 じる徴候であるので、あらかじめ用意 であるので、あらかじめ用意した塩 した塩水 雄鶏の 胆汁を混 を混ぜ 合わせたものによって、刀 と雄鶏 の胆汁 を混 ぜ合わせたものによって、 刀身を冷やすべし。 招喚した諸 招喚した諸霊への 霊への供物として、ズ として、ズカウバ カウバの燻香(く 燻香(くん (くんこう)を焚 こう)を焚き、次の言葉 き、次の言葉によって (すみか)に退散 退散させるべし。 諸霊を棲家(すみか)に 退散 させるべし。

アザトース、ヨグ=ソトース、そ トース、ヨグ=ソトース、その僕(しもべ)ナイ (しもべ)ナイアー ナイアーラ アーラトテップの御名と、こ の結印の力 において(旧 神の印を結ぶ べし)、我 らを解放 する。この場を安 らかに離 の結印の 力において( 旧神の印を結 ぶべし)、 我は汝らを解 放する。この場を 安らかに 離 れ、我 すまでもどるなかれ(関門 をコスの印で封 れ、 我が呼び出すまでもどるなかれ(関 門をコスの印で 封じるべし)。

偃月刀は 偃月刀は黒い絹の布にてくるみ、ふたたび使用するときまで保 にてくるみ、ふたたび使用するときまで保管 ときまで保管すべし。されど霊 すべし。されど霊力が 失われるため、何 われるため、何人にもふれさせぬ にもふれさせぬよう注 よう注意せねばならぬ ばならぬ。

xxiv


ヌグ=ソスの文字

註 ヌグ=ソスの秘文字を記す際には、ロー ヌグ=ソスの秘文字を記す際には、ローマ字の C を K の代用となすべし。

ヌグの文字は異 ヌグの文字は異次元の鍵を握 の鍵を握っているため、護符 っているため、護符や 護符や聖なる銘刻 なる銘刻に用いるべし。 銘刻に用いるべし。

xxv


ハスターの聲 恐るべきハスターの聲(こえ)を聴 るべきハスターの聲(こえ)を聴き、渦 き、渦の悲嘆の溜息、 溜息、沈黙の 沈黙の星のただなかにて険 のただなかにて険悪 巻く窮極 窮極の おしい吹 きすさびに耳 に渦巻く 窮極 の風の狂おしい 吹きすさびに 耳を傾けよ。 (くら)き大地 (はらわた)にて蛇 をもつものが叫 聲を聴 き、時 を知らぬ 冥(くら)き大 地の腸(はらわた)にて 蛇の牙をもつものが 叫ぶ聲を 聴き、 時を知ら ぬ 秘められたレ 秘められたレンの空 ンの空に広がる咆哮 がる咆哮に 咆哮に耳を傾けよ。 (か)のものの力 き、都 くが、蹂躙 蹂躙する する手 彼(か)のものの 力は森を引き裂き、 都市を砕くが、 蹂躙 する 手を知る者もなければ、 化身を知る を知る者もなく、 者もなく、邪悪 邪悪にも にも無 闊歩する する呪 われたものは、そ 人間には 破壊の化身 を知る 者もなく、 邪悪 にも 無貌で闊歩 する 呪われたものは、 その姿が人間 には 知られていない。 されば無 されば無明(むみょう)の刻限 う)の刻限に 刻限に彼のものの聲を聴 のものの聲を聴き、汝 き、汝の声にて彼 にて彼のものの叫 のものの叫びに応 びに応 え、彼 のものが通過 通過する際には する際には頭 (こうべ)をたれて祈 るべし。されど彼 のものの御 え、 彼のものが 通過 する際には 頭(こうべ)をたれて 祈るべし。されど 彼のものの 御名を 口にするなかれ。

