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特集

INTERVIEW

Grow up!! Artist Project 2010 寺内大輔

[作曲家/即興演奏家] 

てらうちだいすけ|エリザベト音楽大学大学院修了。作曲を伴谷晃二、近藤譲、クラース・デ・ヴリーズ、ヴィム・ヘンドリクスの各氏に師事。作曲活動は室内楽、即興演奏、校歌など多岐に渡る。

2004 年に渡欧。オランダを拠点に音楽活動を展開した後、2007 年より日本で活動中。現在、広島文化学園大学、広島大学などで非常勤講師を務めている。*詳細は、左下を参照。

[トーク+試奏]

Grow up!! Artist Project 2010 報告会 寺内大輔[作曲家・即興演奏家] コラボレーター:浅野耕一郎[ゲームク

―まず、スコアスクローラーという、楽譜を「動かしながら」提示

作を発表する」ということではないんだと言うことで、考え直しまし

する装置をつくったきっかけを教えてください。

た。普段できない、東京のアーティストと何か作品を作って行くと

寺内大輔[以下、寺内]―当時オランダのアムステルダムを拠点に活

いう提案を頂いたので、そのような方向に変えました。

動していて、2006 年にリートフェルト・アカデミーという美術学 校に入学したんですね。そこに自由に木工や鉄工ができる工房が

―8 月からミーティングが始まり、会の進行役も担いました。11

ありました。そこには、僕みたいに工作が苦手な初心者にも丁寧

月の試奏は、音楽が生まれる現場に立ち会えたような感じがあっ

に教えてくれる先生がいたんです。せっかく美術系の学校だから、

て、とても楽しかったです。

太郎[作曲家]

美術大学っぽい音楽作品を作りたいと思って。「ワン・デイ・クロー

寺内―そうですね。手探りで進んで行くところがあるので、次は

日時| 2010 年 12 月 8 日[水]

[2006] という曲とセットで構想しました。 サー・トゥ・パラダイス」

どういう目的で集まるのか、というところから考える必要がありまし

あれは、楽しかったですね。中学校の技術家庭科の授業以来で

た。ただ二回目が病気もあって準備に十分な時間が取れず、そ

したから。木を切って物を作るのは楽しいなと[笑]。アイデアとし

こは反省点でした。普段のリハーサルだと、本番という目的があ

ては、楽譜の提示の仕方を変えてみよう、ということが根本にあっ

るので変更は最小限にとどめますが、今回の試奏は作品を検討す

たんです。常に止まっている楽譜が動いたらどうなるんだろうと。

る場だったから、やりながら大きな変更を加えることができた点が、

それと楽譜の動かし方は、あえてちょっと古く、電気も使わずに手

いつもと違いました。試奏する前に、音楽的な結果についての予

回しにしたいと思い、ああいう形になりました。

想はすごくするんですけれども、はずれることも結構多い[笑]。そ

リエイター]/新井英夫[体奏家、ダン スアーティスト]/ 坂倉杏之介[慶應義 塾大学 講師、「芝の家」 代表]/富士

栄秀也[ヴォイスパフォーマー]/安野

19:00-20:45[開場 18:45] 会場|アサヒ・アートスクエア 入場無料 *終了後に懇親会。要事前申込[会費 ドリンク+軽食]。事務局[Tel 1,000 円、 / E-mail] までお申込み。

*試奏に参加を希望される方は、詳細を 事務局までお問い合わせ下さい。

ういうズレを修正することもあれば、予想外の面白さを感じて採用

主催|アサヒ・アートスクエア 協賛|アサヒビール株式会社 予約・お問い合わせ|アサヒ・アートスク

―ほかの音楽家からの影響や、寺内さんのそれ以前の活動と の関連性という点ではいかがでしょうか。 寺内 ―多分色々な影響がありますね。例えば、以前小学校で

―2 回のミーティング、そして昨日の試奏を振り返ってみて、ど

非常勤講師をやっていた時、子供達が演奏するための即興的な

うでしたか。また、報告会はどうしましょうか。

[2000] という 要素を含んだ作品「渦∼児童器楽合奏のために∼」

寺内―コラボレーターの皆様は、様々な分野で活動している方々

なので、色々な視点、発想を聞くのは面白かったですね。こうし

フレーズをたくさん用意しておいて、児童はルールに従ってそれら

た使い方もあるなとか。でも、やってるうちに気づいたことは、幾

は,ホームページで視聴できます。 ]

