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やりた いことが すぐ 見 つ からなくても、 アンテナは 立てておこう! Make a World Travel OB/OG no.7

丸山 義貴  2013年大学院修/今村研究室 → 組織設計事務所勤務

 今僕は、日本設計という組織設計事務所 で働いています。日々、新人研修としてさ まざまな部署をまわっているところです。

2009

ちょうど今は、実施設計を専門に行う部署 で基本設計で提案した建築を実際に成立さ せるにはどのようにすれば良いか、どのよ うなディテールならば建築として成立する かを日々考えたり、メーカーとの打ち合わ

    計課題は、住宅などのスケールか

せによって、それらをつめていくことを行

    らだんだんと不特定多数の人が使

っています。

卒 業 設 計 賞 審 査 後 の 懇 親 会 に て。

うビルディングタイプになっていきますよ ね。3年生後期の設計の授業で今村雅樹先

 働き始めて、まず困ったことは専門用語

わった人みんなが楽しいと感じる仕事にで

生に見ていただき、今村先生のパブリック

がまったくわからないということでした。

きれば、必ず良い建築ができると思います。

に対するテーマ設定や考え方が、当時の自

打ち合わせでは専門用語が飛び交うわけで

そんな環境をつくり出せる存在になって、

分には必要なのではと考えました。それが

す か ら、最 初 の 頃 は ま る で 外 国 に い る 気

楽しい仕事をしていたいですね。

今村研究室を選んだ大きなきっかけとなり

分。わからない単語が出るたびにメモを取

ました。あと先生のプレゼンの上手さに惹

り、すぐに検索するなどして、今では何と

 学生の頃から明確にやりたいことが見つ

かれたことも大きかったです。

かついていけるようになりました。トップ

かっている人の方が、むしろ珍しいと思い

ダウン式でボスのデザインをただ形にする

ます。明確に見つけなくてはと思うと、や

 就職や社会に出ることをしっかりと考え

という会社ではないので、1 年目にしてデ

りたいことの範囲の設定が狭くなりがちで

始めたのは大学院1年生の秋頃でした。と

ザインを任されます。とはいってもチーム

すが、あまり深く考えると、どつぼにはま

いっても学部の3年生の頃には既に組織設

ですから、チームで決めた建築のコンセプ

るだけのような気がします。組織設計事務

計事務所に行きたいなと、なんとなく考え

トに自分のデザインが合っているのかをし

所に勤めていても、設計する人たちだけで

ていました。もちろん就職できるかどうか

っかりと把握しながら、時には議論を交わ

動いているわけではありません。どんな会

の不安はありましたが、社会に出ることへ

し進めていくのは難しい面もありますが楽

社でもそうだと思いますが、会社がジャン

の不安はありませんでした。進む先も今ま

しいです。

ル分けされていても、実際にその中にはジ

でやってきたことの延長線で、今度は実際

ャンルにとらわれない、さまざまな人が働

に建つものを設計できるのだから、むしろ

 10 年後は施主とより良い関係を築ける

いています。案外、会社に勤め始めてから

早く出たいとも感じていました。

ようにはなっていたいですね。しっかりと

やりたいことが見つかるかもしれません。

した知識を身につけ、自信を持って接する

見つからないなら見つからないで、その時

 実際に就職が決まるかどうかということ

ことで信頼してもらえるようになりたいで

の流れに身を任せても良いのではないでし

については不安でしたが、今までやってき

す。施主の言うことを聞いているだけ、自

ょうか。ただ、何がしたいのかを受信する

たことのブラッシュアップをひたすら行っ

分の考えを押し付けているだけでは、決し

アンテナだけは常に立てておくことは忘れ

ていました。課題での作品や卒業設計は、

て良いデザインは生まれません。逆に、関

ずに!

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提出した時が終わりではなく、もめばもむ ほど、自分が何をしたかったのかというこ とも練られてきますし、図面自体の密度も 上がっていきます。それをひたすら繰り返 すことで、不安が自信に変わっていったよ うに思います。

since I graduated.

2014 現 場 で カ ー テ ン ウォー ル の 取り合 い を 確 か め て い るところ 。

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years

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