xxvi


ナイアーラトテップについて 星の彼方より 彼方より呼 より呼びかける這 びかける這い寄る混沌の 混沌の聲が聴こえる。 こえる。

彼のものどもはナイ のものどもはナイアー ナイアーラ アーラトテップを使者として創 を使者として創造し、ナイ し、ナイアー ナイアーラ アーラトテップに混沌 に混沌を まとわせ、そ のなかに隠れるようにした。 まとわせ、 その姿が星のなかに隠れるよ うにした。 ナイアー アーラ の秘密を誰 が知る。ナイ ナイアー アーラ すらない頃 存在した ナイ アー ラトテップの秘密を 誰が知る。 ナイ アー ラトテップは時すらない 頃に存在 した ものどもの仮面 仮面であり であり意 である。霊 であり、空 まいし、誰 にもおぼ ものどもの 仮面 であり 意志である。 霊妙体の祭司であり、 空に住まいし、 誰にもお ぼえら 数多くの貌 れぬ数多くの 貌(かお)をもつものである。 波浪はナイアー ナイアーラ アーラトテップのまえで凍 のまえで凍り、神々 り、神々はナイアー ナイアーラ アーラトテップの呼びかけを恐 びかけを恐れ る。ナイ ナイアー アーラ 人間の きかけるも、そ る。 ナイ アー ラトテップは人間 の夢に囁きかけるも、 その姿を誰が知るや。

xxvii


凍てつく荒野のレンについて インクアノ ンクアノクの薄 クの薄明の地を越え、北方に足 方に足を伸ばす者は、凍てつく荒 てつく荒野のただなかにて、 じられたレ ンの暗い大高 三重に禁じられた レンの暗い大 高原を見いだすであろう。 断に燃 える鬼火 鬼火と、 と、上 飛ぶ鱗 われたシャ シャンタク ンタク鳥 邪悪な 不断に 燃える 鬼火 と、 上空を飛ぶ 鱗に覆われた シャ ンタク 鳥の邪悪 な甲高い叫びによっ て、時 て、時にすら見すてられたレ にすら見すてられたレンを知るべし。闇 ンを知るべし。闇の洞窟にこもり、 洞窟にこもり、人間 にこもり、人間の 人間の夢に奇怪な 奇怪な狂気を もたらすナ =ハグの咆哮 咆哮と、 と、夜鬼 夜鬼(やき)どもの (やき)どもの巣 で、黄色 黄色の もたらす ナ=ハグの 咆哮 と、 夜鬼 (やき)どもの 巣の下で、 黄色 の覆面をまとう者がただ とり住 灰白色 の神殿 によって、時 にすら見すてられたレ ひとり 住む灰白 色の神 殿によって、 時にすら見すてられた レンを知るべし。 しかし闇 にまぎれてカダスの城 歩むものどもに ものどもに注 すべし。司教冠 司教冠をいただくもの しかし 闇にまぎれてカダスの 城壁を歩む ものどもに 注意すべし。 司教冠 をいただくもの どもを目 どもを目にする者には、運 にする者には、運命の鉤爪がふりくだるであろ 鉤爪がふりくだるであろう。 がふりくだるであろう。

xxviii


未知なるカダスについて 人はカダスについて何 はカダスについて何を知る。 過去、 現在、 未来の 狭間( はざま) 過去 、現在 、未来 の狭間 (はざま )の 尋常ならざる ならざる時 のなかにある、 尋常 ならざる 時のなかにある 、 カダスについて誰 るや。 カダスについて 誰が知るや 。

凍てつく荒野 てつく荒野のただなかに、未知なるカダスの 荒野のただなかに、未知なるカダスの山 のただなかに、未知なるカダスの山がそびえ、そ びえ、その秘められた山頂 の秘められた山頂に 山頂に縞瑪 (しまめのう)の城 がある。暗雲 われる峻嶮 峻嶮(し (しゅ )な頂 きは太古 太古の 星ぼし 瑙(しまめのう)の 城がある。暗 雲に覆われる 峻嶮 (し ゅんけん)な 頂きは 太古 の星ぼ し の下で輝き、沈黙 き、沈黙に 沈黙に包まれて巨 まれて巨大な塔 大な塔と禁断の皓 断の皓壁(かべ)がそ (かべ)がそびえる。 れさられたものどもによって彫 された暗黒 いの秘文字が守 り、恐 るべき扉 忘れさられたものどもによって 彫刻された暗 黒の門を呪いの秘文字が 守り、 恐るべき 扉 の内部 にあえて入 る者に災禍 災禍(わざわい)をもたらす。 の内 部にあえて 入る者に 災禍 (わざわい)をもたらす。 の神々 かれ騒 ぐところは、かつて他 のものどもが時間 時間さえまだ さえまだ存在 存在せ ぬ広間と 大地の神 々が浮かれ 騒ぐところは、かつて 他のものどもが 時間 さえまだ 存在 せぬ広間 と して歩ん して歩んだところであり、 歩んだところであり、眠 だところであり、眠りにあらわれる朦朧 りにあらわれる朦朧とした 朦朧とした穹窿 とした穹窿(き 穹窿(きゅ (きゅうりゅ うりゅう)天 う)天井の部屋 を、視 なき奇 によって垣 を、 視界なき 奇異な目によって 垣間見た者もいるであろう。