を演奏します。フレーズの組み合わせは、ある程度偶然ですが、

ら面白い視点や発想だと思っても、いざそれを使って作品を書い

児童ひとりひとりの意思も反映されます。やっているうちに、何と

てみようとすると、ピタッと手が止まってしまうんです。「自分が」

アムステルダムを拠点とした音楽活動を 展開し、2007 年 5 月に再び日本に居を 移した。作曲家集団 PORT、日本音楽

表現学会、日本音楽即興学会、日本音 楽教育学会に所属。広島文化学園大学、 広島大学非常勤講師。2008 年より、ク

リエイティヴ・ミュージック・フェスティバル [CMF]オーガナイザー。 作曲分野では、 [1998[ ]「作曲フォー 「糸」

ラム '99」プレゼンテーション作品]、 「蔦」

[2002] [第13 回大邱国際現代音楽祭

[2001/2005] 2003 招待作品]、 「流れ」 [ジョグジャカルタ現代音楽祭 2005 入 選作品]など室内楽作品の他、パフォー

なく子どもたちの意思がだんだん強く感じられるようになっていくの

面白いと思うことと、 面白いと思ってやることは、 「自分の作品として」

が面白かったです。短い楽譜の断片を音楽にしていくという発想

必ずしもイコールじゃないということなんですよ。あれだけ様々な

などに及ぶ。また、寮歌、校歌も積極的

に手がけており、「呉青山中学・高等学 [2002] 、などを作曲。 校校歌」

即興演奏分野では、声を中心とした様々 な楽器の持ち替えによるスタイルで、コ ンサートホールのみならず、クラブや美 術館、路上にいたるまで様々な場所での [日本] 、 演奏を行う。「詩のボクシング」

第 13 回大邱国際現代音楽祭オープニン

イベント情報

INFORMATION [その他のイベント|12 月­1月]

き、西洋音楽の音楽家だけでなく、邦

音楽教育分野では、99 年から 02 年に を勤め、5・6 学年と障害児学級の音楽 を担当。同時期、エリザベト音楽大学の、 音楽理論とソルフェージュを融合させた 基礎教育システム「音楽家の耳 トレー

ニング 」 の開発に携わり、課題集を出 。社会人 版[近藤譲監修、春秋社刊] 教育にも積極的で、NHK 広島文化セン

ター、エリザベト音楽大学エクステンショ ンセンターなどで、作曲、音楽鑑賞など の講師を勤める。近年は、子どもから大 人まで幅広い参加者を対象とした即興演

は、スコアスクローラーに似ていますね。また、テリー・ライリーの

面白いアイデアが出たのに、いざ 3 回目の試奏の段階になるとやっ

奏ワークショップにも力を注いでいる。

「IN-C」という作品からも影響を受けています。これも、短いフレー

ぱり自分のアイデアを中心に作品ができている。コラボレーターの

その他、パフォーマンス作品数点、自作

ズが楽譜に書いてあって、ルールに従って何人かで演奏していま

皆さんからすれば、出されたアイデアがさほど反映されてないと思

す。フリーインプロヴィゼーションではなく、即興的な判断を交え

われるかもしれないけど、 じゃあ2 回のミーティングに意味がなかっ

つつ音楽を作り出すためのルールと言うか、構造に興味があるん

たかと言うとそういうことではないんです。あのプロセスを経ないと、

でしょうね。フリーインプロも好きで、よくやるのですが、今回の

あの3 作品は出来てないと思います。今回、作品にかなり大きく

プロジェクトではどちらかというときちっとしたルール作りに関心を

影響したのは、安野さんが提案してくれた「スコアスクローラー全

向けて取り組んでみました。

とい 体をタブ譜として考える」

の 楽 譜 回 転 装 置「Score scroller」 と、

それを用いた作曲作品「One day closer

to paradise」[オランダ国立美術館にて 、ヴィデオ作品「くちづけ 発表、2006] [パリの映像フェスティバル「Filmer 口琴」 la musique」 に入選、2007]など、美 術分野と関わった創作活動にも積極的で