xxix


ヨグ=ソトースの招喚 ヨグ= ヨグ=ソトースは門 ソトースは門なりせば。 なりせば。 旧支配者のかつて のかつて突破 突破せしところ せしところ、 旧支配者 のかつて 突破 せしところ 、 周期がめぐり がめぐり、 旧支配者が 突破せんとするところ せんとするところ、 周期 がめぐり 、旧支配者 が再び突破 せんとするところ 、 ヨグ= ソトースこれを知 ヨグ =ソトースこれを 知る。

ヨグ=ソトースを招喚する際には、 ヨグ=ソトースを招喚する際には、太陽 招喚する際には、太陽が第 太陽が第五 が第五の宮に入り、土星 り、土星が三分 が三分一対座になると きを待 ばならない。このとき環状列石のなかに入 り、バ ザイの神秘の の神秘の偃月刀 偃月刀(え (えん きを 待たねばならない。このとき環状列石のなかに 入り、 バルザイ の神秘の 偃月刀 (え ん げつとう)でもって、周 つとう)でもって、周囲に招喚の円 囲に招喚の円を引き、しかるべき図を描くべし。 まわりに三たび巡 き、顔 け、関門 ける呪 文を一定 の調子 左まわりに三たび 巡り歩き、 顔を南に向け、関 門を開ける 呪文を一 定の調 子で唱えるべ し。

呪 文 外なる虚空 まいしものよ、いまひ とたび大地 なる虚空の 虚空の闇に住まいしものよ、いま ひとたび大 地にあらわ れることを、我 れることを、 我は汝に願い奉る。 時空の彼方にとどまりしものよ、我 方にとどまりしものよ、我が嘆願を 嘆願を聞き入れたまえ。

(ドラゴ (ドラゴンの ラゴンの頭 ンの頭の印を描くべし) 門にして道 にして道なるものよ、あらわれいでたまえ。 なるものよ、あらわれいでたまえ。汝 らわれいでたまえ。汝の僕(しもべ) が呼びたれば。 (キシュの印を結 シュの印を結ぶ の印を結ぶべし) ナティル、カ ィル、カラ べナテ ィル、カ ラルカウ、デドス、ヨグ=ソトース、あらわれ よ、あらわれいでよ。聞 きたまえ、我 めを破 よ、あらわれいでよ。 聞きたまえ、 我は汝の縛めを 破り、印を すてたり。我 強力な印を結 な印を結ぶ世 ぶ世界 と、関門 投げすてたり。 我が汝の強力 な印を結 ぶ世 界へと、関 門を抜け て入りたまえ。 (ヴーアの印を結ぶ ーアの印を結ぶべし) 火の五芒星形 星形を描き、大いなるものを関 を描き、大いなるものを関門 のまえに出 現させる呪 文を唱 を描き、大いなるものを関 門のまえに 出現させる 呪文を 唱えるべし。

xxx


ザイウ ザイウェソ、うぇ ソ、うぇかと・けおそ かと・けおそ、クスネウェ 、クスネウェ=ルロム =ルロム・クセ ・クセ トル。メ ンハトイ ザイウ トロスト・ずい、ズ ウェラトル。 メンハト イ、ザイ ウェトロスト・ずい、 ズルロ ス、ヨグ=ソトース。 トース。オラ オラリ・ リ・イ ト、ほ ゴス、ヨグ=ソ トース。 オラ リ・ イスゲウォト、 ほもる・あ たなとす・ないうぇ たなとす・ないうぇ・ずむ ・ずむくろす、イ くろす、イセキロロ セキロロセ ロロセト、クソネ アザ クソノ ト、クイヘ イヘト・ オゼベトオス、ア ザトース。クソ ノ、ズウェゼト、ク イヘ ト・ す・いすげぼ げぼと・ と・ナイ ナイアー アーラ けそす・いす げぼ と・ ナイ アー ラトテップ。ずい・るもい・ くあの・どぅ ずい・クセ イエラトル、 トル、イシ イシェ ト、テ イム、 くあの・ど ぅずい・ク セイエラ トル、 イシ ェト、 ティイム 、 くぁおうぇ おうぇ・くせえらとる・ふぉ ・くせえらとる・ふぉえ・なご え・なごお、ハスター。ハ トウォ ス・やきろす・ガバ ガバ・ シュブ= めうぇ ガトウ ォス・やきろす・ ガバ ・シュブ =ニグラス。めう ぇと、 そそい・ウ い・ウゼ くそそ い・ウ ゼウォス。

(ドラゴ (ドラゴンの ラゴンの尾 ンの尾の印を描く) タルブシ タルブシ、アドゥ ブシ、アドゥラ 、アドゥラ、ウル、バ 、ウル、バアクル。 あらわれいでたまえ。 あらわれたまえ、ヨグ=ソトースよ。あらわれいでた まえ。

さすればヨグ=ソトースがあらわれ、球体 さすればヨグ=ソトースがあらわれ、球体をもたらし、 球体をもたらし、汝 をもたらし、汝の知りたいことのすべてに真 の知りたいことのすべてに真 の解答 をもたらすであろう。ヨグ=ソトースの印の秘密が明 の解 答をもたらすであろう。ヨグ=ソトースの印の秘密が 明かされるであろう。これによ り、旧支配 旧支配者が 者が再 地球を するとき、彼 のものどもの恩寵 恩寵が り、 旧支配 者が 再び地球 を闘歩するとき、 彼のものどもの 恩寵 が得られるようになる。

ヨグ=ソトースの時 ヨグ=ソトースの時がすぎれば、旧 がすぎれば、旧神の呪 神の呪いがふりくだり、ヨグ=ソトースは関門 いがふりくだり、ヨグ=ソトースは関門の彼 方に引 され、招喚されるまでそ 方に 引き戻され、招喚されるまで そこにとどまることになる。

xxxi


招喚の 招喚の円

xxxii


球霊の招喚 ヨグ=ソトースの球体 ヨグ=ソトースの球体は 球体はその数が十三、 の数が十三、群 が十三、群をなして寄 をなして寄生する諸力 生する諸力(デーモン)として、 諸力(デーモン)として、 ヨグ=ソトースに仕 え、この世 でヨグ=ソトースの命 ヨグ=ソトースに 仕え、この 世界でヨグ=ソトースの 命(めい)に従うことを知るべし。 必要あれば彼 (か)のものどもを呼 べし。呪 文でもって招喚し、彼 必要あれば 彼(か)のものどもを 呼ぶべし。 呪文でもって招喚し、 彼のものどもの印を 結べば、彼 結べば、彼のものどもの力 のものどもの力があたえられるであろう。 ヨグ=ソトースの球霊 球霊は れ名前が異 なり、数多くの姿 ヨグ=ソトースの 球霊 はそれぞれ名前が 異なり、数多くの 姿であらわれる。

第一のものはゴ 第一のものはゴモリであり、黄 モリであり、黄金の冠をいただく駱駝 をいただく駱駝の 駱駝のごとき姿 とき姿であらわれる。ゴ であらわれる。ゴモリ は地獄の二十六 の二十六の軍団を指揮 を指揮し、魔力 し、魔力ある宝 ある宝石と護符 石と護符の知 護符の知識 の知識をもつ。

第二のものはザガ 第二のものはザガンであり、大 ザガンであり、大きな ンであり、大きな牡牛 きな牡牛あるいは 牡牛あるいは恐 あるいは恐るべき王 るべき王のごとき姿 とき姿であらわれる。 ザガンは ンは地 の三十三の軍 を従え、海 の神秘を教 ザガ ンは 地獄の三十三の 軍団を従え、 海の神秘を 教える。

第三のものはシュ 第三のものはシュトリであり、 シュトリであり、偉 トリであり、偉大な君 大な君主の姿 主の姿をとる。六 をとる。六十の軍 十の軍団を率い、未来の秘密 を教える。