ある。

うアイデアでした。これには目

マンスのための作品、即興演奏のための 作品、水族館やパソコンソフトの BGM

[リトアニア]な 芸術祭「plARTforma」

どで演奏。異分野との共演に興味を抱

かけて、呉市立白岳小学校非常勤講師

曲を作りました。この作品では、一小節から四小節ぐらいの短い

呉市立白岳小学校・エリザベト音楽大学

直観音楽会議[デンマーク] 、国際現代

様々な表現者と共演を行っている。

http://dterauchi.com/

非常勤講師などを経て、2004 年に渡欧。

[オランダ] 、デンマーク バル「 炎の舌 」

タ音楽家、舞踏家、詩人、書道家など、

Tel. 090­9118­5171 / E-mail: aas@ arts-npo.org

[*インタビューで触れた作品の幾つか

グコンサート[韓国] 、国際詩人フェスティ

楽器奏者、インド音楽奏者、コンピュー

したりしながら、作品が次第に変わっていきましたね。

エア事務局

寺内大輔 プロフィール 

上+中|スコアスクローラー、下|コラボレーター にスコアスクローラーを紹介する寺内大輔さん

―今回応募された動機は何だったのでしょうか。

から鱗でしたね。それまで演

寺内 ―スコアスクローラーのための作品は、2006 年に 2 作品

奏者が自分の窓だけを見てい

作ったのですが、その後しばらく放置してたんですよ。スコアスク

たので。報告会は、3 回の経

ローラーを使う曲の依頼はまず来ないですから[笑]、新作を作る

過を映像も交えつつ報告した

にはそれなりのチャンスが必要です。そんな時募集を見つけ、こ

いと思います。公開試奏とい

の機会に新作を作り発表会を開催しようと思いました。ただ、運

うことで、実演もしたいと思っ

営委員の皆さんと話して、このプロジェクトの主旨が必ずしも「新

ています。 試奏風景

アサヒ・カフェナイト「EYE / UA 縄文

義太夫三味線、声、身体、人形、エレ

第5 期 日本の環境を守る若武者育成塾

レストラン」

クトロニックサウンド、映像、照明によ

「最終発表会」 日時|12 月 19 日 [日]9:30 開場/ 9:45

日時|12 月12 日 [日] 15:00 開場/16:00

るミュージック・パフォーマンス「たゆた

開演

うた」

開演

造空間プロジェクト

ンコ舞踊家] 予 約・ 問 合 せ| e-mail:

info@yukari-

iguchi.com

*この他詳細は

http://www.tokyoelectrock.com/

*この他詳細は http://yukari-iguchi.com

料金|要予約 6,000 円[全席自由]

日 時 |12 月 17 日[金 ]14:30 開 場 /

問合せ| Tel.03-5608-5195[アサヒビー

問合せ|Tel.03-3353-6866[ P3 art and

15:00 開演、18:30 開場/19:00 開演

ル株式会社 社会環境推進部 日本の環境

東京 ELECTROCK STAIRS「 水平

」 リエーションズ VII』

WANDELUNG vol.12「クライマー、

environment ]*平日13:00 ­ 19:00

料 金|前 売

を守る若武者育成塾事務局]

線サイコ」

日 時 |1月 29 日[ 土 ]18:30 開場 /

クライマー Climber vs. Climber」

主催|アサヒ・カフェナイト実行委員会

学 生[ 桟 敷 席 ] 前 売

主催|アサヒビール株式会社/公益社

日時|1月 20 日[木]­23 日[日]

19:00 開演| 30 日[日]14:30 開場/

日時| 12月 2 日[木]­6 日 [月]

特別協賛|アサヒビール株式会社

3,000 円

団法人日本環境教育フォーラム

*開場・開演時間の詳細は、http://www.