エリゴルが第四のものであり、鉄 ルが第四のものであり、鉄の冠をいただく赤 をいただく赤い男としてあらわれる。エ としてあらわれる。エリゴルも 十の軍 い、戦 利の知識 をもたらし、来たるべき闘 いを伝 六十の 軍団を率い、 戦の勝利の知 識をもたらし、来たるべき 闘いを 伝える。

第五のものはドゥルソンと呼 のものはドゥルソンと呼ばれ、二十二の使い魔を従え、鴉のごとき姿 とき姿であらわれる。 隠秘学の秘密をすべて明 かし、過去 過去のことを語る。 隠秘学の秘密をすべて 明かし、 過去 のことを語る。

第六のものはウアルであり、暗 のものはウアルであり、暗雲の形をとってあらわれ、古 をとってあらわれ、古代の言語をすべて教 代の言語をすべて教える。

第七のものはスコルであり、白 のものはスコルであり、白い蛇のごとき姿 とき姿であらわれ、命 であらわれ、命ずれば金 ずれば金をあたえてくれ る。

アルゴ アルゴルが第八のものであり、蝿 ルが第八のものであり、蝿のごとき姿 とき姿であらわれる。秘められたことをすべて告 であらわれる。秘められたことをすべて告 げ、偉大な君 大な君主や王 主や王の愛顧(あいこ)をかなえる。 愛顧(あいこ)をかなえる。

第九のものはセ のものはセフォンであり、 フォンであり、緑 ンであり、緑色の顔をした男 をした男としてあらわれ、財 としてあらわれ、財宝の隠し場所を教 の隠し場所を教 える力 える力をもつ。

第十のものはパルタスであり、巨 第十のものはパルタスであり、巨大な禿鷲 大な禿鷲(は 禿鷲(はげ (はげたか)の姿 たか)の姿をとってあらわれ、薬 をとってあらわれ、薬草や 石の効 見えなくなった姿 を見えるようにしてくれる。 薬石の 効能を教え、汝の姿を見えなくさせ、見えなくなった 姿を見 えるようにしてくれる。

xxxiii


第十一のものはガ 第十一のものはガモルであり、人間 モルであり、人間の 人間のごとき姿 とき姿であらわれるときには、偉 であらわれるときには、偉大な者の愛顧 大な者の愛顧 たり、財 退散させたりする方法を させたりする方法を教 を得たり、 財宝を守る霊を退散 させたりする方法を 教えてくれる。

第十二のものはウムブラ 第十二のものはウムブラであり、 ムブラであり、巨 であり、巨人のごとき姿 とき姿であらわれる。汝 であらわれる。汝が命じるままに金 じるままに金を し、いかなる女 めてもそ 移し、いかなる 女を求めても その愛をかなえてくれる。

第十三のものはアナ 第十三のものはアナボスであり、黄色 スであり、黄色の 黄色の蟇(ひきがえる)のことき姿 きがえる)のことき姿であらわれる。ア スは汝 術の達 となす力 をもち、汝 する悪 し、奇 ナボスは 汝を降霊術の 達人となす 力をもち、 汝を害する 悪霊を駆逐し、 奇異なものや秘め られたものについて語る。

球霊を招喚する際に 球霊を招喚する際には、まず を招喚する際には、まず地 は、まず地面にこの印を記すべし。

そして次のご して次のごとく球霊 とく球霊を招喚すべし。 球霊を招喚すべし。

エズファ エズファレス、オ ス、オリュアラム、 ラム、イリオン=エシュテ ン=エシュティ エシュティオン、 エリュオナ、 ュオナ、オレア、 オレア、オラシュム ア、オラシュム、モ オラシュム、モズ 、モズィム。 これらの言葉 支配者たるヨグ=ソトースの 者たるヨグ=ソトースの御 これらの言 葉と汝の支配 者たるヨグ=ソトースの 御名(みな)において、 力強く ……N ……を す者なり。汝 を必要とする我 我は力強 く汝、0…… N…… を呼び出す者なり。 汝を必要とする 我を助けよ。 ず、力 我は汝に命ず、 力の印において、あらわれいでよ。 ーアの印を結ぶ (ヴーアの印を結 ぶべし)

xxxiv


さすれば霊 さすれば霊があらわれ、汝 があらわれ、汝の要求 の要求をかなえるであろう。 をかなえるであろう。 しかし霊 に見えぬ イブン・ ン・ガズイ ガズイの しかし 霊が汝の目に見え ぬままであれば、イブ ン・ ガズイ の塵を吹きとばすことにより、 やかにふさわしき姿 霊は速やかにふさわしき 姿をとるであろう。 招喚したものを追 う際には、バ ザイの 偃月刀でもって でもって彼 らの印を消 し、次の言葉 招喚したものを 追い払う際には、 バルザイ の偃月刀 でもって 彼らの印を 消し、次の言 葉 を述べるべし。

カルドゥレ カルドゥレク、ダルマレイ ク、ダルマレイ、カダト。 マレイ、カダト。 してコスの印にて封 (そしてコスの印にて 封じるべし)

註 出現した霊 現した霊が頑(かたく)なに口 (かたく)なに口を閉ざす場合は、バ ざす場合は、バルザイの ザイの偃月刀でもって三 偃月刀でもって三 たび風 り、アドリカノ ・ドゥマ ソと唱 えれば、彼 のものどもの舌 るみ、真 たび 風を切り、アドリカ ノロム・ドゥ マソと 唱えれば、 彼のものどもの 舌がゆるみ、 真の にせずにはいられなくなるであろう。 答を口にせずにはいられなくなるであろ う。

xxxv


大いなるクトゥルーヘの嘆願 ふんぐるい・む ぐるい・むぐるうなふ・クトゥルー・ルルイエ ぐるうなふ・クトゥルー・ルルイエ・うがふなぐる・ふたぐ イエ・うがふなぐる・ふたぐん ・うがふなぐる・ふたぐん クトゥルーの配下 クトゥルーの配下を 配下を支配せんとする 支配せんとする者 せんとする者たちのための大 たちのための大いなるクトゥルーヘの嘆願 いなるクトゥルーヘの嘆願 月の日、月の刻限に、 刻限に、太陽 に、太陽が 太陽が天蝎宮 天蝎宮にあるとき、蝋板 にあるとき、蝋板を用 蝋板を用意 を用意し、クトゥルーとダゴ し、クトゥルーとダゴンの 印を記したあと、これをズ カウバ 燻香にて にて燻 し、取 印を記したあと、これを ズカウ バの燻香 にて 燻し、 取り置くべし。 万聖節前 に大洋 を見はるかす高 みのわびしき場所に行くべし。蝋板 蝋板を 掲げ、 万聖節 前夜に大 洋を見はるかす 高みのわびしき場所に行くべし。 蝋板 を右手で掲げ 、左 手でキシュの印を結 シュの印を結ぶ の印を結ぶべし。呪 べし。呪文を三たび唱 文を三たび唱え、三度目 え、三度目に 度目に最後の言 最後の言葉 の言葉を発し終えるや、蝋 えるや、蝋 こみ、次のご とく告 板を波浪に投げこみ、次の ごとく 告げるべし。

ルルイエ ルルイエの イエの館にて死 にて死せるクトゥルー夢 せるクトゥルー夢見ながらに待 見ながらに待ちもうけたり、 されどクトゥルー甦 り、そ 地球を 支配せ されどクトゥルー 甦り、 その王国が地球 を支配 せん。

さすればクトゥルーが汝 さすればクトゥルーが汝の眠りに訪 りに訪れ、深 れ、深海の秘密を解く印を示すであろう。

呪文 ああ、汝 たわりながら夢 ああ、汝、死して横 して横たわりながら 夢見るものよ、 汝の僕が呼びかけるのを びかけるのを聞 聞きたまえ。 ああ、強 ああ、強壮なるクトゥルーよ、わが声 なるクトゥルーよ、わが声を聞きたまえ。 の主よ、わが声 夢の主よ、わが 声を聞きたまえ。 ルルイエ イエの ルル イエ の塔に汝は封じこめられしも、 ンが汝 わしい縛 めを破 ダゴンが 汝の呪わしい 縛めを 破り、 汝の王国が再び浮上するであろう。 きものどもは汝 の秘密の御 深きものどもは 汝の秘密の 御名(みな)を知り、 ヒュド 埋葬所を知れり。 ヒュ ドラは汝の埋葬 所を知れり。 我に汝の印をあたえたまえ、 がいずれ地上 地上にあらわれることを知りたいがため。 汝がいずれ 地上 にあらわれることを知りたいがため。 死が死するとき、汝 するとき、汝のときは訪 のときは訪れ、 はもはや眠 汝はもはや 眠ることなし。 める力 我に波浪を鎮める 力をあたえたまえ、 汝の呼び声を聞きたいがため。