15:00 開演

出演|田中悠美子[義太夫三味線・声・

協賛|アサヒ飲料株式会社/全日本空

tokyoelectrock.com/ にてご確認下さい。

料金|前売 2,500 円/当日 2,900 円

料金|前売

出演|足立智美/有馬純寿/池田拓実

* 開 場・開 演 時 間 の 詳 細 は、http://

3,500 円/当日 4,000 円、 2,500 円 /当日

wandelung.com にてご確認下さい。

A AF 2011「公開ヒアリング」

動き・人 形 操 作 ] /鈴木ユキオ[ ダン

輸株式会社

音楽の複数次元「ジョン・ケージ『ヴァ

2,700 円/当日 3,000 円、

料金|前売 4,600 円/当日 5,000 円

日時|12月13日 [月] 10:30 開場/11:00

ス] /大友良英[ E. ギター] /山本精

後援|環境省/日本環境教育学会/ 全

学生 2,500 円[要予約]*全席自由

/毛利悠子 

出演|比留間千恵/得丸伸二/野村真

開会

一[ E. ギター] /一ノ瀬響[エレクトロ

国工業高等学校長協会/全国農業高

振付・演出| KENTARO!!

予約・問合せ|

理/今井英里/林原祐子/日向燦/本

料金|無料

ニックサウンド] ほか

等学校長協会/全国商業高等学校長

出演|伊 藤 知 奈 美 / 大 江 麻 美 子 / 金

e-mail: nayac@mc.point.ne.jp /

多新也/辻崎智哉/藤田博子/伊澤恵

予 約・問 合 せ |e-mail: joho@asahi-

予約・問合せ|

協会/郡上市/関連都道府県及び郡

澤 百 合 子 / 川口 真 知 / 高 橋 幸 平 /

Tel.03-5875-8306[ナヤ・コレクティ

美子/高橋洋介/小笠原宙/黒田雅美

artfes.net / Tel.03-3353-6866[ AAF

e-mail: marmeloyama@gmail.com /

上市の教育委員会等

山 本しんじ / 横 山 彰 乃 / aokid /

ブ]

KENTARO!![以上ダンサー]

主催|ナヤ・コレクティブ

井口裕香里 帰国記念フラメンコリサイ

予 約・ 問 合 せ | tel:

協賛|アサヒビール株式会社

主催|田中悠美子

タル「Cariño」[カリーニョ]

/ http://cancancan.shop-pro.jp/ /

助成|芸術文化振興基金助成事業/財

協賛|アサヒビール株式会社

協賛|アサヒビール株式会社

日時| 1 月 12 日[ 水 ]18:30 開 場 /

info@cancancan.co.jp[CAN] 

団法人アサヒビール芸術文化財団/財

イマー、クライマー 」 公演事務局]

助 成|財団法人アサヒビール芸術文化財

*その他詳細は http://www.japanimprov.

19:00 開演

主催| KENTAROCKERS

団法人朝日新聞文化財団

主催|WANDELUNG[ワンデルン���]

com/japanese/

料金|前売 5,500 円/当日 6,000 円

助成|公益財団法人セゾン文化財団

*この 他 詳 細 は http://www.purple.dti.

*この他詳細は http://wandelung.com

*この他詳細はhttp://asahi-artfes.net/

出演|井口裕香里[バイラオーラ・フラメ

協賛|アサヒビール株式会社/トヨタ創

ne.jp/naya/

/中村明日香/野原よしひで/足立信

実行委員会事務局]

主催|アサヒ・アート・フェスティバル実

予約・問合せ|

行委員会

e-mail:info@wandelung.com[「 クラ

Tel. 03-5627-7583[ マ ル メロ ]、e+ [イープラス] http://eplus.jp/

03-5457-3163


寺内大輔「Grow up!! Artist Project 2010」