(三度目 (三度目に 度目に最後の言 最後の言葉 の言葉を発し終えるや、蝋板 えるや、蝋板を 蝋板を波浪に投げこみ、次のご こみ、次のごとく告 とく告げるべし)

ルルイエ ルルイエの イエの館にて死 にて死せるクトゥルー夢 せるクトゥルー夢見ながらに 見ながらに待 がらに待ちもうけたり、 xxxvi


されどクトゥルー甦 されどクトゥルー甦り、そ り、その王国が地球を 地球を支配せ 支配せん。

ルルイエの蝋板 ルルイエの蝋板

xxxvii


黒きシュブ=ニグラスの招喚 列石を立 列石を立てたところにて、シュブ てたところにて、シュブ= シュブ=ニグラスを招喚すれば、印を心 スを招喚すれば、印を心得てしかるべき言葉 てしかるべき言葉 べる者に、この世 快楽のすべてがかなえられるであろう。 を述べる者に、この 世の快楽 のすべてがかなえられるであろう。

太陽が 太陽が白羊宮 白羊宮に入り、夜 り、夜が訪れるとき、顔 れるとき、顔を北風に 北風に向け、次の詩句 け、次の詩句を読みあ 詩句を読みあげ を読みあげるべし。

いあ、シュブ いあ、シュブ= シュブ=ニグラス 大いなる森 大いなる森の黒山羊 黒山羊よ、 我は汝を招喚する者なり。 (ひざまずくべし) (しもべ)の叫 びに応 汝の僕(しもべ)の 叫びに 応えたまえ、 力ある言葉 ある言葉を知るものよ。 ーアの印を結ぶ (ヴーアの印を結 ぶべし) りから目 眠りから 目覚め、 千匹の 千匹の仔(こ)を率 (こ)を率いてあらわれたまえ。 シュの印を結 の印を結ぶ (キシュ の印を結 ぶべし) は印を結び、言葉 我は印を結び、言 葉を発して、 扉を開ける者なり。 あらわれたまえ、我 あらわれたまえ、我は鍵をまわしたり、 地上を 再び地上 を歩みたまえ。

炭に燻香を 燻香を投じ、ブラエ じ、ブラエスの記号を記し、 ブラエスの記号を記し、力 スの記号を記し、力ある言葉 ある言葉を述べるべし。

ザリアトナ リアトナトミクス、 クス、ヤンナ、エティ エティナムス、 ナムス、 イラス、 ス、フ ァベレ ロン、フ ントロンテ ハイラ ス、 ファベ レロン、 フベントロン ティ、 ブラゾ ブラゾ、タブラ 、タブラソル、 ブラソル、ニ ソル、ニサ シュブ= ス。ダボツ ボツ・ ムブロト ウァルフ=シュブ =ニグラス。ダ ボツ ・メムブ ロト

さすれば黒 さすれば黒きものが汝 きものが汝のまえにあらわれ、吠 のまえにあらわれ、吠えたける千匹 えたける千匹の 千匹の角あるものどもが大地 あるものどもが大地より るであろう。彼 のものどものまえにイヘ イヘーの ーの護符 護符を 掲げれば、 れば、彼 のものどもはそ 甦るであろう。 彼のものどものまえに イヘ ーの 護符 を掲げ れば、 彼のものどもは そのカに 屈し、汝 し、汝の求めに応 めに応じるであろう。

xxxviii


イヘーの護符 イヘーの護符

招喚したものどもを追 招喚したものどもを追い払う際には、イマ う際には、イマス、ウ イマス、ウェ ス、ウェガイムンコ、ク ガイムンコ、クァ ンコ、クァヘルス、クセ ルス、クセウェ ラムと えて、関門 ざし、コスの印にて封 ファラム と唱えて、関 門を閉ざし、コスの印にて 封じるべし。

xxxix


ドー=フナの呪文 真の理解をもってこの 理解をもってこの儀式 をもってこの儀式をとりおこなう 儀式をとりおこなう者 をとりおこなう者は、 朦朧とした とした体 をもつ主 なるスンガクが、 朦朧 とした 体をもつ 主なるスンガクが 、 永遠に 混沌の 神秘を 沈思しつづけながら しつづけながら住 まう、 永遠 に混沌 の神秘 を沈思 しつづけながら 住まう 、 窮極の 窮極の深淵へと 深淵へと、 へと、創造の 創造の門を越えて至 えて至るであろう。 るであろう。

バルザイの ザイの偃月刀でもって多 偃月刀でもって多角形 でもって多角形の 角形の蜘昧の巣を描き、ズ を描き、ズカウバ カウバの燻香を 燻香を焚くべし。 北の門より蜘蛛 より蜘蛛の 蜘蛛の巣に入り、ナ り、ナーの呪 ーの呪文を、「ザザ 文を、「ザザス、 ザザス、ナ ス、ナサタナダ、ザザ ダ、ザザス、 ザザス、ザザ ス、ザザス」 ザザス」 と朗唱し、アルパの 朗唱し、アルパの道 し、アルパの道を南端の頂点まで進 点まで進み、キ み、キシュの印を結 シュの印を結ん の印を結んで、カある三語を、「オ で、カある三語を、「オ ホドス=スキ ドス=スキエス・ザ ス・ザモニ」と唱 」と唱えたあと、北東 たあと、北東の 北東の角に進み、ナイ み、ナイアー ナイアーラ アーラトテップの第五 の第五 詩篇の三 の三番目 番目の 詠唱すべし―― すべし――曲 線の箇所を通過 通過する際に、 する際に、五 たび跪拝 跪拝(きはい)す 詩篇 の三 番目 の詩を詠唱 すべし―― 曲線の箇所を 通過 する際に、 五たび 跪拝 (きはい)す ることを忘 ることを忘れるなかれ。三番目 れるなかれ。三番目の 番目の詩は次のご は次のごとし。

全にして一なるものは闇 にして一なるものは闇のなかに住 のなかに住めり、 すべてのただなかに、暗黒 すべてのただなかに、暗黒なるものが住 なるものが住まいせり。 の暗黒 その暗 黒は永遠なるものにして、 すべては縞瑪瑙 縞瑪瑙(しまめのう)の (しまめのう)の玉 座をまえに頭 (こうべ)をたれん すべては 縞瑪瑙 (しまめのう)の 玉座をまえに 頭(こうべ)をたれ ん。

第三の角 第三の角で立ちどまり、再びキシュの印を結び、 シュの印を結び、門を突破して 突破して時 して時の流れを止 れを止める言葉 める言葉を、 「アビ スス=ドラ スス、ゼ =アザ トース、ンルルゴ ア、ナイ ナイアー アーラ 「ア ビュスス=ド ラコニスス、 ゼホウェ=ア ザトース、ンルル ゴ、イア、 ナイ アー ラトテ 」と述 ップ」と 述べるべし。 第三の道 点まで進 み、無 言で拝 をなすべし(三たび頭 をたれ、ヴ 第三の 道を西の頂点まで 進み、 無言で 拝礼をなすべし(三たび 頭をたれ、 ヴーアの所作 をおこなうべし)。向 をおこなうべし)。向きをかえ、窮極 きをかえ、窮極の 窮極の角に通じる変 じる変容の道 容の道を進むべし。九 べし。九語を高 語を高らかに、 セセ、 ス、オ ス、ザエゴ ザエゴス、 ス、マ ク、ニゴ ニゴルスス、 ルスス、バイ バイアル、 アル、へエ へエコ、 「ゼノクセセ 、ピオス、 オクサス、 ザエゴ ス、 マウォク、 ニゴ ルスス、 バイ アル、 へエ コ、 ヨグ=ソトース、ヨグ=ソトース、ヨグ=ソトース」と告 ヨグ=ソトース、ヨグ=ソトース、ヨグ=ソトース」と 告げ、深淵の門を開けるべし。 容の記号を描き、深 みこむ 変容の記号を描き、 深淵に踏みこ むべし。

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変容の 変容の記号

多角形の 多角形の蜘妹の 蜘妹の巣 地球の 地球の磁極に合わせて方 に合わせて方角を定めるべし。

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xlii


NECRONOMICON